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71-2

予想通りの順位かと思いきや、少し意外な名前も書かれていた。



「ほう、・・・・ってちょっと待て!? 茶々丸の好敵手とは何だ!?」


「あの・・・私はシモンさんにライバル意識を持っているのでしょうか? たしかにシモンさんと戦うのはワクワクしますけど・・・」


「いつから貴様はサ○ヤ人になった!?」


「茶々丸さんは意外だね~~。まあ、美空ちゃんとココネちゃんは親愛度が高いみたいだね」


「私は九位か~、でもたしかに私もシモンさん尊敬してるし、そーゆう感情も換算されるんだったら、おかしくないかもね~」


「へえ~~、ココネって私より兄貴が好きなんだ~~。私の場合は兄貴としてだけど、ココネの場合はお兄ちゃんだ~~いすきって甘え度が少し混ざってるって感じかな?」


「う~む、しかしハカセも侮れないような・・・いつの間に」



美空とココネはある意味当然だった。そしてアスナも色々あったが、シモンとそれなりに付き合いがあったため、好感度がそれなりにあってもおかしくなかった。

しかし茶々丸とハカセに関しては少々予想外だった。



「ふん、まあしかしベスト5に入らなければ、問題無いだろう。美空達のように茶々丸たちの感情は恋愛ではないからな・・・」


「ということはや・・・・」


「ここからですね・・・」



美空やココネがシモンに対する感情が家族としての想いだと分かっている以上、それほど盛り上がった結果にはならなかった。


しかしエヴァ、刹那、木乃香は目の色を変える。


そう、問題はここからだった。


「おい、下等生物、ここからは一人ずつ見せろ」


「うっ・・・了解しやした」


エヴァもここからは少し顔つきが変わった。なぜならベスト5は家族愛の美空とココネを超える人物なのである。

それを理解しているからこそ、他の皆も一気に顔つきが変わった。


「せっちゃん、どっちが一位か勝負や!」


「えっ、いえ・・・私は別に二位でも(お嬢様が一位ならそれで・・・)」


木乃香と刹那もグッと息を飲み込んでカモの途中まで捲った巻物を凝視する。


「じゃあ・・・・いくぜ・・・。 第五位はコイツだ!!」


カモが大声を上げながら巻物を文字一行分の大きさで捲る。するとそこには・・・






第五位 桜咲刹那 (信頼と恋心が高めだが、少しまだ遠慮が・・・)







「・・・・・・・えっ?」


張本人が目を疑い、声を出す。


そしてその一瞬遅れで皆が反応した。



「「「「「「「ええええーーーーっ!?」」」」」」」



カモの巻物に描かれていた人物に全員が大声を上げた。



「せせ、せっちゃんが五位!?」


「う、うそでしょ!? あんな熱い大告白したくせに、五位!? マジで!?」


「ほ、本当ですか!?」


「ええええ!? 刹那さんって意外と兄貴のこと好きじゃなかったの?」



まさか優勝候補かと思われた刹那の名前が早々と出てきてしまったことに、全員が驚きの声を上げた。


すると刹那は一瞬呆然としたものの、慌ててカモに掴みかかった。



「カカカ、カモさん、どういうことですか!? ちゃんとやったんですか!? 私はもっと高くないんですか!?」


「おおお、落ち着いてくれ!? ちゃんとやったって・・・」


「ちゃんとやって何故五位なんですか!? 告白したんですよ? しかも大勢の人前ですよ!? それで何でこんなに低いんですか!?」


「だから、見せたくなかったんだ~~~。でもこれは事実なんだ。総合的に刹那の姉さんは五位なんだ!」



カモを両手で力強く握り締めながら刹那は物凄い形相で勢いよく揺らす。しかしカモゆさゆさと振り回されながらも、この結果が事実だと宣言した。

そしてその言葉に刹那は手を止め、代わりにボロボロと涙を流した。



「そ・・・そんな・・・こんなに・・・シモンさんを想っているのに・・・それでも・・・うっ・・・ぐすっ・・・。お嬢様に負けるのは納得できます・・・しかし・・・」


「せっ、・・・せっちゃん・・・でも・・・なんでなん? せっちゃんがこんな低いわけあらへん!」


「たしかに驚いたな・・・刹那ですら五位か? つまり上位は更に熾烈ということか?」



刹那を優しく抱きしめながらも木乃香も納得のいかないような表情を浮かべる。そして同じく予想外の結果にエヴァも背中に汗を流した。



「あ、ああ。刹那の姉さんの好意度は本来なら一位でもおかしくねえんだが、シモンの旦那への数値は、ただの恋愛感情だけじゃ測れねえってこった」


「マジ?・・・なんかこの続き見るのが怖くなってきた・・・」


「ホントにねえ、居ても居なくても驚かせるね、あの人は」



恋愛感情だけでは計れない。その意味はよく分からないが、あれだけ興味心身だった朝倉やハルナでさえ、刹那の悲しむ姿に顔を引きつらせてしまった。

だが、ここまで見てしまって後に退くわけには行かない。

刹那の頭を撫でながら、木乃香は真剣な表情でカモに告げる。


「・・・カモくん、・・・続き見せてや・・・」


「お、おう・・・分かった。じゃあ次は四位だ!!」


木乃香の真剣な想いにこれ以上何も言えずにカモも勢いに任せて続きを捲った。

するとそこには・・・





第四位 シャークティ (愛情、信頼、親愛の情が高い、しかし日和気味なのが惜しい)





「あっ、やっぱり! シスターシャークティは兄貴にラブラブだったんだ~~」


美空は半ば分かっていたかのように指を鳴らした。そして他の者も、出てきた名前は意外ではないが、刹那より上ということに驚いていた。


「う~む、あの女め・・・しかしどういうことだ? 奴は告白もしていないうえに、割り切ったはずでは?」


「そうだよね~、それで告白した刹那さんより上なの? 日和気味って書いてるし・・・」


するとその疑問に、製作者のカモが説明を始めた。


「言ったろ? 恋愛感情だけじゃ測れねえって。男女間の愛情だけでなく、家族としての情も換算されて、刹那の姉さんに勝ったって事よ」


刹那は純粋に異性としてシモンに惹かれていた。それはシャークティも同じである。そしてシャークティは家族としての親愛、そして同じグレン団としての絆の強さもあった。

その数値がこの結果を生み出したのだった。


「割り切ったって感情もよ~、シモンの旦那の気持ちを考えて・・・、つまりそれほどシモンの旦那を想って決めた結論ってことよ」


その説明に皆納得する。だが、一つ千雨が疑問に思った。



「いや・・・むしろ私は愛情と親愛の二つを換算しても四位って事の方が気になるが・・・・」


「たしかに・・・・怖いです・・・」


「ウン、・・・同じ好意度ランキングなのにネギ先生のときとは違う怖さだよ~~」



自分達がネギを好きな気持ちと同じように刹那もシモンを想っていたにもかかわらずに、こんな結果になったのだ。夕映やのどかも他人事のようで、妙な緊張感に襲われながら、続きを待った。



「じゃあ、いよいよトップ3だ・・・第三位は・・・コイツだ!!」



そして皆が見守る中で、カモが上位三名の人物の一人の名前を捲る。


そして・・・





第三位 近衛木乃香 (結婚したい♡)





「「「「「いいいいィィィーーーーーーー!? う、ううううう、ウソーーーーーー!?」」」」」



二度目の驚愕の声が響き渡る。それは先ほどの比ではなかった。



「嘘やーーーーーッ!? 絶対ウソやーーーー!?」



出された結果に納得できず、木乃香が大声を上げて否定する。その気持ちは他の者も同じだった。



「こここ、木乃香で三位!? しかも結婚レベルで!? こんなにシモンさんのこと好きで?」


「ちょっ、え? 突然すぎて・・・。妹の私もビックリ・・・」


「ウソ・・・でしょ? 結婚したいほどベタ惚れで・・・・」


「う~~む、拙者も色恋はよく分からぬが、この結果は納得せぬでござるな~」



アスナも美空も、ハルナも楓も、三位という文字の隣に書かれている木乃香の名前に納得できなかった。

しかし何度見ても結果は変わらなかった。



「絶対ウソやーーーー!? ウチが・・・三位? こんだけシモンさん好きやのに・・・・三位?」


「え・・・え? 木乃香さんよりも数値的に上の方がいるですか?」


「そんな~、私のネギ先生への告白や刹那さんの告白のレベルを飛び越えてプロポーズまでしてるのに?」


「そんな・・・お、お嬢様まで・・・」



叫ぶ木乃香と同様に夕映とのどか、刹那も納得できない。

いや、この結果に納得できるものは一人も居なかった。



「ウチ・・・まだまだ足りんの? シモンさん好きゆう気持ちなら負けんって思っとったのに・・・・」


「お嬢様・・・泣かないで下さい・・・わ、・・・私も・・・・」


「おい、キサマの魔法は本物か!? これより上に誰かいるのか!?」



さすがのエヴァンジェリンも刹那が消えた以上、木乃香が一位だと予測していただけに動揺を隠しきれていない。

だが、カモは何も言わず、無言の肯定をした。



「そんな・・・ニアさんがおらん以上・・・ウチがシモンさんのことを世界一好きやって思っとったのに・・・」


「まあ・・・泣くだろうと思ったから、俺っちも見せたくなかったんだがよ~、これもまた事実よ。木乃香の姉さんも刹那の姉さん同様、恋愛感情だけの数字だが、それでも上位だ。これは誇っていいこと・・・「そんなん出来ひん!!」・・・」


「一位やないと・・・ニアさんに勝つ言うたのに・・・ニアさんがおらんのに、こんなんで一位もとれんで・・・なにやっとるんやろ・・・ウチは・・・これじゃあヨーコさんにも・・・・って・・・あっ!?」


「「「「あっ!?」」」」



その時木乃香は泣きながらあることに気付いた。そして他の者も木乃香の言葉にある人物を思い出した。


そしてカモは頷きながら、続きを捲っていく。



「そうゆうことよ、・・・第二位・・・木乃香の姉さんを超える第二位は・・・この人だ!!」





第二位 ヨーコ・リットナー (信頼・友情・愛情度200%、厳しい態度も強い愛情から・・・) 





「「「「「忘れてたーーー!?」」」」」


その通り、ニアが居ない今、最大のライバルとなる人物の存在を皆が忘れていた。



「くっ、コイツがいたか!?」


「2・・・200パーセント!?」


「ちょっ、ヨーコさん!? ヨーコさんシモンさんを振ったやん!?」


「そ、そうですよ!? これだけ高い数値でなぜ振る必要があったのです!? 私はまだしも、お嬢様はプロポーズですよ?」



しかし予想はしていたものの、シャークティ同様に納得のいかない部分もあった。まだ子供の彼女達にシモンとヨーコの関係を理解することは出来ずに、この結果に不満を持っていた。


「甘えぜ、嬢ちゃん達。この世の愛の形ってのはよう、恋人同士や結婚するだけじゃねえ、要するにベタベタするだけが愛じゃねえってことよ」


「・・・どういう意味なん?」


しかしこの順位表を作ったカモはタバコを吸って一度落ち着いてから、自身の目で見て感じたヨーコの想いを説明していく。



「要するによう、シモンの旦那とヨーコの姉さんは、たとえどれだけ離れても、時が経とうと互いを絶大に信頼し、どんな時だって命を互いに賭け合う事が出来るって絆で結ばれてるって事よ」


「ウチかて・・・シモンさんを信頼しとる・・・・」


「う~ん、俺っちの勘だがよ~、二人は本当に命を賭ける事が出来るんじゃねえか? 例えば、俺が何とかするから、溶岩の中に飛び込んでくれって言われたら、多分ヨーコの姉さんは迷わずに飛び込むし、それで仮に死んだとしても本望。そんな関係なんじゃねえか?」


「い・・・命を・・・」


「コイツのためなら喜んで死んでやる、大げさかもしんねえけど、二人共それぐらいの絆なんじゃねえか?」



命を惜しまず賭けられる関係。それは大げさではなく、カモが純粋に感じた二人の強い絆だった。

いくら木乃香や刹那が強い想いを抱こうと、まだシモンとは半年足らずの出会いである。

地下の世界から地上を飛び越え、シモンがカッコ悪いときから、カッコイイ時まで全てを知っている。そして銀河の果てまで共に向かったシモンとヨーコの絆は恋愛感情のみで超えられるものではなかったのである。

だからこそ、現時点ではヨーコの想いに数字上で敵うことは出来なかったのである。


「せや・・・せやった・・・好きなだけや無く・・・信頼も・・・絆も・・・支えたい想う気持ちも大事なんやった・・・」


木乃香は悔しそうに唇を噛み締めながらこの結果を心に刻み込んだ。

そして以前教会で自分の悩みを白状した時を思い出す。ただ好きという感情をぶつけていた結果がこうなったのである。

だからこそ、刹那と協力しようと誓ったのだ。


「ここからやな~・・・せっちゃん・・・」


「・・・はい」


木乃香は涙を拭いながら刹那に告げる。

そして刹那もこの結果を飲み込み、ここから親友と共に前へ進むことを決めた。



「・・・でも・・・シモンさんもヨーコさんを好きだったのに・・・それで二人が結ばれないのは寂しいです・・・」


「はい、・・・私もそれは悲しいと思うです」


「ったく、本屋もゆえ吉も暗いな~~、恋人よりも今の関係の方が兄貴もヨーコさんも幸せだって言ってんだから、そうなんじゃないの? あんま私達の感情で二人を測んないほうがいいんじゃない?」


「う~む、愛とはいろいろな形があるでござるな~~」


「ネギ、アンタのライバルはシモンさんじゃない?」


「ええ~~!? でも・・・やっぱりお二人は強い絆で結ばれているんですね・・・」



改めてグレン団の絆の強さを感じた一同だった。


「ちょっと待て、それでもむしろ二位なのか? どんだけあの熱血男を好きになったら一位になるんだ?」


だがしかし、これで終わることは無かった。千雨の言うとおり、むしろそれでも二位なのである。

ニアが居ない以上、一体誰がこの激戦の頂点に現時点で居るのか、誰も予想が出来なかった。



「カモくん、・・・せっかくだから教えてや」


「一体・・・どんな方が・・・・お嬢様やヨーコさんよりも・・・」


「わわわ、私・・・怖いかも・・・」


「いや~~私も、・・・・果たしてどんな女が・・・」



全員が少し肩を震わせながらも、最後の人物を聞こうとする。完全に予想が外れた現時点の結果に、当初ニヤけていた朝倉とハルナもゴクリと息を飲み込み、真剣な眼差しで結果を待っている。

ネギやアスナ、そして美空やエヴァですらも、木乃香たちやヨーコ以上にシモンを想っている人物の存在に緊張しながらも、その人物の名を待つ。


そして全員が頷き、それを合図にカモは巻物を捲る。


「おう・・・じゃあ発表するぜ・・・・」


カモの言葉により一層の緊張感と静寂が走る。誰もが自分の心臓の音が聞き取れるぐらいに緊張している。


そして・・・



「シモンの旦那への好意度ランキング・・・第一位は!!」



カモの掛け声と共に捲られた最後の人物、その女は・・・・









第一位 超鈴音 (宿命合体時に・・・)







「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」


目を疑った。

全員がその名を目を擦ってもう一度見る。


「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」


しかし結果は変わらない。

あまりにもの結果に皆が反応できなかった。


そう、その女は誰一人として予想も出来なかった人物だった。


そして・・・



「「「「「「ぎぃえええええええええッッ!? ちょ、ちょっと、待てぇぇぇーーー!?」」」」」」


「ちゃちゃちゃちゃ、超!?」


「知らなかったアル、超の奴シモンさんをそこまで好きだったアルか?」


「どういうことだ、アホガモーーー!? 流石の私でも予想もしてなかったぞ!? 何故ここで超鈴音なんだ!?」


「超さん・・・? そんな・・・ヨーコさんだけや無くて・・・」


「ババ、バカな・・・・私達を差し置いて・・・超さんが・・・・・」



当然納得できずに全員がカモに詰め寄った。

これがカモのこのランキングを見せたくなかった最大の理由だった。この結果にカモ自身も首を傾げたほどだった。

しかし何度やっても結果はヨーコ、超のツートップは変わらなかった。


「待ってくれって! こりゃあ事実だ! 総合的に超の奴は一位なんだよ!!」


「「「「納得できるかぁーーーーー!!!」」」」


細い胴体を力強く握り締められながらも、カモは悲鳴のような声と共に、声を絞り出す。



「超の奴は・・・なんていうか・・・アイドルファンで言う熱狂的を通り越して、シモンの旦那に崇拝に近い感情を抱いてるっつうのか・・・・」


「「「「「す・・・崇拝!?」」」」」


「そうなんだよ! 特に最後の合体の時はやばかったんだって!!」



愛情を超える好意度、それは崇拝というものだった。その言葉に全員の空いた口が塞がらなかった。


「あっ、でも・・・言われてみればそうかも・・・」


「「「「「「美空ちゃん(春日さん)!?」」」」」」


しかし美空だけはカモの今の説明が妙に納得できた気がした。


「だって超は兄貴に会うために未来から来たんだよ? それに普通兄貴たちを真似してグレンラガンを作ろうとする? 失敗だったけど、崇拝レベルじゃないとそこまでやらないよ?」


美空の感じた一言に、ネギたちも学園祭の超を思い出してみる。



「そういえば・・・・何故か超さんはシモンさんのことをよく知っていましたよね・・・」


「せや、ニアさんのことも・・・」


「っていうか、学園祭でシモンさんのことで、涙が無いはずの超が泣いたし、息もピッタリだったような・・・」


「・・・じゃあ、シモンさんと戦ってたのは、愛情の裏返し? 好きな人を自分の手で倒して永久に自分の物にするっていう・・・」


「マジ? 爽やかに見えて、実は超ってヤンデレ?」


「超はヤンデレアルカ? ヤンデレってエロい言葉アルカ?」


「いや、エロさを通り越したドロドロとしたもんだよ・・・」


「ゆえ~、ヤンデレって何? そんなにスゴイことなの?」


「いや・・・知る必要は無いです・・・(のどかも一歩間違えればそうなる可能性もあるです・・・)」


言葉に語弊はあるかもしれないが、超の想いはそれほど高かった。

そして自分が好きだったからこそ、失望したことに許せずに、自分の手で葬り去ろうとしたのである。

そして超はシモン本人と会った期間は僅かでも、本人は子供のときから憧れていた人物なのである。

その積もり積もった想いが、グレンラガン本体を作ろうという行為や、過去にタイムスリップするという行動力に繋がったのである。

そしてそんな感情を全て曝け出してシモンの前で泣いた直後に、本物のグレンラガンに乗り、シモンと共に宿命合体をしたのである。

そんな超鈴音の想いの量を数値化するとしたら、木乃香や刹那の比ではなかった。



「負けた・・・ヨーコさんだけやなく・・・まさか超さんにまで・・・」


「くっ、・・・想いの量だけなら負けないなどと思っていた自分が恥ずかしい・・・」


「せッちゃん・・・ウチラ・・・二人掛かりでも、ホンマにがんばらな・・・・」


「はい、・・・ニアさんに勝つどころの話ではありませんね・・・」



そしてこの結果に、発表前までは一位と二位は自分達だと予想していた二人は床に膝と両手を付いて重い空気を纏いながら落ち込んでいた。



「ふっ、・・・とんでもない結果だったな・・・(見るべきではなかった・・・)」


「マスター、シモンさんを好きになるならヤンデレに・・・・」


「よせ、少し私もショックを受けているところだ・・・」



そしてエヴァもまた、自信を失っていた。もしカモの魔法が自分に通用して、自分の好意度がランキングに入ったら、何位だったのか。少なくとも一位の自信は無かった。


打ち上げパーティーが一気に暗い雰囲気となってしまった。



「ど・・・どうする? エヴァちゃんまでショックを受けてるけど・・・」


「ぼ・・・僕はよくわかりませんけど、何故か食欲がこれ以上沸かなくて・・・」


「拙者もお腹いっぱいでござる・・・」


「じゃあ、・・・止めにする?」


「ってゆーか、朝倉、アンタが余計な事を言うから!」


「いや~、でも皆もノリノリだったじゃん? 最初だけだけど・・・」



あまりにも重過ぎる結果に、だれも再びバーベキューの続きを楽しもうとせず、焦げた肉だけが鉄板に張り付き、煙を上げていた。

全てはここに居ない者達による話題であり、ここから皆が元気を取り戻すのも、立ち直るのにも少々時間が掛かった。


「あ~あ・・・木乃香と刹那さんも・・・エヴァさんまで落ち込んでるよ・・・つうかこれで一位だったからって、あんま関係なくね? 問題は好きの量じゃなくて、兄貴が好きになるかどうかじゃね?」


しかし美空の呟きは落ち込んでいる女達の耳に入らない。


「聞いてねえっすか・・・、ったく・・・・」


その状況にため息をつきながら、修行の第一段階を終えて、少し逞しくなった美空は、空を眺めながら、異世界にいる兄へと心の中で呟いた。


(兄貴・・・女に刺されて死ぬような事だけはないようにね・・・)


意外と冗談では済まされないような事態に美空は顔を引きつりながら、兄へと呟いた。






後書き、


第一位 超鈴音 (宿命合体時に・・・)

第二位 ヨーコ・リットナー (信頼・友情・愛情度200%、厳しい態度も強い愛情から・・・) 

第三位 近衛木乃香 (結婚したい♡)

第四位 シャークティ (絶大の信頼、愛情も高い、しかし日和気味)

第五位 桜咲刹那 (信頼と恋心は高めだが、少しまだ遠慮が・・・)

第六位 ココネ (ブラコン!)

第七位 春日美空 (兄妹愛!)

第八位 絡繰茶々丸 (最大の好敵手!)

第九位 神楽坂アスナ (尊敬!)

第十位 葉加瀬聡美 (いつか私もグレンラガンを・・・)


意外と悩んだ!! 軽いノリで終わらせようと思ったら何故か重くなってしまった。

やはり好意度ランキングを恋愛感情のみで判断するのは難しかったので、それ以前にカモの能力の基準がイマイチ分からないので、別の感情も交ぜました。そうすると、やはり旧ヒロインと第一部ヒロインの壁は厚いということです。

ヨーコに関しては恋愛感情ではなくてもこれぐらいの想いがあって欲しいという願望です。実際はもっと低いかもしれませんけど・・・

木乃香は四位の予定だったのですが、それだと望みが無さ過ぎるのではと感じ、こうなりました。

ここから順位がどう変動するかも第二部次第ですね。

少なくとも超は宿命合体の時は好意度MAXです。

しかしニアがいたら一心同体レベルです。


さて、キシリトオルさんの仰っていたアスナについてですが、まさにその通りです。正直どうしようか考えていたのですが、よくよく考えるとアスナはこの小説のメインキャラではないので(現時点では)、あまり今の時点で進む道やネギとの関係を決めるのはよろしくないのではと思い、あまり深く考えないことにしました。

やはりメインは美空の修行でした。アスナについてもやはり原作の行方しだいですね。
最終更新:2011年05月11日 15:56
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