~エデンの暮らし~
神の作った国はエデンと名づけられた。
そこでは週に一度は集会が開かれ、市民は神のありがたいお話を聞いた。
その時の住人は男2人、女3人、計5人であった。
神は自分の考えを説き、住人達をを次々と洗脳していった。
神「民よ、我の為に尽くすが良い。もしもお前達が使えない人間だと分かったらその場で切る。
ここでは我がルールである!民よ、我と同じ赤いネクタイを着用するがよい!」
その一言に住人達は洗脳され、一生懸命に働いた。
時に神は頑張っている人間を褒めた。
それが住人達の心にどれだけ支えになったのかは言うまでもあるまい。
しかし、どんな時代でも努力が報われない人が存在するのを知っていますか?
当人がどんなに努力をしても全くいい方向に向わない。
本当に気の毒なんですが、周囲の人は見ているだけで何も出来ないのが現実なのです。
ある日住人の女性が1人行き先も告げずエデンを出て行った。
神は激怒した。
女性の行き先は住人の誰に聞いても分からない。
そしてタイミングを見計らったかのように、別の女性が新たな住人として迎えられた。
この女性こそ後にこの国のお姫様になられるお方なのである。
それに加え1人の住人の男が外国から嫁をもらいエデンには1組の夫婦が誕生した。
神はその夫婦を歓迎した。
集会は大いに盛り上がった。
みんな時間が経つのも忘れ、酒を飲み、歌い踊った。
もちろん赤いネクタイをつけてですよ。
この時が言うまでもない、エデンの最も栄えた時期であった。
最終更新:2010年02月01日 20:29