ゴシック小説
ゴシック小説とは18世紀末から19世紀初頭にかけて流行した神秘的、幻想的な小説で、今日のSF小説や、ホラー小説の源流ともいえる。
イギリスの作家ホレス・ウォルポール(1717年-1797年)の『オトラント城奇譚』がその先駆である。ブラム・ストーカーの『ドラキュラ』はその代表作。
また、メアリー・シェリーの『フランケンシュタイン』などにもその影響が濃く見られる。
アメリカのエドガー・アラン・ポーの『アッシャー家の崩壊』もよく知られた小説である。
ゴシック小説定番のモチーフは、怪奇現象、宿命、古い館、廃墟、幽霊などである。
ホレス・ウォルポールはイギリスの有名な政治家ロバート・ウォルポールの三男である。
国会議員も務めているが、むしろ酔狂な趣味人としての生活ぶりで知られる。
別荘のストローベリ・ヒルを改築して(工事は1750年頃から数十年にわたった)、自分好みの中世ゴシック風に仕立てたが、これが大変な評判になり、連日人々が見物に訪れるほどであった。
また、ある日に見た夢をもとに中世の古城を舞台にした幻想的な小説『オトラント城奇譚』(1764年)を書き、これも評判を呼んだ。
ストローベリ・ヒルと『オトラント城奇譚』はゴシック趣味の流行に決定的な影響を与えた。
最終更新:2009年03月30日 02:07