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*臨海地区
#contents
**臨海公園
***煉瓦道
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「すごく小さな頃さ……煉瓦の街並みを家族でよく散歩したんだ。」
(選択肢)「街並みってほどじゃないよ」
琉夏「あぁ……そっか。ここのことじゃなくて、別の街の話。」
○○「別の街って……」
琉夏「楽しい思い出なのにさ、思い出すの、辛いんだ。そういうの、どうすればいい?」
○○「琉夏くん……」
琉夏「ゴメン。ちょっと、浸っちゃった。ほら、お洒落スポットだから、ここ。」
○○(……琉夏くん)
}}
***遊覧船
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「陸があんなに遠い……なぁ、ここで飛び込んだらさ、陸まで泳げると思う?」
(選択肢)「ダメッ!」
琉夏「わかってる、冗談。ちょっと思いついただけ。」
○○「琉夏くん、本当にやりそうなんだもん……」
琉夏「だから、ゴメン。」
○○「……うん。」
琉夏「まだ、心配?」
○○「ちょっとだけ。」
琉夏「じゃあ、手、握って。そうすれば、どこにも行けない。」
○○(琉夏くん……)
}}
***波止場
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「なんだかんだ言ってさ、けっこう来てるな。ここ。」
(選択肢)「まあ、デートスポットだからね。」
琉夏「デートスポットなんて、ゲェ、と思ったけどさ。」
○○「うん、慣れてきた?」
琉夏「慣れるっていうのとは、違うかもしれない。わかったんだ、ここの過ごし方。」
○○「?」
琉夏「こうやって、何も考えずに、遠くの海見ながらブラブラする。」
○○「うん。」
琉夏「男同士とかさ、1人で来ても釣りするくらいしかないけど2人なら――」
○○「2人なら?」
琉夏「目的なんてなくていい。こうしてるだけで。……そうだろ?」
○○「うん、そうかも。」
}}
**水族館
***通常
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「なぁ、デカイ水槽あったろ?あれ、割れたらどうする?」
(選択肢)「怖いこと言わないでよ!」
琉夏「ゴメン。ウソウソ。」
○○「もう。」
琉夏「怖がり。」
○○「琉夏くんが、イジワルなんだよ!」
琉夏「ウソウソ、本当に、ゴメン。」
○○「もう。」
琉夏「……溺れちゃうぞ?」
○○「琉夏くん!」
琉夏「ハハハ! あぁ~、楽しい!」
○○(琉夏くんって……)
}}
***イルカショー
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「イルカに混じってさ、一頭だけ、クジラがいたろ? あいつ、デカイのに可愛かったな。」
(選択肢)「一頭だけズレてたけどね?」
琉夏「そんなことさ、本人が一番わかってるんだ、きっと。」
○○「?」
琉夏「でも、気付かないふりして、はしゃぐしかないんだ。自分が憐れだなんて、思いたくないから。」
○○「ごめん、わたし、そんなつもりじゃ……」
琉夏「なぁんて。可哀想なクジラの子は思いましたとさ。おしまい。」
○○(琉夏くん、真剣な顔してたけど……)
}}
***水中トンネル
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「こうしてるとさ、海に潜りたくなるな?」
(選択肢)「潜りはちょっと……」
琉夏「覚えたほうがいい。一回も潜らないなんて、人生、損する。」
○○「そうかな?」
琉夏「地球の7割は海だろ?ってことはさ、本当は地球って、海の中がメインなんだ。」
○○「なるほどね……」
琉夏「だろ? 潜る気になった?」
○○「ちょっと、ね?」
琉夏「きっと、潜るの教えてやる。ちゃんと、怖くないように。な?」
○○「うん」
}}
**海
***海水浴
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「ここも観光客が増えたな……俺さ、観光客って水着で当てられる。」
(選択肢)「都会っぽい男の子とか?」
琉夏「あぁ、ひ弱でダセェ感じの?」
○○「カッコいい人だっているよ?」
琉夏「でもさ、ナンパだろ?アイツらの目的は。」
○○「そんなこと、わからないよ。」
琉夏「どいつだよ、それ?」
○○「え?」
琉夏「ぶっ飛ばす。」
○○(琉夏くん、もしかして妬いてる?)
}}
***青の洞窟
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「昔の映画でさ、遭難した男と女が、孤島のこんな洞窟で暮らすシーンがあった。」
(選択肢)「琉夏くんが一緒なら平気♡」
琉夏「平気なわけないだろ?俺と二人で。」
○○「あれ、そうなの?」
琉夏「そうだろ。だって――俺と二人きりじゃ、オマエ、かわいそうだよ。」
○○「かわいそうって……どうして?」
琉夏「俺は……迷惑ばっかりだ。だから、本当は独りでいるべきなんだ。」
○○「そんな寂しいこと言っちゃダメだよ……」
琉夏「わかってるのに、ダメだな……最近、特にダメだ。」
○○「琉夏くん……」
}}
***海辺の散歩
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「…………」
(選択肢)「ねぇ、なにか言って?」
琉夏「子供のころさ……」
○○「うん。」
琉夏「こうやって冬の海、見てた。」
○○「そう……どうして?」
琉夏「寒そうな海見てると、生まれた町の景色、思い出すから。」
○○「……そっか。」
琉夏「風が強くて……午後になるといつも潮の匂いがしたな。」
琉夏「そんなこと考えながら一人でボーッとしてた。夕方になるとさ……いつも、コウが迎えに来てくれた。帰るぞって、それだけ言ってさ。」
○○「ふふっ、琥一くんらしいね?」
琉夏「不思議だ……オマエと二人でこうして同じ海を見てると、ぜんぶ、優しい記憶になる。」
○○「琉夏くん……」
}}
**花火
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「なぁ、俺たちさ、これからも毎年この町の花火、見てるのかな?」
(選択肢)「もう三年生だもんね……」
琉夏「そっか。二人で花火見るの、もう三度目?」
○○「うん、そうだね。」
琉夏「俺さ……オマエの三年間、もらうのにふさわしい奴だった?」
○○「急に、どうして?」
琉夏「オマエの横にいて恥ずかしくないヤツになりたいよ、俺。ホントだ。」
○○「琉夏くん……」
琉夏「今のその気持ちはゼッタイ本当のことだ。だから……来年の今は、隣にいられるかわからないけど、そのことは忘れないで。」
○○「……うん」
}}
**フードコート
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「俺、考えたんだけどさ。お互い、相手の好きそうなの買ってきて、交換してみんの。どう?」
(選択肢)「琉夏くんと同じの食べる!」
琉夏「同じのじゃ交換しても意味ないじゃん。」
○○「でも、一緒のもの、食べたいな。」
琉夏「ひらめいた。」
○○「なになに?」
琉夏「お互いが好きそうなもの買ってきて、それを半分こだ。そうすれば、一緒のもんだろ?」
○○「そうだね!」
琉夏「ナイスアイディア?」
○○「ナイス、琉夏くん。」
琉夏「チューしてもいいよ?」
○○「ん?」
琉夏「ウソウソ。」
○○「もう!」
}}
**プラネタリウム
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「今日は最後までちゃんと見た!ほら、何でも質問してみ?」
(選択肢)「流れ星になにをお願いしたの?」
琉夏「ラブラブになれますように♡」
○○「本当に!?」
琉夏「ホント。誰とか気になる?」
○○「……うん。」
琉夏「教えない。」
○○「あ、もうっ!じゃあ、わたしも教えない。」
琉夏「あれ、オマエもお祈りしてたの?」
○○「そうだよ?知りたい?」
琉夏「べつに?」
○○「…………」
琉夏「俺が教えたらさ、教える?」
○○(やっぱり、ヒミツにしよっと!)
}}
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*臨海地区
#contents
**臨海公園
***煉瓦道
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「すごく小さな頃さ……煉瓦の街並みを家族でよく散歩したんだ。」
(選択肢)「街並みってほどじゃないよ」
琉夏「あぁ……そっか。ここのことじゃなくて、別の街の話。」
○○「別の街って……」
琉夏「楽しい思い出なのにさ、思い出すの、辛いんだ。そういうの、どうすればいい?」
○○「琉夏くん……」
琉夏「ゴメン。ちょっと、浸っちゃった。ほら、お洒落スポットだから、ここ。」
○○(……琉夏くん)
}}
***遊覧船
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「陸があんなに遠い……なぁ、ここで飛び込んだらさ、陸まで泳げると思う?」
(選択肢)「ダメッ!」
琉夏「わかってる、冗談。ちょっと思いついただけ。」
○○「琉夏くん、本当にやりそうなんだもん……」
琉夏「だから、ゴメン。」
○○「……うん。」
琉夏「まだ、心配?」
○○「ちょっとだけ。」
琉夏「じゃあ、手、握って。そうすれば、どこにも行けない。」
○○(琉夏くん……)
}}
***波止場
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「なんだかんだ言ってさ、けっこう来てるな。ここ。」
(選択肢)「まあ、デートスポットだからね。」
琉夏「デートスポットなんて、ゲェ、と思ったけどさ。」
○○「うん、慣れてきた?」
琉夏「慣れるっていうのとは、違うかもしれない。わかったんだ、ここの過ごし方。」
○○「?」
琉夏「こうやって、何も考えずに、遠くの海見ながらブラブラする。」
○○「うん。」
琉夏「男同士とかさ、1人で来ても釣りするくらいしかないけど2人なら――」
○○「2人なら?」
琉夏「目的なんてなくていい。こうしてるだけで。……そうだろ?」
○○「うん、そうかも。」
}}
**水族館
***通常
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「なぁ、デカイ水槽あったろ?あれ、割れたらどうする?」
(選択肢)「怖いこと言わないでよ!」
琉夏「ゴメン。ウソウソ。」
○○「もう。」
琉夏「怖がり。」
○○「琉夏くんが、イジワルなんだよ!」
琉夏「ウソウソ、本当に、ゴメン。」
○○「もう。」
琉夏「……溺れちゃうぞ?」
○○「琉夏くん!」
琉夏「ハハハ! あぁ~、楽しい!」
○○(琉夏くんって……)
}}
***イルカショー
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「イルカに混じってさ、一頭だけ、クジラがいたろ? あいつ、デカイのに可愛かったな。」
(選択肢)「一頭だけズレてたけどね?」
琉夏「そんなことさ、本人が一番わかってるんだ、きっと。」
○○「?」
琉夏「でも、気付かないふりして、はしゃぐしかないんだ。自分が憐れだなんて、思いたくないから。」
○○「ごめん、わたし、そんなつもりじゃ……」
琉夏「なぁんて。可哀想なクジラの子は思いましたとさ。おしまい。」
○○(琉夏くん、真剣な顔してたけど……)
}}
***水中トンネル
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「こうしてるとさ、海に潜りたくなるな?」
(選択肢)「潜りはちょっと……」
琉夏「覚えたほうがいい。一回も潜らないなんて、人生、損する。」
○○「そうかな?」
琉夏「地球の7割は海だろ?ってことはさ、本当は地球って、海の中がメインなんだ。」
○○「なるほどね……」
琉夏「だろ? 潜る気になった?」
○○「ちょっと、ね?」
琉夏「きっと、潜るの教えてやる。ちゃんと、怖くないように。な?」
○○「うん」
}}
**海
***海水浴
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「ここも観光客が増えたな……俺さ、観光客って水着で当てられる。」
(選択肢)「都会っぽい男の子とか?」
琉夏「あぁ、ひ弱でダセェ感じの?」
○○「カッコいい人だっているよ?」
琉夏「でもさ、ナンパだろ?アイツらの目的は。」
○○「そんなこと、わからないよ。」
琉夏「どいつだよ、それ?」
○○「え?」
琉夏「ぶっ飛ばす。」
○○(琉夏くん、もしかして妬いてる?)
}}
***青の洞窟
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「昔の映画でさ、遭難した男と女が、孤島のこんな洞窟で暮らすシーンがあった。」
(選択肢)「琉夏くんが一緒なら平気♡」
琉夏「平気なわけないだろ?俺と二人で。」
○○「あれ、そうなの?」
琉夏「そうだろ。だって――俺と二人きりじゃ、オマエ、かわいそうだよ。」
○○「かわいそうって……どうして?」
琉夏「俺は……迷惑ばっかりだ。だから、本当は独りでいるべきなんだ。」
○○「そんな寂しいこと言っちゃダメだよ……」
琉夏「わかってるのに、ダメだな……最近、特にダメだ。」
○○「琉夏くん……」
}}
***海辺の散歩
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「…………」
(選択肢)「ねぇ、なにか言って?」
琉夏「子供のころさ……」
○○「うん。」
琉夏「こうやって冬の海、見てた。」
○○「そう……どうして?」
琉夏「寒そうな海見てると、生まれた町の景色、思い出すから。」
○○「……そっか。」
琉夏「風が強くて……午後になるといつも潮の匂いがしたな。」
琉夏「そんなこと考えながら一人でボーッとしてた。夕方になるとさ……いつも、コウが迎えに来てくれた。帰るぞって、それだけ言ってさ。」
○○「ふふっ、琥一くんらしいね?」
琉夏「不思議だ……オマエと二人でこうして同じ海を見てると、ぜんぶ、優しい記憶になる。」
○○「琉夏くん……」
}}
**花火
#blockquote(){#divclass(hide){
琉夏「なぁ、俺たちさ、これからも毎年この町の花火、見てるのかな?」
(選択肢)「もう三年生だもんね……」
琉夏「そっか。二人で花火見るの、もう三度目?」
○○「うん、そうだね。」
琉夏「俺さ……オマエの三年間、もらうのにふさわしい奴だった?」
○○「急に、どうして?」
琉夏「オマエの横にいて恥ずかしくないヤツになりたいよ、俺。ホントだ。」
○○「琉夏くん……」
琉夏「今のその気持ちはゼッタイ本当のことだ。だから……来年の今は、隣にいられるかわからないけど、そのことは忘れないで。」
○○「……うん」
}}
**フードコート
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琉夏「俺、考えたんだけどさ。お互い、相手の好きそうなの買ってきて、交換してみんの。どう?」
(選択肢)「琉夏くんと同じの食べる!」
琉夏「同じのじゃ交換しても意味ないじゃん。」
○○「でも、一緒のもの、食べたいな。」
琉夏「ひらめいた。」
○○「なになに?」
琉夏「お互いが好きそうなもの買ってきて、それを半分こだ。そうすれば、一緒のもんだろ?」
○○「そうだね!」
琉夏「ナイスアイディア?」
○○「ナイス、琉夏くん。」
琉夏「チューしてもいいよ?」
○○「ん?」
琉夏「ウソウソ。」
○○「もう!」
}}
**プラネタリウム
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琉夏「今日は最後までちゃんと見た!ほら、何でも質問してみ?」
(選択肢)「流れ星になにをお願いしたの?」
琉夏「ラブラブになれますように♡」
○○「本当に!?」
琉夏「ホント。誰とか気になる?」
○○「……うん。」
琉夏「教えない。」
○○「あ、もうっ!じゃあ、わたしも教えない。」
琉夏「あれ、オマエもお祈りしてたの?」
○○「そうだよ?知りたい?」
琉夏「べつに?」
○○「…………」
琉夏「俺が教えたらさ、教える?」
○○(やっぱり、ヒミツにしよっと!)
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