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ゾロリのゆっくり虐待スレ 過去ログ

ゾロリのゆっくり虐待スレ by:虐待紳士快穴ゾロリ
虐待紳士によるゆっくり虐待でございます

  • ゆっくり虐待に不快な印象のある方はご遠慮ください

  • 作品に関する要望や質問などがあればできる限りお答えします

遅筆ですがよろしくお願いシャマシュ


ゆっくりしていってね!!!
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08/31 05:18 W52SH(e)

[1]逆帝鬼威山快穴ゾロリ
【加工所の風景】

規則的に流れるライン。
不規則にこだまする絶叫。

ここはゆっくり加工所。
正式名称は
「全国ゆっくり協会専任餡子共有連盟加工食品製造所」だが、長ったらしいのでほとんどの場合に加工所とだけ呼ばれる。
この加工所では、毎日数千から数万のゆっくりが生産、加工、処理される。
最新鋭のコンピュータ管理から成る、高度な繁殖技術や分解処理施設があり、ゆっくりたちは無限に生産されては死んでいく。

「ゆぎゃぁあぁ! れいむまだしにたくなびゅべ!」

「おがあざんしにゃにゃいぢぇぶぎゅ!」

れいむ親子がライン上で喚き、そして潰された。あまりにもあっけなく、無慈悲な機械にミンチにされた。
もはや原形を留めぬ二つの餡子の塊は、次のラインに流れていった。

あちこちで悲鳴が響く中、職員は黙々と――――マスクの下の口元は緩んでいるのかもしれないが――――作業をこなしていく。

「ゆっ! にんげんしゃんこんにちは! れいみゅはれいみゅだよ! なかよくしちぇびゅば!」

「まりちゃはちゅよいんじゃじぇ! にんげんさんはあまあまもってゆぶぇ!」

ここは加工所。
餡子が生産されて、加工されるところ――――。


      完
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08/31 05:21 W52SH(e)

[2]
>>1
お前は私を怒らせた
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08/31 06:37 BRAVIA&#174(e)

[3]
>>1
続きうp
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08/31 07:14 SH001(e)

[4]田マ王
>>1 山田に断罪されてしまえ…
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08/31 07:25 BRAVIA&#174(e)

[5]タナトス
これに似たの見たことある…

工場ラインでひたすら処女膜破る奴…なんだったっけな…
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08/31 07:45 921P(s)

[6]ぁー
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08/31 08:43 821SH(s)

[7]
本当に書いてくれたのか。ありがとう、ありがとう
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08/31 14:23 P01A(i)

[8]逆帝鬼威山快穴ゾロリ
【理由】

夕闇がのしかかる。
狭い部屋に、ぼくはきみと二人きり。
吹き込む風にあおられた甘い香りが、鼻腔にぶつかった。

れいむが死んだ。
手を乗せて体重をかけたら破裂した。
裂けたところから噴き出す餡子は、なかなか壮観だったかもしれない。

泣き叫ぶ悲鳴というより、単純でやかましい音が響いた。
中身を撒き散らして潰れる音が、れいむがこの世に残した最期のものだった。

別にどうってことはない。

ぼくが殺した。
きみは死んだ。

ただ、それだけのことだった。

夕日が墜ちる。
そろそろ、ママが帰ってくる頃だ。
今日の晩御飯はなんだろう。
ぼくの好きなハンバーグだったらうれしいな。

ママの帰りを待つ間、テーブルと床に広がったゴミを掃除することにした。


      完
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08/31 22:54 W52SH(e)

[9]かすてら
ゾロリこんなとこにいたのか
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09/01 00:02 F906i(i)

[10]虐待紳士快穴ゾロリ
【価値】

れいむの心は期待でいっぱいだった。
厳しい試験を乗り越え、ついに「かいぬしさん」のところへ出荷されたのだ。
仲間たちとの別れはつらかったが、それ以上に「かいぬしさん」に可愛がってもらうのが楽しみだった。
いつも、
「良い子のゆっくりは良い飼い主さんに引き取られて、ゆっくりした生活ができる」
と聞かされていた。
おいしい食事、楽しい毎日。
夢の生活が、れいむを待っている。

――――はずだったのだが。

「おい、俺が注文したのは国家試験を突破した優良ぱちゅりー種だぞ。こんなゴミみたいなれいむ種は要らん」

「……申し訳ありません、こちらの不手際のようです」

れいむの心は高鳴っていた。この人が、これから自分と共に生活する人なんだ。素晴らしい思い出をつくろう、そう思った。

「お詫びと言ってはなんですが、こちらのれいむ種を無償でご提供いたします」

「いらねえって言ってるだろうが。馬鹿なことほざいてる暇があったら優良ぱちゅりー種を持ってこい!」

――――――

「お前要らないわ。持って帰るのも面倒だから、今ここで廃棄な」

れいむが最後に見たものは優しい飼い主の笑顔ではなく、汚い靴の裏だった。


      完
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09/07 01:20 W52SH(e)

[11]ゾロリちゃん
【お姉さんとれいむ】

お姉さんは仕事から帰ってくると、玄関で待っていたれいむを優しく抱き上げた。

「ただいま、れいむ」

「おねえさんおかえり!れいむいいこにしてたよ!」

お姉さんは微笑んで、れいむの頭を撫でた。
れいむはお姉さんの柔らかな手の平が好きで、帰ってきたらいつもこうしてくれるお姉さんが大好きだ。

お姉さんは部屋着に着替え、夕食の準備に取り掛かる。
今日はカレーだ。
れいむは辛いものが食べられないから、特製の甘口を作る。

お姉さんが料理をしている間に、れいむは新聞紙を床に広げてその上に自分用のお皿を置く。

食欲をそそる香りが漂い、れいむのお腹の虫が鳴いた。
お姉さんはくすりと笑った。





テレビを点けてチャンネルを回す。
ニュース番組で、連続飼いゆっくり誘拐事件について特集が組まれていた。
お姉さんは材料を刻みながら、それをちらりと見た。

「物騒な世の中ねえ。飼いゆっくりが誘拐されるなんて……うふふ、うちの子についてはそんな心配はいらないけどね」

と言った。
れいむはお姉さんがご機嫌なのを見て、自分もうれしくなった。
今日は、朝にお姉さんがお仕事に行ったあとはお部屋でゆっくりしていた。
「ぼーるさん」を転がしたり、お腹が減ったら「おまんじゅうさん」を食べたりした。

「れいむ、ご飯だよ。あまあまなカレーさんができたよ」

「ゆわーい!」

れいむのお皿に、たっぷりカレーが盛られる。

「いただきます」

「いただきます!がつがつむしゃむしゃ!……ちあわせー!」

「れいむはあまあまだいすきだもんね。お姉さん、お仕事頑張ったんだよ」

お姉さんは、人間にとっては少々甘過ぎるカレーを口に運びながら、「物騒な事件」を語るテレビを冷たい眼で眺めていた。


     完
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09/16 18:13 W52SH(e)

[12]神 長門
>>11
つまり…
お姉さん=飼いゆっくり誘拐犯
誘拐したゆっくりは食べてる

っていうこと?
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09/16 19:53 biblio(e)

[13]どこぞのアレ
>>12

ゆっくりが誘拐される心配が無いと断言できるのは、自分が犯人だからでは無いだろうか?
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09/16 20:57 W52CA(e)

[14]ぁー
お姉さんの愛液を入れたから甘くなったとか考えてた僕は氏んだほうがよろしいのでしょうか?
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09/16 21:25 Windows(PC)

[15]どこぞのアレ
>>14
それは寧ろ、何かと混ぜない方がいいかと思う。
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09/16 21:40 W52CA(e)

[16]ポポ
>>12
つまり、「あまあま」カレーであると
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09/16 22:26 N03B(i)

[17]神 長門
>>13
そう言ってるステルスで

>>14
氏んだ方がよろしいかと
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09/17 03:35 biblio(e)

[18]ゾロリちゃん
待っていた。
温かな暗闇のなか、母の肉に抱かれ、外の世界に飛び出すそのときを待ちわびていた。

「おちびちゃん、いいこにそだってね。おかあさんはがんばっておちびちゃんをうむからね」

母の声が響く。
溢れんばかりの愛が、母胎を通じてれいむに伝わってくる。
「まりさは、おちびちゃんにはつよくそだってほしいんだぜ。まりさみたいなゆうかんなゆっくりになるのぜ」

すぐ近くで父の声も聞こえる。勇ましさを感じさせる、野性の強さを持った父の声だ。
外に出れば優しい母の姿とたくましい父の姿があり、頬を擦り寄せ、歌を唄ってくれる。

外にはおいしいごはんがたくさんあり、毎日が刺激に満ち、楽しいことがれいむを待っているのだ……。

そしてしばらくの後、れいむは外に出た。明るい日の光が眩しくも快い。
見上げれば、大きな母と父の姿がある。さあ、両親に挨拶をしよう。
できるだけかわいらしく、初めての言葉を言おう。

れいむは産声をあげた。

「ユ゛ア゛ッギジネ!」

れいむは一瞬、獣が現れたのかと思ったが、それは紛れも無い自分の口から放たれた言葉であった。

れいむは
「口のきけない気持ち悪い赤ちゃん」
として両親に殺された。


     完
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09/19 01:11 W52SH(e)

[19]Ξ
あらぁ…
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09/19 01:20 W53H(e)

[20]ゾロリちゃん
【選別】

「あまあまをあげる」

この一言でゆっくりの家族はホイホイついてきた。
れいむとまりさの番いで、子供は赤れいむが二匹に赤まりさが一匹。

小さな鳥篭に全て押し込んだ。
狭いだとかご飯よこせだとか喚いていたが、三日放置したら諦めたのか衰弱したのか、いくらかおとなしくなった。

しかし成体である両親は子供に比べれば体力があるようで、私の姿を見て食事を要求する。

「れいむにごはんちょうだいね!たくさんでいいよ!」

「まりさはばったさんがたべたいんだぜ!どんぐりさんでもたべてあげるのぜ!」

自分はいらないからせめて子供には、という発想が彼らには無いらしい。
知能の高い個体や愛情の深い個体ならばそういった言葉が聞けるのかもしれないが、こいつらは駄目なようだ。

「みゃみゃ……おにゃかちゅいたよ……」

弱々しく呟いたのは赤れいむ。
満足な食事を得られず栄養状態が悪いために、肌はがさがさで目は虚ろだ。
あと半日も過ぎれば、餓死するかもしれない。
二匹の赤まりさもほとんど動かない。
このまま子供たちは死んでいくのだろうか。

さらに一日が経過。
赤れいむの姿が見えない。
鳥篭の床に、乾いた餡子と皮がへばりついていた。

「あかちゃんがしんじゃったからまりさがたべたのぜ!ばかなれいむとあかちゃんにはあげなかったのぜ!」

「れいむのあがぢゃんがじんじゃっだぁぁぁぁぁ……あがぢゃん……」

「みゃみゃ……ごはん……」

「まりちゃ……おみずがのみたいのぜ……」

赤れいむは死んで親まりさに食われたようだ。親まりさは一時的に腹を膨らましたようだが、赤ゆっくり一匹程度では長くは保たないだろう。

次の日。
鳥篭の中には、気持ち良さそうに寝ている親まりさの姿があった。
他の家族の姿はなく、親まりさの口元には乾いた餡子がこびりついていた。

「ゆぴー……ゆぴー……ゆふん。もうおなかいっぱいでたべられないんだぜ……」

死んだ家族を食べたのか、それとも殺して食べたのか。
それによってこれからの虐めの度合いが変わることはないので、聞かないことにした。
鳥篭を蹴っ飛ばしてまりさを起こし、扉を開けてその丸く柔らかい身体を掴む。

これからの数日間、生き残ってしまったまりさは地獄を味わう羽目になるのだが、それはまた別の話……。


      完
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09/21 16:56 W52SH(e)

[21]通過
>>20
まりさの数日間の地獄キボン
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09/21 17:52 W62P(e)

[22]辰之助
まりさ「ますたーすぱーくがつかえたらまけなかったんだぜ!」
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09/21 17:54 SH01A(i)

[23]神 長門
もうこのさいるーみあ腹パンしようぜ
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09/21 18:04 biblio(e)

[24]セオ
>>20
途中で赤まりさが増えてないか?
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09/21 19:14 W64SH(e)

[25]ゾロリちゃん
ありゃま
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09/21 23:00 W52SH(e)

[26]神 長門
>>24
数が逆
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09/22 01:04 biblio(e)

[27]ゾロリちゃん
【運命と虚無と不明なる者】

森。
洞穴。
木の実。
水飲み場。

「まりさはれいむのことがすきなんだぜ! だから、まりさとずっといっしょにゆっくりしてほしいんだぜ!」

「ゆっ! うれしいよまりさ! れいむも、まりさのことすきだよ! ずっといっしょにゆっくりしようね!」

雷。
洪水。
山火事。

「このほらあなさんをまりさたちのおうちにするのぜ!」

「ゆっゆーん! すーぱーゆっくりぷれいすだね!」

欲求。
衝動。
爆発。

「……れいむ」

「……まりさ」

妊娠。
出産。

「ゆっきゅりちていっちぇね!!!」

邪魔。

「…………」

狂気。

「…………」

破滅。

「…………」

―――――
研究メモ

《Uicx》
《Eg@i45》

まりさ(成体)1
まりさ(幼体)2

れいむ(成体)1
れいむ(幼体)2

まりいむ(未熟児)1

行動範囲[50]
予備範囲[1000]

居住[洞穴]

絶滅要因

まりいむ(未熟児)1

―――――


      完
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09/25 01:11 W52SH(e)

[28]名無しの名無し
どういう意味だろう これ
意味分かる人いたら教えてくれ。
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09/25 01:45 W63CA(e)

[29]
>>28
まりいむのせいでゆっくり発狂


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09/25 08:31 821SH(s)

[30]神 長門
>>29
いやよくわからない
その原因がどうしてその結果に繋がったのかが
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09/25 19:52 biblio(e)

[32]通りすがり
>>30
まりいむの容姿がとてつもなく奇怪だったとか。半分まりさ半分れいむ的な
れいむ(幼体)、まりさ(幼体)と分けられてるからあきらかに変種だし
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09/25 21:21 W61CA(e)

[36]ゾロリちゃん
【花】

 春。
 あたたかな風が新たな生命の芽吹きを促す頃、れいむとまりさは恋に落ちた。

―――――

 群れ一番の美ゆっくりと謳われるれいむ。群れを統率する長の長男であるまりさ。二匹は、お互いの両親の勧めで見合いをした。

 互いに見知らぬ仲ではなかったが、面と向かって話をしたことはない。

 見合いの席には、淡い桃色の花びらで着飾ったれいむと、勇壮な毛皮の衣をまとったまりさが緊張の面持ちで現れた。

面をあげ、数瞬、互いに見つめ合う。
虹色に輝くときめきの花が、二匹の心に咲き誇った。夫婦の絆を手繰り込み、愛すべき者を見つけたのだった。

―――――

 れいむは良い妻となり、まりさは良き夫となった。困難も苦悩も悲哀も、二匹の仲を割くに足りるものではなかった。睦み合い、やがてれいむは腹に児を宿した。
 まりさは以前にも増して食料の調達に精を出し、れいむは生まれ来る我が子に教育するべき事柄を考えていた。まりさは、気の早いことだと苦笑しながら、溢れる幸福感に身をふるわせていた。

―――――

 夏が過ぎ、鳴り虫の合唱が秋の涼しげな風に乗って運ばれゆく頃、れいむは児を出産した。れいむによく似た美しく愛らしい赤れいむと、まりさに似た強悍で目つきの鋭い赤まりさ。両親は、大切な我が子の未来に幸運の光あれよと願った。

―――――


 花は、その盛りを永遠に保つことはできぬ。いわんや、か弱き小動物の終わらざる日常をば、長らえることも叶わず。
―――――

 積み上げるは難く、崩し去るは易く。歳老いたれいむを棄てたまりさは流れ者のありすと懇ろになり、二匹の子は食料の分配に因るいがみ合いの末に、群れを引き込んだ争いを起こし、その渦中にあって死んだ。
 まりさはありすに家財を奪われ、前途に闇を見たれいむは川に身を投げた。

―――――

 冬が来た。
 もはや寄り添うべき温もりはなく、庇護を求める手合いもいない。
 思い返してみれば、なんと儚い花の夢。散るが悲しく美しくあらば、いっそ川面に波紋を立てん。

 清くささやかに流れる水鏡の向こうに、いつか見た虹色の大輪が咲き誇る。  
 桃色に包まれた伴侶の、淋しげな笑顔が見えた気がした。


     完
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09/26 00:48 W52SH(e)

[37]ゾロリ提督
【雑記No.100】

ゆっ!にんげんさんがいるよ!あまあまさんをもらいにいくよ!
ゆっふん!
ばかなにんげんさんはかわいいれいむにあまあまくれなきゃだめだよ!
……ゆっ? 
まっくらだよ!
よるさんがきたからねるよ!
ゆっくりおやすみ!

―――――

 公園に散歩に行ったら、れいむが居て、いきなり食料を要求された。言動にムカついたので、
超絶秘技・
「無痛天義理」
《むつうあまぎり》を繰り出した。
――あまぎる、とはつまり眼球を引っこ抜くことを意味する言葉だが、俺はそれを痛覚を刺激することなく行うことができる。
 これを喰らったゆっくりは、夜が訪れたと勘違いして眠ってしまい、やがて明けることのない闇に怯え、終いには発狂する。
 まあ、たいていの場合、ふらふらと車道に飛び出て轢き殺されるか、同族に処分されるのがオチだ。
 俺は、気持ち良さそうに寝息を立てるれいむを傍目に、取り出した二つの眼球を弄びながら歩き出した。

―――――

ゆっ?
まだあささんはこないの?
ゆゆっ、なんだかおめめさんがすーすーするよ!
……もしかしたら、めからびーむさんがでるかもしれないね! そうしたられいむはいちやくゆーめいゆっくりだよ!
ゆゆん!
……ゆゆ?
どうしてよるさんはまっくらなの?
よるさんはこんなにゆっくりしてなかったっけ
どうしてつきさんもおほしさまもみえないのどうして
あささん
こない
やだ
こわいよ
みえないよ
……みえないよ?
れいむのおめめさん……?
ちがうよ、たいようさんがきたらあかるくなるよ、それまでゆっくりおやすみするよ……

―――――

うー♪
おいしそうなおまんじゅうがおちてるんだどー!
たべちゃうんだどー!


    完
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09/27 21:26 W52SH(e)

[38]
期待あげ
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09/28 23:41 W63CA(e)

[39]ゾロリ裁判官
【呪縛の紅糸】

 その日、私はとても疲れていた。連日の激務に体は悲鳴をあげ、心はすでに折れかかっていた。
 ようやく残業が終わり、帰路に着こうとして職場をあとにして外へ踏み出したその瞬間。

「おじさん、ごはんちょうだいね!」

 街路樹の陰から、なにやら珍妙な物体が飛び出てきた。それは奇妙な鳴き声を発していた。

「れいむはおなかがすいてるんだよ! だからごはんくれないとだめだよ!」

 人間の言語、らしかった。幸いにも――いや、この場合は不幸と言うべきなのか――この言葉は私の遠くなりだした耳膜に響き、日本語として伝わる音を持っていた。
 しかし、これはなんなのだろう。巨大な饅頭に、顔が付いている。不細工な造形だが、見ようによってはかわいい……かもしれない。

「おじさん、れいむのことじろじろみないでね! あんまりみつめられるとてれちゃうよ! でもれいむはみんなのあいどるだからしょうがないね!」

この生物は「れいむ」というらしい。言動から察するに、少々自信過剰なようだ。

 私の心の内に、ふつふつと何かが湧いてきた。もともと動物は好きだし、学生時代に動物研究などをしていたせいもあるだろう。
 とりあえず、この喋る饅頭を家に連れ帰って飼育してみることにした。

―――――

「ほら、これでいいか」

私がれいむに差し出したのは、キャットフードだ。
以前飼っていた猫のものだが、残念ながらその猫はこの家にはいない。
 死んでしまったわけではなく、どこかへ行ってしまったのだ。いつものように飄々とした面持ちで出ていって、そのまま帰らなかった。
 首輪の代わりに巻いた紅いリボンだけが、私とその猫の唯一の繋がりだった。もっとも、そんなものは見知らぬ新たな飼い主に付け替えられているのかもしれないが。
 そんなことを考えていると、

「むーしゃむーしゃ、しあわせー!」

歓喜の声が響いた。どうやらお気に召したようだ。れいむの喜ぶ姿を見ながら、猫を撫でていたようにその頭を撫でる。がさがさの髪から、ぶわりと埃が舞った。
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09/29 10:42 W52SH(e)

[40]ゾロリ裁判官


「れいむ、ごはんを食べ終わったらお風呂に入れてあげよう」

―――――

れいむの肌は饅頭の皮と餅の中間くらいのものだから、あまり水に浸けておくと溶けてしまいそうだった。髪はシャンプーとリンスをして、全身――と言っても全身が頭部なのだが――は軽くお湯で流してやった。
 湯舟に浸かると、一日の疲れがじわりと染み出していった。明日は休日だから、れいむを連れて公園にでも行こうか。猫用に買っておいた遊び道具もあることだし、たまには野外で食事をするのもいいだろう。
 そんなことを思い、洗面器の風呂のなかでくつろぐれいむを見ると、その髪に何かが引っ掛かっていた。
 それは――見覚えのある紅い糸だった。れいむの頭に着いた飾りがほつれたものでは、決してなかった。
 
「れいむ、頭に糸が付いてたぞ」

「ゆゆっ! ありがとね! ……ゆ?」

「どうした?」

「そのあかいいとさん、れいむしってるよ! ずっとまえにやっつけたねこさんがくびにまいてたやつだよ!」

嫌な予感がした。
あたたかな湯に浸かっているはずなのに、寒気がした。

「わるいねこさんだったよ! れいむはまりさといっしょにげきったいっ! したよ!」

「……どうやって?」

「ゆっふん! えささんをばらまいてのこのこきたところにでっかいいしさんをおとしたんだよ! しんだからぐちゃぐちゃにしてあそんだよ!」
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09/29 10:46 W52SH(e)

[41]ゾロリ裁判官


 そのときに、紅い糸が絡まったのか。れいむの飾りも赤いから今まで気付かなかったが……私は運命というか、宿命を感じた。
 
「れいむ、その猫さんはどんなふうに『悪かった』んだい?」

「れいむたちのなわばりにはいったんだよ! すーぱーかりすませんしのれいむのなわばりだったんだよ! おもいだしてもわらえるよ、ゆぷぷ……ゆぎゅえ!?」

「もういい。もう……喋るな」

「ゆぐ……ぐるじ……」

 そうか、あいつは死んだのか。殺されたのか。こんなやつに、石を落とされて……あまつさえ、その死骸を弄ばれた。

 れいむが悪いとも、猫が悪いとも言わない。生きるために、そして何かを守るために外敵を排除するのは、全ての生物の行動原理だ。

 だから――私は、れいむを排除することにした。ある意味では慈悲的な、あっさりとした死ではなく、間断なく続けられる無慈悲な生の苦痛を与えることによって。

―――――

「ごろじで……もうごろじでぐだざい……ごろじで……」

 あれから五年の歳月が過ぎた。終わりなく続く痛みにぎりぎりのところで耐えられるように調合された栄養剤を投与されながら、今日もれいむは死を望みながら生きている。

 れいむを緊縛しているのは、新品の紅いリボン。これが本当の意味で外れるのは、ずっとずっと先のことだろう。


     完
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09/29 10:47 W52SH(e)

[42]通過
虐待シーン重点キボン
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09/29 11:35 W62P(e)

[43]ゾロリ参謀
ソフト?
ハード?
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09/29 16:51 W52SH(e)

[44]
ハード一票
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09/29 18:42 815T(s)

[45]アキちゃん
同じくハード一票
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09/29 19:05 K002(e)

[46]名無しの名無し
もちろんハードで。
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09/29 19:20 W63CA(e)

[47]ゾロリ伯爵
【虐待No.589
――癒遊病――】

「きょうはおえかきするんだど~♪ れみぃはげーじつかだど~♪」

 仕事へ行く飼い主を見送ったら、日中、れみりゃはいつも一匹で遊んで過ごす。れみりゃに与えられた専用の部屋には、数々の玩具とお絵かき用具が揃っている。

「ごしじんさまのにがおえをかくど~♪」

 画用紙を広げ、クレヨンを握りしめて飼い主の顔を描く。幼児以下の知性しか持ち合わせていないが、それでも親しい飼い主の顔くらいは思い出しながら描ける。

「できたど~!」

 数十分かけて、ようやく一枚の絵が完成した。粗雑な色づかいと均整の取れていない顔のパーツがあいまって、不気味な人相の顔が表れていた。それでも、れみりゃにとっては今までで改心の出来だった。飼い主が帰ってきたら、すぐに見せて褒めてもらおう、そう思った。

「おえかきしたらおなかがすいたど~♪」

 餌は、昼食の分のゆっくりフードとおやつであるカスタードプリンが部屋の隅に用意されていた。ゆっくりフードを満足げに平らげ、プリンもぺろりと食べ尽くした。

「おなかがいっぱいになったらねむくなったど~♪」

 ごろりと横になり、そのまま夢の世界に落ちていった。

―――――

夢の世界では、れみりゃは王様だった。城には、食べ切れない量のおいしいご飯と遊び尽くせないほどの玩具があり、それは全てれみりゃのものだった。遊んで飽きては捨て、食べて汚して満足したら寝る。起きたらまた遊んで……それをずっと繰り返した。

―――――

 部屋は惨憺たる有様だった。壁紙は剥がれ、ガラス窓は割れ、机はひっくり返り、その上にあった花瓶も小物も壊れて床にぶちまけられている。冷蔵庫の中身は掻き出されたように散らばり、食器棚の中の皿も全て割れていた。
 全ての鍵は施錠したのだから、強盗でも押し入ったのかと思った。いや、思いたかった。事実は違った。金品が盗られていないのだ。多少は値の張る腕時計もアクセサリーも、床に転がってはいたものの失くなってはいない。だとしたら、れみりゃがやったとしか考える他はないのだが、その当ゆっくりであるれみりゃが何処にも見当たらない。
 れみりゃの部屋はもちろん、風呂もトイレも物置も天井裏も捜したが、れみりゃを見つけることはできなかった。

―――――
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09/29 19:36 W52SH(e)

[48]ゾロリ博士
うっうー♪
れみぃはこーまかんのおぜうさまなんだど~♪
みんなれみぃにぷっでぃんもってくるんだどー!
ぷっでぃんもってこないやつはぽい! しちゃうんだど~!

―――――

 まばゆい光が、瞼に優しく射した。朝だ。露に濡れた草がきらきら輝いている。

「うー? れみぃのこーまかんとぷっでぃんがなくなっちゃったんだど~?」

―――――

 れみりゃは、近くの公園で見つかった。しかし、近いとは言えゆっくりの行動範囲を大きく超えたところだった。公園の管理者が、飼いゆっくり登録証である連絡先の刻まれたバッジを見て、保護してくれていた。

「最近は物騒な事件も多いからね、気をつけたほうがいいよ」

 管理者である初老の男性はそう言いながら、れみりゃの入ったケースを手渡してくれた。

 厚く礼を言って、立ち去ろうとした時だった。

「ゆっくりは案外、溜め込む生き物だからね。精神的にだって、過度に負担をかけるのはやはりよろしくないよ」

 男性は、口元を醜く歪めて笑っていた。同族の、嫌な匂いがした。

―――――

睡眠時癒行症
通称・癒遊病
(ゆゆうびょう)

 ゆっくりが過度に精神的、肉体的ストレスを感じたときに現れる症状。症例として、記憶の忘失や限定的な万能感がある。
 癒行する目的はストレスの発散であり、外部への緊急信号の伝達である。

―――――

 家に帰る。
 れみりゃをケースから出して様子を見る。れみりゃは、自慢げに一枚の画用紙を持ってくる。
 大作のようだが、私にとってその絵は「破いてれみりゃの泣き顔を見る」程度の価値しかない。

びり。
びり。
びり。

 れみりゃが泣きわめく。頭に血が昇る、気持ち良い感覚。腕を掴んで、思い切りガラスの海に打ち付けた。ガラスの砕かれる小気味よい音と、れみりゃの悲鳴が響き渡った。


     完
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09/29 19:42 W52SH(e)

[49]ゾロリ博士
(´;ω;`)親指痛い
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09/29 19:45 W52SH(e)

[50]名無しの名無し
>>49
博士、感謝します。
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09/29 20:44 W63CA(e)

[51]アキちゃん
ありがとうございました
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09/29 23:08 K002(e)

[52]Ξ
このスレ好きだな
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09/30 00:13 W53H(e)

[53]ゾロリ丞相
(*`ω´)ありがとん
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09/30 08:52 W52SH(e)

[54]ゾロリ丞相
【加工所における一般的なゆっくりの生産方法】

「ゆぎぎぎぎ……おちびちゃんうまれないでね……うまれたらゆっくりできなくなっちゃうよ……」

―――――

れいむは仰向けにされ、全身を拘束されている。頭頂部には太いチューブが差し込まれ、常に液体が流れ込んでくる。
 やがて液体はれいむの体に染み渡り、中心より下、ゆっくりにとってのお腹の辺りに新たな命を宿す。液体は精子餡と栄養剤の混合物であり、これによって生命活動は強制的に延長され、もはや日常と化した妊娠を促す。

―――――

 おしょとにでちゃらおかあしゃんにげんきいっぱいごあいしゃちゅしゅるよ! ゆっくりしていっちぇね、ってでっきゃいこえでいうよ!

―――――

 尻のほうには坂がある。産み落とされた赤子はそのまま坂を転がって、レーンに乗せられて運ばれていく。初めての挨拶はもちろん、すりすりすることもぺろぺろしてあげることも叶わず、愛しい我が子は産まれてはどこかへ消え、また産まれては消えていく。

―――――

 ゆっ! もうちょっとでうみゃれりゅよ! おかあしゃんとおとうしゃんにいっぱいいっぱいあまえちゃいよ!

―――――

 そのときは、無情にもやってくる。チューブからは絶え間無く液体が流れ込む。生産において、母体の意志など介在しない。ただ、産んでは苦しみ嘆いて、また産むだけだ。

―――――

「ゆっゆーん! ゆっきゅり……ゆわああああああ!?」

「おちびちゃん……ごめんね……ひりきなおかあさんをゆるしてね……」

 赤れいむは、何が起きているのかわからなかった。無機質な音が響く世界、ゆっくりできない地面。初めて目にして耳にするものはなにもかもが不快で恐ろしく、そこにはあたたかな母と父の温もりなど存在しなかった。

―――――

「ごべんね……ごべんね……あがぢゃんごべんね……」

―――――

 そして、また繰り返される苦痛。

「ゆぎぎぎぎぎぎぎ……もうやだよ……あがぢゃんうみだぐないよ……」


     完
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09/30 09:48 W52SH(e)

[55]通過
>>54
お主が神か
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09/30 11:11 W62P(e)

[56]神 長門
>>54
ちょっと堅くなった
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09/30 13:11 biblio(e)

[57]名無しの名無し
>>54
精子餡だと……
もちろん白色ですよね
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09/30 16:01 W63CA(e)

[58]乃人
なんか俺、オナニーするよりこのSS読む方が気持ちイイんだが大丈夫か?
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09/30 17:12 W54S(e)

[59]Lv.57
>>58
大丈夫じゃない、問題だ
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09/30 17:58 W53T(e)

[60]ゾロリ司馬
【嘘と無知】

 れいむ、おきて。あさだよ。

「ゆっ! おはようおきゃあしゃん! きょうもいっぱいゆっくちちようにぇ!」
―――――

ぽかぽかのお日様を浴びて
おいしいご飯を食べて
たくさん遊んで
ゆっくりゆっくりゆっくりしよう

どこまでも続く緑の草の海を駆け抜けて
優しい風が吹く丘を登って
輝く太陽を見上げて
ゆっくりゆっくりゆっくりしよう

―――――

 道端にれいむがいた。車に轢かれたのだろう、半身が潰れて虫の息だった。飼いゆっくりの証明であるバッジは辺りを見渡しても見つからない。
 もしも、迷子になったり事故に遭った飼いゆっくりを助けて保護したならば飼い主から相応の謝礼がいただけるのだが、こいつは野良のようだ。
 せめて楽にあの世へ送ってやろうと思い片足を上げた、次の瞬間。

「おきゃあしゃんどこにいっちゃったにょおおお!? ゆわあああん!」

 少し離れた場所から、ゆっくりの幼体の泣き声が聞こえてきた。

「ゆっ……あがぢゃん?」

 俺は驚いた。声を出す気力も体力も無くなっているはずの瀕死のれいむが、声を出した。こいつらは、親子なのだ。
 
「あがぢゃん……」

 自らは既に助からないことを悟っているであろうに、れいむは我が子を捜そうと少しずつ動き出す。破けた部位から餡子を垂れ流しながら、蛞蝓のように這ってゆく。

 そこで、はたと思いつく。俺はれいむからお飾りを奪い、そして――――。

「あがぢゃゆぎゅぶ!!!」

 とどめをさした。お飾りは、自分の頭に装着する。

―――――

 あかちゃん、おかあさんのそばをはなれちゃだめだっていったでしょ!

「ごめんなしゃい……ばったしゃんをおいかけてたら、はぐれちゃったんだよ……」

 もう、これからはちゃんとおかあさんのいうこときいてね! ……さあ、そろそろおうちにかえってごはんにしようね! きょうはあかちゃんのすきなどんぐりさんだよ!

「ゆわーい! どんぐりしゃんだいちゅきだよー!」

―――――

 ゆっくりのお飾りとは、個体の区別において最大の効力を発揮する。
 「このお飾りを付けたゆっくりはこのゆっくりだ」と認識してしまう。……たとえ、それが血肉を分けた愛する家族だとしても。

―――――

「れいみゅのおきゃあしゃんは、でっきゃくてかっきょいいゆっくちなんだよ!」


     完
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09/30 20:52 W52SH(e)

[61]通過
>>60
イイハナシダナー(;ω;`)
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09/30 22:48 W62P(e)

[62]神 長門
>>60
( :∀;)イイハナシナノカー?
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10/01 01:19 biblio(e)

[63]
あまあまの続き待機
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10/01 20:48 W63CA(e)

[64]名無しの名無し
>>63
確かにあまあま系は全部素晴らしかった。そして毎日このスレをチェックする俺がいる。
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10/01 22:26 W63CA(e)

[65]ゾロリ司空
あまあまの続き?
【選別】でいいのかな?

続きなんて全然考えてなかったけど、とりあえず今から書いてみるわ

毎日覗いてくれるのはうれしいな、ありがとう
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10/02 00:03 W52SH(e)

[66]ゾロリ司空
【選別・続――飽食の時代】

 親まりさは衝撃に身を震わせた。何が起こっているのか把握する間もなく、体が宙に浮く。

「ゆゆっ! おそらをとんでるみたいなんだぜ!」

 そのまま、投げられた。

「ゆぎゃべっ!?」

 顔面に鈍い痛みが広がり、餡子を吐き出しそうになる。しかし、餡子を吐くということは人間でいえば内臓をぶちまけることと同義である。まりさは、懸命に口元を引き締めた。

「まりさ、家族はうまかったか」

 声が聞こえた。冷たい、氷みたいに冷たい声だ。
 本能が言う。逃げろ、ここにいたら殺される。あれには勝てない、と……。

「ま、まりさはむれでいちばんかけっこがはやかったのぜ! ゆっくりしないでにげ……ゆっ!?」

 窓から飛び出そうとしたところで、身動きできなくなる。

「おまえの口は飾りか? 会話を成り立たせるところから始めなければならないのか? ……まあ、ちゃんと答えてもどうせ殺すけどな」

―――――

 まりさは眼を覚ました。どうやら、あのゆっくりできない人間に眠らされていたらしい。

「起きたみたいだな。目覚めはどうだ?」

 良いはずがない、そう言おうとしたところで気付く。
 口が、開かない。

「餡子を吐き出してしまうとすぐに死ぬからな。ちょいと細工させてもらった。木工ボンドと溶いた小麦粉、澱粉のりにセメントとアロンアルファ……他にもたくさん使ったなぁ」

 まりさの口は、接着剤によって固められたのだった。上唇も下唇も、ぴくりとも動かない。

「口を聞けない口なんか、要らないよな」

「んんんごんむぐぐ……」

「あはは、面白い顔だな。それじゃあ、この辺からいってみようか」

―――――

 俺は注射器を手に取った。中には、真っ赤な液体が入っている。鋭い針をまりさの頬に突き刺して、液体を全て注ぎ込んだ。

「んごんぐぐぐ……」

 まりさが奇妙なダンスを踊り始める。おかしな表現だが、それは狂った人形を想起させた。
 液体の正体は、
「激辛ラー油」だ。
 ゆっくりにとって、辛いものはすなわち激物である。唐辛子を食べた赤ゆっくりが破裂した、なんて話もある。

「むぐんごぐぐ……! ごんんん!」

 まりさは全身を真っ赤に染めて、ぐねぐねと跳ね回る。見ていて飽きない、自動人形の珍妙なダンス。
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10/02 01:06 W52SH(e)

[67]ゾロリ司空
ゆぎゃああああ!
からだがあつくていたいんだぜえええ!ゆぎぃぃぃ!
にんげんはまりさにゆっくりさせるんだぜえええ!
ゆがぁぁぁいだいいいいいい!
んぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!

―――――

「次はこれだな」

 まりさは完全に意気消沈していたが、そんなことはどうでもいい。
 
「口の次は、眼をいこうか」

 裁縫箱から、針と糸を出す。暴れないように、針でまりさの底面下部、ゆっくりで言うところの「あんよ」を傷つける。
 ぷす、ぷす、ぷす……。針があんよを突き刺すたびにまりさは身もだえしていた。

「んぎゅっ! ぐびっ! ごぶっ!」

 ぴくぴくと痙攣し始めたまりさを抱えて、片方の眼、瞼に糸を付けた針を勢いよく刺した。

「んぐぅぅぅーーーーーー!!」

 瞼を縫いつけられる痛みは想像を絶するものだろう。まりさは餡子の涙を流していた。

「呪怨にこんなやついた気がする」

 そんなことを言いながら、両方の眼を縫った。

―――――

おめめさんがいたいいいい!
ゆわあああ! 
まりさのぱっちりおめめさんがみえなくなっちゃったのぜえええええ!

―――――

 放置して数日が過ぎた。ぷるぷると動いているから、まだ生きているようだ。
 叫び声もあげられぬ絶望の暗闇のなかで、まりさはどんなことを思っているのだろうか。

―――――

ゆんゆんゆゆーん♪
まりさはむれのたいしょうなんだぜ!

ゆんゆんゆゆーん♪

まりさはつよくてかっこいいんだぜ!

ゆんゆんゆゆーん
ゆんゆんゆゆーん
ゆんゆんゆゆーん

ゆんゆん………………。

―――――

 生きることに、善も悪もない。俺は生きるために魚も肉も野菜も食うし、あまつさえそれに評価を付ける。うまいかまずいかで、食べるか食べないかを決める。

 ……もしも食料が何にもなくて、家族を食わねば自分が死ぬ、という状況になったとき。
 俺はどうするのだろう。大人しく食われるか、それとも食うか。家族全員、仲良く共に飢え死にするのか。
 
 「家族を食べる」ことに一点の疑問も持たなかったこいつに腹を立てた俺という人間は、はたして立派な人間なのだろうか。

 まりさの干からびた死体をちぎって蟻の巣の近くにばらまきながら、そんなことを考えていた。


      完
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10/02 01:07 W52SH(e)

[68]ゾロリ司空
矛盾した思考、矛盾した理性と感情の反発こそ、人間の醜美の極地ですな
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10/02 01:13 W52SH(e)

[69]通過
>>67
最優秀作品
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10/02 01:16 W62P(e)

[70]京
>>68
話がわかるな
一度飲みたいもんだ
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10/02 01:30 W54S(e)

[71]辰之助
スレ主が幼少期のころ、飼ってる亀とかハムスターに同じことしてそう

毎回読んでると、幼稚園のときにクラスで飼ってたインコいじめてたの思い出す
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10/02 01:42 SH01A(i)

[72]神 長門
美しい花を踏み潰し汚したい

トランプタワーやドミノを倒すようなもんだ破壊の美味

絵に描いた花なら良心も痛まない
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10/02 02:01 biblio(e)

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最終更新:2010年10月28日 17:23
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