[73]ゾロリ学士
いやだなぁ、ぼくはハムスター虐めたりなんだりは一切したことないよ
記憶が無いだけかもしれないけど
人間の汚い部分を押し込んだゆっくりという想像上の存在を虐待するから良いのであって……だって、この世に生きるたいていの生物ってなにかしら
「愛すべき長所」があるじゃないですか
そこを見てると、ただ純粋に生きてるだけの動物って虐めたくならないんだよね
でもね、滅びの美学はあると思う
壮烈な死がもたらす鮮やかな破滅こそが美しき終わりであって、穏やかで安らかな死の眠りなんぞは唾棄すべき汚物だと言いたい
お酒は女の子向けの甘いヤツしか呑めません><
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10/02 12:34 W52SH(e)
[74]神 長門
>>73
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10/02 17:40 biblio(e)
[75]ゾロリ学士
>>74
あんまり美味そうじゃないなw
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10/02 17:48 W52SH(e)
[76]ゾロリ学士
【おともだち】
れいむにはとても仲の良い友達がいる。そのお友達はとても恥ずかしがり屋で無口なのだけれど、いつもゆっくりした表情をしていて、そんなお友達を見ているれいむもゆっくりできた。
「晩御飯ができたよー! たくさんあるからあわてないで食べてね!」
ご飯を持って現れたのは、飼い主のお兄さん。いつもおいしいご飯をくれて、遊んでくれる良いお兄さんだ。
「ゆっくりありがとう! ほら、まりさもたべてね!」
れいむはそう言って、お友達をせかす。しかしお友達は口を開くことはない。
「まりさはお腹がいっぱいなんだよ、れいむ」
飼い主はれいむの頭を撫でながら言った。
「ゆう、じゃあおさきにいただきますするよ! いただきます!」
「はい、召し上がれ」
―――――
ゴムボールにへのへのもへじを描いてまりさの帽子を乗っけただけの玩具が「おともだち」か。あまりにも滑稽で馬鹿馬鹿しく、いつも笑いをこらえるのがつらい。
帽子の元々の持ち主であるまりさは潰して殺した。むろん、殺す前に帽子は奪ったから死臭はついていない。
今日も今日とて、れいむは動かず喋らないお友達を相手にゆっくりしている。
―――――
れいむは、まりさのことが……すき、だよ。ちゅっちゅしたりすーりすーりしたいよ。でも、まりさははずかしがりやさんだから……。
ごめんね、きにしないでね。でも、ずっとふたりでゆっくりしようね……。
―――――
うわっ、きたねえ。ゴムボールにカビが生えてやがる。埃もついてて真っ黒い塊だ。そろそろ潮時か。
―――――
ゆゆっ、まりさのおかおにごみさんがついてる、ぺーろぺーろしてきれいにするよ。
ぺーろぺーろぺーろぺーろぺーろぺーろぺーろぺーろぺーろ…………。
―――――
馬鹿が。お前の唾液で汚れてるんだろうが。はい、じゃあお別れしような。
錐を「まりさ」の肌に突き立てる。
ぱんっ、という音が響いてそれは破裂した。
―――――
ゆわああああああああああああああああああああああ!!
まりさがしんじゃったああああ!
れいむのおともだちがしんじゃったよおおおおお!
ゆんやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……!!
完
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10/02 17:54 W52SH(e)
[77]辰之助
>>73
良く分からんが分かった
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10/02 19:08 SH01A(i)
[78]ゾロリ侍中
【罠と粛正と仮面】
れいむは幸せだった。番いは群れで一番狩りの上手なまりさ、子供はかわいいれいむ種が一匹。
広くて快適なおうちに、たくさんの食料。
輝く未来、いつまでもゆっくりできる日常があると思っていた。
とある日、子供の赤れいむが一輪の花をプレゼントしてくれた。
「おきゃあしゃん、いつもありがちょう! れいみゅからおきゃあしゃんに、かんしゃのぷれじぇんとだよ!」
れいむは涙をこぼして喜んだ。どういたしまして、これからもゆっくりしようね、そう言い交わした。
―――――
またある日、番いのまりさがおいしいお野菜さんをプレゼントしてくれた。
「まりさについてきてくれてありがとうなのぜ。まりさは、れいむのことがずっとずっとだいすきなのぜ」
れいむとまりさは、互いの愛を確認した。赤れいむは、仲睦まじい両親を見て微笑んでいた。
―――――
そんなことがあって、後日。
「ゆっくりのひー♪ まったりのひー♪ おいしいごはんにぽかぽかたいようさん……ゆっ!? じしんさんがきたよ!」
それは、地震などではなかった。
「あっ、やっぱりこんなところに住み着いてるよ」
人間がそこにいた。人間の踏み鳴らす足音が響いたのだ。
「ここはおらん家の納屋なんだが」
ここは、人間の所有物である納屋の一つだった。
だが、ゆっくりにそんなことは関係ない。雨風は防げるし、しかも温かな藁が敷かれているのだ。これほどの優良物件を手放すはずがない。
「しらないのぜ! ここはまりさたちのおうちなんだぜ! ばかなにんげんはさっさとでていくんだぜ!」
「そうだよ! れいむたちはかぞくなんだよ! やさしくしなきゃだめだよ!」
「ばきゃなにんげんはれいみゅにあまあましゃんもってきちぇね!」
これは別に、ゆっくりたちが増長しているわけではない。彼らの感覚からすれば、自分たちに不都合なものは全て
「ゆっくりできない」ものになるのだ。
だから、よほど性根が純粋で生れつき性質の良いゆっくりでないと、人間と共存などできるわけがない。
見つけたものが勝ち。先にいるほうが勝ち。そんな子供の理屈が通るほど、人間の世界は甘くない。
が、この人間は比較的穏やかな性格の持ち主だった。
人語を解すゆっくりを殺すのは、どことなく憚られる。そんなことを呟きながら、ゆっくりを外へ放り出そうとした、そのとき。
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10/02 21:25 W52SH(e)
[79]ゾロリ侍中
あるものが、人間の眼に止まる。それはぐしゃぐしゃになって乾いた花であり、食い散らかされた野菜のゴミであった。
「……一応聞くが、おらの畑を荒らしたのはおめえらか?」
「ゆゆっ! おやさいさんはかってにはえてくるんだぜ! だからまりさたちがたべてあげたのぜ!」
「おはなしゃんはれいみゅがおきゃあしゃんにぷれじぇんとしちゃよ!」
「……すまんが、今からおめえらを殺す」
そう宣言して、納屋の扉を固く閉めた。
―――――
れいむの眼の前には、物言わぬ死骸と成り果てた二つの饅頭があった。
「ばりざ……おぢびぢゃん……じんじゃいやぁぁぁ……」
「これが最後の質問だ」
「ゆっ……?」
「野菜とおめえの家族、どちらが大切だと思う?」
れいむは迷った。もちろん、そんなものは家族に決まっている。だが、まりさと赤ちゃんは
「家族」と答えて殺された。ならば。
「ゆっ! おやさいさんのほうがたいせつだよ!」
人間は、にっこりと笑った。助けてもらえる、そう思った。
「んなわきゃねえだろうがぁぁぁ!」
「ゆぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? どぼぢでぇぇぇ!?」
「おめえは家族よりも野菜のが大切なのか! こいつら二匹は家族のほうが大切だと言って死んだのに! 貫くなら最後まで我が儘を貫き通せやぁぁぁ!」
れいむは鍬でめった刺しにされて死んだ。
「はぁー、すっきりした。またぞろ、その辺にクズ野菜撒いて造化立てて、アホなゆっくりどもを釣ろうかな」
その人間は、多面的には穏やかな性格に見えた。
ある一方では凶変する、その性格の裏側の汚れた部分などは、死んだゆっくりにしかわからぬことであった。
完
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10/02 21:25 W52SH(e)
[80]名無しの名無し
今日ので一番素晴らしかったのは【選別・続――飽食の時代】だな。
これらにはスレ主の言うとおり滅びの美学が根底にあると思うが、選別・続は極限状態における必要悪の是認も根底にあると思う。内容が濃くてぞくぞくしてしまった。
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10/02 22:53 W63CA(e)
[81]Ξ
>>80
もはや心理学だよな
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10/02 22:58 W53H(e)
[82]ほそかわ
久々に此処に来てびっくりしたよ
すげぇよこのスレ
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10/02 23:15 W54S(e)
[83]囮
いつも面白い話ありがとうございます!
選別も【罠と粛正と仮面】も両方ともかなり面白いです!
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10/02 23:35 P03B(i)
[84]ゾロリ司教
感想ありがとう
どうぞご贔屓に
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10/03 16:22 W52SH(e)
[85]りゅう
トップの萌えランクのバナー見るのが辛い・・・
でも見てしまうんだよなぁ。
頑張ってください。
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10/03 17:25 P905i(i) [86]ゾロリ司教
【饅頭と波】
「おにいさん、おかえりなさいなんだぜ!」
買い物から帰ってきたぼくを見て、まりさはそう言った。
「いい子にしていたかい、まりさ」
「ゆゆん! いいこにしてたのぜ! おみずさんをぱちゃぱちゃしてあそんでたのぜ!」
「そうか、今日は新しい玩具を買ってきてあげたぞ」
買い物袋から取り出したのは、小さな箱形の装置。
―――――
水上まりさは、その名のとおり水上での活動に適した種族だ。種族の発生自体について詳しいことはわかっていないが、普通のまりさ種も調教すれば水上で生きていくことくらいはできる。
要は、水面に帽子を浮かべてバランスが取れるかどうかだ。オール漕ぎの上手なまりさ同士をかけあわせれば、それだけで水上まりさの出来上がりである。
ゆっくりショップでも、比較的繁殖が容易なために安価で販売されている。
ミニ水上まりさ飼育キット(1500円)を買えば、必要なものは大体付いてくる。
「ミニ」というのは、鑑賞用のゆっくりだということでもある。固定化剤(成長抑制薬)があらかじめ投与されているので、小さな水槽でも充分な広さを確保してやれる。餌も少量で済むから、水も汚れにくい、というわけだ。
小さめの水槽、ミニ水上まりさ、オール用の木切れ、簡易水質検査装置、餌一ヶ月分、玩具、砂、流木などがついてこの値段。ゆっくりを愛するものとして、リーズナブルな価格で手に入れられるのはうれしい。
―――――
「おにいさん、それはなんなのぜ? まりさのおうちはきのおうちがあるからだいじょうぶなのぜ?」
水上まりさといえども、四六時中、水面に浮かんでいるわけではない。なにより帽子がふやけて沈んでしまうし、疲労だって溜まる。流木なんかを水槽の壁面に立てかけて、水に触れていない部分に穴を開けてやれば、勝手に居住空間だと認識する。
「違うよ、これは波を発生させる装置だよ」
ぼくが仕入れたもの、それは波を発生させる装置だ。手早くセットして電源を入れる。すると。
「ゆゆ!? なみさんがでてきたのぜ! ゆらゆらするのぜ!」
弱い波だから、水上まりさが転覆するほどではない。むしろ、今まで波がなかったことのほうがおかしいかのように、まりさは波を楽しんでいた。
「なみさんはゆっくりできるのぜ! おにいさんありがとうなのぜ!」
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10/03 18:56 W52SH(e) [87]ゾロリ司教
「それはよかった。じゃあ、もう少し強くしてみようか」
さあ、楽しい耐久テストの始まりだ。最弱から微弱ヘ。
「ゆらゆらぷかぷかゆっくりー!」
微弱クリア。次は中だ。
「ゆっ! なみさんゆっくりするんだぜ! ゆゆゆ……」
ぎりぎりクリアだな。次はどうかな、強。
「ゆわぁぁぁ!? ゆわっぷ、げほっ……やめてね! おにいさんやべで……」
強が限界みたいだな。せっかくだし、最強にしたらどうなるかも見てみよう。
「ゆわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!? なみさんごわいぃぃぃぃ!」
白い波濤。飛沫が水槽を叩く音と、まりさが泣き叫ぶ声が水槽のなかで反響する。
ぼちゃん。
「あっ、落ちた」
まりさ沈没。荒れ狂う水に巻き込まれ、まりさは息のできない苦しみに苛まれながら、次第に溶けていった。
「新しいヤツ買ってこなきゃ」
代わりはいくらでもいる。ミニ水上まりさ自体、数百円で購入できるのだ。明日の今頃、新たな水上まりさが水面を漂うことになる。
黒く濁った水底に折り重なった死骸は、一匹分ではなかった。
―――――
鑑賞用ミニ水上まりさ飼育上の注意点
・波の強さは中まで
・餌は与えすぎないように
・飽きたら波を強くさせて沈没させましょう
完
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10/03 19:07 W52SH(e)
[88]名無しの名無し
>>87
注意点の最後が怖い
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10/03 23:03 W63CA(e)
[89]ゾロリ研究員
【お飾り考察】
ゆっくりの共通認識としてあげられる最大のものに、
「お飾りのないゆっくりはゆっくりできない」
というものがある。
お飾りとはれいむ種でいえばリボン、まりさ種ならば帽子がそれに当たる。
お飾りは、人間には知覚できないゆっくり特有の匂いや微細な違いによって見分けられるようだ。
では、このお飾りを色んなものに変えたらどうなるのか。「お飾りのないゆっくりはゆっくりできない」という認識の限界はどこにあるのだろうか。
早速、実験してみよう。
―――――
用意したのはれいむ種、まりさ種ともに三匹ずつ。森をうろついていたのを適当に捕まえた。睡眠薬入りのご飯を食べさせてあるので、お飾りを奪っても起きない。
まずは、れいむ種のリボン。一匹のれいむからリボンを外し、巨大なリボンに付け替える。本体のれいむよりも三周りほど大きい。
もう一匹はギラギラのラメが付いたゴージャスなリボン。
最後の一匹には、折り紙をリボンの形に折ったものを付ける。
まりさ種にいこう。一匹にはとんがりコーンを、もう一匹には工事現場とかに置いてある三角コーンを被せ、最後の一匹には元々の帽子に香水をふりかけただけのものを乗っける。
そろそろ起きる頃だろう。あちこちにカメラをセットして、私はその場を離れた。
―――――
「ゆっ? ここどこ? ……なんだかあたまがおもいよ! ゆ、れいむのおりぼんさんぎらぎらだね!」
「れいむのおりぼんさん、そんなにおっきかったっけ?」
「おりぼんさんどこいったのおおお!? こんなぺらぺらのおりぼんさんじゃゆっくりできないぃぃぃ!」
「ま、まりさのおぼうしさんくさいのぜ!? あんまりちかよらないでほしいんだぜ! ゆ? なにかおちたのぜ! むーしゃむーしゃ! しあわ……まりさのおぼうしさんがなくなっちゃったぁぁぁ!?」
「まえがみえないんだぜぇぇぇ!?」
「おぼうしさんがくさいぃぃぃ!」
―――――
彼らは自分たちのことを同じように呼ぶのでややこしいことになるのだが、その辺は自分で脳内補完&処理していただこう。
さて、見たとおりゆっくりのお飾りとは人間で言うところの顔面だとも言えるだろう。
形が整ったものは優遇され、崩れた……ううん、あまり良い言い方じゃないな。個性的な……そう、ある意味では逸脱したおまえらみたいな不細工……いや、失礼。
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10/04 08:22 W52SH(e)
[90]ゾロリ研究員
まあ、つまりはそういうことだ。
だから、そこから格差が生じる。孔雀とドブネズミ、磨かれた宝石と路傍の石ころが戦うようなものだ。どちらが勝ちでどちらが負けかは赤子でもわかる。
しかし、である。ゆっくりにとって、お飾りとは個体識別のためだけにあるように思われる。何故なら、私はお飾りを装飾するゆっくりをあまり見たことがないからだ。それこそ、木の葉や花飾りなんかを添えてみるくらいのことは彼らにもできようはずだ。だが、現に彼らはお飾りのないゆっくりだけ、もしくは変なお飾りを付けているものだけを排斥する。
ここから結論する。
お飾りとは、単なる認識把握物体にしか過ぎないのではあるまいか、と。
なによりの証拠が、生まれたときからお飾りが備わっているという厳然たる事実。植物型妊娠でも動物型妊娠でも変わらず、お飾りは既に装着された状態で生まれるのだ。
だから、お飾りを装飾することは顔面に泥を塗るようなもので……と言いたいところなのだが。
「ゆゆーん! れいむのおりぼんさんはごーじゃすさんでうらやましいよ!」
「ゆぅー。れいむのおりぼんさんもでっかくてかっこいいよ!」
結局、なんでもいいのだろうか?
もちろん、お飾りがない者は論外だが。
「おぼうしさんのないまりさはゆっくりできないのぜ! どっかいっちまえなのぜ!」
「ゆわぁぁぁぁぁぁ!! ばりざのおぼうじざんゆっぐりがえっでぎでぇぇぇ!」
―――――
「助手Aくん。きみは、どんな女性も視線を向けただけでイチコロにできるイケメンになれるとしたら、整形する? んふふ」
「言外にボクのことを侮辱していますね。 でも……うん、迷うところですよね」
「ですよね、っていうところがひっかかるな。まあ、私も迷うよ。顔で判断される世の中に絶望さえしている」
「まだお若いのに……」
「ゆっくりみたいに、簡単に価値観と外観を変えられればいいのにな」
「そんなことになったら、誰が誰だかわからなくなってしまいますね」
「私が誰だかわからなくなっても……」
「え?」
「すまない、忘れてくれ」
ゆっくりにとって、お飾りは命と同じくらい大切なもの。少なくとも、自分のためには加工も装飾もしない。
では、人間は?
親から与えられたものを不都合だ、不便だと言っていじり回す人間という生き物に、私はある種の不快感を覚えるのだった。
完
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10/04 08:24 W52SH(e)
[91]ゾロリ研究員
途中から認識の限界とか書きようもないよなぁ、ということに気付いたけど勢いに任せて書いた
反省はしていないけど後悔はしている
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10/04 08:31 W52SH(e)
[92]神 長門
ただ単にお飾りを装飾する価値観がないという説
自然界ではその価値観に目覚めても少数派なので排除
しかし、今回お飾りを装飾するということを知ったのが多数だったためそういうことが起こらなかった説
つまり、お飾りを装飾するという価値観を得たゆっくりは進化したゆっくりなんだよ!
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10/04 16:19 biblio(e)
[93]ゾロリれいむ
ゆゆ! そうだよ! れいむたちはしんかしたゆっくり、すーぱーゆっくりなんだよ! さいんをもらうならいまのうちだよ!
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10/04 17:12 W52SH(e)
[94]ゾロリ研究員
【ゆーえんち】
ゆっくり発生の地と言われる遊栗町。そこに、テーマパークができた。
むろん、マスコットキャラクターはゆっくりである。
驚くべきは、従業員が全員ゆっくりであり、遊具も内装も外装もゆっくりで構成されているところだろう。
出資・協賛は加工所。ゆーえんちスペシャルアドバイザー(実権掌握者)も加工所の幹部である。
―――――
ゆゆゆゆーえんち
ゆゆゆゆーえんち
ゆっくりしていってねー
ゆゆゆゆーえんち
ゆゆゆゆーえんち
ゆっくりできるよー
―――――
ゆーえんちのあちこちでは、今日も悲鳴が絶えない。
「びぇいぶはもうばだらげまぜん! おがねざんはいりまぜんがらもりにがえじでぐだざい! ゆぎゃぁぁぁばりばりやべでぇぇぇ!」
「まりさをふんじゃだめっ……ゆぶぎっ! まりさのかっこいいおかおがいだいぃぃぃぃぃぃ!」
繰り返すが、従業員も遊具も内装も外装も。全てゆっくりである。働けないなどと我が儘を言ったゆっくりには、内部に埋め込まれた装置から電撃が放出される。「床」として埋め込まれたまりさは、強度を上げるために餡子凝結液を流し込んである。そのために、客が通るたびに苦痛を味わう。
遊具になったゆっくりはもっと悲惨だ。
「びゅんびゅんはごわいぃぃぃ! ゆんやぁぁぁぁぁぁ!!!」
自らの意志とは関係なく、半ば機械に改造された体がレールの上を高速で走り回るのだ。プロテクタを装着され、高濃度の栄養剤を投与されているがために、傷の痛みでショック死することも発狂することも叶わない。
―――――
ゆゆゆゆーえんち
ゆゆゆゆーえんち
みんなだいすきゆーえんち
ゆゆゆゆーえんち
ゆゆゆゆーえんち
みんなゆっくりゆーえんち
「「「ゆっくりできないぃぃぃ!!!」」」
完
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10/04 17:36 W52SH(e)
[95]ぁー
>>90
僕っ娘?僕っ娘ですか?僕っ娘ですよね?
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10/04 18:15 821SH(s)
[96]神 長門
>>95
確かに
言外に「君は男の子ぽい」と言ってるしな
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10/04 19:10 biblio(e)
[97]ゾロリ知事
【ゆグドラシル】
「すごくゆっくりできるおおきなきさんがどこかにある」
そんな噂を聞いたれいむは、友達のまりさとぱちゅりーを誘って、ゆグドラシルを探す冒険に出発した。
―――――
一日目
冒険開始から一日目。早くも食料が尽きた。なにしろ、まりさの帽子に収納できる量の食料では三匹にとっては少なかった。しかたないので、ゆグドラシルを探しながらその辺に生えている雑草を食べて飢えをしのぐ。
「ざっそうさんはにがくてゆっくりできないよ……」
―――――
二日目
雨が降ったので、木陰でやり過ごすことに。ぱちゅりーが風邪を引いてしまった。
「げほっげほっ……むきゅ、ごめんねふたりとも。わたし、あしでまといみたい……」
「そんなことないよ! れいむたちがここまでこれたのはぱちゅりーのおかげだよ!」
「むきゅ、ありがとう……」
―――――
三日目
地震が起こる。周りの木に実っていた果実が地面に落ちた。体力を回復すると同時に、大量の食料を確保。
―――――
四日目
突然現れた巨大な虎の一撃により、ぱちゅりー死亡。
「もっと……むっきゅりしたかった……」
れいむとまりさは命からがら逃げおおせた。
―――――
五日目
崖から落ちて、まりさ死亡。
「まりさぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
潰れた饅頭は返事をしない。
れいむは涙を流しながら、死んでしまった二匹にゆグドラシルを見つけることを約束した。
―――――
六日目
暗い森を抜け、峻烈な谷を通り、火を噴く山を駆け、友の死を乗り越えたその先に、ゆグドラシルはあった。
どこまでも高いその巨木の頂は雲に遮られて見えない。神々しい光を放つゆグドラシルは、見ているだけでゆっくりできるものだった。
「ゆっくりできるよ……まりさ、ぱちゅりー……やったよ、ゆグドラシルを見つけたよ……」
満身創痍の体だが、充実感と歓喜にうち震えた。
「れいむ、おめでとう」
巨木の影から、何者かが現れる。
「ゆっ……? おにいさんはだれ?」
「私はね、ゆグドラシルが人の形をとったものさ」
「ゆゆっ!? おにいさんがゆグドラシルなの!? か、神様だよ、すごいよ! れいむかんげきー!」
「うっそぴょーん!」
「ゆグドラシル」が投げた太く鋭い枝が、れいむを貫いた。
「記録タイムは六日か。まあまあだな」
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10/05 16:29 W52SH(e)
[98]ゾロリ知事
ゆグドラシルに取り付けた豆電球と綿を外す。ゆっくりにしてみれば、鮮やかな豆電球の光は神の光であり、はるか頭上に位置する綿と雲は同義であった。
ゆグドラシルの噂はお兄さんが流したものだ。どうしてそんなことをしたかというと、とある研究のためだ。
「ゆっくりの基本行動、探索能力、敵対生物に対する反応の調査」が主題である。他にも、運搬能力の検査、病原菌抵抗値の調査なども含まれている。
猫も、地震を起こしたのも雨を降らしたのも、お兄さんの仕業。何故なら、このゆっくりの群れが存在する土地は全て、研究所の一室なのだから。
壁は常に移動を続け、空は常に色合いを変える。
今日も今日とて、ゆっくりたちはありもしないゆグドラシルを探す冒険へと旅立つ。
勇敢なる旅人ではなく、ただの実験材料として。
―――――
「ねえねえ知ってる? 崖を越えて滝を昇って山を越えたところに、ゆグドラシルというゆっくりできるきさんがあるんだってさ」
「ゆっ! それははつみみだよ! さっそくみんなにしらせるよ!」
完
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10/05 16:31 W52SH(e)
[99]ゾロリ知事
九つの世界?
んなもん知らんがな
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10/05 16:34 W52SH(e)
[100]神 長門
ゆっくりにロボトミー手術
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10/05 17:13 biblio(e)
[101]ゾロリドクター
【心理のカケラ】
ふるえる刃。
つのる不安。
幾度目の逡巡ののち。ついに、私は彼女の側頭部にメスをいれた。
―――――
「精神強圧臨性上脳支配症」
それが、彼女の病名だった。
―――――
彼女は母性豊かで、もともと物静かだった。それが、私と暮らし初めてしばらく経った頃に突然、手がつけられないほどに凶暴になった。 あちこち暴れ回り、家のなかはぐちゃぐちゃになった。彼女が癇癪を起こすことはつまり、小さな嵐が吹き荒れることであった。そして、ひとしきり暴れて疲れたら、糸の切れた人形のように動かなくなってしまう。丸いふくよかな体は痩せ細って、肌はがさがさになっていた。
医者からは、抗鬱薬の投与を勧められた。効果が出るには、数ヶ月から数年、必要だと言う。
私は待てなかった。すぐにでも、優しく微笑む彼女の顔が見たかった。
―――――
以前の彼女に会いたい。私が知った方法は、
「前部前頭葉切裁術」というものだった。一般的には「ロボトミー」と呼称されるらしいが、そんなことは私にはどうでもいいことだった。
医者にこの手術のことを話したら、強く否定された。彼の話では、ロボトミー手術は効果の信憑性が薄く、しかも命に危険が迫る可能性が高い。あげく、私の彼女に対する愛情まで疑われた。そんな医者を信頼できるはずがない。
私は、自らの手で彼女を「治す」ことにした。
―――――
もう少しだよ。
もう少しで、楽しい毎日が訪れる。
不安の影に怯えながら、恐怖に支配されることは無くなる。
私が、私こそが、きみを愛する最大のものなのだから。
さあ。
起きて。
眼を覚ましておくれ。
あたたかな眼差しを見せて、喜びの声を聞かせてほしいんだ。
れいむ――――。
―――――
「…………おにいさん、だいすきだよ」
彼女は、微笑んでくれた。長く暗いトンネルを抜けた気分だった。
私は、彼女の好物の生クリームをスプーンによそって、食べさせてあげた。
彼女はにっこり笑って、
「おにいさん、だいすきだよ」
と言った。うれしかった。ロボトミー手術を開発した人に、心のなかで感謝した。
―――――
「……おにいさん、だいすきだよ……おにいさん、だいすきだよ……おにいさん、だいすきだよ……おにいさん、だいすきだよ……おにいさん、だいすきだよ……」
完
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10/05 19:27 W52SH(e)
[102]ゾロリドクター
ロボトミーについて詳しく知りたい人は個人で調べてくりゃれ
施術後の様子はわかっても、心のなかは覗けないので効果のほどはわかりません
やはりこちらも詳しく知りたければ、自分で自分の頭を切って前頭葉切っ離すのがよろしいかと存じます
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10/05 19:38 W52SH(e)
[103]殺人ドール
このスレ見るのが日課になりつつある
ロボトミーって聞くとひぐらしのイリー思い出しちゃう
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10/05 22:03 P03A(i)
[104]酸素
あ、またこのスレ来ちゃったよ
毎日来てる気がする…
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10/06 05:43 815T(s)
[105]通過
>>101
なんか泣けた
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10/06 07:25 W62P(e)
[106]ゾロリ子爵
【群れの風景】
森には優しさが満ちている。柔らかな草、おいしいご飯、ゆっくりした仲間たち……。
連綿と続く生の営みを支えるものは、ゆっくりした生き方をするゆっくりたちであった。あちこちで子供のはしゃぎ声が聞こえ、愛を囁く者たちの睦言は風に溶けて流れていく。 洞窟、木のうろ、地中。そこかしこで、我が世の春を謳歌するゆっくりたちの喜びの声が響く。
群れの長は、繁栄してゆく群れの姿を見てゆっくりしている。
とあるれいむは子供たちののびのびしているところを見てゆっくりしている。
とあるまりさは狩りの成果に満足してゆっくりしている。
―――――
狩りに出たぱちゅりーとありすは、野獣に食い殺された。 川のほとりで体を洗おうとしていたちぇんは、思わぬ流れの強さに身を取られて溺れて死んだ。
森の奥で遊んでいたみょんは転んで木の枝に刺さって死んだ。
―――――
ゆっくりたちは今日もゆっくりしている。明日も明後日もずっと、彼らはゆっくりし続けるだろう。
「さいきん、ちぇんとぱちゅりーをみないけどたぶんどこかでゆっくりしているよね!」
次の瞬間には、そんなことは忘れてしまう。明日も明後日もずっとその先も、死んだ者は思い出されることはない。
この群れのゆっくりが、ゆっくりし続ける限り。
完
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10/06 18:41 W52SH(e)
[107]通過
>>106
人gいやゆっくりとは残酷な生き物だなぁ
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10/06 18:43 W62P(e)
[108]囮
なるほどそういうことですか。
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10/06 18:44 P03B(i)
[109]名無しの名無し
死んでも省みられないとはいかにゆっくり達が親類関係にない限り、自分のことしか考えていないのが分かるな。
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10/06 19:00 W63CA(e)
[110]ゾロリ教皇
【価値とゆん生】
《赤ゆっくり大特価!! 一匹十円!!》
捨て売りされていた大量の赤ゆっくりのなかから、テキトーに赤れいむを捕まえて買った。
―――――
「れいみゅはれいみゅだよ!」
「そうか、俺は鬼意惨だ」
「れいみゅはおにゃきゃがすいちゃよ! ごはんちょうだいにぇ!」
「断る」
「……ゆ?」
赤れいむは、まさかその要求が断られるとは思っていなかった。人間とは、ただ食事を提供するものだと思っていた。
「れいむ。話をしよう。今、お前は俺に食料を要求したな。それは何故だ?」
「おにゃきゃがすいちゃからだよ! そんなこともわきゃらにゃいなんて、おにいしゃんはばきゃなんだにぇ!」
「ふむ。お腹が空いたから、な。わかった。では次の質問だ。……どうして、俺がお前に餌をくれてやらねばならない?」
「……ゆ?」
「お前は、十円のゆっくりだ。ランクでいえば最低ランクに位置し、矯正も適わないほどにゲス化した親から生まれ、性格は傲慢ときている。そんな奴に、どうして食料を与える?」
「ゆゆ? おにいしゃんなにいっちぇるの?」
「餡子の代わりにクソが詰まっているお前にもわかりやすく言うと、『お前にはあまり価値がない』ということだ」
「……かちがにゃい?」
「十円の価値の論議はしないが、な。ほらよ」
財布から十円玉を一枚取り出し、赤れいむの前に置く。
「それとお前は同等だ」
「……ゆ? これは……たべられにゃいよ!」
赤れいむは十円玉にかじりついたり舐めたりしていた。
「ゆっくりできるか?」
「こんにゃのゆっくちできにゃいよ!」
「それがお前の価値だ。お前にとっての十円は、俺にとってのお前だ」
「ゆゆ?」
「しかし、十円だって尊い。そもそも、金というものは尊いのだ。そのきらめきに、誰もが眼をくらまされる」
「みんにゃ、これがほしいにょ?」
「……。ああ、そうだ。それがあと何百何千何万枚もあればな」
「おきゃにぇはすごいんだにぇ! じゃあこれはれいみゅがもらっておくよ!」
「好きにしてくれ。……さて、と」
赤れいむを掴み、外に放り投げた。
あいつはこれから、どうやって生きていくのだろうか。金の重みと軽さを知って、ゆっくり楽しく生きていくことができるだろうか。
薄く笑って、窓を閉めた。
完
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10/06 19:20 W52SH(e)
[111]神 長門
ゆっくり踊りぐい
なめてよし
かんでよし
のんでよし
たれにソースは漬けほうだい、選びほうだい
でも二度漬けはあかんでー
10円なら饅頭買うより安い
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10/06 20:06 biblio(e)
[112]huyukami
このスレッドが立ったときから、毎日きてます。
いつ来てもすごいですね……。
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10/06 21:36 CA005(e)
[113]ぁー
子ゆっくりを噛まずに食べて喉に詰まらせて死ぬ事故が多発
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10/06 22:14 821SH(s)
[114]名無しの名無し
一匹十円ならいじめ放題だな
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10/07 00:22 W63CA(e)
[115]Ξ
ストレス発散にもってこい
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10/07 01:08 W53H(e)
[116]車騎将軍ゾロリ
【閉じ込められいむ――ゆっくりの条件――】
れいむを閉じ込めた。そこは小さな部屋。窓はないが、小さな扉が一つある。扉はれいむが通れる程度の大きさで、鍵穴が付いている。
白く塗り込められた天井、床、四方の壁。そしてあちこちに散らばる脱出用の鍵、工具類。食料のパンや野菜、肉。
「れいむ。その部屋から脱出してみたまえ」
れいむへ伝える。部屋から脱出するためには、どんな手段を使ってもかまわない。鍵穴に合致する鍵を見つけ出すもよし、ハンマーなどで壁を壊して脱出するもよし。食料は部屋にある分だけしか与えない。それ以上はないので、よく考えて食べる量を調整すること。
―――――
れいむはまず、自分に与えられた猶予と脱出のヒントを一カ所に集める。食料はこちらに、鍵はここ、工具類はあちらに、と。
「ごはんはもってみっかだね。あまりぐずぐずしているじかんはないよ」
鍵探しと、壁を壊しての脱出はどちらが早いか考える。結論は、鍵探しとなった。ハンマーを振り回したりするのは体力の消耗が早く、もしかしたら体力を回復するために予想より早く食料が尽きてしまうかもしれない。試しに二、三度ハンマーをぶつけてみたが、壁はかなり分厚く強固だ。
ならば、確実に数が減る分、鍵探しをしたほうがよい。
―――――
「これでもない。これでもない。これでもない……」
―――――
限定された空間のなかで、ゆっくりはどれだけゆっくりできるのか。また、ゆっくりがゆっくりたりえる由縁とはなにか。
ゆっくりは、ゆっくりできない空間に置かれた場合、
「今だけのゆっくり」
を取るのか、
「これからのゆっくり」
を取るのか。
知能を上昇させた個体を使い、実験する。
脱出についての方法は、先述の鍵探しと壁壊しの他にも、博打的なものがいくつかある。しかしそれをゆっくり自身が理解しているとは思えない。それができたら、それはそれで面白いので良いのだが。
―――――
「どびらざんどおじであがないのぉぉぉゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ」
―――――
発狂。
死亡。
蘇生。
脱出成功。
―――――
苦悩はゆっくりできない。れいむの判断は正しく、従ってれいむはゆっくりできなかった。知能の上昇はすなわち、あらゆる不幸の始まりに過ぎなかった。
完
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10/07 06:20 W52SH(e)
[117]名無しの名無し
ゆっくりに余計な知能はいらない。
ゆっくりはゆっくりすることだけしていればいいってことか。
それにしても密室から脱出しろなんて脱出ゲームそのものじゃないか。
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10/07 22:51 W63CA(e)
[118]
>>116
脱出できない脱出ゲームなのかな?無駄に未来をみすえることが出来てしまった為の不幸?
#最後に脱出成功とあるからその部屋からは脱出できるのか
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10/07 23:42 P01A(i)
[119]ポポ
最近気付いたが、実は我々の心がゆっくり虐待されているのではなかろうか?
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10/08 00:00 N03B(i)
[120]ゾロ本
【加工所~妄想編~】
熱い。寒い。狭い。汚い。痛い。臭い。怖い。暗い。
熱が迫る。冷気が襲う。部屋が狭まる。潰れて汚れて悪臭が漂う。恐怖が胸を支配して、なにも見えなくなる。
「ゆっくりしていってね!!!」
「ゆゆーん。おちびちゃんかわいいよぉ」
「まりさはれいむのことがすきなんだぜ!」
「むーしゃむーしゃ! しあわせー!」
「ぱちゅりー、きもちいいよ……」
「すすす、すっきりー!」
「ゆっくちしゅるよ!」
「んほおおおおおおおおおお」
「わかるよー」
「もっとぶってね!」
「ゆっくりのひー、まったりのひー」
「ちーんぽ!」
「どすすぱーくなんだぜ!」
「どんぐりさんころころするよ! こーろこーろ!」
「ゆっ! みゃみゃあしょぼー!」
「やめてね! れいむにひどいことしないでね!」
「んほおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
かさこそかさこそかさこそかさこそ
「むしさんやめてね! ゆっくりできないよ!」
「うっうー♪」
「でみびゃのあがぢゃんだべないでぇぇぇぇぇぇ」
「あづいよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
「ゆぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!?」
「かべさんこっちこないでね! あっちいってね!」
「どげぢゃうぅぅぅぅぅぅ」
「ずっぎりじだぐないぃぃぃ……」
「おそらをとんでるみた……ゆべっ!」
かさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそ
「ぷすぷすさんやめてぇぇぇぇぇ!」
「ゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆゆ」
「ゆっくちうまれゆよ! ゆっくちー♪ ゆぎゃっ!」
「さむいよ! だしてね!」
「まっくらでなにもみえないよぉぉぉ!」
「くさいよ! どっかいってね!」
「たべちゃうどー♪」
「ゆっくりしね!」
かさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそかさこそ
終
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10/08 03:11 W52SH(e)
[121]カイト
かまいたちの夜を思い出したら、トラウマが蘇ってきた…
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10/08 04:36 P001(e)
[122]
期待上げ
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10/09 20:49 W63CA(e)
最終更新:2010年10月28日 17:54