プロローグ~取り残された地で…~
人類が増えすぎた人口を宇宙に移民させるようになって、既に半世紀が過ぎていた。地球の周りの巨大な人工都市は人類の第二の故郷となり、人々はそこで子を産み、育て、そして死んでいった。
宇宙世紀0079、地球から最も遠い宇宙都市サイド3はジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立戦争を挑んできた。
国力で圧倒的に劣るジオン公国はその差を埋めるべく、親地球派のコロニー群に無差別核攻撃を行い、連邦の手足をもいだ
そして最終兵器としてコロニーそのものを質量弾とする「コロニー落とし」を敢行
連邦軍の必死の抵抗にもかかわらず、コロニーは地球へと落下をはじめた…が
大気圏へと突入したコロニーは崩壊を始める、そして大きく軌道をずらしたコロニーの残骸はオーストラリア大陸シドニーに落着、シドニー湾となった。
ジオン公国軍は
地球連邦軍へ止めを刺すべく、サイド5ルウムへと侵攻
戦力比はジオン1に対し連邦3、数で勝る連邦軍の勝利は確定かと思われたが、戦闘中盤、ジオン軍がMSを投入したところから戦局は一気にジオン公国軍に傾くこととなる。
…この戦いにおいて、連邦軍のレビル将軍が黒い三連星によって捕虜となり、威容を誇った連邦艦隊はルウムのデブリと消えた
多少の誤差はあったものの一週間戦争、ルウム戦役で地球連邦の受けた損害は甚大なものであり、この戦果を背景にジオン公国軍は地球連邦政府と和平交渉に臨み、戦争の早期終結を図ろうとする。
しかし、連邦軍特殊部隊によるレビル将軍の奪還成功とその後の「ジオンに兵なし」演説により厭戦気分の漂っていた地球連邦市民の世論はジオンへの反抗一色に染まり、休戦条約は戦時条約へと姿を変え戦争継続が決定すした。そしてそれは長い長い暗闇のはじまりでもあった
短期決戦という目論見の潰えたジオン公国軍は戦争継続のための資源を確保すべく、地球降下作戦を開始
3月11日の第2次降下作戦によって北米大陸の大部分がジオンの占領下に置かれ重要拠点である、キャルフォニアベース、ニューヤーク、メイポート、ケープカナベラルはジオンの手に落ちた
しかし、ジオン公国軍は重要拠点の一つであるオーガスタの確保に失敗してしまう。
それはアメリカ全体から見れば小さな小さなとても小さな出来事であった。
フロリダ州に鎮座し、ケープカナベラルとメイポートの間にあるこの基地はジオンからしてみれば、喉元に刺さった骨、目の上のたんこぶであったが、一方でアメリカ全土を支配下においているという現状から見てみればどうということはない一拠点に過ぎなかった
事実、北米軍は「支配者から蹴落されつつある地球連邦の象徴」とオーガスタを喧伝した。
「取り残されて、アメリカの端っこに追い詰められた彼らに何が出来る」
そうジオン公国軍はせせら笑い、「ラストバタリオンが足りない」とあちらこちらで言われるようになった戦局から目を背けた
そしてこの物語はそんな「取り残された地」オーガスタから始まる
最終更新:2011年04月02日 17:45