カミーユ「ただいま」
シーブック「おかえりー」
カミーユ「なんだ? この大量のパンは…」
シーブック「ロランに晩ご飯頼まれたんだよ。とりあえず店で余ったパンをたくさんもらってきた」
カミーユ「ロランの奴、どうかしたのか?」
シーブック「今日はヒイロの自爆やら変態の襲撃やらギンガナムの月光蝶やらで、
        家が荒れに荒れて後片付けをしていたせいで、晩ご飯を作ってる暇がないそうだ」
カミーユ「まだ片づけ中なのか?」
シーブック「いや、宿題やってる。期日が明日までなんだとさ」
カミーユ「ロランが宿題? なんで?」
シーブック「ほら、ロランは月の通信教育を受けてるだろ」
カミーユ「ああ、あったなそんな設定。忘却の彼方にいってたほど懐かしい」
シーブック「設定とか言うなよ」
カミーユ「月の通信教育か……どんな宿題が出てるんだ? 同学年としては気になる」
シーブック「よし、宿題を手伝ってやるついでに確認してこよう」
カミーユ「そうだな、いつも世話になってるしお返ししてやらなくちゃ」

カミーユ「ロラン、宿題ははかどってるか?」
シーブック「助っ人に来てやったぜ」
ロラン「カミーユ兄さん、シーブック兄さん、よろしいんですか?」
カミーユ「ああ。幸い俺達は宿題出てないしな」
シーブック「晩ご飯は大量のパンを置いといたからみんな勝手に食べるさ」
ロラン「ありがとうございます。でも、手伝ってもらったら、勉強になりませんから」
カミーユ「まったく、真面目な奴だな。でも月の通信教育ってのにも興味あるんだ」
シーブック「どんな問題が出てるんだ? 見せてくれよ」
ロラン「いいえすよ、はいどうぞ」

カミーユ「……千年女王ディアナ・ソレルの誕生祭で、ディアナ・ソレルが起きていた年は?」
シーブック「月の女王ディアナ・ソレルに関する諺の由来を調べろ……」
カミーユ「ディアナ・ソレルがギンガナム艦隊を放置してディアナ・カウンターを設立した理由についてのレポート」
シーブック「女王ディアナ・ソレルの好きな食べ物、好きな音楽、好きな絵、好きな色、好きな言葉などなどを書け?」
カミーユ「ディアナ・ソレル様が美しい100の理由の穴埋め問題……」
シーブック「ディアナ様の立体映像を参考にデッサン5枚……」

ロラン「あまり難しい問題はありませんから、一人で大丈夫ですよ」
カミーユ「……そうみたいだな。まあ宿題は自分でやらないと意味ないしな」
シーブック「俺達の出る幕はなさそうだ、邪魔したな」
ロラン「いえ、お気になさらず」

カミーユ「月の通信教育って月以外じゃ役に立ちそうにないな」
シーブック「なんかロランの将来が心配になってきた……大丈夫なのか? 色んな意味で」
カミーユ「いざとなれば月で仕事を探せばいいだろう……多分簡単に仕事が見つかりそうだ」
シーブック「ギンガナムとかハリーさんもああいう勉強をしたのかな……」

ギンガナム「うーむ、小生の学校ではこんな問題は習わなかったのである!」
アル「え!? 小学校の問題なのに?」
シュウト「円周率の計算でも3.14だったり3だったり、教科書から消えたり、また3.14に戻ったりしてるから、
      ギンガナムさんが子供の頃とは教科書とか全然違うんだろうなぁ」
ギンガナム「せっかく宿題を見てやろうと思ったのだが、役に立てぬとは申し訳ないなぁ!
         ところで今日の晩ご飯は何か知っているか?」
アル「今日は晩ご飯を食べてく気なの?」
ギンガナム「月光蝶の後片付けに夕方までかかってお腹ペコペコである!」
シュウト「今日の晩ご飯かぁ~……台所に行ってみれば分かるんじゃない?」
ギンガナム「それもそうだな! では行ってくる!」

その後、台所から「夜だろうとパンなんざ食えるわきゃねぇだろー!」と
月光蝶で晩ご飯が埋葬されたとかされなかったとか

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最終更新:2013年09月21日 21:43