ブティック・シャングリラ。
シーマ 「ウフフ。コウもそろそろ成人。見栄えするジャケットのひとつでも買ってやるさね」
シーリン「いらっしゃいませ。恋人さんへの贈り物ですか?」
シーマ 「やだよお、嬉しいことを言ってくれるじゃないか。
ラガーマンだから肩幅が広くてねえ。どんなのがいいかねえ」
シーリン「あえて肩幅で魅せる方法もございますし、目立たないデザインのものでスッキリ感を演出するのもよろしいかと。
──こちらは今年流行のジャケットとなっております」
シーマ 「これはいいねえ。じゃ、これを貰うさね」
シーリン「お買い上げありがとうございます」
アムロ「コウ、お届け物だ」
コウ 「ジャケット……。今度はこれを着せて何をさせるつもりなんだ、あの人は……」
アムロ「シーマさんのおかげでおまえの洋服代がかからないからな。はっきり言って、助かっている」
コウ 「そうやって兄さんは僕を追い詰めるんだ」
アムロ「追い詰めちゃいないさ。実際このジャケット、かなりいいぞ?」
マリナ&シーリンのアパート
シーリン「と、いうことがあったの」
マリナ 「商売上手ね」
シーリン「結果的にはそうね。でもあんなに幸せそうにお洋服を選ぶお客様を見たのは初めてよ」
マリナ 「恋人さんは、さぞかし幸せ者ね」
シーリン「そう思うわ」
最終更新:2013年09月25日 18:50