ボビー雑貨店にて


<プラモコーナー>
 刹那「コウ兄さん、リ・ガズィはガンダムなのか?」
コウ「そうだよ、リファイン・ガンダム・ゼータの略なんだ」
 刹那「ガンダムだ
シュウト「でもリガズィのプラモデルって沢山あるよ?」
アル「マスターグレードを買っておけば間違いないよ」
コウ「いや、MGリガズィはプロモーションが残念だし
    HGリガズィにした方がいいよ。値段的にも優しいしね」
 刹那「コウ兄さんはガンダムだ」
シュウト「僕は孔明リガズィにしよーっと」

シーブック(アムロ兄さんにプラモ組のお守りをするように言われたけど、大丈夫そうだな
        向こうは大丈夫かな……?)

 <手芸用品売り場>
ヒイロ「いいかガロード、手作り品は最初は失敗することは覚悟して材料は多めに買っておいた方がいい」
ガロード「ヒイロ、テディベアの工作セット何体目だよ……」
ヒイロ「五体目だ」
ドモン「柔い! 柔い! 柔すぎるぞ!!」
ウッソ「ちゃんと工具使って作業してくださいよ、ドモン兄さん!」
ガロード「スゲー、ウッソ! このブローチの作り方教えてくれよ……」
ヒイロ「ガロード、自分の実力に見合わないものを作ろうとすると失敗するぞ」
ガロード「う…」

シーブック(うんうん、大丈夫そうだな)

 <プラモ売り場>
コウ「よーし、俺は12月はMGEx-Sガンダムに挑戦するぞーー」
 刹那「ガンダムだな、コウ兄さん」
アル「じゃあ僕はザク50をフルスクラッチするよ」
 刹那「アルはザクだ」
シュウト「僕、リリ姫に湯飲み焼いてあげるって約束したから、手芸売り場で材料買ってくるね!」

シーブック(しかし、手芸組を見た後にプラモ組を見るとなんか哀しくなってくるな……)

 刹那「俺は陸戦型と真のガンダムの二個イチでガンダムピクシーを作ろう」
ハム「抱きしめたいなぁ! ガンダム!」
 刹那「さ、最後の一箱だったRX78を……俺はガンダムになれない……」
ハム「これは少年! 少年もガンプラを買いに来たのか!」
 刹那「グラハム=エーカー……真のガンダムを見初めるとはやるな!」
ハム「うむ。しかし私はフラッグも造らなければならない。だからこのガンダムは暫く後回しになる
    今すぐ造る必要はないのだから、この場は少年に譲ろう」
 刹那「グラハム=エーカー、お前はフラッグだ!!」
シーブック「すいません、グラハムさん」
ハム「何、気にすることはない」

コウ「いやー、流石に大きくて持ち運ぶの大変だなー」
アル「僕はプラ板だけだよ」

555 名前:通常の名無しさんの3倍 :2008/11/27(木) 23:42:44 ID:???
<ファミレス>
シーブック「ホントに、お茶まで……」
ハム「いや、私こそ家族の団欒を邪魔してしまったかな?」
コウ「グラハムさんの家族は?」
ハム「いない。孤児だったからな。ハッハッハ」
シーブック(コウ兄さぁぁぁぁん!)
ガロード「アンタ苦労してきたんだなぁ……」
ヒイロ「ガロード、左手はそっちじゃない」
シーブック「ガロード、編み物は家に帰ってからでもできるだろ」
ガロード「いや駄目だ! クリスマスまで時間がねぇ!! ティファとプレゼント交換するんだ」
ハム「ほう、手編みのマフラーか」
ガロード「手袋のつもりなんだけど……」
シュウト「ティファさんの手ってそんなに大きかったっけ?」
ヒイロ「いきなり手袋はハードルが高いと俺は忠告したぞ」
ハム「いやいや、どんな不格好でも手作りということが大事だぞ」
ドモン「ほう、まるで貰ったことがあるような口ぶりだな」
ハム「うむ、ある」
ウッソ「ブーーーー」
アル「ウッソ兄ちゃん汚いよ」
ウッソ「だって、グラハムさんが女の人と付き合っていたってことですよ!?」
ハム「昔の話だ。彼女も今は別の男性と結婚している」
ウッソ(彼女!? グラハムさんの口から彼女っていう言葉がーーー!!)
シーブック(し、し、失礼だぞウッソ……俺も信じられないけど)
 刹那「お前に付き合えるとは、良くできた女だったんだな」
ガロード(刹那兄が言うか、それ)
ハム「私の上官の娘さんだった」
ウッソ「ちなみに、その上官の階級は?」
ハム「警視長だが?」
ヒイロ(エリートだ)
シュウト(エリートだ)
ドモン(警視庁? 建物か?)
ウッソ「おかしいですよ! おかしいですよ!
      そんな優良物件をどうして手放したんですか!
      二次元にしか興味がないキラ兄さんじゃあるまいし!!」
シーブック「お前の中でキラは一体どういう存在になっているんだ……」
ハム「彼女は……私と一緒に空を見てくれる人ではなかったからな」
コウ「は?」
シーブック(あー……少し分かるかも)
 刹那「ガンダムだな」



 <帰宅後>
アムロ「アル、シュウト、宿題の日記を忘れないようにな」
アル・シュウト「「はーい」」

シュウト「今日の日記……モノの豊かさと心の豊かさは一致しないと思いましたマル」
アル「今日の日記……人に歴史有りと思いましたマル」


アムロ「なあ、シーブック……
     俺とロランが食品売り場で買い物している間、一体何があったんだ?
      二人の日記を読んだら、なんか心配になってきたぞ」
シーブック「あー…うーん……」

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最終更新:2013年09月25日 19:58