おつかいアレルヤ その1
クリス「アレルヤ出かけるの?それじゃ買い物行ってきて。これが買ってくるもののメモと代金」
アレルヤ「こっちの意見聞かないんだね。良いよわかったよ行ってきます」
スメラギ「あとお酒の追加もっ」
クリス「二日酔いに迎え酒、いい加減にしてくださいよ。アレルヤ、お酒は買わなくていいからっ」
アレルヤ「まあ、この金額じゃねぇ」
お人よしのアレルヤが気を利かせて酒を買ってこないよう、クリスは予定の買い物分の料金しか渡さなかった。
アレルヤ「今夜の献立はバーベキューかー。じゃあまず肉屋さんに行こうか…あの娘がいるかも知れない」
そしてアレルヤがやってきたのは、商店街の一角の精肉店「ボリノーク」。
コロッケや
ミンチカツを揚げる匂いやソーセージを焼く匂いが漂って、買い食いしようとする子供や学生やガンダムファイターがたむろしている。
アレルヤ「あ、今日はいるぞ…ウッ、こんなところで』
ハレルヤ『ハレルヤ様のお目覚めだぁぁぁぁ!!」
アレルヤの別人格ハレルヤは目覚めるや飢えた獣のように肉屋に猛ダッシュして客の列に割り込むと、
アル「何で割り込むんだよ」
割り込まれた少年の抗議も無視して、
ハレルヤ「親父ぃ!ビーフコロッケ全部よこせぇ!」
店主のセルゲイは生真面目で客の割り込みも許さない男だが、このイカレタ客の来襲と同時に突然顔色を失って店の奥へ引っ込んだ店員のソーマが心配だった。
なので、
変な客にはさっさとお引取り願うことにした。
セルゲイ「コロッケならくれてやる!しめて6400円(日本円換算)になります」
ハレルヤ「コロッケうまいなアレルヤァァァァ!!」
アレルヤ『どうするんだよ、買い物の代金全部使っちゃって』
ハレルヤ「ごちそうさまでした。俺は寝る」
クリス「買い物ひとつロクにできないの」
アレルヤ「ごめん…」
結局、買い物はロックオンとフェルトがやり直し、アレルヤはバーベキューのお預けを食らうのだった。
おつかいアレルヤ その2
アレルヤ「今度は汚名挽回するから!」
スメラギ「汚名は返上するものよ。あと、戦術予報的にアル君が肉屋にいるから連れてきて♪」
クリス「酔っ払いの相手はいいから早く行ってきて」
アレルヤは同じ失敗をしないよう、先に野菜やパンを仕入れ、肉も今回はスーパーで買った。が、その帰り道でセルゲイの肉屋を通りがかる。
ハレルヤ「お目覚めだぁぁぁぁ!」
アレルヤ『もう前みたいなことはやらせないぞ。もうお金は使ったからな』
ハレルヤ「チッ。ならこっちだって考えがあるんだよ。おらチンピラ金よこせ!持ってないだぁ?じゃ今ジャンプしてみろ。金の音がするじゃねえかぁぁぁ!」
ハレルヤは店の前にいた柄の悪そうな男たちから小銭を取り上げると、
ハレルヤ「ミンチカツだ!よこせぇぇ!」
店員ミン「誰がミンチだ!640円(日本円換算)になります」
ハレルヤ「ミンチカツうまいなアレルヤァァァァ!!」
アレルヤ『また抑えられなかった…トホホ』
ハレルヤ「アルって奴も捕まえてやるから我慢しろぉ!」
ハレルヤ「買い物終わった!アルも連れてきてやったぜスメラギさんよぉぉぉ!!」
アレルヤ『違う、それ違うって』
スメラギ「あらーアル君、しばらく見ない間にずいぶんと大きくなって…??」
アルゴ「……」
かくして、人違いのお詫びにアルゴ・ガルスキーにバーベキューが振舞われ、アレルヤはまたもお預けを食らうのだった。
最終更新:2013年09月27日 20:24