ナナイ「いい加減……あれこれ女性にちょっかいを出すのはお止め下さい。社長はアムロ・レイのように器用ではないのですから」
シャア「いつもすまないな…無駄な出費までさせて」
ナナイ「……社長は」
シャア「ん?」
ナナイ「一体誰を愛していらっしゃるのですか?」
シャア「ナナイ…以前言っただろう?」
ナナイ「はい……社長の気持ちはわかっていますし、嘘偽りはないと思っています。ですが……」
シャア「クェスやハマーンにちょっかいを出すのは単なる、友人をイジる事と同義だよ……」
ナナイ「それにしては、本気のようにも見えましたな?」
シャア「う……それは、その」
ナナイ「……私は。オールドタイプです。クェスやハマーンとは違う……」
一説にナナイはゲーツ・キャパ、ロザミア・バダムに次ぐ強化人間候補だったとも言う。
最も、強化措置を施される前にエゥーゴによって施設は壊滅させられたのであるが。
シャア「ナナイ……」
ナナイ「ですからっ…私には……社長の、あなたの言葉を信じるしかないんです…
    オールドタイプには…人の心を分かる事はできない…例え、あなたの言葉が嘘であっても……
    それを信じて、信じぬくしか……私には……」
涙ぐむナナイ。気丈に見えても、脆い部分はあったのだとシャアは悟った。
シャア「ナナイ……すまないな。私の事を信じてくれる、お前のその気持ちに甘えて…私は…
    随分好き勝手な事した…それが、お前の心を深く傷つけていたようだな…」
ナナイ「………クスン」
シャア「しかし、オールドタイプが分かりあえないと言うのは間違いだ」
ナナイ「え……?」
シャア「私が、お前に、心の内を見せれば…オールドタイプであっても分かりあえるだろう?」
ナナイ「あなた……」
シャア「まぁ…なんだ…クェスやハマーンにちょっかいを出すのは…
    私の『はしか』のような物だ……その。自重するようにはするが…」
ナナイ「クス。今まで通りで構いませんよ、あなたの本心をしる事が出来たのですから」
シャア「ナナイ……やはり、私を包んで、理解してくれるのはお前だけだ……」ヒシッ
ナナイ「あなた……」ヒシッ

クェス「……やれやれ、これだから大人って」
ハマーン「シャア……」
クェス「おばさん、一緒にご飯でも食べに行く?」
ハマーン「小娘が!……そうだな……」

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最終更新:2013年10月01日 20:55