697 バレンタインデー ~アフターナイト~

「コンコン」
フェルト・グレイスは戦闘母艦プトレマイオス(トレミー)内のロックオン・ストラトスの部屋を訪ねていた。
再度ドアをノックしてもやはり返事はない。
以前ロックオンから四桁からなる部屋の暗証番号は教えられていた(GN湯たんぽの際)とはいへ、男の人の部屋に入るのは勇気がいる。
いつもならため息をついて部屋を去るフェルトだが、今夜は違った。
ソーマ、ティファといっしょにつくった手作りチョコ。不幸な偶然(>>697)が重なってロックオンに手渡ず、刹那に渡ってしまった。

あのあと、気を取り直したフェルトは懸命に手作りチョコの欠片を集めロックオンに渡すチョコを作り直していた。
集めたチョコの欠片を再び湯煎し、形を造る。 
量的には親指程度の大きさにしかならなかったがそれでもあの心を込めたチョコには間違いは無い。

「コンコン」
もう一度ドアをノックし、返事が無い事を確かめ、・・・・・・躊躇いながらも暗証番号(69ON)を押して部屋に入る。
「グ~~~~~」
ベッドの上には無防備に眠るロックオン。いつもの二枚目はどこにも見られずどことなく愛嬌のある寝顔で寝息を立てている。
「・・・鈍感なロックオンに・・・・・・遅くなったけど私からの義理じゃない本命プレゼント。」
小さく呟き、指先に僅かに残ったチョコクリームをロックオンの唇に塗り、そしてそっと親指大のチョコを枕元に置く。

「ん~~。フェルト~~、お兄ちゃんは応援しているぞ~~。」
寝ぼけていてもお兄ちゃんとしてのスタンスを保つロックオン。フェルトとしてはそんなロックオンを嬉しくもあり悲しくもある。
「・・・・・・・・バカ(ちょっと不機嫌)」
それからほんの数時間。夜が明けるまでフェルトはロックオンの隣で身を寄せて眠ることにした。
「ニール。これくらいは甘えても良いよね。・・・・・・・・・・・・ス~ス~ス~」

780 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/02/15(日) 13:06:29 ID:???刹那「ロックオン、チョコ(>>697) の裏側に「ロックオンへ」と描かれていた。これはロックオンの物だ。」
ロックオン「ん、これってフェルトからのチョコじゃねーか?」
刹那「どうやら渡す相手を間違えたらしい。」
ロックオン「そうかそれはすまなかったな。ありがとよ。・・・ところで刹那お前はちゃんとチョコ貰ったのか?」
刹那「…チョココワイ…ネーナコワイ…チョコアマイ…ネーナアマイ…チョココワイ…ネーナコワイ…チョコアマイ…ネーナアマイ…」
ロックオン「せ、刹那、しっかりしろ!!」
刹那「う…うぅ…ガンダアアアアアアアアアアアアアアアアアアアム!!!!」
ロックオン「よし、元に戻った。」



アムロ「ここにビリー・カタギリさんがいらっしゃると聞いて伺ったのですが。」
ビリー「僕がそうですが、貴方は?」
アムロ「アムロ・レイと言います。実は家の弟、アル11才がスメラギさんからチョコ(688)を貰ったのですが、
     どうやらスメラギさんはビリーさんに渡すチョコと間違えたみたいなのでお持ちしました。」
ビリー「そ、そうだったんですか、僕としたことがお茶も出さずにささ、どうぞこちらへ」
アムロ「いえいえ、お気遣い無く、それでは失礼します。」

ロラン「いいんですか、勝手に渡しちゃって」
アムロ「一目見て分った。あのチョコはTトロワ製(>>622)だ。ネーナちゃんも同じところから購入したのだろう。」
ロラン「そうですか、それじゃあアルには食べさせられませんね。」
アムロ「ああ、あのチョコは子供には刺激が強すぎる。一口食べただけで理性が吹っ飛び一気にレッドゾーンへ。」
ロラン「・・・兄さん?」
アムロ「それが4つもブツブツブツ。・・・認めたくないものだな若き故の過ちというものはブツブツブツ。」
ロラン「兄さん!!戻ってきてくださいーーーー!!」

622 名前:通常の名無しさんの3倍 :2009/02/13(金) 04:29:09 ID:???
Tトロワ「(この兄弟スレでも俺の作った「手作りチョコレートキット」が飛ぶように売れている。)
     はい、○○○○(匿名希望)さん。10kgでしたね。まいどありがとうございます。」
Tトロワ「・・・これでもう18件目か。・・・兄弟スレの住人達いろいろな意味で死ぬなよ。」   

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最終更新:2013年10月13日 22:26