700 名前:スルー可:以下シャクティの妄想 :2009/03/06(金) 00:39:02 ID:???
「ゼロ、俺たちがやったことは、正しかったのか?」


かつて俺は、血も涙もないと言われた覚えがある。
誰が言ったかは忘れたが、的を射た表現だと思った。


俺にはよく似た兄がいた。無口で無表情で無愛想な…
そいつはガンダムと聞くと人が変わったようにはしゃぐ。
そいつは俺以上に子供らしいところを持っている。


そいつは俺以上に人間らしい…


そいつは世界が歪んでいると感じる。
自分なりの正義がある。
だからソレスタル・ビーイングに所属した。
世界の歪みを断ち切るために。

だが、俺は違う。

奴は世界を変革させる。戦争のすべてを消し去ることで。
俺は世界を変貌させる。戦争を続けることで。

奴はかつて名もなきゲリラとして戦った。
間違った価値観を押し付けられて、自ら人を殺した。
そしてそれを苦痛と感じた。

俺はかつてL1コロニーのテロリストとして戦った。
自分の意志ではなく、他者の意思によって人を殺した。
そしてそれを苦痛とも感じなかった。

決定的な違い、それは…

奴は泣いた。自分の行いが間違っていると知って。
俺は泣かなかった。自分が何かの道具であると知って。

701 名前:スルー可:以下シャクティの妄想 :2009/03/06(金) 00:40:14 ID:???
皮肉にも、天使は二人舞い降りた。
世界の歪みを、自分の意志で破壊する天使と、
感情を殺して、ただ周辺を破壊する天使が。

二人の天使は双方の存在を否定した。

「戦争を、駆逐する!」
「ゼロ、俺に未来を見せろ!」

暴走したシステムは駆逐された。
残ったのは焼けつくされた見知らぬ土地だった。
ああ、俺はまた、あの子とあの子犬を殺したのか。

刹那・F・セイエイ?
なぜ泣いている?

ふと自分を見れば、赤く染まった自分が見える。
俺にはまだ血があったんだと、そう思った。

ならば、この頬を伝うものは

何だ?

シャクティ「いける!いけるわ!これなら!」
ウッソ「ルチルさん!いるんでしょう!これ以上シャクティで遊ばないで!!!」

ああ、もう自分が恥ずかしい。ヒイロが泣くところってこういうのしか想像つかない

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最終更新:2013年10月19日 21:38