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刹那(じぃ~とキラを凝視)
キラ「何?刹那。僕になんか用?」
刹那「…何故キラは修理を手伝わないんだ?」
キラ「なんで?僕は電子工学が専門でメカ弄りとかそんなに得意じゃないし
   ラクスの所のメカマンは優秀だしね」
刹那「自分の不甲斐ない操縦で愛機を壊してそれで平気なのか?」
キラ「(カッとなって)そんなこと言ってないだろ!餅は餅屋メカは専門のメカニックにって言ってるだけだ!」
刹那「そうか…立ち去る刹那)」
キラ「なんなんだよアイツ!…専門家に修理を任せて何がいけないんだよ」
シン(キラの隣に座りながら)「キラ兄…ホントは判ってるんだろ?刹那兄の言いたいこと」
キラ「何がだよ」
シン「あいつキラ兄のストフリが半壊して帰ってきたとき真っ青な顔して一番に格納庫に飛んでったんだぜ」
キラ「…どうせ僕のストフリが心配だっただけなんだろ」
シン「部屋から飛び出す前にロランが用意してた救急箱引ったくっていったけどね」
キラ「……」
シン「確かに刹那兄は超が付くほどのガンダム馬鹿だけど何が本当に一番大事かは判ってると思うけどな」
キラ「……ふん。まさかシンにお説教されるとは思わなかったよ」
シン「ハハ…柄じゃないとは思ったけどね」
キラ「ちょっと刹那の所に行ってくるよ(部屋から出て行くキラ)」
シン「はいよ…全く世話の焼ける兄さん達だこと」

キラ「刹那…ちょっといいかい?」
刹那「…なんだ?」
キラ「今からラクスのファクトリーに行こうと思うんだけど付き合ってくれないか?」
刹那「?」
キラ「よく考えたら今回ギンガナムの部隊に後れを取ったのは僕が戦闘中にボカロ調教してたからじゃなくて
   ストフリが僕の反応にイマイチついてこれなかったからじゃないかな~と思ってさ」
刹那「そうなのか?」
キラ「そうじゃなきゃ片手間でも僕が負ける事なんてあり得ないだろ」
刹那「うむ」
キラ「それで色々自分で調整したいことがあるから手伝ってくれないかなと思って」
刹那「…俺なんかで良ければ喜んで手伝わせて貰おう」
キラ「頼むよ…他の兄弟の皆はなんだか僕の不注意だけで負けたと思って冷たくてさ」
刹那「キラの操縦技術は俺が一番よく知ってる…さっきはよく知らないで失礼なことを言って済まなかった」
キラ「あ、謝らないでよ。僕もなんだかちょっと苛ついてたみたいで」
刹那「大事なガンダムを傷つけてしまえば誰でもそうなる。気にする事はない」
キラ「じゃあ善は急げだ。早速出かけようよ」
刹那「任務了解。これよりキラ・ヤマト・ガンダムの愛機ストライクフリーダムの修理作業の手伝いを開始する」
キラ「……ありがとう、刹那」

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最終更新:2013年10月27日 23:31