559 名前:魔法の中尉ブラスター・マリィ『邂逅』 1/4 :2009/04/27(月) 06:55:40 ID:???
テロリストA「このガキぃ!!」
ガロード「危ねえっ!」ドン!
 ドタタタタタ!
ティファ「あ…」
フェルト「ガロード!」

――― 力 が 欲 し い か ? ―――

ソーマ「ガロード君!!」ダンダン!
テロリストA「ぐはっ!」
フェルト「ガロード! ガロード! しっかりして!」
ソーマ「ガロード君!!」
ガロード「ケフッ… 畜生、ドジった…」
ティファ「い…いや…」
ソーマ「………」

――― 力 が 欲 し い の な ら ―――

フェルト「ダメ! しゃべらないで!」
ガロード「さっきの…チビ…は?」ゴフッ!
ソーマ「無事だ。 かすり傷もないよ。 君の、お陰だ」
ガロード「そい、つは…よか…た…」
フェルト「ああ、血が、血が止まんないよぅ… ロックオン…」
ガロード「ティ…ティファ… ゴメ…」
フェルト「ガロード!!」
ティファ「いやああああああああああああああああああああ!!!」

――― く れ て や る ! ―――









560 名前:魔法の中尉ブラスター・マリィ『邂逅』 2/4 :2009/04/27(月) 06:56:37 ID:???
赤い彗星のひと「はっはっはっはっ」
ソーマ「!! …こ、ここは?」
赤い彗星のひと「ここは、量子の集まる場所。 世界の始まりにして、終わりでもある」
ソーマ「私はなぜこんな所に? そうだ!ガロード!みんな!」
赤い彗星のひと「落ち着きたまえ。 ここには時間の概念はない」
ソーマ「あなたは? …いえ、赤い彗星? パイロット名鑑で見た…」
赤い彗星のひと「ふふふ、それは正解でもあり、また、間違いとも言える」
ソーマ「どういうことだ! 先ほどからはぐらかしてばかり… 目的はなんだ!」
赤い彗星のひと「今、この世界に闇が迫ろうとしている」
ソーマ「闇…だと?」
赤い彗星のひと「そうだ。 この平和な世界に、戦乱を呼び込もうとしている者がいる。
        彼らは人知れず忍び寄り、そして、確実に争いの種を撒く。
        今回のテロリスト事件も、その一つだ」
ソーマ「なっ…なん…だと?」
赤い彗星のひと「私“たち”も、奴等に対抗してはいるが…いかんせん人手不足だ」
ソーマ「私にその手伝いをしろ、と?」
赤い彗星のひと「その通り。 私たちが人の世界に干渉するには、厳しい制限があってね。
        是非とも君のような真っ直ぐで力を持った乙女の協力が欠かせんのだよ」
ソーマ「お、おとめ…」(////)
赤い彗星のひと「もし、君に奴等と戦う意思があるなら、この、『魔法の物干し竿』を取りたまえ」
ソーマ「は?」
赤い彗星のひと「『魔法の物干し竿』だよ。
        なんと、使用者の意思に応じて伸縮自在というスグレモノだ!」
ソーマ「………如意b」
赤い彗星のひと「ちっがーーーーう! 『魔法の物干し竿』だ!」
ソーマ「………朱塗りなんですが?」
赤い彗星のひと「赤はいい! すばらしい色ではないか!」
ソーマ「ここの所に『如意金箍棒』と銘が…」
赤い彗星のひと「『魔法の物干し竿』! 
        …どうしてもイヤだと言うなら、『魔法のバールのようなもの』もあるが」
 がっ!
ソーマ「謹んで『魔法の物干し竿』、拝領させていただきます」
赤い彗星のひと「うむ、そうか。 …こっちもなかなかいいよ?
        破壊力は『魔法』シリーズで最強…」
ソーマ「いえ、私はこちらで!」
赤い彗星のひと「そ、そうかい? まぁそ…なら…」
ソーマ「シャア大佐?」
赤い彗星のひと「私はシャア・アズナブルであって、シャア・アズナブルではない。
       『魔法の物干…竿』の使い方は、もう一人の君…知って…る。
       世界…和のため…がんば…ってく……まえ…」
ソーマ「大佐!」
赤い彗星のひと(F.O.中)「君に…仲…が二人… 仲良くね~~」


561 名前:魔法の中尉ブラスター・マリィ『邂逅』 3/4 :2009/04/27(月) 06:57:35 ID:???
???「変身!!」ゴゥッ!
フェルト「えっ?」
マリィ「魔法の中尉、ブラスター・マリィ! 悪を懲らしに、ただいま出撃!」キラーーン☆
フェルト「………(唖然」
ティファ「………(呆然」
女の子「お姉ちゃん、かっこいいー」パチパチ
マリィ「ふふっ、ありがとう♪」ナデナデ
女の子「えへへーー」
テロリストB「なんだ? 旧ジオン軍の仕官?」
マリィ「吽っ!」ブンッ!
 ドスンッ!
テロリストB「ぐっはあああ!」ドンガラガッシャン
フェルト「………(唖然」
ティファ「………(呆然」
マリィ「さて、こっちも放って置けないわね」
ガロード「………」←へんじがない ただのしかばねのようだ
マリィ「精神注入!」
 バチッ!ジジッ!パリパリパリ…
マリィ「一発!」
 ブン!
マリィ「入魂!!」
 ドカン!
ガロード「げふっ!! ゴホッ!」ジタバタ
フェルト「ガ…」
ティファ「ガロード!!」ギューーッ!!
ガロード「げふっ、ごふっ… っっって~~… あれ? お花畑… え? ティ、ティファあ!?」
マリィ「どうやら間に合ったみたいね」ニコッ
ガロード「へ? ソーマさん? どしたの、そのカッコ…」
マリィ「いいえ! 今の私は魔法の中尉、ブラスター・マリィです!」
ガロード「…はい?」
マリィ「そんなわけで、私は悪い子たちにオシオキしてくるから。
    彼女たちのことは任せたわよ? 色男♪」Wink!
ガロード「えっと、う、うん」
マリィ「とうっ!」バッ



562 名前:魔法の中尉ブラスター・マリィ『邂逅』 4/4 :2009/04/27(月) 06:59:13 ID:???
テロリストC「な、なんだあの女!」バタタタタタ!
マリィ「ふっ!」
 カキキキキキン!
テロリストD「んなあっ! マシンガンの弾を、全部打ち落としやがった!」
マリィ「哈ぁぁぁぁぁっ!! 吽!」
 どがっ!
テロリストC「ぐあああっ!」
テロリストE「こっ、こちらB班! 謎の敵の襲撃を受けている! た、助け…」
テロリストF『なんだ? 状況は正確に…お、おい、あの女は』ブツッ!
テロリストD「ごふっ!」
テロリストE「きゅうぅぅぅ…」
マリィ「何かしら…“悪い子”の気配がどんどん消えてゆく… こっち!」

??「こぉの…悪い子!悪い子!悪い子がーーー!!」バシバシバシ
テロリストG「ごっ、ごめんよーーー! がーぢゃーーーん!!」
マリィ「………はいぃ?」
 それは、一種異様な光景であった。
 四つんばいになった男たち―――その誰もが屈強で歴戦を感じさせる大男であった―――
 が、泣き叫びながらただひたすらに許しを請うていたのである。
??「もう、こんな悪いことはしない!?」
テロリストG「はっ、はいぃぃ」
??「よろしい!」

マリィ「あ、あなたは・・・?」
??「私? 私は、魔法の少尉…じゃなかった、大尉、ブラスター・マリ!
   悪い子たちは、オシオキよ♪」キラリン☆

 新旧、二大ヒロイン邂逅の瞬間であった。


つづく。


でけでけでけででーででん(BGM)

人は何故戦うのか
何故戦わずにはいられないのか
紅の厄災が降り注ぐ時
目覚めし巨人が大地を砕く
次回 『召還』
乙女の呼び声に、鋼が応える――――

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2013年11月22日 20:35