アムロとアストナージが仕事の合間に雑談をしていた時、アストナージがこんなことを言い出した。
アストナージ「ニホンという国じゃ、2月の始めにその年の厄払いに炒った大豆をまく習慣があったそうですぜ」
アムロ「変わった習慣だな」
アストナージ「ニホンの古い信仰では、豆を鬼に投げたら鬼が逃げるとか信じてたんですよ。
      ここでも神社で毎年豆まきのイベントやってますよ」
アムロ「厄払いに鬼に豆をぶつける、ねぇ」
微妙に東洋趣味があるアストナージに教えられて、アムロはオリエンタルなものを売っている店で
節分用の豆と鬼の面を買い、豆は神社でお祓いまでしてもらった。

オリエンタルな店でギンガナムとガトーが刀のショーウィンドーに張り付いていたり、
神社で巫女たちに何故モンキーダンスを踊っているのか聞くと、
                     ♪  々 〃〆ヽ
♪     ∩                 Πヾ( ゚v ゚ リゝ 
    〇=〇       ___("_"ミ     |― /_/  ノ
   0(*゚ゥ゚*)    ♪  |_Π_|"   ((  ̄ ヽ/ /\  ♪
((  ヽ ≠ 〈       0ル゚ゥ゚i々        〆/Ξ ̄)  ))
   〆( ロ∫ ))   (( レσレ  ヘ        《__/
    (_(_|        τι__Γ  ))       》_〉

「氏神さまに奉納する神楽」だと答えられたりした。
が、それが本筋ではない。

アムロが家に帰ってくるとドモンとヒイロがいつものように変態ご一行を追い回していた。
アムロ「何やってるんだ?」
ヒイロ「任務遂行中」
アムロ「…ヒイロ、たまには家に上げてやろう」
ドモン「兄さん、相手は敵だぞ。本気か?!」
ヒイロ「任務変更了解」

アムロ「まあお茶でも飲んでゆっくりしてくれ」
そう言って、アムロは客間に招き入れたシャア以下変態ご一行にお茶を入れた。
アムロがお茶を飲むのを用心深く観察して、シャア、ハリー、変態仮面、パーマン6号(ゼクス)らもようやく口をつける。
グエンはお茶に口をつけずにアムロに聞いた。
グエン「アムロさん、いつも追い払う我々を突然招き入れた理由をお聞きしたい」
アムロ「贈りたい物があってね。今日はこの仮面をつけて欲しい」
そう言って一行の人数分の鬼の面を見せた。変態ご一行はそれが何の面だか知らなかった。
アムロ「仮面をつけて参加するパーティーをするんだ」
グエン「ほう、仮面舞踏会ですか?」
変態仮面「それは面白い趣向だな。誘われた以上断ることもあるまい」
変態仮面とパーマン6号は自分の仮面の上からその仮面をつけた。
シャアは迷わず赤い仮面を取ったが、首を傾げる。
シャア「角が生えている」
アムロ「角なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです」
シャア「…どこかで聞いた言葉だ。しかしこの仮面…」
アムロ「始めるぞ!」
そういってテーブルの下からアムロが取り出した豆で一杯の大きな枡を見て、シャアがひらめいた。
シャア「この豆、そして2月3日の日付。これはアムロ、謀ったな、アムロー!!」
しかし気づいたとて今更遅く、出入り口は全て豆を持った兄弟にふさがれていた。
兄弟「鬼はー外ー!!」
シャア「四方から豆が来る!」

鬼が追い出されて福が残り、つわものどもが夢の跡。
兄弟は夜までかかって一面豆に埋め尽くされた床を片付けた。
ディアナ「豆を投げるなんて面白い習慣ですね」
ロラン「その豆を年の数だけ食べると一年健康に過ごせる言い伝えもあるんですよ。
     ディアナ様もいかがですか?」
ディアナ「よしなに。それでは19個ほどいただきましょう」
ソシエ「あたしは16個(ホントは15個だけど)」
そこへギンガナムが神出鬼没に登場。
ギンガナム「嘘はいけないなァ、ディアナ!
        小生にご飯を作ってくれるロラン君に特別に教えてやろう、ディアナの本当の年齢はなァ」
ディアナ「人前でレディの年の話をするうつけ者は逝ってよしなに!鬼は外!鬼は外!鬼は外!鬼は外!」
ディアナの投げる豆をギンガナムはマトリックスばりの動きで全部口で受けて見せた。
ギンガナム「豆は全て小生が美味しく頂いているぞ、わかっているのかディアナ・ソレル!!」
ハリー「ディアナ様への侮辱は許さん、ユニバァァァス!!ついでに鬼は外!鬼は外!鬼は外!鬼は外!」
ソシエ「うるさいわよ。鬼は外!鬼は外!鬼は外!鬼は外!鬼は外!鬼は外!鬼は外!鬼は外!」
ソシエと舞い戻ってきたハリーも豆まきに加わり、
ロラン「せっかく片付けたのに元の木阿弥ですよぉぉ」
コウ「この部屋は…地獄だ」
カミーユ「ここは俺の部屋でもあるんだ。それを荒らしに来る奴は許せないんだよッ!」

カミーユ「節分に客で来たディアナとソシエですが、実はまだ、二階にいるのです…」

ロラン「あの、ディアナ様にソシエお嬢さん。人の家の部屋で何をやってるんですか?!」
ディアナ「気にせずとも福の神だと思っていれば良いのです」
ソシエ「座敷童子のソシエちゃんです!」
節分からしばらくたってもディアナとソシエはロランの部屋に居座るのだが、それはまた別の話。

カミーユ「おかげで俺は部屋を追い出されて、庭でドモン兄さんとテント生活だ…」
ドモン「自然に抱かれ、星を見ながら眠る。野宿生活もなかなか良いものだろ?」
カミーユ「大きな星がついたり消えたり。彗星かな?いや違うな、彗星はこう、もっとバーッと…・゚・(ノД`)・゚・」



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最終更新:2018年10月23日 10:38