赤●ンガ倉庫…。その奥にある店、レセップス…。
コーヒーに妙に拘る店長のいる食事拠ある。
店員「そろそろお客さんがくる頃ですね。」
虎「ああ…。今日はVIPも数名来るからな。さーて、営業を始めるぞ~。」
ガロード「ティファ、疲れてないか?もしかして。少し休むか?」
ティファ「大丈夫…。私は…。」
ガロード「そう…なら安心だけど…あ…あれって…女装中のキラ兄さんか。面白そうだしからかってこよ。ティファ、少し休んでて良いぞ。」
ティファ「分かったわ…ガロード。」(あれは…違う。あの人は…本物)
アスラン「久しぶりだな…。こういうのも。」
カガリ「そうだな。所でそろそろじゃないのか?」
アスラン「そうだな…。ちょっと用をたしてくる。」
カガリ「わかった。ここで待ってるよ。」
ガロード「キラ兄さん!偶然だな。ほんと。」
カガリ「人違いだ!!」(何でこうなるんだ…全く!!)
ガロード「嘘が苦手だな。キラ兄さんも。どうせラクスさんとデートに来てて俺のこと見つけたから二手に分かれたんだろ?」
カガリ「そんなわけないだろ…馬鹿!」(何なんだ…全く。)
ガロード「で、いつも通り胸にはシリコン入れてんだろ?」
カガリの胸に触ろうとしてカガリに殴られる。
カガリ「何するんだこの変態!!」
ガロード「いてーな!幾らなんでもやりすぎだぜ。兄さん。」
カガリ「さっきから人違いだといっている!」
ティファ「ガロード…その人は…本物…。」
カガリとガロードの殴り合いの現場を少し遠くから見つめるティファ。勿論ティファの声はガロードに聞こえない。
現場に用をたし終わったアスランが駆けつけてくる。
アスラン「喧嘩相手は…キラの弟…か。喧嘩にすらなってない感じだが。」
カガリ「おまえはぁぁ!!」
ガロード「降参降参。切れたキラ兄さんには勝てないや。」
カガリ「何度言ったら人違いだと分かる!!」
アスラン「カガリ…少し落ち着け…。一体何があった!」
カガリ「こいつが…私の事をキラと間違えて胸に触ってこようとしやがったんだ。」
ガロード「え…まさか本当に?」
アスラン「正真正銘のカガリだ…彼女は。」
ガロード「マジかよ…。キラ兄さん今日も女装してたからつい…。」
アスラン「それはそうとカガリ、いくらなんでもやりすぎだぞ。銃器で殴るのは…。」
カガリ「…そうだな…。やりすぎたのはすまない。許せ。」
ガロード「俺も本物だとは思ってなかったよ。ごめん。」
ティファ「ガロードはいつもせっかち…ふふふ。」
カガリ「お前もデート中だったのか。ここに来るってことは…」
ガロード「レセップス目当てさ。勿論。」
アスラン「目的地は一緒…か。そろそろ行かないと開店に間に合わないぞ。」
カガリ「そうだった。急がないと…。」
ガロード「ティファ、行くよ。」
ティファ「ええ…。」
店で…。
店員「いらっしゃいませ。」
ジュドー「一番乗り~と。」
ルー「やっぱり隠れた名店っていいわよね。すいてて。」
ジュドー「全くだぜ。」
ルー「この後は…ホテル行く?」
ジュドー「俺はまだ未成年だっての。何考えてんだよ。」
ルー「冗談よ。それにまだ行く所は一杯あるんだから。TV局のやるカウントダウンも覗きに行かなきゃいけないし。」
ジュドー「ミーハーだなぁ…。」
ルー「ジュドーもでしょ?」
ジュドー「そういう事言うなよ…。注文はどうする?」
ルー「まず、ここの店長お勧めコーヒー、その後で食事でしょ?」
ジュドー「まぁ…ここに来てコーヒー飲まなかったらそれは冗談にもならないしね。」
ルー「分かってるじゃないの。…あれって…ジュドーのお兄さんじゃない?」
ジュドー「鉢合わせかよ…参ったな…。」
ガロード「お、ジュドーじゃないか。」
ジュドー「ガロード!…結局こうなっちゃうのか。」
ルー「ここなら静かにデート出来ると思ったんだけどね。」
ガロード「実は同じこと考えてたんだよ。俺も。で、偶然…」
ジュドー「キラ兄さんにまで会ったって訳か?それにしても…キラ兄さんがホモだったとは…」
見事なタイミングでキラ(女装)とラクス(髪隠し)が来る。
キラ「呼んだ?」
ラクス「あら、これは珍しいですわ。デート中の鉢合わせなんて滅多にありませんもの。」
カガリ「私は女だ!」
ジュドーの方に突っ込んでいこうとしたカガリをアスランがとめる。
アスラン「それに俺もそういう趣味はないぞ。…おっと、カガリ、それはやめておけ。こんなとこで…。」
カガリ「悪い。」
ラクス「キラ様…弟さんにも悪気はないようですし、ここは…。」
キラ「大丈夫。気にしては居ないよ。ラクス。」
ティファ(嘘…ラクスさんが止めていなかったら、この人は怒っていた…。)
ガロード「…ってラクスさん?髪を隠すと分からない物だなぁ。」
ラクスがあえてフードを外す。因みに長い髪の一部は服の中にたくし込んである。
ラクス「フードを取れば分かります?」
ガロード「それなら分かるよ。」
ルー「見事に知り合いが揃っちゃったわね。」
ラクス「そうですのね。」
ティファ「これからですよ。」
ガロード「え…?」
ティファ「…来ます。」
ジェリド「マウアー、ここが隠れた名店でコーヒーが美味しくて有名な店のレセップスさ…って……え?」
マウアー「どうしたの?」
ジェリド「何でお前らまで…」
カガリ「お前は…。」
ジュドー「ジェリドまで…ここまで鉢合わせると、偶然には思えないくらいだぜ。」
ラクス「でも偶然ですのね…。凄いですわ…。」
カズィ「でも、本当に偶然なのかなぁ…。」
ガロード「今の声…誰だ?」
ジェリド「さぁ…。」
マウアー「気にしてもしょうがないわよ。」
店員「皆様、ご注文は…。」
ジュドー「そう言えば…注文のこと…」
ルー「忘れてた…わね。」
皆で適度に注文をする。そして、注文が終わってコーヒー、ワイン、食事が出回り始めた頃…。
カミーユ「ここが…例の…店だね。」
フォウ「ええ…行きましょ。」
カミーユとフォウが来る。
ジェリド「お、カミーユ。女二人でデートか?」
カミーユ「俺は男だよ!!」
即発で2人の殴り合いが始まる。その頃、周囲には酔いも回り始めていた。
店員「店長、止めなくていいんですか?」
虎「よく見てみろ。周りはあれを余興として見ている。どうせ物が破損したら保険が降りるんだ。ほおって置け。」
店員「分かりました…。」
虎(上手く行けば金髪のお嬢ちゃんを狙えるしな。)
ジュドー「お、向こう…喧嘩じゃないか。これは面白くなったぜ。」
ルー「個性的な人が多いからね。」
ジュドー「それもそうだ。ルー、赤ワイン飲むか?」
ルー「そうね。頂くわ。」(でも…お金どうするの?こんな高い物頼んで…。)
ジュドー(どさくさに紛れて逃げるなりするって手があるから気にするな。もし失敗してもこの場にラクスさんがいるから借りられるし)
ルー(もう…。全く…。)
ジュドー(良いってことよ。)
ルー(…で、そのラクスさんがこうやっていなくなったらどうするつもりなの?)
ジュドー(その時は仕方なく持って来たお金で払う。)
ルー(持ってきてたのね…。流石に)
キラ「ここのコーヒー…美味しいね。」
ラクス「それはそうですわ。父のお気に入りの店ですの。」
キラ「なるほどね…。ところで、ここでは食事は取らないみたいだけど…」
ラクス「食事は食事で場所は考えてありますわ。今日の為に父に頼んで色々根回しとしてもらいましたもの…。」
キラ「ラクス…ありがとう。」
ラクス「毎回迷惑をおかけしていますもの…これくらい当然ですわ。」
キラ「そう言ってくれると嬉しいよ…。所で向こうで喧騒が起こってるみたいだけど…。」(ジーゲル氏への恩返しも兼ねてOS開発今まで以上にがんばらなくちゃ…。)
ラクス「もう少ししたら迎えが来る時間ですわ。その辺は全く問題ありませんわ。そろそろ店を…。」
キラ「そうだね…。」
アスラン「2人とも…もう行くのか?」
ラクス「ええ。そろそろ次の方に…。」
キラ「又ね。」
カガリ「その格好で変なことしたら許さないからな。」
キラ「分かってるよ…。」
店員「お勘定は****円です。…おつりは…」
ラクス「美味しいコーヒーありがとうございます、又来ますわ。」
店を出て二人は次の目的地に向かった。
ガロード「ティファ、どう…?ここの店…。」
ティファ「美味しい…。このコーヒーも煎れた人の心が感じられるようで…。原料の(略)も引き立ってるし…。」
虎「この味がそこまで分かってもらえるとは嬉しいな。しかも原料まで。」
ガロード「お、店長。」
虎「特別に明日から店に出す予定だったコーヒーを1杯奢ってやろう。」
ガロード「そいつは良い。所で、店長、喧嘩止めなくていいのか?」
ティファ「ありがとう…ございます。」
虎「気にせずともいいさ。それに、今はお客さんもあれを楽しんでいる。ほおっておいて問題はないだろう…。」
ガロード「なるほどな。」
虎「…これが新商品さ。どうだい?」
ガロード「一段と苦味がきいて美味しいぜ…。」
ティファ「そして、一段と心が篭ってる…原料は(ry」
虎「これの原料まで分かるとは…。凄い彼女だな。大切にしろよ。坊主。」
ガロード「そういうのとは関係なくティファは俺が守る。絶対にな。」
虎(良い性格した坊主だ…。将来大物になるかもな。)「そうか。では夕食を楽しんでいってくれ。」
ガロード「ああ。ありがとよ、おっさん。」
フォウ「カミーユったら…。折角のデートなのに…。」
マウアー「お互い彼氏には苦労してるようね…。」
フォウ「何しろ喧嘩っ早いから…。」
マウアー「ですね…。」
2人「はぁ…。」
ジェリド「今度こそ貴様に!!」
カミーユ「貴様、言っていい事と悪い事が!!」
ジェリドが蹴った椅子を片足で防ぐ。その隙を狙ってジェリドがからになったワインの瓶を投げる。
カミーユ「こんな物!!」
カミーユ、見事受け止める。流石にこれには驚いたが、ジェリドは更に追撃をかける為、食卓から中身の入った赤ワインを手に取る。
そしてそれをカミーユに投げつける。カミーユはいとも簡単にそれを避けた。後方にはカガリ達がいる。
アスラン「あいつらは…全く…。」
カガリ「放っておけばいい。少し経てば収まる。」
アスラン「でも流石に空の瓶はこっちに飛び火する可能性も…」
カガリ「…だからほおって置けば…!!」
カガリは反射的に振り向き、瓶を受け止めるが、遠心力で中のワインがカガリの髪にかかる。
カガリ「…あ…髪が…。……貴様らのせいで!!」
アスラン「か・・・カガリ、銃は…」
カガリ「銃など使わん。こいつらなんて拳で十分だ。」
そこで静止にふみきる虎。
虎「お嬢さんみたいな方がそんなに獰猛になっては折角の美貌が台無しだ…。少し落ち着きたまえ…。」
カガリ「でも、この仕打ちは…!!」
虎「店の裏にシャワー室と風呂がある。好きに使ってもらって構わない。後汚れた服の変えは用意しよう。」
カガリ「…まぁいいや。」(ここでこれ以上やったら親父に何言われるかわからないしな。)
アスラン「ふぅ…。すまない、迷惑をかけて。」
虎「気にすることはない。困った状況にあるレディーを助けるのは男の勤めだ。後向こうはこの感じならもう少しで外でのMS戦になる。大丈夫だ。」
アスラン「はぁ…。ありがとうございます。」
虎の言葉どおり、外でのMS戦闘になる。マウアー、ジェリドVSカミーユなのだが言うまでもなく二人纏めて
ミンチになる。
ジェリド「俺を庇って…?」
マウアー「言ったでしょ。貴方のミンチ道には…私がついてるって。」
ジェリド「マウアー…。」
通りがかりのフレイ。
フレイ「これは…ミンチより酷いわね。二人揃って。」
次回予告
それぞれがカガリにどう影響するのか。虎ことアンドリューバルトフェルド
の行為の真意は?そしてカズィに再び出番はあるのか?
次回波乱万丈
ガンダムブラザー
大晦日編。
カガリの運命
ブラザーネタから脱線しつつあるネタを誘導しろ、ガンダム!!
link_anchor plugin error : 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
5コマ以上 カップル 大晦日
最終更新:2017年07月06日 08:54