イーゲルVSラゴウの戦闘が始まった。
バットのごとくミンチドリルを振り回すイーゲル。
だがラゴウには避けやすい攻撃だ。右へ左へ避けながらどんどん距離を縮めていく。
ビームサーベルを展開し突進した。
アンディ「この勝負もらった!」
誰もが虎の勝利の確信した、だが次の瞬間に皆の目に映った物は仰向けになって吹っ飛ぶラゴウだった。
イーゲルが頭突きをしたのだ。
コレン「このコレン様に白兵戦で挑むなんていい度胸してるじゃねぇか」
首を伸ばし倒れているラゴウに何度も頭突きをする。
キース「ああ、このままじゃ虎さん負ける、店が潰されちまうぞ!」
ロラン「こうなったら最終手段だ、∀を出すしか・・・」
そこへアルが大慌てでやってきた。
アル「大変だよ兄ちゃん!今度は馬型MSが反対側の商店街で暴れてるよ!こっちに突進しているから速く逃げないと・・・てもう来てるし」

ロラン達が後ろを振り返ると、そこにはドラゴンガンダムを引きずりながら走る風雲再起と角に必死になってしがみついてる兄ドモンの姿があった。

ロラン達が後ろを振り返ると、
そこにはドラゴンガンダムを引きずりながら走る風雲再起と角に必死になってしがみついてる兄ドモンの姿があった。
何故こんな事になっているのか、ちょっと時間を戻してみよう。

30分前・・・
風雲再起の頭を掃除していたドモンは、いきなり暴走を始めた風雲再起に振り落とされないために角にしがみついていた。
ドモン「おい、止まれ!」
止まる気配はない。
ドモン「止まらないとゴッドフィンガーだ!」
さっきよりスピードが上がったようだ。
ドモン「止まったらうちで取れたにんじんをあげるぞー」
物で釣っても駄目だった。このままでは商店街につっこんでしまう。
ドモン「こうなったら世界の美人馬写真集だ!ほれほれ~こうやって目の前にちらつかせれば」
この時ドモンは知らなかった。馬は真っ正面から見ることが苦手だと言うことを・・・
ドモン「もう駄目だーーー!突っ込むからよけろーーー!」
ドモンの馬鹿でかい声で人は避ける事ができたが建物はそうはいかない。
カテジナの花屋、ガトーのガトーショコラ屋、クラインカンパニーチェーン店ラクスのラスク屋、ギレンの寿司屋、被害はどんどん増えていく。
この店も例外ではなかった。

シーブック「外がうるさいけど工事かな?」
セシリー「どんどん音が大きくなってるみたいだけど・・・きゃっ!」
突然店に巨大な蹄が降ってきた。蹄は屋根に穴を開けて出ていってしまった。
もちろん店内はめちゃくちゃである。
シーブック「大丈夫か!?」
セシリー「ええ、でもお父さんは?」
当然彼は大丈夫だった。店の奥から包丁を持って出てきた彼はこういったそうだ。


カロッゾ「ふはははははは!馬狩ろう!」

暴走し続ける風雲再起、とここでドモンがある策を思いついた。
ドモン「そうだ、携帯で誰かを呼べばいいんだ!」
流石師匠公認のアホ、最初にやるべき事を今更やるとは。
だがこの携帯、大会ばかりで世界のどこにいるかわからないドモンと連絡を取るためにレインが買った携帯。
レインが無理矢理渡したが、当然説明書など読んでいない。
かかってきた電話をとる程度のことしかできないのである。
ドモン「・・・どうすればいいんだ」
やはりお前はアホだ、ドモン。
と、そこへ奇跡が起きた。サイ・サイシーから電話がかかってきたのだ。
サイ「兄貴ぃ、さっき頼んでた出前のチャーハンできたけどどこに運べばいいんだー?」
ドモン「おお、お前か。商店街だ!あとドラゴンガンダムに乗ってこいよ!」
サイ「なんで?」
ドモン「いいから早くしろ!」

一分後
サイ「兄貴ぃ、これはどういう事だよ!」
ドモン「こいつを止めないと代金は払わないぞ、さあ止めろ!」
サイ「しかたない、止めるか・・・」
嫌々ドラゴンクローを伸ばして風雲再起の首に絡める。
腕がピーンと張り、止まる風雲再起。
ドモン「ふう、やっと止まった・・・約束通り500円だ」
サイ「まいどありー」
この一瞬のスキが命取りになった。
なんと風雲再起がドラゴンガンダムの足をけっ飛ばし、また走り出したのだ。
ドモン「おい!何とかしろ!」
サイ「今ので足が壊れた、踏ん張れないから無理・・・」
ドモン「何だとおおおお!?」

そして一行はキースの店の前へ・・・

続く


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最終更新:2018年10月26日 08:54