482 名前:タイガーバウムの夢1/5 :2009/10/21(水) 22:35:08 ID:???
アークエンジェル ブリッジ
シーブック「待ちに待った社会見学だ!一泊二日の社会見学だ!」
カミーユ「えらく気合い入ってるな。社会見学がそんなに好きだったか?」
シーブック「何を言ってるんだカミーユ。あのカロッゾさん抜きでセシリーと一泊二日だぞ?
と言うことは夜の告白イベントが…今度こそ俺はセシリーと……!」グッ
カミーユ「ああ…そう言うことか…」
アスラン「なあ沙慈……上手くいくと思うか?」
沙慈「うーん……シーブックって10年の呪いとか言うのがかけられてるんだよね……」
アスラン「だよな……まあ俺たちも協力して何とか成就させてやろうじゃないか」
ルナマリア「あら、面白そうね。わたし達も混ぜてくれない?」
アスラン「うわっ」
ルー「いいわねー!このドキドキ感!」
ネーナ「泥船に乗った気持ちで任せててよ!」
ルイス「それじゃ沈んじゃうでしょ!」
沙慈「あの…な、なんか急に悪い予感がしてきたんだけど…」
アスラン「奇遇だな……俺もだよ……」
セシリー「あら、また何か悪巧みしてるの?」
シーブック「い!?いや!なんでもないなんでもない!あははは……」
ファ「怪しいわねぇ…」
マリュー「ほら、あなた達見て。あれが今回の目的地、タイガーバウムコロニーよ」
ネーナ「え!どれどれ!?」
ルナマリア「うわぁ……外観も派手だねこれは」
マリュー「そうね、でも中はもっと風変りなコロニーらしいわよ」
私兵A「スタンパ様。例の社会見学の船、アークエンジェルが入港して来ました」
スタンパ「よし映せ……ええい!船体はどうでもいい!ブリッジを映さんか!」
私兵A「は、はい!申し訳ありません!」
スタンパ「くそ……!どうも小さくて見えんな……よし!私もそっちへ行くぞ!」
483 名前:タイガーバウムの夢2/5 :2009/10/21(水) 22:36:39 ID:???
ネーナ「わぁ!これがタイガーバウムかぁ!」
セシリー「話には聞いてたけどほんと変わった造りだね」
マリュー「旧世紀の香港とかを真似ているのかしら。よく似ている気がするわ…」
シーブック「先生も初めて来るんだ?」
マリュー「実はそうなのよ。観光地としても有名だから一度来てみたかったのよね♪」
ルイス「わたしも~~!」
ファ「あなた達旅行気分ね……って先生もか」
スタンパ「いや~!これはこれは!ようこそ!我がタイガーバウムへ!
(むひょひょ!近くで見れば可愛い女の子ばかりじゃないか!)」
カミーユ「うわ!何だこのおっさん!?」
マリュー「ちょっと、失礼よ。こちらはこのコロニーの所有者のスタンパ・ハロイさんよ。
今回の社会見学もこの方がお招きしてくださったんだから」
スタンパ「(何がおっさんだこのクソガキ)いやいや、元気があっていいじゃないか。
それに私のコロニーが勉強の役に立つならこれほど嬉しい事はないってもんだよ」
ルナマリア「へぇ…今回の社会見学は招待されたんだ」
マリュー「そう言うこと。特殊なコロニーと言うことで歴史的にも見ておくといいかなと思ってね。
連絡してみたところ快く招いてくださったのよ」
ファ「まあ文化の勉強にはなる…のかなぁ…」
スタンパ「よくわかってらっしゃる。ここは地球の旧世紀の建築様式を色々取り入れておってね。
それだけでも見ておいて損はないってもんだよ。
(こりゃ選り取り見取りだな…!この女教師の胸も素晴らしいじゃないか!むふふ)」
ルイス「なんかさっきから目つきがいやらしい気がするんですけどぉ……?」
ネーナ「……変な事したらぶっ飛ばすからね」
スタンパ「へ!変な事なんてととととんでもない!私は常にだね、君達のような若者の力になれんかと考えているんだよ。
(巨乳女教師もいいがこの気の強そうなのもたまらんな…むふふふふふふふ)」
アスラン「何をニヤニヤしてるんですか?」
スタンパ「い、いや何でもない!そ、そうだ!それより君達、ホテルを用意しとるんだった。
まずは荷物でも置いてきてはどうかね?見物して回るには身軽な方がいいだろう」
ルー「ふ~ん……見かけによらず意外と気が利くじゃない」
シーブック「ええっ!?別々の部屋なの?」
マリュー「当り前でしょ。年頃の男女を同じ部屋で泊らせたとなったら私の進退問題に発展するわよ」
カミーユ「まあ当然だよな。ほらシーブック、行くぞ」
セシリー「じゃあみんな後でね」
ルー「準備出来たらホテルのロビーで待っててね~」
ネーナ「すごい!フカフカベッドだ!」
ルイス「部屋も広い!」
ルナマリア「装飾もよくわかんないけど凝ってるよね」
ルー「見晴らしも最高~!」
セシリー「でもこれ…かなり高かったんじゃないですか?」
ファ「ほんと、この部屋だけでも結構しそう」
マリュー「え?いや、それが実は…」
コンコン 『すみません、よろしいですか?』
マリュー「あ、はい、どうぞ」
私兵B「準備が整いましたらこちらへいらしてください。
スタンパ様がお見せしたい物があると言うことで、下にバスを用意してあります」
ルー「ほんと…至れり尽くせりね」
セシリー「じゃあシーブック達も呼んでこないと…」
ルイス「そっか、もう下で待ってるかもね」
私兵B「あ…いや、ご心配なく…男性の方々はすでに別のバスで向かっております」
ファ「あら…そうなの…?それじゃわたし達も行こっか」
485 名前:タイガーバウムの夢3/5 :2009/10/21(水) 22:37:54 ID:???
シーブック「セシリー達おっそいなぁ」
カミーユ「仕方ないさ。女の子の身支度は時間がかかるんだって」
沙慈「でももう30分は待ってるよ。いくらなんでも遅すぎないかな?」
アスラン「豪華な部屋でくつろいでたりして」
カミーユ「あいつらならあり得るからなぁ…」
ルナン「……ねえ、お兄さん達…旅行者だろ?」
カミーユ「ん?どちらさん?」
シーブック「まあ、旅行者と言えばそうなのかな」
ヤン「……ひょっとして待ってる人は女の人達?」
カミーユ「そうだけど…なんでわかるんだ?」
ミレアム「あ~あ…またやられちゃったね」
アスラン「うん?どういうことだ?」
ルナン「その女の人達ならさっき裏から出てったバスに乗ってた人達だと思うよ。
スタンパって奴がいてさ、気に入った女の子達をそうやってハーレムに連れてっちゃうのさ」
沙慈「ええっ!?」
アスラン「なんだって?」
シーブック「ハーレム!?」
カミーユ「おい…ちょっと待て!どこにあるんだ!?そのハーレムは!」
ルナン「ちょ…!痛い痛い…!」
カミーユ「あ…ああ、すまない…」
ルナン「ゲホ……ハーレムならスタンパの奴の屋敷だよ。この先の道ずーっと行ったらすぐわかるさ」
カミーユ「あの野郎…どおりで調子いいと思ってたんだ!」
アスラン「…ったく!みんな揃っててなんで誘拐なんかされてるんだ…!」
シーブック「でも…なんで初対面の俺たちにそんなこと教えてくれるんだ?」
ミレアム「…みんなスタンパの奴にはうんざりしてるのよ。よその人達にまで迷惑かけるなんて…」
シーブック「そうか……ありがとう!お嬢ちゃん」
沙慈「とにかく助けに行かなくちゃ!」
カミーユ「よし行くぞみんな!」
ネーナ「うわぁ、なんか古いMSが飾ってあるよ」
マリュー「これは一年戦争時代のものね…状態は結構いいみたいだけど…」
ルナマリア「成金趣味ね…建物も金ぴかだし…」
ルー「な~んか悪趣味だなぁ」
ファ「あの、すみません…カミーユ達は?どこにいるんですか?」
私兵B「それは後ほど…まあ、こちらの部屋でお待ちください」
セシリー(ねぇルイス…なんか怪しくない…?)
ルイス(うん…わたしもそう思ってたとこ…)
ガチャッ
スタンパ「よぉ~こそ!私の屋敷へ!どうかね?気に入っていただけたかな?」
マリュー「え、ええ…とても良いお屋敷ですね…それで、あの…みんなはどこですか?先に来てるんでしょう?」
スタンパ「まあまあ!あんな男達の事はどうでもいいじゃないか。
それよりどうかね?こんな屋敷に住んでみたいとは思わんかね?」
セシリー「あのね…どうでもよくないわよ!早くシーブック達に会わせてください」
スタンパ「全く…わからん娘たちだなぁ。私はね、みんなを私の夫人にしてやると言ってるんだよ」
ルー「はぁ?」
ネーナ「何言ってんの…コイツ」
スタンパ「今日からこのハーレムで贅沢三昧の生活をさせてやろう、と言ってるんだ。これでわかるだろう?」
ルイス「……くっだらない!みんな帰ろ帰ろ!」
ファ「賛成、なんかおかしいと思ってたのよね」
スタンパ「あっ!待て待て!そう簡単に帰ってもらっちゃ困るんだ…おいっ」パチン
私兵C「はっ」
ネーナ「…ちょっと…なにするつもりよ…?」
スタンパ「いやいや、できれば手荒な真似はしたくないんだ。大人しく言うことを聞いてもらえんかなぁ?」
ルナマリア「うわ……最低だ……この変態ジジィ」
マリュー「あなた達…下がってなさい…」
486 名前:タイガーバウムの夢4/5 :2009/10/21(水) 22:39:50 ID:???
カミーユ「ハァハァ…くそっ!長い坂だな…!」
シーブック「
ガンダムがあればひとっ飛びなのに…!」
沙慈「あ!見えてきたよ!あれじゃない?」
アスラン「こりゃまたすごい屋敷だな…どうやって乗り込む?」
カミーユ「遠慮することないだろ。このまま正面突破だ!」
シーブック「オッケー!待ってろよ!セシリーーーーーッ!」ダダダダダ
ドッカーーン
カミーユ「うわっ!?な!なんだぁ……!?」
シーブック「MS!?……ザクに…ズゴックにアッガイじゃないか」
アスラン「なんでこんな所にあんなMSが?」
沙慈「っていうかお屋敷がめちゃめちゃなんだけど……!」
カミーユ「おい…待て待て…あの屋敷にみんないるんだよな…?」
シーブック「嘘……嘘だろ……?セェェシィィリィィーーーーッ!」
アスラン「おい!一人で行っちゃ危ないって!」
沙慈「僕らも行こう!」
アッガイ「あ!おーい!みんなー!」
沙慈「え?その声は…ネーナちゃん…?」
ザク「わたしらもいるわよー」
ズゴック「みんな来てくれたんだー」
アスラン「ルナにルーか?」
シーブック「他の…他のみんなは!?」
セシリー「…慌てなくても大丈夫よ。みんないるから」
シーブック「セシリー……無事だったんだ……!」
セシリー「きゃっ!ちょっと…こんなとこで抱きつかないでよ!危ないってば…」
ファ「もう…!遅いじゃない!」
カミーユ「はは…すまんすまん、ちょっと道に迷ってたんだ」
ルイス「はぁ~~…怖かったぁ…」
沙慈「ルイス…よかった…」
アスラン「なあ…?あのMSは一体…?」
マリュー「ここの庭に飾ってあったのよ。ちゃんと動いてくれてよかったわ」
ネーナ「さーて!仕上げいくよー!」
ルナ「危ないからそこどいててー!」
ルー「せーーの!」
ドカーン!ガラガラガランガラン
スタンパ「たたた助けてくれー!!」
シーブック「あ…あのおっさん…!」
カミーユ「おいこら!逃げるな!ちょっと待て!」
スタンパ「ひえっ…!た、頼む!あの子らを連れて帰ってくれ!このままじゃ私の街が……!」
カミーユ「さらったのはお前だろうが…それに言われなくてもそのつもりだ。
でもその前にやっとかなくちゃならない事があるんだけどな」
アスラン「やっぱり悪い奴だったんだな」
沙慈「カミーユ……いつもの修正パンチやるんだね……」
カミーユ「ああ、手加減なしでいいよな。いくぞ……そんな大人……!修正してやるーーーーっ!!」
スタンパ「ひえええぇぇぇ……っ」
487 名前:タイガーバウムの夢5/5 :2009/10/21(水) 22:41:38 ID:???
ファ「あースッとした!いつもああじゃ困るけど今日はナイスパンチだったわよ。カミーユ」
カミーユ「あんなゲス野郎にはあれでも生温いだろ」
セシリー「ほんと…一時はどうなることかと思ったよね」
マリュー「ごめんね…先生が「女性無料」と言う誘い文句に乗ったのが悪かったんだわ」
アスラン「女性無料って…その時点で怪しさ爆発じゃないですか」
ルナマリア「まあ本当に悪いのはあの変態だけどね」
シーブック「でもよく逃げだせたもんだな。MSまで奪ってるしさ」
セシリー「先生がね、ボディガードみたいな男を投げ飛ばしてさ…すごかったわよ」
マリュー「油断してたんじゃないかな。こっちは女ばかりだったしね」
カミーユ「さすがナチュラル代表だよな…噂によるとコーディの特務部隊にも勝ったとか…」
シーブック「ちぇっ…俺もいいとこ見せるチャンスだったのになぁ…着いた時には終わってるんだもんな」
セシリー「ふふふ…そんなことないって。来てくれただけで十分よ」
アスラン「しかしまあ屋敷が爆発したときはみんなもう駄目かと思ったぞ…」
ルナマリア「あ~ら?心配してくれてたの~?」
アスラン「え!?い、いや…ルナをさらった奴らが可哀想だなぁ…って…うわ!冗談だって冗談!いててて!」
カミーユ「それにしても沙慈はこういうの苦手ぽいのに全然ビビってなかったな」
沙慈「うん…って言うかルイスがさらわれたって聞いて無我夢中で…実はあまり覚えてないんだ…あはは」
ルイス「へぇ…思ってたより頼りになるじゃない。その調子でこれからもわたしを守り続けなさいよ?」
沙慈「も、もちろんだよ…!」
ファ「まあちょっと遅かったけどカミーユもちゃんと来てくれたからよしとしましょう」
カミーユ「なんだよそれ…来るに決まってんだろ」
ルー「ねぇ……なにあの近寄れないラブラブ空間は……?」
ネーナ「えっと……あたし達を助けに来てくれるナイトは……?」
ルー・ネーナ「…………はぁ」
ルイス「なーに落ち込んでんのよ?あんた達は!」
セシリー「そうそう、二人ともよく頑張ってくれたじゃない」
ルナマリア「そもそもわたしのこれのどこがラブラブだってのよ」
ファ「でもほんと3人がMS動かせたおかげで助かったよね」
ネーナ「え?…そ、そうかな?」
ルー「ま、まあ、本気出したらあれくらい楽勝よね~!」
マリュー「そうよ~、だからその本気の力で勉強の方も頑張ってね」
ネーナ「うげっ…」
ルー「もう…先生はいつも無理難題を言うんだから…」
シーブック「あれ……?俺結局今回もお預け……?」
カミーユ「まあ無事だったんだからそれで良しとしとけよ。また次があるじゃないか」
沙慈「あれだけ堂々と抱きついてたのにね。なんで進まないんだろ」
アスラン「それが呪いなんだろな……」
最終更新:2014年04月17日 20:21