駅前デパートにて
シャクティ「今日は、ティファさん」
ティファ「こんにちは……(ペコリ)」
シャクティ「こんなところで会うなんて奇遇ですね。あ、そうそう…」
シャクティはポケットから茶色の紙封筒を取り出すとティファに渡す。
ティファ「…?」
シャクティ「この前一緒にマグロ漁船で一本釣りのバイトした時のバイト代ですよ。ティファさん受け取らずに帰っちゃったでしょう?」
ティファ「…あの後過労で…一週間入院しました…」
シャクティ「インド洋は暑かったですもんね~(w それにティファさん海に落ちちゃうし」
ティファ「…一瞬天国が…見えました…」
シャクティ「そう言えばイルカに助けて貰ってましたね…お友達ですか?」
ティファ「……(こくり)」
シャクティ「今度紹介してもらえませんか?イイ水族館のバイトがあるんですけど」
ティファ「(少し考えて)…伝えておきます…」
シャクティ「ところで今日は何か
お買い物ですか?私は「試食コーナーを全箇所制覇しに来たのですけど」
ティファ「水着を…」
シャクティ「水着?」
ティファ「今度、ガロードが
プールに行こうって…」
シャクティ「いいですねぇ。…それにしても素敵ですよね、ガロードさんて。優しいし、チョットワイルドだけどカッコイイし、なによりティファさん一筋だし…」
ティファ「そんな…こと…(照れ)」
シャクティ「…それに比べてウッソときたら…」
ティファ「?」
シャクティ「素敵なお姉さんは好きだし胸の大きいお姉さん好きだしお尻のキュッと引き締まったお姉さんは好きだし…(以下小一時間ウッソへの愚痴が続きますので省略)」
ティファ「……」
シャクティ「…というわけなんですよ。酷いと思いません、ティファさん?」
ティファ「……」
シャクティ「あの?」
ティファ「……クークー……」
シャクティ「……とりゃ!!」
ビシ!!
ティファ「……おはようございます」
シャクティ「もうお昼過ぎてますよ」
ビシ!!
ティファ「……こんにちは?」
シャクティ「…で、話を元に戻しますがどんな水着にするんですか?」
ティファ「コレ」
シャクティ「花柄のワンピですか?フリルがカワイイですけど…ティファさんももう15なんですし…」
ティファ「おかしい…ですか?」
シャクティ「もうチョット大人っぽいモノの方が良いのでは?(まぁ、胸の大きさは私と大差ないみたいですけど)」
ティファ「じゃあ…コレは?」
シャクティ「ビキニはスタイルに自信がないと恥かくだけですよ?(プールに飛び込んだ瞬間にトップがツルっと行っちゃったりしてw)」
ティファ「……(なにやら失礼な電波を…感じます)」
シャクティ「コレなんて如何です?素敵でしょう」
ティファ「白のワンピース…?」
シャクティ「これならガロードさんも喜びますよ。(それにティファさんの貧弱なプロポーションも十分にカバーできますしね。)」
ティファ「ガロードも…喜ぶ…(やや赤面)」
白のワンピースの水着を胸に抱いてレジへと向かうティファ
心なしか足取りも軽そうだ
シャクティ「ええ、ガロードさんはとっても喜びますよ…(ニャリ)」
そしてデートの当日
ガロード「ゴメン、ティファ。待った?」
ティファ「私も…今来た所…」
ガロード「じゃ、行こうか」
ティファ「ええ」
シャクティ「今日は楽しみましょうね、ティファさん」
ティファ「……(こくり)」
ガロード「そうそう、なんてったって久しぶりの二人っきりのデートなんだから……ってシャクティちゃん?!」
シャクティ「今日は、ガロードさん。」
ガロード「ど、どうしてココに…ウッソのヤツなら家に…。」
シャクティ「ウッソはなにやらお出かけだそうですから…別の女の人と」
ガロード「……(汗」
シャクティ「と言う訳で今日は宜しくお願いしますね、ティファさん」
ティファ「……(こくり)」
ガロード「あ…そう、あはははは…(ウッソのヤツ~怒!!!)」
シャクティはティファとしっかり手をつないで歩き出す。
ガロード「とほほほ……」
隣街の屋内流水プール
シャクティ「泳ぐ前に腹ごしらえしなくてはいけませんよね」
ティファ「……(こくり)」
シャクティ「ここのレストランはなかなか美味しくて有名みたいですよ」
ガロード「今日は俺がおごるからなんでも好きな物頼んでよ」
屋内流水プール内のレストラン
がつがつむしゃむしゃぱくぱく
シャクティ「すいませーんお代わりお願いしまーす」
瞬く間に大盛りチャーハンを平らげるシャクティ。
ティファ「……けぷ」
ティファはクラブサンドを半分も食べないうちに満腹になったらしい。
シャクティ「あら、ティファさん。もういいんですか?」
ティファ「……(こくり)」
ずぞぞぞぞ…ずぞぞ…
今度は大盛りスパゲッティを豪快にすするシャクティ
まるで手品のように平らげてしまう。
「すいませーん、お代わりー!」
今度は牛丼だった。
しかも特盛り
がふがふもしゃもしゃ
ガロード「…シャクティちゃんは結構たべられるんだね…」
シャクティ「食べられる時には徹底的に食べておかないと今度いつ食べられるか判りませんから(にっこり)」
満面の笑顔で答えるシャクティ。
その浅黒い顔の口元には白い米粒が良く映える。
シャクティ「すいませーん、お代わりー」
ガロード「…もう勘弁してください(涙」
プールサイド
「おっそいなー、どっかで迷ってるのかなー」
ガロードはトランクス型の水着に着替えてプールの脇に来ていた。
屋内プールとはいえ季節はずれのせいか人はそれほど多くない。
人混みが嫌いなティファもこのくらいなら大丈夫だろうというのがガロードの読みだった。
「ガロードさん、お待たせしました」
花柄でフリフリのワンピース水着を着たシャクティが体をバスタオルですっぽり覆い隠すように巻き付けたティファの手を引っ張ってやってくる。
ガロード「お!カワイイ水着だね、シャクティちゃん」
シャクティ「この前ティファさんと一緒に買った水着なんですよ、コレ」
そういいながらシャクティは後ろでもじもじしてるティファをガロードの前に押し出す。
ガロード「……」
ティファ「……」
なにやらお互いの目を見て顔を赤らめる二人。
シャクティ「じゃーん!ご開帳~!!」
そう言いながらするりとティファのバスタオルをするりと脱がすシャクティ。
シャクティの選んだ純白のワンピース水着は意外にハイレグっていたし、背中もパックリ。
ガロード「くぅ~~(感涙!!」
ティファ「……?」
ガロード「……(ティファがこんな大胆な水着を着てくれるなんて…オレ、神様信じるよ♪)」
ティファ「あの……」
ガロード「……(この微妙なふくらみが…イイ!イイ!イイ!イイ!イイ!)」
ティファ「ガロード……」
ガロード「……へ!?」
ティファ「恥ずかしいから…あまりみないで…(真っ赤)」
シャクティ「鼻の下伸びてますよ?」
ガロード「あはははははは…お、泳ごうか(汗」
ティファ「……はい」
流水プール内
物静かなティファだが泳ぎは意外と達者だった。
ガロード「ティファって意外と泳ぎ上手いんだね」
ティファ「……(えっへん)」
シャクティ「(さて、そろそろですかね…)」
ガロード「あれ?シャクティちゃんは?」
いつの間にかいなくなったシャクティに小首を傾げるティファ。
ティファ「……?」
ガロード「まぁ、いいか。子供じゃないんだし(気を利かせてくれたのかな?)」
散々泳ぎを堪能したガロードとティファはそろそろプールからあがろうと手すりへと向かう
ガロード「先にあがりなよ、ティファ」
ティファ「……(こくり)」
ザバっとティファがプールから上がる。
ガロード「じゃ、オレも…」
ティファ「ガロード…」
プールから上がろうとするガロードにティファが手を差し伸べる。
ガロード「さんきゅ、ティファ…………う゛っ!!!」
急にガロードの体が固まる。
「ガロード…?」
つー……ブバッ!!!!
ガロードの鼻から一筋たれたかと思うといきなり大量の鼻血が吹き出す。
「きゃ!?」
驚いたティファが思わず手を離すとガロードはスローモーションで仰け反りながら水面へと落ちていく
ばしゃーーん
ぶくぶくぶくぶく
ティファ「ガロード!?」
シャクティ「やれやれ、やっぱりちょっと刺激が強すぎたみたいですね(w」
いつの間にかティファの後ろにやってきたシャクティがティファにバスタオルをかけながら言う。
シャクティがティファに選んだ水着は下にニプレスとサポーターパンツを着けるのを前提に作られた水着で、
それを着けなければ白だし水に濡れれば当然透ける訳で…
むろんティファにそんな予備知識はない訳で…勿論シャクティも判っていて黙っていた訳で…
ティファの桜色の二つのポッチも下腹部の淡い茂みの影もガロードは至近距離で、しかもローアングルからばっちり見てしまった訳で…
ぶくぶくぶくぶく
シャクティ「浮いてきませんねぇ」
ティファ「ガロード…」
ガロード「がぼがぼがぼ(もももも萌え~)」
その日の夜
アムロ「ガロードがプールで溺れたって聞いたが…」
ロラン「今、大事を取って自分の部屋に寝かせています」
シロー「大方準備運動もせずにプールに飛び込んで足でも攣ったんじゃないのか?」
ドモン「惰弱な…もう一度一から鍛え直さなければいかんな」
シーブック「あいつは結構泳げた筈なんだがなぁ…」
コウ「彼女とプール…いいなぁ」
ジュドー「ガロードのヤツ、ティファさんに見とれてたんじゃないのw…そう言えばシャクティも一緒だったって?」
ウッソ「そうみたいなんだけどシャクティは何も教えてくれないし…兄さんはなんだか知らないけど
僕に小遣いくれて『たまにはシャクティと出かけてやれよ』なんて妙なこと言うし…」
ヒイロ「溺れたときプールの底に頭をぶつけたと推測するのが妥当だ」
カミーユ「もしそうなら病院に連れて行った方が良いかもしれないな」
アル「大丈夫だと思うよ。ガロード兄ちゃんってば何だかもの凄く嬉しそうな顔して寝てるし」
ガロード「ティファ…も萌え~むにゃむにゃ…」
数日後、駅前ビル地下のブルセラショップXX(ダブルエックス)の取扱商品リストに
スーチーパイちゃん(20)スケスケ水着写真セット(10枚一組一万円税別)が加わったことはガロードには内緒だ(w
(終)
最終更新:2018年10月30日 15:45