月曜日の昼、仕事もせずにソファーに転がりテレビを見ているドモンがいた
ドモン「・・・・」
ワイドショーに見入りながらケツを掻いている
その脇で掃除中のロラン、駄目夫のようなドモンをわき目に黙々と掃除を続ける
ロラン(僕は「みのさんのなんでも電話相談」が見たいのに・・)
ドモン「ははははは!」
ワイドショーの何が面白いのか、大笑いしながら口の中にあるせんべえを撒き散らす
ロラン(ああ、せっかく掃除したのにせんべえの破片が・・!)
ロランの額にひっそりと血管が浮き立つ
ドモン「お、ロラーンせんべえが無くなったーもってきてくれー」
ロラン「ハイハイ」
ドモン「ついでに茶もなー」
ロラン「・・・・」
血管がゆっくりと広がっていく、
だがさすがは一家の母と呼ばれるだけありぐっとこらえて、お茶とせんべえをもっていく
ドモン「悪いなロラン」
ロラン「・・・・・」(そう思うならせめてこぼさないでくださいよ)
ずずずずずずーぶはぁ
ドモン「あはははっはは!」
ふやけたせんべえとお茶が眼下に広がる。同時に、ロランの額の血管が破裂
ロラン「いいかげんにしてください!!ドモン兄さん!!!」
普段温厚なロランが強暴な声をあげる
ドモン「げほっげほっ、ど、どうしたロラン!?」
ビックリしてむせたドモン
ロラン「どうしたもこうしたもありません!大の大人が昼間っからごろごろしてないでくださいよ!」
ドモン「な、なに!ふ、普段はトレーニングしてるだろうが!」
ロラン「ここしばらく試合が無いからって、いつまでもそうやっていられると困ります!」
ドモン「だ、だからいつもは・・」
ロラン「仕事見つけてきて下さい!そうしないと家に入れません!」
そういってドモンは家から追い出された 続く

ドモン「・・・というわけなんだ」
公園のベンチに二人は居た、大学から無理やりコウをを引っ張ってきたのだ
コウ「ていうか、そんなの僕に相談するより職安行った方がいいんじゃない?」
ドモン「なにぃ!貴様、小学校中退の俺が!なんのコネもなくそうそう仕事にありつけるか!!」
恐ろしいほど後ろ向きな意見を堂々と言い放つドモン
コウ「大丈夫だよ、学歴不問ってとこも結構あるし」
ドモン「・・コウ、まさかと思うが厄介払いしたくて言ったんじゃないだろうな・・?」
ビク!!
図星のコウ、というか大学に戻らなきゃ行けないのは当然
ドモン「見損なったぞコウ!貴様がまさか実の兄を見捨てるような奴だったとは!」
無駄に鋭いドモンを恨めしそうに見つめるコウ
コウ「じゃあどうして欲しいのさ・・?」
ドモン「お前の友達のクロノクルと言う男に頼むのだ!」
コウ「な、何言ってんだよ!コネならアムロ兄さんにでも頼めばいいでしょ!」
ドモン「そんな男らしくないことなどできるか!!」
言ってる事が破綻しているドモン
コウ「と、とにかく!駄目なものは駄目!」
ドモン「俺の(略)」
コウ「うわぁぁぁぁ!!」
ドサ・・
昏倒したコウの上着から携帯を取り出し、名簿からクロノクルの名前を探す
ドモン「あったこれだな!」
番号はわかったもののどうやってかけるかがわからない
四苦八苦してると通りかかったカロッゾさんが教えてくれた、配達の途中らしい
プルルルル、プルルルル・・・ガチャ
クロノクル「もしもし?ウラキ君か?」
ドモン「コウの兄だ!お前の会社で俺を雇え!」
クロノクル「・・・何?」
ドモン「今すぐここに来い!話はそれからだ!」
ブッ!          続く

一時間後、ほっとけばいいのにきちんと来てしまうクロノクル
ドモン「遅いぞ!」
クロノクル「悪いんだが、私の一存では決められない・・って何をやっている!」
黙々と艦に乗り込むドモン、
ドモン「この艦を壊されたくなければ本社に連れていけ!」
ジャイアニズム宣言、発令。何か言いたそうなクロノクルは艦の装甲を一つ素手ではがすと静かになった
クロノクル「ところで携帯に出なかったが何かあったのか?」
ドモン「ピーピーうるさかったので粉砕した!」
クロノクル「そ、そうか・・」
人間社会に適応できない生物を乗せたまま艦は本社に向かう    

本社ビルに着き満足げなドモン
ドモン「うむ!悪くないぞ!マスク」
クロノクル「さっさと行くぞ」(姉さん辺りに何とかしてもらおう・・・)
会議室の前で鬱っぽくため息をつくクロノクル
クロノクル「クロノクル、入ります」
会議室に入ると目に入ったのはデカジム頭とマリアのオーラで押しつぶされるタシロだった
クロノクル「また変な事が・・・」
絶句しているクロノクルの横で怒りに震えるドモン
ドモン「貴様!無抵抗のものをミンチにするとは何事か!」
飛びかかるドモン、床を粉砕しながら走る動きは、野生のゴリラ
クロノクル「やめろ!その方は社長だ!」
マリアに拳が当たるぎりぎりで止まる
ドモン「なんだ?おばさんのくせに社長か」
機嫌の悪いマリア、大爆発
マリア「子持ちが社長をやって何が悪いんだよ!そんなプーは修正してやるーー!!」
小人さん入りのエンジェル・ハイロウチョコを握り締め、怒りをドモンに叩きつける
ドモン「う!?」
サイキック・ウェーブで吹っ飛ばされるドモン、
たまたま後ろに居たイク課長がクッションになり一命を取り留める
イク「大人がそんな事をやっちゃいかん・・・大人は社会で働くべきだ・・」
ためになる言葉を言い残し逝ってしまうイク、出番を盗られたマチスがハンカチを噛んでいる
ドモン「し、師匠・・?師匠ーーーーーー!!」
声がよく似てるため勘違いしてしまったドモン
ドモン「貴様ーーー!よくも師匠をぉーーー!!」
怒りのスーパーモード発動、
ドモン「メン、メン、メェーーンッ!!」
角材を振り回しマリアに迫るドモン、そこにあらわる仮面の男
シュバルツ「それではマリアに勝てんぞドモン!!」
そのまま角材でど突かれ、ほとばしる鼻血と共に倒れこむシュバルツ
シュバルツ「立派になったな・・ドモン」
そのまま鼻血の海へと意識を沈ませる

会議中だった社員達を次々とミンチに変え突き進むドモン
マリア「感応する魂を持った少年達よ!倒すべき敵はここにいます!!」
他力本願マリア社長、誰もこない事に憤慨しながらドモンを迎え撃つ
ドモン「どおりゃぁぁ!!」
角材でマリアと戦うドモン、しかし電波クイーンマリアの前では無力
マリア「だまらっしゃい!だまらっしゃい!だぁまらっしゃーーーーいぃ!!!」
本社ビルを無残な瓦礫に変えながら戦う二人
二人の間に割って入ると殺されそうなため立ちすくむクロノクル
バニング「そういう時は身を隠すんだ!」
出番を求めてさすらうバニング監督、一言いうと満足げに去っていった

本社ビルのあった場所がただの荒地になる頃、戦いは膠着状態になっていた
握り締めたチョコは溶け小人さんがこぼれだし、ドモンは服が破れフンドシ一丁だった
そのとき、瓦礫に身を潜めたクロノクルは見た、空から降臨するカロッゾを
カロッゾ「ふははは!!凄かろう!!」
久しぶりで少々はりきっているカロッゾさん、空からゆっくりと舞い降りる、
クロノクル(やっと話が終わる・・・助かった)
カロッゾ「パンの配達に来ただけだがね、ふははははは!」
マリアとドモンにパンを渡す、
マリア「美味しい・・」
ドモン「うまい、うまいぞぉぉ!!」
カロッゾ「ふははははは!存分に戦うがいい!!」
煽るだけ煽ってどこかに去っていくカロッゾさん
クロノクル「カロッゾさぁぁーーーん!」

ドモン「いくぞ!流派(略)」
カロッゾパンで力を取り戻したドモン、気にせずパンを味わうマリア
ドモン「石破!天驚・・」
ロラン「なにやってるんですか!」
ビックリしたドモンの狙いは外れ、デビル細胞で復活しかけたシュバルツに当たる
ドモン「ロ、ロランどうしてここに?」
ロラン「心配で探しに行ったら公園でコウ兄さんがのびてました・・!」
ドモンが当たりの惨劇に気付き弁明を図る
ドモン「ち、違うんだこれは!俺がやったんじゃなくて・・・そこのマスクマンが!」
再生中のゲルマン忍者に罪をなすりつけるドモン
ドモン「俺は止めようとしたんだが・・その、い、色々あってな!」
ロラン「・・・・・・・・・・・・・」
ドモン「す、すまん・・」
ロラン「謝るならこの会社の人にでしょう・・」
ドモン「すまん」
ロラン「帰りますよ、ドモン兄さんはもう働かなくていいです」
悪戯を母親に見咎められたような心のもちで帰るドモン
関係ないと言わんばかりにパンを食べつづけるマリア
マリア「クロノクルあなたも食べなさい、分けてあげるわ」
クロノクル「姉さん・・」
会社の事などどこ吹く風、おそろしい破壊力で自分の道を突き進む姉
クロノクル(そうか・・この会社は社長が駄目なんだ・・)
なんとなく悟るものの、部長のクロノクルにはなす術もなかった。終り



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最終更新:2018年10月30日 15:46