鉄仮面「ふはははは、我がカロッゾパンに新しいパン職人が加わるぞ。では、自己紹介を。」
アンナマリー「はい。ご紹介頂いたアンナマリーです。以前はクロスボーン・パンガードに勤めていました。どうぞよろしくお願いします。」
シーブック「クロスボーン・パンガード?バンガードじゃ無いんですか?」
鉄仮面「ふはははは、クロスボーン・パンガードは我がカロッゾパンのライバル店だ。」
シーブック「そのクロスボーン・パンガードの人が,どうしてこの店に?」
鉄仮面「ふはははは、特に引き抜いたわけではないのだがな。アンナマリー君自ら入店を希望して、向こうの店のレシピまで教えてくれた。まぁ、人類の10分の9に朝パン主義を広めている私の姿を見れば、こうもなろう。」
アンナマリー「はい。カロッゾさんに憧れております。」
シーブック「(なんとぉー!?この変な仮面被ったおっさんに!?)はぁ…。ところで店長,ザビーネさんがいませんが?」
アンナマリー「ザビーネ!?ザビーネがここにいるのですか!?」
シーブック「え?は…はい。」
アンナマリー「やったわ…ふふっ、ザビーネ…覚悟していなさい…」
シーブック「???」
セシリー「そういえば,ザビーネさんもパンガードにいたことがあるらしいわね。まあ、色々あるんでしょうね…」
そして次の日の閉店後、店の裏でザビーネとアンナマリーがMSまで持ち出して何やら口論していた。(ちなみに昨日ザビーネは街頭で朝パン主義を広める演説をしていたらしい)
ザビーネ「何の用だ?」
アンナマリー「知れたことを!あんたは、私を捨ててパンを選んだ!その復讐をしてやるのさ!」
ザビーネ「フン…今の私は貴様などに興味はない。」
アンナマリー「何だと!?あんたはロナの名前とカロッゾパンを継ぎたいだけだろう!」
ザビーネ「当たり前だ。」
シーブック「(ロナの名前を継ぐ→ロナ家の誰かとケコーン→ロナ家の女はセシリーしかいない→ザビーネがセシリーと…)
なんとぉー!?おのれザビーネ!!許さん!」
シーブックは家までF91を取りに走り出した。
ロラン「お帰りなさい。今日はいつもより早かったですね…って、なに
ガンダムに乗り込んでるんですか!?」
シーブック「ザビーネと戦いに行く!」
アムロ「やめろ!これ以上
ガンダムで暴れられると慰謝料で家計が…」
シーブック「いいや!俺は行く!シーブック・アノー!F91、出撃します!」
アムロ「駄目だ!シロー、ドモン!シーブックを止めろ!」
シロー「了解!シロー・アマダ、ガンダムEz-8、出ます!」
ドモン「出ろぉぉぉぉっ!ガンダァァァム!」
シーブック「兄さんたち!邪魔をしないでくれ!」
シロー「駄目だ!うちの家計が苦しいのは知っているだろう!」
シーブック「くそっ!それなら、力ずくでも!」
F91がビームサーベルを振るう。シローも回避はしたが,Ez-8とF91ではスペックが違いすぎる。あっさりとEz-8の左腕が奪われた。
ドモン「シーブック!俺のこの手が(ryゴッドフィンガー!ヒィィットエンド!」
アムロ「よし!ドモン,よくやった!」
ドモン「いや,手ごたえが無い。…何っ!?」
F91のビームライフルがゴッドガンダムに直撃した。
シロー「質量を持った残像だったと言うのか!」
アムロ「シーブック!普段大人しいお前が!一体どうしたんだ!」
シーブック「セシリーがザビーネに奪われそうなんだよ!」
シロー「何だと?…恋のことか。なら、いいじゃないか。兄さん。俺もアイナのことではいろいろと無茶をしたぜ?」
ドモン「そうそう。「人の恋路を邪魔する奴は,馬に蹴られて死んじまえ!」って言うしな。」
恋愛では突進しまくる二人がいきなりシーブック擁護側に回る。
アムロ「駄目に決まってるだろうが!慰謝料にいくらかかるか知ってるのか!?この愚弟どもぉっ!」
アル「…もう行ったよ。」
アムロ「あああああっ!この二人に任せたのが間違いだった…。 」
アンナマリー「私よりもパンが大事なのかい、ザビーネェェ!」
アンナマリーがビームサーベルでザビーネの機体に斬りかかった。
だが、MS操縦技術で勝るザビーネにやすやすと受け止められ,逆にやられ始める。
ザビーネ「感情を処理できん人間はゴミだと教えたはずだぞ、アンナマリー!」
アンナマリー「くっ…」
シーブック「ザビーネぇ!貴様ぁっ!」
突然現れたF91がベルガ・ギロスにビームライフルを乱射する。
ザビーネ「な…
シーブック君!?いったい何を…」
(キレた)シーブック「問答無用ぉっ!食らえぇっ!」
シーブックはザビーネに向かって手加減も何も無い最大威力のヴェスバーを撃った。ザビーネはなんとか回避したものの,後ろにあった住宅街の3分の1が溶けた。
住民はMS戦を見て避難していたので、幸い死人は出なかった。
ガンダムと戦う為ザクに乗り込もうとしていたバーニィが
ミンチになった以外は。
ザビーネ「な…何だあれは!?あいつは強力すぎる!止めなくては!」
シーブック「うぉぉぉぉぉ!ザビーネェェ!」
ザビーネ「
シーブック君!止めろっ!」
シーブックとザビーネのビームサーベルが交錯する。
そこに長い触手のような物が出現した。それはF91とベルガギロスの動きを完全に止めてしまった。
鉄仮面「
シーブック君!ザビーネ君!止めたまえ!」
それは、ラフレシアの触手だった。
シーブック「放せっ!セシリーを寝取られてなる物かぁっ!」
ザビーネ「なんだと!?どういうことだ!?」
シーブック「とぼけるなぁっ!ロナの名前を継ぐと言っていただろうが!」
ザビーネ「・・・・・・」
鉄仮面「・・・・・・」
アンナマリー「・・・・・・」
シーブック「何がおかしい!」
鉄仮面「ふはははは、
シーブック君。ロナと言うのは、もっとも美味しいパンを作れるものに与えられる称号なのだよ。」
シーブック「……は?」
ザビーネ「だから、私はそれを目指しているんだが。」
アンナマリー「私はザビーネとつきあっていた。それなのに、ザビーネは私を捨ててパンにばかり打ち込んでいる!だから私は怒っているんだ」
シーブック「なんだ…そうか!ははっ…はははははははははははははははっ!」
セシリー「シーブック、大丈夫?…そういえば私を寝取られるとか…どういうことなのかしら?」
シーブック「い、いや!なんでもないよ!じゃ、俺はそろそろ家に帰るよ!」
シーブック「ただいま。いやぁ、ただの勘違いだったみたいだ。良かった良かった」
アムロ「おい、シーブック…F91で壊しまくった住宅の請求書がきてるぞ。全部自分で支払えよ。」
シロー「勘違いだっただと?なら壊したEz-8の左腕、弁償してくれよ。」
ドモン「お前のビームライフル,痛かったなぁ…慰謝料はきっちり払ってもらうぞ。」
シーブック「なんとぉぉぉぉぉ!」
これからしばらくシーブックはとことん働く日々を送ったとか…
最終更新:2018年11月27日 15:02