571 名前:カガリネタ、
339の続き投稿日:03/03/09 09:28 ID:???
キラの部屋に着くと、金髪の少年がパソコンを弄っていた、ウッソである
ウッソ「あ、キラ兄さん忘れ物ですか?」
カガリ「ああ、何やってるんだ?」
ウッソ「サイトの更新ですよ、時間がある内にやっておこうと思って」
カガリ(たいした子供だな、私なら面倒臭くてやってらんないぞ)
カガリ「ちょっと見せてもらっていいか?」
ウッソ「いいですよ」
もちろんそのサイトはキラとウッソが共同でやってる盗撮サイト、
あられもない姿の女性達、おもわず卒倒しそうになる
ウッソ「これも載せようと思ってるんですけど、いいですよね」
カガリ「い、いいわけないだろ!」
心底意外そうなウッソ、貼って当然と疑ってなかったようだ
カガリ「こんなサイト今すぐ閉鎖しろ!馬鹿!」
ウッソ「そ、そんな!?ここまで頑張って作ったサイト、閉鎖するわけにはいきませんよ!」
カガリ「うるさい馬鹿!犯罪だぞ犯罪!」
ウッソ「な、なにを・・何を言ってるんですかキラ兄さん!?」
カガリ「私が止めろといったら止めればいいんだよ!」
バキィ!!
コーディ殺しの裏拳が炸裂し、朝食を撒き散らしながら後方へ弾け飛ぶウッソ
ウッソ「な、なにするんですか!?」
数時間前は美味しそうだったサンマの塩焼きが、口から顔を出している
サンマに気付いたウッソがゴクリと胃に戻す
カガリ「戻すな!気持ち悪いだろ!馬鹿!」
続く
572 名前:カガリネタ、上の続き投稿日:03/03/09 09:30 ID:???
ウッソ「ぼ、僕が気持ち悪い・・?
ど、どうして・・どうしてそんな酷い事を言うんですか!?僕は・・僕はそんな人に恋などしませんよ!!」
カガリ「私はキラじゃない!カガリだ!」
いつまでたっても気付かないウッソに苛立ったカガリが真実を告げる
カガリ「まったく・・いくら似てるからって、あんまりにも気付かないのは私に失礼じゃないのか!?」
かなりのショックを受けたらしいウッソ、肩が震えている
ウッソ「き・・・綺麗なお姉さん、ヴァンザァーイ!!」
NT能力全開、野獣の動きでカガリを肉迫、ウッソ君
カガリ「う、うわぁぁ!?なんだこいつぅ!?」
人間離れした動きに、嫌悪感剥き出しで逃げ出すカガリ
あまりのうるささに顔をしかめてドアを開ける
シロー「ウッソ!キラ!うるさいぞ、近所のことを考えろ!」
その目に映ったのは野獣ウッソと逃げ惑うキラ(カガリ)だった
シローの顔に緊張が走る
シロー「みんな!非常事態だ、ウッソの病気が発症!ロランの避難は最優先!!」
穏やかな朝に走る緊張感、ロランをモビルスーツの中に押し込めると
みんなが三階に集まってきた
コウ「とうとうキラまで病気の対象となるとは・・」
ガロード「ドモン兄ちゃんとヒイロ兄ちゃんもいないってのに」
二人は修行に護衛と忙しいらしい
シロー「あいつらに任せると家が壊れる、ここは俺達だけで何とかするぞ!」
キラ(カガリ)を守るためにすでにボロボロのシロー、色んなとこから血が出てる
ジュドー「たまには活躍しないとね」
ギンガナム「ここは小生に任せてもらおうか」
普通に居るギンガナム、もう家族も疑問を持つ気にもならないらしい
シロー「どうにかできますか?」
ギンガナム「はははは!愚問である!」
そう言って衣服を脱ぎ捨てフンドシ一丁でウッソに飛びかかる
ギンガナム「そんなに綺麗なお姉さんが好きかぁぁーーーー!!」
シロー「何やってんの!?」
三階のおぞましい参劇を尻目に家から逃げ出すカガリ・・・続く
606 名前:カガリネタ、上の方続き投稿日:03/03/10 10:34 ID:???
命からがらに家を飛び出す、
カガリ「キラはとんでもないとこに住んでるんだな・・」
ほっと一息、と言うのは嘘。窓を突き破り飛び出す野獣
最近綺麗なお姉さんとのからみがないウッソ、ここぞとばかりに大暴れ
ウッソ「フンドシで世界が変えられるって、おかしいんだよ!」
そう言ってウッソは何かを投げ捨てた、
引き千切られてゴミになってしまった男の誇り、フンドシ。家の中から絶望の声が響く
悲鳴が誰のものか判別する間も無く走り出すカガリ、追いかけるウッソ
カガリがウッソに追いつかれるのは明白に見えたが
前屈みのウッソには全力で走るのが難しいらしく、いつ終わるともしれない鬼ごっこが始まった
一方家の中では
シロー「今家族が事件を起こしたら俺が首になる・・」
立ち上がるシロー
シロー「パイロットにはパイロットの戦い方がある!」
そういって署からくすねてきた対戦車砲を担ぐとウッソ達を追っていった・・・続く
607 名前:カガリネタ、上の方続き投稿日:03/03/10 10:40 ID:???
二ナ「ガション、ガション」
口で効果音を演出しながら町を歩く二ナ、
ガンダム風の歩き方
その横を風のように走り抜けるカガリ、その後を追うようにウッソが向かいから走ってくる
ガシ!
横を走り抜けようとするウッソの襟首を掴む二ナ
ウッソ「な、何をするんですか紫豚さん!」
二ナ「君も一家の笑い担当なら大局的に物を見ろ!」
ウッソ「な、何を・・・何を言ってるんですか!紫豚さん!?」
二ナ「な・・私はボケだぞ!」
ウッソ「漫才がやりたいなら自分で相方捕まえてそれでやってくださいよ!迷惑です!」
バシィ!
二ナ「こうならない様にって、祈ってたのにー!」
意味もなく平手打ちを食らわす
ウッソ「あ、あなた、なんなんですか!?」
涙を払い、いきなり真顔の紫豚、
二ナ「エヴィン君、私の相方をするには君はまだ、未熟!」
肩パッドから推進剤を噴出し、GP02のように飛んでいく。もうこいつ分けわかんない
ウッソはしばらく呆然とするがすぐにカガリの事を思い出し捜索に専念した・・・続く
617 名前:カガリネタ、上の方続き投稿日:03/03/11 08:33 ID:???
裏路地のゴミ箱の影にカガリは居た
カガリ「もう、出て行っても大丈夫か・・・」
出ていこうとしてすぐ思い直す
カガリ「けどまた遭ったらやだな・・・」
突然、ゴミ箱の中からバニング監督が溢れ出す
カガリ「うわぁ!」
バニング「いいかカガリ!戦いはお前がいつまでもピーピーやかましいひよっこかどうかで決まる!」
昨晩、酔いつぶれれてここで寝たバニング監督、二日酔いがひどいのか顔をしかめている
バニング「奴が言った言葉を思い出せ!」
カガリ「き、綺麗なお姉さん・・・?」
バニング「そうだ、俺も他にイイ言葉が思いつかん・・・悪かったな畜生・・・」
思いつかない事にしょんぼりしたバニングはすぐにゴミ箱へと引っ込んでいった
カガリ(別の場所に行こう・・・)
鬱気味のカガリ裏路地から抜け出すが、ばったりウッソと運命の出会い
ウッソ「ゲロまみれですよ!バニングさん!」・・・・続く
618 名前:カガリネタ、上の方続き投稿日:03/03/11 08:47 ID:???
ウッソがじりじりと距離を詰める、
後ろを見せたらそのままやられてしまいそうで身動きの取れないカガリ、
シロー「待て!ウッソ!!」
牛丼屋の看板の上、夕日をバックに熱く現れるシロー。
ガンダムのパイロットで唯一、太陽が似合う男
シロー「警察のためじゃない!それでも、家計のためなら戦える!!」
だが、カッコつけて現れたものの、
綺麗なお姉さんを前にしたウッソの目には映らず、シカトを食らう
シロー「お、俺はそれでもキラの事を救いたいと思う!」
シローちょっと涙目、夕日が妙にせつなくさせる
ウッソはもとより、さらにキラ(実はカガリ)にも気付いてもらえない
シロー(まだ、なにか方法があるはずだ・・)
このまま誰にも話し掛けてもらわず終わるのはあまりに悲しい
ウッソとカガリ、二人の間に緊迫した空気が流れる横で
水芸をするシロー、銃身が焼け付くまで撃ち尽くしてみるシロー
パイロットの戦い方を教えてみるシロー、プライドを捨て腹踊りするシロー
シロー「・・・・・」
それでも気付いてもらえない
シロー(落ち着け、落ち着くんだシロー・・・)
しばし思案にふける、そう、こういう時こそ冷静さが大切なのは職業柄良くわかっていた
・・・・・・・・・
シロー「うおおおおお!」
冷静さのかけらも感じられない判断、
シカトの恐怖を根性ではねのけ、孤独なシローが突貫する・・・・続く
622 名前:カガリネタ、上の方続き投稿日:03/03/11 15:36 ID:???
アスラン「アスランキック!!」
バガッ!
突然、横からキックを食らいごろりと転がるシロー、ちなみにキックに意味は無い
アスラン「キラから離れろ!この変態小僧!」
哀れカガリ、アスランさえもキラと勘違いしていた
カガリ「アスラン・・・」
ウッソ「どうして僕の邪魔をするんですか!?アスランさん!」
問題意識の欠如、ウッソの将来が真剣に心配
アスラン「普通、変態にからまれている友達は助けるだろう!」
キラを除くと唯一へたれじゃないコーディ、アスラン
遺伝子組み変えキックがウッソを襲う
ウッソ「
ガンダム!最大パワー!!」
意味の無い叫びと共に頭を腕で防御する、
アスラン「なんとぉー!」
キックの軌道を遺伝子パワーで変える!
そして、アスランのキックはウッソの股間に吸いこまれていった
ウッソ「ふぐぅ!!」
その場にうずくまるウッソ
アスラン「キラ今のうちに逃げろ!」
カガリ「いい加減にしろ!私はカガリだ!」
アスラン「・・・・え?」
怒ったカガリがアスランに殴りかかる
カガリ「付き合ってんなら違いくらい見極めろ!!」
アスラン「ぶはぁ!ご、ごめ・・・ぐふぅ!」
切れカガリがアスランをぼこる間、変態野獣ウッソたんが復活する
ウッソ「股間にガタが来たってー!!」
嫌すぎる叫びと共に再起
同時に、コンクリートの地面で擦り傷だらけのシローも起きる
シロー「まだ、なにか方法があるはずだ!」
気付いてもらおうと必死である・・・・・・続く
639 名前:カガリネタ、上の方続き投稿日:03/03/13 13:53 ID:???
カガリ「うわ!変態が、変態がぁーー!!」
アスラン「男として再起不能になったはずなのに!」
股間を痛みに顔を歪めながらも堂々と立つ、ウッソの背中に光の翼が見えた気がする
シロー「・・・・・・・」
しつこいぐらいに気付いてもらえないシロー、これは何かの呪いなのか
シロー「俺の腕だって、なかなかだろぉーーー!!?」
不適切な日本語と共に対戦車砲を振り上げ、渾身の力をこめた一撃をウッソに見舞う
ガギャン!
対戦車砲でぶん殴られたウッソがあっさり倒れてしまう
カガリ、アスラン「逃げろー」
これぞ好機と一瞬で逃げるカガリとアスラン
シロー「・・・・・・・」
結局、誰にも声をかけてもらえないまま戦いを収めてしまったシロー
シロー「こ、これで・・終り?」
失意のどん底に叩き落される
バニング「シカトぐらいで、ガタガタ騒ぐな!」
ゲロを纏い、頭にネクタイを締めたバニングがゴミ箱から飛び出す
シロー「バニングさぁん!」
喜びのあまり、ゲロも気にせずバニングに飛びつく
その頃二ナはガトーを相方にしようと肩パッドの補給をすませ、大気圏を突破しようとしていた・・終り
最終更新:2018年10月31日 21:20