12 名前:年末大バトル!! 拳で語る乙女の恋 1/7 :2009/12/24(木) 15:45:08 ID:???
ドモン『ゴッドォォッ!!フィンガ──────ッ!!!!』
ギンザエフ『ぐおおおおあああああ──────っ!!!』
ストーカー『あーっと決まったあーっ!ドモン選手必殺のゴッドフィンガー!
      これは立てないっ!奇跡の決勝進出を果たしたギンザエフ選手、ここでついに敗れるーっ!』


アル「やったあ!」
シュウト「今年もドモン兄ちゃんの優勝だー!」
ウッソ「さすがに無理でしたね、ギンザエフさん……」
ロラン「でも、いい勝負でしたよ。ガンダムファイターじゃないのに決勝まで来るって凄いですよ」


ストーカー『年末恒例のモビルグラップル選手権、今年もドモン・カッシュ選手の優勝で幕を……
      ……ああっ、あーっと!あ、あれは何だーーーっ!!』

ウォン『フフフ……優勝おめでとうございます、ドモン・カッシュ…… と言いたいところですが
    あなたが戦ってもらう相手はまだ残っています』
ドモン『それは……グランドマスターガンダム!!』
アレンビー『ドモン……ドモォォォォォン!!アタシと戦ってよぉぉぉ────!!!』
ドモン『ウォン・ユンファ……貴様アレンビーに何をしたぁぁッ!!!』
ウォン『なあに……最強の称号とは、最強のファイターと最強のガンダムにこそ与えられるべきもの。
    ウォルターガンダムでは失敗しましたが、これならどうです!!』


ウッソ「大変ですよー!!」
ヒイロ「もしもし、カトルか。テレビは見たか?すぐに全員呼び集めろ」
刹那「この歪みを……破壊する……!」
シーブック「あ……ち、ちょっとトイレに行って来る。長くなりそう」
ロラン「大騒ぎにしないでくださいよ」
ヒイロ「状況次第だ……出撃する!」

13 名前:年末大バトル!! 拳で語る乙女の恋 2/7 :2009/12/24(木) 15:46:07 ID:???
ドモン「ウォン!貴様まだそんな寝言をッ!!」
ウォン「そうそう……これほどのファイターたちが一同に顔を揃えている機会などそうそうありません。
    全員まとめてデビルガンダムのしもべとなっていただきましょうか!
    行け、アレンビー!」
アレンビー「うあああああ────っ!!!」

東方不敗「……ぬうう、ウォンのやつめ、ワシのマスターガンダムを勝手に使いおったな!
     呼んでも来ないではないか!」
シュバルツ「ドモン、私が観客を非難させる!お前たちがアレンビーを助け出すのだッ!!」
ドモン「おおっ!行くぞぉ、アレンビ────ッ!!」
アレンビー「ドモォォォォォン!!!」

ストーカー「あーっと、会場のファイターたちと、突如乱入したグランドマスターガンダムの戦いが始まったー!
      ヘブンズソードの巨大な翼が次々に発射されるーーっ!!」
ジョルジュ「そうはさせませんよ!ローゼスビットォォ!!」
チボデー「豪ねぇぇぇつっ、マシンガンパァァァァァンチィィ!!」
ストーカー「翼の攻撃をことごとく打ち落としていきます!さすがはシャッフル同盟!
      あーっとその二人の頭上から、ウォルターガンダムの頭部が襲いかかる!危ないー!!」
サイシー「真っ!流星胡蝶剣────っ!!!」
ストーカー「あーっとドラゴンガンダムが空を駆け、ウォルターガンダムを蹴り飛ばしたぁーー!!」
アルゴ「ガイア!!クラッシャア──────ッ!!!」
ストーカー「大地を引き裂く一撃が、グランドマスターガンダムの巨体を大きく揺るがしたぁーー!!」
東方不敗「よしっ、今じゃ!行けっ、ドモン!!」

ウォン「くぬう……しかしグランドマスターの実力はこんなものではありません!
    アレンビー、やってしまいなさい!」

ドモン「アレンビー、正気に戻ってくれぇぇ!! ゴッドォォ、フィンガ──────ッ!!!!」
アレンビー「ドモンと……ドモンと戦えるならぁぁぁ!! ダークネス!!フィンガ──────ッ!!!!」」

14 名前:年末大バトル!! 拳で語る乙女の恋 3/7 :2009/12/24(木) 15:47:46 ID:???
ストーカー「こ……これは凄い激突だーーっ!! ゴッドガンダムも、グランドマスターの中央部にいる
      マスターガンダムの部分も、一歩も引く様子を見せません!!!」

ウォン「DG細胞とバーサーカーシステムで強化されたアレンビーのパワーを相手に、いつまで持つものですかな……」
東方不敗「ふん、はたしてそうかな?」
ウォン「東方先生?」
東方不敗「ダークネスフィンガーは仮にもこのワシの技、そうそう筋書き通りに事は運ばんぞ……!」

ドモン「うおおおおおおっ!!」
アレンビー「うがあああああ───っ!!!」
ドモン「アレンビー!アレンビー、俺の声が……聞こえているのかッ!!」
アレンビー「ドモン……ドモンッ、すっごく楽しいよぉ、嬉しいよっ……
      ずっと、ずっとこうして戦いたかった……!!」
ドモン「アレンビー……。支配されたままだというのに……どうして……
    どうして、おまえの拳はこんなに温かいんだ……こんなに、楽しそうに……」

東方不敗「よいか、アレンビー!その技はドモンのゴッドフィンガーと同じもの、
     己の魂をそのまま相手に叩き付ける技!
     今以上にドモンと激しく戦いたくば、己の本当の心……素直な気持ちを拳に込めてみるがよい!
     その真の力は、バーサーカーシステムやDG細胞など足元にも及ばぬ、強大なものよ!!」
ドモン「師匠……!?」
東方不敗「そしてドモンよ!そのアレンビーの力と心、全力で受け止めきって見せい!
     このワシが授けた、キング・オブ・ハートの力をもって!!」
ドモン「……はいっ、師匠……!!」
アレンビー「アタシの……アタシの、本当の、心……?」

15 名前:年末大バトル!! 拳で語る乙女の恋 4/7 :2009/12/24(木) 15:49:51 ID:???
アレンビー「ドモン……ドモン、アタシ…… ドモンの事が好き……!ドモンと戦っているのが……
      こうしてドモンと手を触れ合わせている時が大好き……!!」
ドモン「ああ……俺もだ…… 師匠ともシュバルツとも、他の誰とも違う……
    お前と戦っているこの瞬間が、俺も大好きだッ!!!」

ストーカー「あーっと、両者の拳からまばゆい光が広がっていくーーっ!!」
ウォン「これはまさか……グランドマスターガンダムに、スーパーモードが……!?」
東方不敗「いや、そうではない。技の力に機体が耐えきれず、内部から崩壊していくのよ……!」
ウォン「そんな馬鹿な!だとしたら、先に壊れるのはゴッドガンダムのはず……!」
東方不敗「だからお前はアホなのだ!!ゴッドガンダムはドモンだけのために作られた、いわば人機一体!
     しかるにグランドマスターガンダムはいかに強大と言えども、アレンビーが乗るのは今日が初めてのこと。
     ダークネスフィンガーの調整も完璧ではない……それではエネルギーの全てをファイトに注ぎ込めず、
     己自身が破壊されてしまうのは当然のことよ!!」
ウォン「そんな!ヅダじゃあるまいし!」

アレンビー「ドモン…… このガンダム、だんだん崩れていくよ……」
ドモン「いかん!そこにいたら危険だ、もうやめるんだアレンビー!」
アレンビー「嫌……ずっと、こうしていたい…… ドモンの手を握っていたいの……」
ドモン「アレンビ────ッ!!!」

ストーカー「あーーっと!今、グランドマスターガンダムが閃光に包まれたーーっ!!」
サイシー「アニキ……!!」
ジョルジュ「ドモン……!!」

17 名前:年末大バトル!! 拳で語る乙女の恋 5/7 :2009/12/24(木) 15:56:08 ID:???
チボデー「い……いや、見ろ、あれを!!」
アルゴ「うむ……!」


ドモン「アレンビー……アレンビー、大丈夫か?」
アレンビー「ドモン…… 助けて……くれたのね……」
ドモン「ああ、必ず助ける!おまえがいなくなったら、あんなファイトが二度とできなくなってしまうからな!!」
アレンビー「ドモン……」
ドモン「アレンビー……!」

ストーカー「あーっと、やりましたー!!ドモン選手、内部から崩壊するグランドマスターガンダムの中から
      見事にアレンビーを救出していましたーーっ!!」
東方不敗「よし……!それでこそ我が弟子よ、ドモン!!」


ウォン「い……いかん、ここはひとまず逃げ」
シュバルツ「甘いぞッ、ウォン・ユンファ!貴様はこのシュバルツ・ブルーダーが逃がさんッ!!」
ウォン「ひぃぃぃぃぃ~~!!」


ドモン「これで、一件落着だな。アレンビー」
アレンビー「うん……。ドモン……」

18 名前:年末大バトル!! 拳で語る乙女の恋 6/7 :2009/12/24(木) 15:57:48 ID:???
レイン「……ところで」
全員「「うっ!!」」
レイン「何がどうしてこういう事になったのかしら、ドモン……?」
ドモン「あ……い、いや、そ、それはだな」
シュバルツ「実は、その」
ウォン「え、演出だったんですよ、これは」
レイン「……………………」
ウォン「ほら、優勝者に悪役が乱入するのは格闘もののお約束でしょう。
    あのグランドマスターガンダムはDG細胞じゃなくて普通の機械で作ったレプリカでして」
東方不敗「ワシのマスターガンダムを使ったと言ったのも、そう言っておけばワシが戦わずに
     ドモンが解決するという筋書きの理由付けができるからじゃ」
シュバルツ「ウォンの身柄を押さえたのも、本当に警察が出てきたら話を納めるのがややこしくなるからだ」
ウォン「というわけで、これは安全なショーだったんですよ!」
レイン「………………ふうん。で、どうしてそれでドモンがアレンビーを
    お姫様みたいに抱き上げてる必要があったのかしら?」
チボデー「い、いや、そこはな、普通そうなるもんじゃねーか?」
ジョルジュ「プリンセスを助け出したナイトがこうやって抱きかかえるのはお約束でして」
チボデー「そ、そう、演出みたいなもんだよな、これって」
アレンビー「そうそう、演出演出♪」 ぎゅ~っ♪
ドモン「お、おい、アレンビー!」
レイン「……………………………………!!」
サイシー「ち……ちょっと、これ、や、やばいよね……?」
アルゴ「うむ……!」
レイン「……ドモオオオオオオオ──────ン!!!」
東方不敗「い……いかん!」
シュバルツ「に、逃げるぞッ!!」
全員「「わ────────っ!!」」
レイン「待ちなさあああ────い!! ドモオオオオオ──────ン!!!」

19 名前:年末大バトル!! 拳で語る乙女の恋 7/7 :2009/12/24(木) 15:59:50 ID:???
ストーカー『あーっと、ライジングガンダムの凄まじい無差別攻撃が始まったー!!
      これはグランドマスターガンダム以上の迫力だーー!』
五飛『レイン・ミカムラ!それが貴様の正義か!!貴様は正義かと聞いてぐわああああ』
グラハム『この強さ、このガンダム!これこそが愛だぐはあああああ』
ザビーネ『駄目じゃないかレイィィィィン、人の恋路を邪魔しちゃうぎゃああああああ』
ストーカー『止めに入ったモビルスーツも次から次へと一刀両断!
      ガンダム連合はなすすべもなく逃げまどうしかできません!
      あーっとギンガナムのターンXも撃墜されたーっ!!
      この窮地を救う者は果たして現れるのかーー!!
      あああああっ!今、ライジングガンダムが弓の照準をこの解説席に向けましたーっ!
      それでは視聴者の皆さん、さようならー!!』

ちゅどおおおおおん……!!


ロラン「どうしてこの番組、毎年こういう落ちになるんでしょうか……」




カトル「あ……あの、これ、どうしましょう」
ヒイロ「手の打ちようがない。帰るぞ」

トビア「えーっと、キンケドゥさん……」
キンケドゥ「ドモン兄さんが手を付いて謝るしか止めようがない……。帰還しよう、トビア」

刹那「さすがはドモン兄さんのパートナー……ガンダムだ……」


レイン「待ちなさぁぁいドモ────ン!!」
ドモン「お、落ち着いてくれレインっ、これは、これは誤解だぁ!!」
アレンビー(あー、ドモンが逃げながら抱っこしてくれてるぅ……幸せぇ……♪)

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最終更新:2014年06月21日 21:28