215 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/01/01(金) 15:13:54 ID:???
892 1/5 New! 10/01/01(金) 15:05:28 ID:f/AhYOvI
ニール「フェルト」
フェルト「ロックオン? 来てくれたんだ」
オレンジ「ロックオン!ロックオン!」
ニール「ああ。 あー、その、お前のがんばってる所を、ちょいと見物にね」
フェルト「………うん」(////)
ニール「に、してもなんだぁ?その格好は」
フェルト「う…言わないでよ、気にしてるんだから…」
目にも眩しい白い着物に緋袴――典型的な巫女装束ではあるのだが。
ニール「むう…兄貴分としては、フェルトの成長を喜ぶべきか、
将来を案ずるべきか…」
元々「着物」と呼ばれる衣類には、立体裁断などという概念は無く、
凹凸の差が激しい体形の者が着るには向いていない。
14歳にして周囲の羨望を招くに足る
フェルト・グレイスのプロポーションは、
その最たるものの一つであった。
フェルト「………」クイクイ
襟元を摘み、形を整えようとするフェルトであったが、
豊か過ぎる胸周りが内側から押し開くために、下に着たTシャツがむき出しになってしまう。
フェルト「あう…」
ニール「これじゃあ裏方しかやること無いな。全く…」カイグリ
フェルト「うん…でも、ちょうどいいかも」
ニール「またそう言うことを…お前はもっと人前に出るようにしないと。
せっかく可愛いのに勿体無いぜ?」
フェルト「うん(可愛いって…ロックオンが可愛いって…)」(////)
ソーマ「フェルト―っと、お邪魔だったか?」
フェルト「お、お邪魔だなんて!」(////)
ニール「よ! あけましておめでとさん」
ソーマ「あけましておめでとうございます」ペコリ
ニール「うーむ…」
ソーマ「…何か?」
ニール「ウチのと違って、似合ってるね、ソーマちゃん」
フェルト「………」
ソーマ「はぁ…ありがとうございます」
ソーマも同じ巫女装束であるが、細身でなで肩のこちらはすっきりした着こなしで、
確かに似合っていた。
ニール「ありゃ、あっさり流されたか。 脈は無し、だな。こりゃ」
フェルト「………」ギュウゥゥゥ
ニール「あだだだだ」
216 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/01/01(金) 15:15:04 ID:???
893 2/5 New! 10/01/01(金) 15:06:14 ID:f/AhYOvI
ソーマ「フェルト、甘酒は出来ているか?」
じゃれあう二人に苦笑しながら問うソーマ。
フェルト「あ、うん」
答えて振り返ったコンロには、炊き出し用の大なべが乗っている。
ソーマ「よし。 では貰っていくぞ」
ニール「手伝…おう…か?」
ソーマ「何か?」ヒョイ
甘酒のたっぷりと入った、直径1mほどの大鍋を軽々と持ち上げるソーマ。
ニール「イエ、ナンデモゴザイマセン… 力持ちだね、ソーマちゃん」
ソーマ「超兵ですから」ニヤリ
誇らしげに言い切るその姿は、たいそう漢らしかったそうな。
ソーマ「甘酒の追加だ」
エル「おお! グッドタイミング!」
鍋を傾けて甘酒を掬っていたエルが歓声を上げる。
双月神社の境内。
参拝客への“振舞い”が配られるテントである。
傍らには成人向けにお神酒が振舞われるテントもあり、
そちらは早速のん兵衛達が盛り上がっている。
だが、未成年向けに甘酒の振舞いが行われているこちらもなかなか盛況であった。
ルー「んじゃ、こっちの鍋は空けちゃわないとね♪」
アスラン「ちょ…零れる零れる!」
手に持った紙コップに、鍋から注がれて悲鳴を上げるアスラン。
ルー「何よ、サービスしたげてるんだから、ごちゃごちゃ言わない!」
ラクス「あらあら」
キラ「ルーたちはああいう格好しないの?」オトト
目線でソーマたちの巫女装束を指す。
ルー「寒いのヤ!」キッパリ!
エル「第一、巫女さんの格好してたら、抜け出せないじゃん?」ヒソヒソ
キラ「ああ、そういう…」
ジュドーとその愉快な仲間たちは例によって、学業を疎かにしすぎた罰として、
ボランティア活動を強いられているのである。(ルーはお付き合い)
もちろん、ごく一部は自ら進んで手伝っているものもいるが。
モンド「サラサさーん! 宮司さんが呼んでたよ!」
サラサ「あ、はーい!」
217 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/01/01(金) 15:17:29 ID:???
894 3/5 New! 10/01/01(金) 15:07:13 ID:f/AhYOvI
マリュー「いやぁ、せーしゅんですねぇ」プハァ!
スメラギ「青いっ!青いわぁ…」ヒック
ナタル「…振る舞い酒でそこまで盛り上がるのもどうかと思うのですが」
マリュー「いーじゃない。 年に一度の正月なんだしぃ」
ジュンコ「そうそう。 明るく!めでたくまいりましょう! ささ、ぐっとお一つ」
マヘリア「縁起物縁起物」
あれよあれよと言う間にぐい飲みを持たされ、お神酒徳利から透き通った液体が注がれる。
ナタル「え?」
ヘレン「ささ、今年一年の景気付けに!」
ケイト「よぉ~~っ!」
ぱん!
巫女装束の酒楽隊(ボランティア)一同の、息のあった手拍子に、
思わずぐい飲みを干してしまうナタル。
シロー「神社なんだかコスプレパブなんだか…」
コウ「このテントは…地獄だ…」
アムロ「確かに華やかではあるんだがなw」
ジュドー「後始末させられる方の身にもなってくれよ…」
テントの裏側、横断幕に遮られたそこには、調子に乗って撃沈させられた者達が
累々と転がされていた。
モンシア「ぐぐぐ…俺様がこの程度の酒でぇ…」
ベイト「だから日本酒を甘く見るなと…」ウップ
アデル「やれやれ…」
もっともこれも風物詩の一つと思われているのか、
大半の大人たちは華やかな雰囲気だけ楽しむと、一杯だけでテントを後にしていた。
ロラン「お酒は飲んでも飲まれるな、ですよ?」
ウッソ「なんであっちに行っちゃ駄目なんですか!」オカシイデスヨ!
カミーユ「当たり前だろ中学生!」
218 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/01/01(金) 15:19:23 ID:???
895 4/5 New! 10/01/01(金) 15:08:10 ID:f/AhYOvI
ティファ「はい、どうぞ」っ【おみくじ】
キッド「さんきゅー、ティファねーちゃん!」
パーラ「いいの出ろー」ガシャガシャ…
ロアビィ「あれ~? この辺じゃ見ない顔だねぇ、君」
ガーネット「えっ?」
ロアビィ「俺、かわいい子のデータだけは忘れないのが自慢なんだけどさ」
ウィッツ「ろくでもねぇ自慢だな」
トニヤ「うぷぷっ!w」
エニル「………」
サラ「ねぇ、あれ、ホントに…」
ロアビィ「この辺に住んでるの? それとも、冬休み間だけこっちにいるとか?」
ガーネット「いや、じゃなくて、えっと、あの…」
ロアビィ「うわ…手が冷たいねぇ。 すっかり冷えちゃって…巫女さんも大変だ」
ガーネット「ちょ…」
ロアビィ「…意外とごつい手してるね、君(汗」
トニヤ「~~~~~~!!」バンバン
ウィッツ「痛ぇだろ、この馬鹿」
ロアビィ「休憩っていつ取れるの? この時期暖まるのにちょうどいい店知ってるんだけど」
言って、握った巫女の手に唇を近づけるロアビィ。
ガーネット「だーーっ!」
らしからぬ声を上げ、空いた手でロアビィの胸倉をひっ捕まえる巫女さん。
ロアビィ「あれ?」
そのまま、額がぶつかりそうになるまで顔を寄せる。
ロアビィ「意外と情熱的…」
ガーネット「いい加減にしろよ? 俺だよ、俺!」
ロアビィ「へ?」
言いながら、首の後ろに手を回す巫女さん。
そこに、肌色のテープで貼り付けられたボイスチェンジャーがあるのだ。
ガロード「これなら判んだろ!」
ロアビィ「ガ…」
一気に青ざめるロアビィと、ぶははーと耐え切れずに笑い転げるトニヤ。
キッド「どーよ、キッド様特製のボイスチェンジャーの威力は!」
パーラ「いやー、カツラのせいもあるんだろうけど、知ってて見ても信じらんないもんなー」
ロアビィ「え? 何? 知らなかったの俺だけ?」
ジャミル「あれは、いいのか? その…神社的に」
テクス「古来、神事に男装した少女や、女装した少年が関わった例は多い。
異装を纏う事で、ジェンダーを超越する、という形を整えるわけだ。
…さすがにあれはやりすぎだと思うがねw」
ラサラ「すみません…いつもお願いしている方達が皆インフルエンザで倒れてしまって…」
219 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/01/01(金) 15:21:37 ID:???
896 5/5 New! 10/01/01(金) 15:09:11 ID:f/AhYOvI
シャギア「ほう、偶然とは言え、なかなか良いアングルだ」
オルバ「取り合えず、最大望遠、最大解像度で記録中だよ、兄さん」
シャギア「でかしたぞオルバよ。 これでしばらくは楽しめそうだな」
オルバ「悪いこと、するんだね」
シャギア「そう、身の毛もよだつほどのな。 ふふふふふ…」
オルバ「年のはじめから、縁起がいいね。 くっくっく…」
ギャバン『よぉし、そこを動くな盗撮犯!』
シャギア「むっ! 離脱するぞ、オルバよ! ここは我等が命を賭けるステージではない!」
オルバ「了解だよ兄さん!」
ギャバン『またんか貴様ら! ジョン! エイムズ! 逃がすな!』
オルバ「とりあえずメロドラマの音声を被せて、動画サイトにうpするのはどうかな!」
シャギア「うむ、悪くないぞオルバよ!」
ゴオオオオォォォォォ………
ジョン『隊長! ボルジャーノンでは追いつけません!』
ギャバン『ええい! なんて逃げ足だ!』
シャア「で?」
アムロ「…『で?』とは?」
シャア「なぜ
ロラン君が巫女さんになtt」グシャ
アムロ「お前みたいな奴がいるからだろうが!」
セレーネ「この件に関しては、ずいぶんおとなしいみたいだけど?」
グエン「巫女装束も、形としては男性の着物と同じですからね。
ローラが開き直るのも早いのですよ」
セレーネ「開き直る?」
グエン「そう。 私は、女装させられて恥らうローラの姿が見たいのであって、
ローラの女装が見たいわけではないのです。
何故なら、上辺の姿がどうなろうとこの胸の想いに変わりはしないから!
ローラ! ああ!何故君はそうまで私の心をかき乱す!
ロォオオオオオオゴフォッ!」
ロラン「………」ゼイ…ゼイ…
ナナイ「はぁ…新年早々これですか…。
アル君、お願いします」
アル「う(ry」
コマンダー「やれやれ、今年もドタバタした一年になりそうですねぇ」
キャプテン「ああ。 大変だとは思うが、よろしく頼む」
コマンダー「こちらこそ、キャプテン」
シュウト「本年も、よろしくお願いします」ペコリ
ザコs「「「「よろしくおねがいしまーす」」」」
赤い彗星のひと「はっはっはっは」
ステラ「うぇ~~~い♪」
最終更新:2014年06月28日 20:44