ジュドー「読書感想文?」
ヒイロ「…学校の宿題か」
アル「うん。それで本を探してるんだけど読んで役に立つ本の方が面白いし感想文書くのも楽かなあって。なんかないかなぁ?」
ジュドー「とはいっても俺本なんか読まないしなぁ。昔出た読書感想文の宿題も
押入れからキラ兄が書いた奴引っ張り出して丸写ししただけだし」
ヒイロ「実用的な本ならカルロス・マリゲーラの『都市ゲリラ教程』はどうだ。様々な組織でゲリラ戦の教科書にも使われた事もあり、ゲリラ理論を学ぶならうってつけの本だ」
アル「さすがにそういうのは…」
ジュドー「あのなヒイロ、お前の『実用的』が役に立つのはお前ぐらいのものだからな、だから間違ってもそういうのは人に勧めるな」
ヒイロ「む…そうか。なら他の奴に聞いてみよう。おいギンガナム、お前は何かあるか?」
ギンガナム「(煎餅を齧りながら)ひょうへいがひふほうへひほほほふふぉんはへ?(訳:小生が実用的と思える本かね?)」
ヒイロ「そうだ。毎朝家に上がりこんで当然のように朝食を食べているのだからこれぐらいは役に立て。それから物を食いながら喋るな」
ジュドー(そういえばそうなんだよな、あの人…今も当たり前のようにお茶飲んで煎餅齧ってたから気付かなかった……)
アル(ギンガナムさんがお茶入れて飲んでる湯飲み誰のだろう…持参してきたのかな……)
ギンガナム「(煎餅を飲み込んで)大体の話は聞いていたから話さんでもいいぞ。確か『役に立つ本は無いか』であったな。では小生からはこの本を薦めよう!(懐から本を取り出してアルに渡す)」
アル「え~と、『この方法で生き延びろ』……サバイバルかなんかの本ですか?」
ギンガナム「うむ、様々な状況下において生き残る術が記されている。なかなかに役に立つ本であるぞ!」
アル「はぁそうですか。じゃあちょっと読んでみます……あの、すいません。なんかいきなり最初っから『流砂に足を取られた時』とかあるんですが……」
ギンガナム「それがどうかしたかね?」
アル「いくらなんでも流砂に足を取られる事は無いんじゃないかなぁ、って思うんですけど」
ジュドー「あるよ」
アル「えっ!?」
ジュドー「前カトルの紹介で砂漠に油田堀りに行った時(Part2 425-426参照)、流砂に足取られて飲み込まれそうになったんだよ。今度そういう目にあった時の為に覚えておいてもいいんじゃない?」
ヒイロ「(アルから借りて流し読みして)この『小包爆弾が送られてきたとき』の内容はなかなか実用的なものだな。覚えておいて損は無い」
ギンガナム「彼らの言う通りである!第一一番荒事と縁が遠そうなロランでさえコヨーテに襲われたという経験があるからなぁ!長い人生一瞬先には何が待っているかわからないもの!これを読んで勉強すると良いぞ少年!!」
アル「なにか違う気がするんだけどなぁ……」
最終更新:2018年11月12日 14:06