305 名前:通常の名無しさんの3倍 :2010/09/08(水) 10:52:55 ID:???
マイ 「よし、完成だ」
キラ 「久々にいい仕事したね」
バナージ「? 朝から二人して何作ってたんだ?」
キラ 「ああ、バナージ。丁度いいところに来てくれたね」
マイ 「これを見てくれ。
ヨーツンヘイム社で企画中の新製品の試作品さ」
バナージ「これって……自転車? これのどこが新製品なんだよ」
マイ 「よくぞ聞いてくれたね。実はこれは、フレームの構造材全てに
サイコフレームを使った、フルサイコフレーム・シティサイクルなんだ」
キラ 「僕さ、前々から自転車のペダルを漕ぐのが億劫だと感じててね。
頭で考えるだけで移動出来たらどんなに楽かと思ってたんだけど、
バナージのユニコーンみたいにサイコフレームで作ればいいと思い立ったんだ」
マイ 「小型化した簡易サイコミュを搭載していて、意識だけでギアが回る。
剛性も確保したしパワーロスも少ないから快適に走れるはずだ」
バナージ「なんという技術の無駄遣い……」
キラ 「で、たまたまそこを通りがかったバナージがモニター第一号だよ。
さあ乗った乗った」
バナージ「嫌だよ! なんでそんな胡散臭いものに乗らなきゃいけないんだよ!」
マイ 「なにしろユニコーンのパイロットでニュータイプだから、慣れてるだろう?」
バナージ「だから乗らないよ! どうせ
空中分解オチだってわかってるんだから!」
キラ 「大丈夫だって。空中分解だけはしないように強度計算したから」
マイ 「モーターのバッテリーも十分だし、整備も万全だよ」
バナージ「……まあ、マイ兄さんがそこまで言うなら……」
その後、フレームから血のように赤い光を放ちながら夜道を暴走する
謎の自転車の噂が日登市の七不思議に加わったとか加わらなかったとか
最終更新:2014年11月09日 23:26