387 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/11/19(火) 19:20:21.92 ID:???
364の続き

お月見会場
フェルト「きれいねー、月」
ソーマ「襲撃は月のない日を選ぶのが定石だが。…こう見ると、いいものだな」
ティファ「ふふ…」
フェルト「ねね、流れ星に願いを言うと願い事がかなうって言うけど、月に願ったらどうなるのかな?」
ティファ「どうでしょう。…でも、かなわなくなるなんてことはないと思います」
フェルト「そっか! よし、ニールとくっつくニールとくっつく…」
ティファ「ガロードと…」
ソーマ「この素晴らしい友たちと大佐に、永遠の平和と幸福を…」


その頃、近くの林の中…
ガロード「ティファは、やっぱ笑ってるほうがいいよな…へへ」
オルバ「何を一人でニヤついているんだ、ガロード」
ガロード「げっ」
シャギア「…ほう。ティファ・アディールと友人たちか。あれを眺めていたというわけだ」
オルバ「はたから見ればきわめて悪質なストーカーだね。いや、はたから見なくてもストーカーか」
ガロード「てめえら…なんでこんなとこにいるんだよ」
オルバ「僕らが月見をしちゃいけないのかい?」
ガロード「お前らが、月見ぃ?」
シャギア「ふっ。驚くのも無理はない。月といえばGXとダブルエックス、GXとダブルエックスといえば
     我らがライバル、ガロード・ランとティファ・アディールだからな」
オルバ「月の出ぬ間に奴らを叩く…そんなことも言ったよね、兄さん」
シャギア「そうだな、オルバよ。しかしたまの満月。楽しまぬのも損といえる」
ガロード「意味のわかんねーことを…」
シャギア「美しい月を見上げ嗜むワインというのも、また乙なものだ。ワインを通して月を見れば、赤い月が姿を見せる…」
オルバ「はじめてダブルエックスが現れた時のことを思い出すね、兄さん」

388 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/11/19(火) 19:21:24.72 ID:???
ガロード「つーかお前ら未成年じゃないのか」
オルバ「国によって飲酒できる年齢は違うって教わらなかったのかい?」
シャギア「ネオイタリアでは16、ネオロシアは18から飲める」
ガロード「他のところがどうだろうと、ここはネオジャパン文化圏だろ…」
オルバ「そうだとしても、そんなものに僕らが縛られるわけがないじゃないか」
ガロード「身もふたもないこと言ってるし」
シャギア「その通り。我々を縛れるものはただ一つ」
ガロード「なんだ?」
シャギア「その日の気分だ」
ガロード「威張るなよ!」
オルバ「静かに。会話に夢中になっていて気付いていないけど、いつ気付くかわからないからね」
ガロード「叫ばせたのはそっちだろうが。こんなとこで喋ってもしゃーねえか…ジュドー達のところでも行こっと」
オルバ「行っちゃうんだ」
ガロード「ティファ楽しそうだし、邪魔しちゃ悪いだろ」
シャギア「偶然出会った宿命のライバル達とともにいるという選択肢は」
ガロード「ねーよ」スタスタ

オルバ「…困ったね、兄さん」
シャギア「高濃度の砂糖を採取できると踏んでやってきたというのに。
     仕方がない、アクシズ家のところにでも行くとしようか。酒の肴でも、腹に入れば問題はない」
オルバ「今日は軽い夕食になりそうだね、兄さん」
シャギア「そうだな、オルバよ。…ワイン一本買っただけで資金が尽きるとは。まったく景気の悪い世の中だ」

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最終更新:2014年12月17日 21:29