806 名前:セイラが脅迫され日1/8投稿日:05/01/30 09:14:38 ID:???
ギレン「……以上が、本年度の運営計画となります。」
デギン「……ウム、ご苦労であったな。」
 ここ、ジオン学園の理事長室では理事長代理のデギン=ザビに、その息子であ
り高等部の校長でもあるギレン=ザビの学園の運営計画の説明が行われていた。
 ジオン学園は、かつて教育改革を行った名市長ジオン=ダイクンの理念を元に
彼を支えたデギン=ザビとジオン=ダイクンの政治家秘書であった息子のギレン
によって作られた学園である。小学部、中学部、高等部とあり、それぞれの校長
にデギンの子供が就任していた。
 一通りの説明が済むと、計画に満足したのかデギンは、気になっている事をギ
レンに問いただした。
デギン「ところでギレン、グレミーの奴アルテイシアを随分と追い詰めている用
だな。」
ギレン「ククッ おや、流石にお耳が早い。」
 ギレンは驚いた風も無く特徴的な笑いを浮かべる。多くの人が怯えるその笑い
方だがデギンは息子のその態度に慣れてた。
デギン「流石は貴公の息子よ。やる事がえげつない。」
ギレン「おや、アレは父上の孫でもありますが?」
デギン「フン、まあ良い。アルテイシア、アレは父親に似て頑固だからな。それ
ぐらいは、せねばなるまいて。」
ギレン「御意、これでアルテイシアも少しは素直になるでしょう。クククク」





シャア「何!ザビ家の連中、性懲りも無く。」
 株式会社ネオジオンの社長シャア=アズナブルは秘書のナナィから、ザビ家の
アルテイシアへの行為を聞いて、怒声を上げた。
ナナィ「ですが社長・・・」
シャア「黙れ! 止める事は許さんぞナナィ、ザビ家め、これ以上好きにはさせ
んぞ!」



807 名前:セイラが脅迫され日2/8投稿日:05/01/30 09:15:41 ID:???
 アルテイシア=ソム=ダイクン、現在はセイラ=マスと名乗っている女性は友
人の経営する孤児院、カラバに向っていた。そこに、彼女が用事のある人物が働
いているからだ。彼女はその人物が連絡してきた内容を思い返していた。
セイラ(まさか、あの坊やがこのような手を打ってくるなんて!)
 セイラは、グレミー=ザビ、現在は母方のトトという性を使っている若者を思
い浮かべた。
セイラ(外見は父親に似ない優男だというのに……カエルの子はカエルという訳
ね。)
 やがて、目的地であるカラバの前にたどり着いた。カラバはセイラの若い頃か
らの友人、ハヤト=コバヤシとフラウ=コバヤシ(旧姓ボウ)の経営する孤児院
で、最近までは資金難で経営自体が危ぶまれていた。
セイラ(ずいぶんと変わったわね・・・・)
 以前来た時は壁などが壊れていたが、今はきれいに修復されていた。最近ここ
で働き出した若者の親が資金を援助した結果だった。その若者こそが今回セイラ
が会いに来た人物、つまりジオン学園の高等部校長ギレン=ザビの息子グレミー
である。
リィナ「セイラさん!!こんにちは!!」
 セイラが門の前で物思いにふけっていると、カラバで生活している孤児の一人
であるリィナが箒を持ったままセイラの元に駆けてきた。
セイラ「こんにちは、リィナ。お掃除?」
 リィナは、まだ10歳ながらも家庭的でしっかりした性格で、孤児院の家事を
進んでやっていた。セイラが一番気に入っている少女で、リィナもセイラに懐い
ていた。
リィナ「はい。ところで今日は園長先生もフラウさんも留守なんですけど?」
セイラ「ええ、知っているわ。……今日はグレミーに用があって来たんだけど」グレミー「私に御用ですか?」
リィナ「あ!グレミーさん。」
 その時、セイラが訪ねに来た若者が自分の方から現れてきた。
セイラ「ええ、そうよ……」
 セイラはそこまで口にすると、グレミーに付いて来た双子の少女を見た。
グレミー「プル、プルツー、それにリィナも……向うへ行ってなさい。」
リィナ「へ?……はい、解りました……」
プル「え~~!せっかく来たのに!」
プルツー「……フン」
 リィナは名残惜しそうに、プルは拗ねながら、プルツーはセイラを睨みつける
と、それぞれ離れていった。
セイラ(プルツー?……何か嫌われる事でもしたかしら……)
 以前、会った時は外見だけでなく、性格も姉のプルと瓜二つだったプルツーの
変化に疑問を感じていると
グレミー「……で、人払いは終わりましたが。」
セイラ「……そうね。では、単刀直入に言います。貴方の祖父と父親に用があり
ます。案内しなさい。」
グレミー「ようやく、その気になってもらいましたか、祖父も父も喜びます。」
セイラ「よくも、ぬけぬけと……貴方のやった事は脅迫とういのよ」
 グレミーがセイラに連絡してきた内容を端的に言うと『セイラがジオンに戻ら
なければ、グレミーは今後孤児院に関らない、よって援助を打ち切る』というも
のだった。


808 名前:セイラが脅迫され日3/8投稿日:05/01/30 09:16:30 ID:???
 ザビ家の屋敷は現在、思いもよらぬ人物の訪問を受けていた。デギンが『アル
テイシアを連れてくる』と言う孫からの連絡を受けたあと、4人の子供を集め孫
の帰りを待っていた時である。
デギン「何しに来た、キャスバル……いや、今はシャア=アズナブルか。」
シャア「知れたこと! アルテイシアに何をした!」
デギン「ほう……何をとは?」
シャア「まだ、とぼける気か! 貴様らが普通に呼んだとて、アルテイシアが、
来る訳あるまい。」
キシリア「今の貴様には関係ないことだ。」
 横から割り込んできた発言者の方を向くと、そこにはキシリアの他ドズルとガ
ルマの3人が揃っていた。
シャア「では、キャスバル=レム=ダイクンとして答えよう。かつて私を追放し
た者が、妹によからぬ手出しをしている。黙って見過せるものでは無い!

 キャスバル=レム=ダイクン。それは、かつて名市長と呼ばれた、ジオン=ダ
イクンの長男で、ジオン学園の理事長だった男の名前である。若くして、ジオン
学園の理事長になったキャスバルは、当時、偽名を使いMSのテストパイロット
をしていた。その時の名がシャア=アズナブル『赤い彗星』と呼ばれた伝説のエ
ースパイロットである。

デギン「キャスバルという男など、もう存在せんよ。」
シャア「……だが、私はこうしてここに居る。かつて、貴様らの陰謀で私の理想
とする改革は邪魔されたが」
ガルマ「あれの、何処が理想とする改革だ!!」
シャア「フッ、坊やには解らんさ。いいか!私の改プギャ!」
 熱く改革の内容を語ろうとしたシャアは、突然後頭部に打撃を受け、奇妙な鳴
き声をあげながら倒れてしまった。
シャア「いったい、何を!……アルテイシア?」
 シャアは自分に攻撃してきた方向を見ると、そこには仁王立ちして、自分を見
下すセイラと、その隣で呆れているグレミーの姿があった。
 セイラは、生ゴミを見るような冷たい視線で、しばらく兄を見ていたが視線を
外すと屋敷の主に挨拶をした。
セイラ「お久しぶりです、デギンおじさん。」
 その表情は兄を見ていた時と違い、温和で暖かい笑みだった。

809 名前:セイラが脅迫され日4/8投稿日:05/01/30 09:17:16 ID:???
デギン「おお! 懐かしいのアルテイシア!」
ドズル「久しぶりだな、アルテイシア!
 ドズルは、そう言いながらセイラを子供の様に抱きかかえた。
セイラ「ドズル兄さん、私は子供では無いんですよ。もう30過ぎのオバサンな
んですから。」
ドズル「なぁに、俺が20歳の時より若く見える!」
セイラ(あんまり、嬉しくないんだけど……)
ガルマ「少し、痩せたのではないか?」
キシリア「まぁ、元気そうで何よりだ」
セイラ「ありがとうございます。ところで、ギレン兄さんは?」
 セイラは幼い頃から、家族の様に暮らしてきた親類の集まりの中で、ギレンだ
けが居ない事を訊ねた。
デギン「奴は、その方が帰ってくると聞いて、蕎麦を打っておるよ。」
 蕎麦作りは、かつてジオン=ダイクンの元で『ソリコミ秘書』と呼ばれていた
時からのギレンの趣味でセイラの好物であった。
 再開を懐かしむ妹と仇敵に無視されていたシャアは我に戻り
シャア「ア、アルテイシア! 何故、そんな連中と仲良くする!?」
 セイラは、再びシャアに冷たい視線を送ると、まだ倒れたままのシャアの元に
歩み寄り、そのまま頭を踏みつけた。
セイラ「貴方に何か言われる筋合いはありません。」
シャア「うぉ! 兄の頭を踏むとは!!」
セイラ「それに、何ですかその格好は!?」
 シャアの服装は例の仮面と軍服であった。
セイラ「いい年して、そのような! それに最近、同じような格好の変態と周囲
に迷惑をかけていると聞きますが!?」
シャア「聞き捨てならんぞ、アルテイシア! 私だけならともかく同志の悪口は
許せんぞ!!」
セイラ「ダ レ が ダ レ を 許 せ な い ん で す か!?」
シャア「……ゴメンナサイ」
キシリア「赤い彗星も地に落ちたな。」


810 名前:セイラが脅迫され日5/8投稿日:05/01/30 09:18:00 ID:???
 デギンは、セイラに踏まれるシャアを見ながら、過去を思い出していた。

 名市長、ジオン=ダイクンが、志半ばに病死した時、シャアはまだ10歳だっ
た。デギンはシャアの後見人としてジオン学園を設立、シャアを未来の理事長と
して、その成長を見守った。
 シャアはジオンの息子として恥じぬ、いや、父を上回る才を発揮し、18歳の
時には大学を卒業していた。その後も名を変えMSのパイロットになるなど、知
勇兼備の若者と育っていた。
 デギンは、恵まれた容姿と、頭脳、そして危険だと止めてもMSに乗り続ける
勇敢さを合わせ持つ、かつての盟友の息子に狂喜し、20歳になった時、正式な
理事長に就任させた。
 しかし、シャアが理事長に就任してから行った改革はデギンを戸惑わせるもの
だった。
 最初に行ったものは体育の時の服装に『ブルマー』を復活させる事だった。旧
世紀に滅んだその衣装を、わざわざ生地から調べ上げ作り上げたのである。その時は、そこまで出来るシャアの能力に感心したし、動き易そうと不思議に思わな
かった。
 次に行ったのは、『乾布摩擦』だった。これも旧世紀の風習で、健康に良いと
の事だったが、上半身裸の生徒を見つめるシャアの姿に不吉な物を感じていたが
シャアを信じた。いや、信じたかった。
 そんな時だった、シャアがザビ家の親類ハマーン(当時13歳)に性的イタズラ
を行っているのが発覚したのだ。デギンは確信した『コイツは変態』だと。
 デギンが、政治家を目指していたギレンに相談した結果、ジオンの名を穢すも
のと、シャアを追放した。デギンとギレンは後継者をアルテイシアにしようとし
たが、彼女は当時17歳で高校生だった。女子高生が『変態の妹』というレッテ
ルに耐えられるはずも無く、彼女は姿を消し、どこに行ったかもわからなくなっ
てしまった。
 今回、アルテイシアを発見できたのは、カラバで働き出したグレミーが園長夫
妻の友人セイラがアルテイシアと気付いたからだった。デギンは戻ってくるよう
セイラに伝えたが、セイラが頑なに拒絶したため、グレミーが強行手段にでたの
である。

811 名前:セイラが脅迫され日6/8投稿日:05/01/30 09:18:43 ID:???
セイラ「だいたい、何です!?あの『ブルマー』とか言う服装は、あれの所為で
幾らお金を使ったんです!」
 そう、すでに滅んでしまった『ブルマー』を復活させる為、シャアは生地工場
から縫製工場まで作り上げたのである。その為、そこで働いている従業員の為に
もジオン学園は、いまだに『ブルマー』を使い続けなければならなかった。
セイラ「それに、『乾布摩擦』何故そんな事を!?」
シャア「何を言うか! 私が理事長であったら今頃ロランやシャクティの裸が見
れたと何故解らん!!」
セイラ「ワ カ リ タ ク モ ! ア リ マ セ ン !!!」
シャア「イタイ、イタイ、だから踏むなと! おっ!そういえばミネバも食べ頃に」
ドズル「!!!!やらせはせん!!やらせはせん!!やらせはせんぞ――!!」
 ドズルの逆鱗に触れボロボロになるシャアを見ながらセイラは嬉しそうに呟い
た。
セイラ「やらしかったキャスバル兄さんは、もう居ないのね。」
キシリア「……いや、あの程度では奴は死なんよ。」



 その頃、ガンダム兄弟の家では末弟のアルがアムロに質問してきた。
アル「アムロ兄さんは、シャアのライバルだったんだよね?」
アムロ「ああ、そうだよ……決着は付いてないから今でもそうかな。」
 アムロはかつての宿敵との激しい戦いをアルに話そうか迷っていると、アルが
続けて聞いてきた。
アル「あの人のライバルって……恥ずかしくない?」
アムロ(……………………………………………………!!)

812 名前:セイラが脅迫され日7/8投稿日:05/01/30 09:19:31 ID:???
 ザビ家からの帰路グレミーはセイラを送っていた。
セイラ「……でも、今日はありがとう。お陰で、少し楽になれたわ。ずっと逃げ
ているのも心苦しかったし」
 エレカの助手席からセイラが声を掛けた。グレミーは、さっきまで昔は可愛か
ったのに、ギレンと一緒で陰謀家だの性格が捻くれている等、散々文句を言われ
ていたのだが、突然の変化に戸惑っていた。
 結局グレミーの企みは成功しなかった。ザビ家でのセイラの言葉を思い出す。

セイラ「私は、あの時、逃げ出したんです。そのような弱いも者に大勢の子供を
預かるなど出来るはずがありません。」
 デギンも黙って受け入れ、後は昔話やシャアを殴ったりして時間を過ごしたの
である。

グレミー「失礼を承知で、お尋ねします。アルテイシア様、今はどれくらい強く
なられました?」
 グレミーは、セイラの言葉の裏を見取っていた。『子供を預かるには、強くな
らなければならない』彼女は強くなろうとしている。だからこそ、カラバに出入
りしたり、看護士の仕事をしているのだと
セイラ「良く気付くわね。本当に可愛くなくなった。誰に似たのかしら?」
グレミー「昔の事を言われても困ります。アルテイシア様が居なくなったのは私
が、3歳の時ですよ。それに、誰に似たかってザビ家の血です。みんな貴女の考
えに気付いていましたよ。」
セイラ「ドズル兄さんも?」
グレミー「そ、それは……」
 言いよどむグレミーにセイラは溜飲を下げた。今日はずっとこの若者のペース
で来たのだ。今の内にと、セイラは話題を変えた。
セイラ「ところで、カラバは如何するつもり?」
グレミー「如何も何も、本気で私が見捨てると思っていたのですか?」
セイラ「まさか、貴方を苛めているだけよ。」
グレミー「……もう、許してください」
 セイラは本気で落ち込みかけているグレミーを見て苦笑すると、カラバで気に
なった事を思い出した。
セイラ「そういえば、プルツー、あの子どうかしたの?」
グレミー「は? どうか、とは?」
セイラ「あんなに、元気だった子が」
グレミー「ああ、それでしたら私がカラバに来た時からですよ。園長が言うには
私が来る前は元気だったらしいですが、」
 正確には来てすぐは、引っ込み思案になり、最近、元気にはなったが以前とは
喋り方や態度がまったく違っているという事だった。
グレミー「最初は嫌われているかと思ったのですが」
セイラ「そうね、嫌っているようなら貴方と一緒に居たりしないないでしょうか
ら」

813 名前:セイラが脅迫され日8/8投稿日:05/01/30 09:22:02 ID:???
 グレミーがカラバに到着するとプルツーが出迎えた。
プルツー「随分と遅かったね。」
 グレミーはセイラと別れるまで話題になっていた少女を見て、訊ねた。
グレミー「プルツー、前は元気だったらしいけど、私が何かしたのかい?」
プルツー「な、何も無い! 私は昔っからこうだよ! それより、何時までここ
に居る気だい?」
グレミー「そ、そうだな」
 グレミーはプルツーと一緒に園内に入っていった。


リィナ「グレミーさん、お帰りなさい。」
 リィナがそう言いながらお茶をだしてくれた。
グレミー「ただいま、リィナ何か変わったことは?」
リィナ「いいえ、別に……ただ、カツさんが」
グレミー「またか……」
 リィナが園内の問題児の事を話そうとすると
プルツー「リィナ! 牛乳貰うよ」
リィナ「うん……でも、ホント最近よく飲むね。」
プルツー「……体に良いだろ。」
 プルツーはそう言い、牛乳を飲みながら、そっとムネに手を当てた。そう、彼
女は変わった、何故なら彼女は『恋』をしているからだ。   
 プルツーはその恋の相手グレミーをを横目で見た。彼に一目惚れし、最初は口
を聞けなかった。そこで彼女はグレミーの好みの女性像を調べ上げた。結果は行
動力のある大人っぽい女性、しかも胸がデカイ方が好まれると出た。
 それから彼女は周りの行動力のある大人の女性(キシリアやハマーン)を参考
に口調を変えた。しかし、それだけでは足りない、それを補うのが牛乳だった。

ムネに当てた手に僅かながら、しかし確かな手応えがある。双子の姉プルを確実
に上回る膨らみ。
プルツー(フフフッ、待ってなよグレミー……)
 プルツーはナイスバディに成長した自分にメロメロになるグレミーを想像した。

プルツー「フフッ、アハハハハハハハッ 貰ったよ!!」
グレミー「だ、大丈夫なのか?」
リィナ「最近、多いですね。」
プル「あははっ、なんか、もう慣れてきちゃったよ。」


                                完


 最後のページは蛇足と思いましたが、次回のMSの話に出てくるメンバーなの
で、ここで出しておきました。ZとZZの話、長くなりそうです。


タイトルは《お兄ちゃんになった日》です。


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5コマ以上 グレミー・トト ザビ家 シャア・アズナブル セイラ・マス デギン・ゾド・ザビ リィナ・アーシタ 中編

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最終更新:2019年01月04日 14:44