日曜日にチャンネル争いは起こらない。「8時ですよ!!カテジナさん!」を始め、兄弟の知人が出演する番組が多いためである。
朝7時半。
アムロ「ふわああ、久しぶりに早く起きたな。おはよう」
テレビの音『熱血同盟シャッフレンジャー!!』
ドモン「師匠ォオー!どうしてこんな番組にィ!!」
アムロ「ん、どうしたんだ?ドモンの奴?」
ロラン「ほら、例の戦隊シリーズですよ。お師匠様がご出演なさっているらしくて」
アムロ「ドモンの師匠というと、アレか」
アル「悪役で、敵の幹部だよ」
ロラン「脚本無視して、何年も負けたことがないので、一向に番組が終わらないんですよ」
ドモン「師匠ォオーー!!」
8時。
アル「そろそろ、新番組が始まると思うと、ワクワクするね」
カミーユ「前の番組は面白かったなあ。たしか、『赤い刑事シャアバン』だっけ?」
アル「違うよ。シャアバンは前の前の前の番組。シャアバンの後に、『赤い刑事シャアダー』、『特捜ピースクラフト』と続くんだから」
カミーユ「……お前、何歳だ?」
アル「あ、始まった」
ナレーター『仮面ライダー、サイ・アーガイルは
強化人間である。
彼を強化したコーディーネーターは悪の秘密結社である。コーディネーターの野望をうち砕くため、日夜、彼は戦いに挑むのだ』
サイ『変身!とぉ!』
アスラン『く、クルーゼ隊長!?コーディネーターのあなたがなぜ?』
クルーゼ(声はサイ)『違う!俺の名は復讐の戦士、仮面ライダー333(サイズ)だ』
キラ「……アスラーン!!サイ!まさか、そんな……敵同士だなんて」
8時半。
アムロ「さて、そろそろ、おジャ魔女戦士セイラムーンが始まる時間だな」
アル「アムロ兄ちゃんって、ほんとセイラムーンが好きなんだね」
ガロード「違うよ、アル。一緒に出てくるセイラマチルダが目当てなんだろ」
ジュドー「一度も見たことがないけど、どんな話なんだ?」
アル「えーと、お金持ちの娘のセイラが
父を暗殺されて、
屋根裏暮らしの貧乏になって、妖魔と戦いつつ、魔女の修行もするという、お話」
ジュドー「名作劇場までもパクってるのかよ」
30分後。
ジュドー「どうして、シャアバンが金塊を持って登場するんだ?」
アル「シャアバンはセイラの実の兄なんだよ。うーん、今日が最終回だったみたい。」
アムロ「そ、そんな。水兵姿のマチルダさんにもう会えないなんて。マチルダさーん!」
ロラン「静かにしませんか。朝っぱらから」
ドモン「師匠ォオーーー!」キラ「アスラーン!」
アムロ「マチルダさーん。マチルダさァーーーん!」
アンディ(不法侵入)「うーむ、ここのコーヒーはうまいねえ」
ランバラル(不法侵入)「よそとは違うのだよ、よそとは。(ゴクッ)」
ギンガナム(自分が法律)「絶好調である!」
キラ「
うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ・・」
ロラン「(プチッ)」
ウッソ「ふあああ、よく寝た。今日の昼食は?って、うわ!!誰か暴れたの?」
ウッソは部屋を覗きこんだ。中は、ただ、黒洞々(こくとうとう)たる血ばかりである。武人の行方は、誰も知らない。(了)
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ガンダム一家 ガンダム家 日常
最終更新:2018年11月21日 22:58