22 名前:ミリアリア・レポート(1/10) :2011/03/27(日) 08:51:24.37 ID:???
1乙!そして前スレ1000のバナージへ…

 とある喫茶店にて……
ミリアリア(以下ミリ)「……というわけで、お願いします!」
カイ「ふうん、俺に弟子入りねえ」
ミリ「私、立派な戦場(この世界に戦場なんて無いけど……)カメラマンになりたいんです!」
カイ「ま、心意気は良いし、手伝いが増えるのは悪い事じゃないが……足りないものがあるな」
ミリ「足りないって……お色気?」
カイ「試験だよ。といっても、何点なら合格ってテストじゃなくて、レポート形式だ。
   方向性が合わないのに、弟子入りしても困るだろ?」
ミリ「(せっかくボケたのに……)あの……写真じゃないんですか?」
カイ「いや、文字のレポートさ。そいつを見れば、どんな写真が取りたいかは見えてくるからな。
   題材は……そうだな。今度の日曜日のガンダム家を尾行してもらおうか」
ミリ「ガンダム家って……アムロさんやキラの家ですか!?」
カイ「ああ、あそこはどんな風景もあるからな。それと、もう1つ」
ミリ「?」
カイ「家の人に気付かれるなよ。会うのはいいが、怪しまれたり、レポートしてるってばれたら失格だ」
ミリ「厳しくないですか!?」
カイ「決死のルポってのはそういうもんだ。アムロには後で聞いておくからな。どうだい、諦めるかい?」
ミリ「……やります!やらせてください!」
カイ「いい返事だ。当日までには時間があるから、しっかり準備しておけよ」
ミリ「分かりました!」
カイ「……おっと、仕事の時間だ。じゃあな、金は払っておくから、じっくり考えろよ」
ミリ「はい、ありがとうございます」

ミリ「えーっと、確かキラの話だとこの日は出掛けるって言ってたわね……
   うーん、どうすれば……」
ミリ「あれ、カイさんメモ帳を忘れていってる……『初心者用、尾行と潜入のポイント』?」
 ppp
ミリ「あ、カイさんから電話だ」
カイ『喫茶店にメモ帳を忘れちまったんだが、見てないか?』
ミリ「はい、ありますよ。今から届けに……」
カイ『いや、俺も忙しいからな。今度会う時まで預かっておいてくれ。
   大事な事は書いてないけど、絶対に中は見るなよ』
ミリ「あ、はい」

カイ「ふふ、頑張りな……」

23 名前:ミリアリア・レポート(2/10) :2011/03/27(日) 08:51:56.20 ID:???
 ガンダム家、AM3:00 天井裏
ミリ「ガンダム家はこの時間から張ってないといけないみたいだけど……あれは?」
ドモン「今日はいい天気になりそうだな。それじゃあ、始めるか」
ミリ「あれはドモンさん……きっと朝から激しいトレーニングを……」
ドモン「…………ブツブツ」
ミリ「って、座ってなにやら唱え始めた?まあ、騒ぐのは流石に近所迷惑よね」
ドモン「……不敗……侠乱……ブツブツ」
ミリ「漢詩かしら……うーん、よく分からないわ……」
バナージ「ううん……朝から誰だ?」
ミリ「もうばれた!?って、兄弟とは違うようね」
バナージ「暗くてよく見えないけど、オードリーとは匂いも、髪型も違うし……」
ミリ「漢詩かあ、勉強が必要って事かしら……」
バナージ「全く聞いてない……聞けよ!」
ミリ「あ、そうだ。アンタちょっと手伝って。兄弟じゃないのにここにいるって事は、わけありなんでしょ?」
バナージ「いや、俺は単に……」
ミリ「刺すわよ?」
バナージ「謹んで手伝わさせて頂きます」

 AM4:30
ミリ「やっと終わった……と思ったら、ロランさんが起きだしたわ」
ロラン「ふう、今日はピクニックだし、大入りでいいから楽だなあ」
ミリ「そう言って取り出す調理器具が明らかに業務用だわ……」
バナージ「ほぼ食べ盛りの男で18人だしな……いつか俺もあの中に……」

アムロ「ロラン、おはよう」
ロラン「おはようございます!さっき天気予報を見ましたが、晴れるみたいですよ」
アムロ「そりゃ良かった。せっかくの花見が雨だったら、台無しだものな」
ロラン「ええ、でも混みそうですね……」
アムロ「だから早めに行くんだろう。それに、昨日確認したが、大型駐機場はたぶん大丈夫さ」
アムロ「……」
ロラン「どうかしたんですか?」
アムロ「いや、ジュドーたちが寝坊しないか心配でな」
ロラン「大丈夫です。いざとなればハンマーで叩き起こしますから」

24 名前:ミリアリア・レポート(3/10) :2011/03/27(日) 08:53:55.88 ID:???
 AM6:30
ミリ「本当にハンマーで起こすなんて……ええと、ジュドー、ガロード、シン……」
バナージ「朝からミンチって……悪夢だな……」
ミリ「キラは早起きに慣れてるウッソに起こしてもらったみたいね、抜け目無いなあ」

シン「痛ててて……ホントにすること無いじゃないか……」
ドモン「早起きしないからこうなるんだぞ、自業自得だ」
ロラン「早起きを大切にしない人には、僕は誰にでもやりますよ」
マイ「急いで食べて下さい。遅くなると道路も混みますから」

 AM7:00
ロラン「どんどんお皿を持ってきて下さい!あと10分で出ますよ!」
キャプテン「出発が遅れた場合、渋滞に巻き込まれる確率79.351%」
アムロ「用意が終わった奴からビグ・ラングに乗り込め!遅れたら置いて行くからな!」
マイ「えっと、道は……左折して4670m先を云々」
セレーネ「ナビがあるんだし、そこまで記録しなくてもいいのに……」
シーブック「なんでいの一番に姉さんが乗り込んでるんだろう……別に早起きをしてたわけでもないのに……」
セレーネ「どういう意味かしら?」

ミリ「聞いてた以上に騒がしいわねえ」
バナージ「なあミリアリア、1つ疑問なんだけど……」
ミリ「何?」
バナージ「どうやってビグ・ラングを追いかけるんだ?」
ミリ「私、MSの免許すら持ってないわよ。トールの予定が合わなかったのが痛いわね……
   でも、アンタ主人公っぽい顔だし、ガンダムくらい持ってるんでしょ?お願い!」
バナージ「こいつ、ニュータイプか……!?」

バナージ「で、結局こうなるのか……」
ミリ「うん、盗聴器を取り付けておいて正解だったわ……
   ふむふむ、なるほど。帰りは大型に慣れてるコウさんとキラが運転するのね」
バナージ「また聞いてない……ああ、サイドシートはオードリー専用って決めてたのに……」
ミリアリア「複座でも無いのに何言ってるのかしら……あ、そうだ。着いたらこれ着てこれ付けて」
バナージ「……メガネ?」

25 名前:ミリアリア・レポート(4/10) :2011/03/27(日) 08:54:51.28 ID:???
 AM10:00
ジュドー「着いたー!」
セレーネ「菜の花が満開ね」
アムロ「この時期は綺麗だって聞いたけど来て良かったよ」
セレーネ「どの娘に聞いたのかしらね?」
アムロ「ブライトだよ……なんだその目は、さては信用していないな!?」
シロー「いい匂いだな、こんどアイナと一緒に……」
シュウト「ビグ・ラングに乗り続けててお腹すいちゃった」
ロラン「まだご飯には早いですよ」

ミリ(メガネ変装)「カップルだとバレにくいって書いてあったけど、助かったわ……」
バナージ(メガネ変装)「こんな所をオードリーに見られたら……いや、ドズルさんに見つかっても……
        マリーダさんだってファンネルの嵐が……」
ミリ「大丈夫、バレやしないって。それより、もっと近づいてよ。これじゃ恋人同士には見えないわ」
バナージ「ああ、オードリー……決して浮気じゃないんだ、これは仕方の無い事なんだよ……」
ミリ「私だってトールがいるわ。偽装なんだし浮気にはならないわよ」

 ドンッ
バナージ「うわっとと……」
??「ごめんなさい!よそ見してて」
バナージ「いや、気にしてな……い……!?」
ミネバ「そんなに驚いてどうかしたのか?」
バナージ「い、いやあ。妹に似てたものだから、つい、ね……(最悪だー!)」
ドズル「せっかくのデートなのに娘が邪魔して悪かったな」
バナージ「いえいえ、こちらこそ……ハハハ」
ミリ「もう、妹に似てるのがそんなに気になるの?アンタひょっとして……」
バナージ「そ、そんな事あるか!」
ドズル「?」
ミネバ「どうかしたのか?」
ドズル「いや、バナージとか言う小僧に声や雰囲気が似てるな、と思ってな」
ミネバ「そういえばそうだな……名前はなんて言うんだ?」
バナージ「バレル・カリメイダ……です(とにかくバナージっぽくない名前を!)」
ドズル「そうか、バレル君か、俺の思い違いだったな。もしバナージだったら、ぶっ飛ばしてるところだった」
バナージ「は、はあ……(早く去ってくれ……)」
ドズル「彼女も可愛いし、いいカップルだな。じゃあ、上手くやれよ」
バナージ「あ、ありがとうございます!」
ミリ「またねー」バイバイ

26 名前:ミリアリア・レポート(5/10) :2011/03/27(日) 08:56:07.40 ID:???
 AM11:00
ミリ「ふう、危うくガンダム家を見失うところだったわ……」
バナージ「ふう、危うくオードリー達にばれるところだった……」
ミリ「さて、ガンダム家は……あそこね。ソフトバレーをやってるわ」
 ポーン
バナージ「大ファール……ってこっちにボールが来た……!?」
キラ「お邪魔してすいません」タタタ…
ミリ「構いませんよ、はい」
キラ「ありがとうございます」タタタ…

バナージ「よく知り合いの前で堂々と出来るな……」
ミリ「どうせよく似た人だ、位にしか思わないから普通に接しろ。って書いてあったからね」
バナージ「でも俺は名前を訊かれたよ……」
ミリ「それは特別よ。まあ、そうなったら適当な名前でごまかすだけだけど」
バナージ「どういう名前?」
ミリ「ウィンリ
バナージ「もう分かったからそれ以上言うなよ!!」

 AM12:00
コウ「どこもかしこもカップルばかり……この公園は……地獄だ……」
マイ「この区域でどこもかしこも、という表現にはあと6組足りないと思われる」
アムロ「ははは、シーマさんとモニクさんを呼べば残り4組になるぞ」
マイ「モニクさんの恋人を見かけたんですか?」
アムロ「いや、そういう事じゃなくてだな……」
シン「でもさ、さっきボール取ってもらったメガネのカップル。なんか憧れるよな。お似合いって奴?」
ウッソ「お姉さんの方に少しカテジナさんチックな雰囲気がしたのが気になるのですが……
    それよりシン兄さん。恋人なら2人もいるじゃないですか!」
シン「マユとステラの事か?あいつらは何ていうか……どっちかって言えば妹だな。
   何年か経ったら分かんないけど、まだそういう事は考えられないよ」
セレーネ「光源氏計画とは、さすがアムロ兄さんの血筋ね……」
シン「何でそうなるんだよ!?」
アムロ「そもそも俺の血筋とはなんだ!」
ロラン「まあまあ、それより、そろそろお昼ご飯にしませんか?おーい、帰って来ーい!!」
ヒイロ「任務了解、ソフトバレーからの帰還を開始する!」タタタ
アル「たくさん遊んでもうおなかがペコペコだよ!」タタタ

ミリ「私達もお昼ご飯にしましょうか。こんな事もあろうかと2人分のお弁当は用意してるから」
バナージ「え……ああ、分かった。
     オードリー、これは練習なんだ……君とのデートの練習なんだよ……」
ミリ「場所は……あのベンチがいいわね」

 前半終了。後半に続きます

29 名前:ミリアリア・レポート(6/10) :2011/03/27(日) 09:46:47.87 ID:???
 AM12:30
バナージ「たしかにここならガンダム家の動きが良く分かるけど、ちょっと遠すぎないか?」
ミリ「実はリュックにも盗聴器を仕込んであるのよ」
バナージ「髪でイヤホンを隠して……用意周到だな……」
ミリ「最低でもこの位しておかないと! ……って、カイさんのメモに書いてあったわ」

シュウト「おいしい!」
ロラン「外で食べるご飯も格別ですね」
ドモン「公園の中とはいえ、こうして自然の中で食べていると、俺達も自然の一部だってことを実感するよ」
アムロ「全くだ。それに比べて、あいつらは……」

ジュドー「唐揚げはいただくよ!」
刹那「させるかっ!」
キラ「食べたい唐揚げがあるんだ!」
シン「アンタって人はー!」
ガロード「この隙に刹那兄達の抱えてるウインナーを……」
コウ「ニンジンと取り替えて……」
ウッソ「コウ兄さんの取り皿にニンジンを追加しましょう」
シーブック「代わりに卵焼きを貰っておこう……って、あれ?」
カミーユ「卵焼きは奪ってでも食べたいものなんだよ!」
ヒイロ「任務了解!」

シロー「騒がしいというかなんというか……」
アムロ「あいつらに落ち着きが出てくるのはまだ先か……」
マイ「バスケットを分けて正解でしたね」

ミリ「……楽しそうねえ、メモに書いておかなくちゃ。ところでバレル、まわり見てどうしたの?」
バナージ「いや、誰かに見られてるような気がして……オードリーの匂いはしないんだけど……」
ミリ「気のせいよ、気のせい」

ルナ「ねえ、あれってミリィじゃない?」
セシリー「変装しているけど、間違いないわね。
     じゃあ、隣にいる男の人は誰なのかしら……トールには見えないし……」
ソシエ「もしかして、私達の知らないところで彼氏2号作ってるとか……」
ルイス「ネーナ!スローネドライ用意して!」
ネーナ「了解!」
沙慈「止めなよ!バレバレでも変装までしてるって事は何か事情があるんだよ!だからさ、ここは穏便に……」
ルー「みんな注目!沙慈君が代わりにみんなにジュース奢ってくれるそうよ!」
沙慈「そんなあ!?」

30 名前:ミリアリア・レポート(7/10) :2011/03/27(日) 09:48:00.71 ID:???
 PM2:30
バナージ「あ、兄弟が動き始めた」
ミリ「そろそろ帰らないと、渋滞に巻き込まれるって言ってたわ。私達も追いかけましょう」
バナージ「そうだね。帰リニ知リ合イニ遭イマセンヨウニ……」

ミケロ「よう兄ちゃん、彼女連れとは羨ましいじゃねえか」
ガラ「こっちは男だけで来てるってのに」
ラセツ「見せ付けてるってやつか?」
バナージ「絡まれるなんて……別の意味で嫌な人達に遭っちゃった……」
ミリ「もてない男のひがみは見苦しいわよ」
バナージ「ちょ……騒ぎを起こそうとするなy」
ミケロ「こいつ、さっきのガキ共と同じ様な事を……!」
ガラ「ナヨナヨしてた奴がハーレム築いてやがったから、からかってやったら」
ラセツ「女のMSに襲われ追い掛け回された嫌な記憶を思い出させやがって……!」
ミケロ「代わりにごめんなさいと言わせてやる!」
バナージ「完全に怒らせて、どうするんだよ……って、うわっ!?」ビシュン
ミケロ「ははは、生身でMSに立ち向かおうとは、根性だけは褒めてやるよ!」
ミリ「ちょっと、こっちがMSに乗る前から卑怯じゃない!?」
ミケロ「卑怯は弱者のたわごとだぜぇ」
バナージ「この……!」
ミケロ「謝るまでは止めねえぞぉ!」

ガラ「おい、兄貴……!」
ラセツ「あれは……白くて……赤いガンダム!?」
ミケロ「な……まさか……あいつみたいに呼べば来るってのか!?」
バナージ「そうだ……全部お前らのせいだ……こんな偽デートに巻き込まれたのも、
     オードリーとのデートプランをリアルタイムで悶々と妄想する今日の予定が崩れたのも、
     オードリーに嘘を付かなきゃいけなかったのも、全部お前らのせいなんだ……!」
ミケロ「そ……それは俺達のせいじゃないんじゃないかなあ……」
バナージ「ここから……ここから出て行けええ!!」
ミ・ガ・ラ「「ごめんなさあああい!!」」

コウ「うわあ、汚い花火だ」
アル「シロー兄ちゃん、行かなくていいの?」
シロー「いやあ、もう解決したのに、警察が割り込んでも野暮だしね。届出があれば、でいいんじゃないかな」
刹那「あのガンダムは……いったい……!?」

31 名前:ミリアリア・レポート(8/10) :2011/03/27(日) 09:49:24.93 ID:???
 PM5:30
ロラン「帰るついでに買い物をしていきましょうか」
コウ「帰ってからだと、遅くなるしな」
キラ「コウ兄さんも疲れたよね、最後は僕が運転するよ」
ジュドー「みんなで行くと邪魔だから、俺達は待ってるよ」
シュウト「お菓子売り場に行っていい!?」
ロラン「ええ、いいですよ。でも、すぐに選ばないと買ってあげませんからね」
アル「やったあ!」

ミリ「当たり前のように大型カート2台を取ったわね……」
バナージ「ところで、この服装は……」
ミリ「公園までとは別人にするためよ。さすがに怪しいじゃない?」
バナージ「そう言われればそうだけど……買出し、って設定になったからまだマシか……」
ミリ「似合ってるんだしいいじゃない。そのオードリーって子に見せたらきっと喜ぶわよ。
   あとで写真に収めておこうかしら」
バナージ「見セチャッタラ今日ノ出来事ガバレチャウ……」

セレーネ「若い2人がこんな時間から買い物なんて、のん気で良いわねえ」
シロー「うーん、男の方の彼女さん?の名前が出てるし、俺には友達にしか見えないんだけどな……」
セレーネ「ここは対抗するしかないわね、マイ!」
マイ「幾ら冗談とは言え、誠に遺憾です」
セレーネ「帰ったら覚えておきなさい!」

アムロ「まったく、何をやってるんだか……」
ロラン「スウェンさんを今ここに連れてきたいくらいですよ……」
リボンズ「見たかい?あのパーマの男性」
リジェネ「色黒の女の子を連れていた人だよね?あれが年齢差カップルだね」
リボンズ「それにしても女子高生をたらし込むなんて、いったい何をしたんだろうね?」
アムロ「そこのイノベイド2人組、ひき肉とこま切れ肉のどっちが好きなんだ?」
リボンズ「いやだなあ、冗談じゃないか」
ロラン『ヒイロ、駐機場に量産型じゃないイノベイドっぽい機体があったら爆破しておいてください』
リジェネ「ああ、帰りが歩きになっちゃう……」

 PM6:30
シュウト「ただいまー」
キラ「やっぱり下が重い機体は大変だなあ」
ロラン「さあ、急いでご飯を作らないと」

ミリ「ふう、私達も無事に天井裏に潜入したわね。それにしても、あんな入り込み方があったなんて……」
バナージ「天井裏への道、通称『ラプラスの箱』……ばらしてもよかったんだろうか……?」

32 名前:ミリアリア・レポート(9/10) :2011/03/27(日) 09:51:17.34 ID:???
 PM7:30
兄弟「「いただきます!」」
ミリ「兄弟がご飯を食べ始めたようね。メニューは、っと……」
バナージ「マメだなあ。あ、夜ご飯もってきたよ」
ミリ「え!?アンタ料理できたんだ」
バナージ「天井裏は1人暮らしだからね……覚えないとやっていけないよ……」
ミリ「助かったわ。どれどれ……おいしい。いい主夫になれるわ」
バナージ「ありがとう。 ……オードリーの手料理も食べたいけど、俺が料理を振舞うのも悪くないかな」
ミリ「何度もその子の事話してるけど、よっぽど好きなのね」
バナージ「ああ、なんて言ったってオードリーは……」
ミリ「長くなりそうだからそこでストップ」
バナージ「ちょっと話すだけだから、たったの3時間くらいだよ」
ミリ「じゅうぶん長いわ……」

 PM9:00
バナージ「それじゃあ、俺はもう寝るよ」
ミリ「あれ、早いのね」
バナージ「他にすることも無いからね」
ミリ「まあ、確かに彼女でもない女の子がいれば、することも出来ないわねー」
バナージ「どういう意味だよ!?」
ミリ「それを聞いたらセクハラよ」
バナージ「この、自分から言い出しておいて……」
ミリ「そうだ、寝る前に、言い忘れてた事があったわ」
バナージ「?」
ミリ「今日はありがとね。アンタがいなければ、もっと出来が悪くなってたかも……」
バナージ「あ、ああ。どうも……」
ミリ「もしオードリーさんにバレたら、私も本当の事言って謝るから」
バナージ「……お前の方こそ、バレたら言えよ。俺も謝らないと」
ミリ「いいわよ別に。トールなら予定が合わなくて来れなかっただけだし、これくらい分かってくれるって」
バナージ「そうか…… がんばれよ。ミリアリアなら、きっとカイさんの弟子になれるよ」
ミリ「ありがとう。それじゃあ、おやすみ」
バナージ「おやすみなさい」

ミリ「さて、頑張らないとね。っと、これは入浴タイム!?撮って売ろうかしら……
   ……いやいやそんなことしたらバレるわ……でもお小遣いもピンチだし……」

33 名前:ミリアリア・レポート(10/10) :2011/03/27(日) 09:53:42.43 ID:???
カイ「……それで、これがお前のレポート、ってわけか」
ミリ「はい! あの……それで……結果は……」
カイ「まあ待てよ。どうだいアムロ?彼女の1日レポートは」
アムロ「まさか、あとを付けられてるとは思わなかったよ……もしかして、ずっと俺達のそばにいたのかい?」
ミリ「はい。どんな格好だったかは言えませんが……」
アムロ「そこまで言わなくても構わないさ。カイ、俺はお前とミリアリアちゃんは合うと思うぜ」
カイ「やっぱりな。レポートの対象が言うなら間違いない、合格だ」
ミリ「という事は……」
カイ「ああ、弟子にしてやるよ。その代わり、助手扱いだし、俺は厳しいぜ」
ミリ「ありがとうございます!頑張ります!」

ルナ「あー、いたいた!」
ミリ「ルナ!ねえ聞いて、実は……」
ルイス「そんな事より、昨日ジャブロー緑地公園で男の人と一緒にいたでしょ!?」
ルー「ちゃあんと見てたんだから!ね、あれ誰?どうやって知り合ったの!?」
ミリ「え、あれはええと……」
トール「ミリィ、昨日は行けなくてゴメンな!」
ソシエ「あー、噂をすれば!ねえちょっと聞きなさいよ!ミリったら昨日ほかの男と……」
トール「俺の代わりが見つかったんだろ?よかったよかった。そいつには、俺からもお礼を言いたいくらいだよ」
セシリー「なんだか話がよく分からないわ……」
沙慈「やっぱり複雑な事情があったんだよ……」
ミリ「そう、複雑な事情があったの!だからトールも分かってくれてるし、問題ないわ!」
ネーナ「ちょっと、複雑な事情って何なのよー」
ミリ「教えなーい!ね、トール!!」
 わーわーぎゃーぎゃー

カイ「なるほどね。謎の協力者がいたのか」
アムロ「いいのか?思いっきりばれてたみたいだぞ?」
カイ「兄弟以外にバレたら、なんて言ってないからセーフさ。それより、アムロも優しいな」
アムロ「お前は誤魔化せないか。邪気は無かったし、必死になってたみたいだから何か事情があると思ってさ。
    だが、お前が絡んでるとはな。あとで兄弟達に伝えておくよ」
カイ「こいつ、俺に弟子なんて付けさせやがって」
アムロ「そういってる割には嬉しそうだぜ。お前も素直じゃないなあ」
カイ「はは、全くだ」

 おわり 支援ありがとうございました!

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最終更新:2015年01月28日 22:26