141 名前:刹那の夜の秘密(1/2) :2011/04/27(水) 22:25:49.16 ID:???
ロラン「最初は格闘型1機空いていた刹那の格納庫も、いつの間にか埋まってきましたね」
アムロ「3機だもんな。デカブツが無いだけましか」
刹那「エクシアが進化し、次世代の機体が生まれる……実にガンダムだ
アムロ「だが、後継機になったからといって、慢心しちゃダメだぞ。
    性能に頼るような使い方は、腕を下げる結果にもなりかねないからな」
刹那「ああ、分かっている……分かっているさ……」

 その日の夜
アムロ「ふう、ちょっと仕事をまとめていたら遅くなっちまったな……」
 ガタッ
アムロ「この足音は……泥棒!?いや、違うな…… ……玄関に向かっていく……?」
 バタン、がちゃ
アムロ「刹那の靴だけ無い……こんな夜中に、外出なんて……追いかけてみよう」

アムロ「クアンタで外出するなんて、ミッションかな?
    そういえば、最近、俺が帰ってきた時と朝の刹那の靴の位置が変わってたな……」
刹那「キョロキョロ」
 がちゃり
アムロ「お、辺りを見回してから、建物に入っていった。ここは……廃工場か」

アムロ「どこに行ったんだろう……おや、いかにも怪しげな地下通路への入り口が……
    確かこの下には、MSが通れるトンネルがあったはず……入ってみよう」


アムロ「……ふう、まさか迷路になってるとはな。でも、やっと明るいところに出られる。
    ……ここは!?」

142 名前:刹那の夜の秘密(2/2) :2011/04/27(水) 22:26:30.63 ID:???
 そこには、サザビーと、クアンタが戦う姿があった。
シャア「遅いな……私はファンネルすら使っていないのだぞ」
刹那「くっ……」
シャア「次手の見極めすら甘い。この程度で貴様の距離だと言うのならば……そんな戯言は撤回しろ!」
 サザビーがビームサーベルを振るう度、ソードビットは弾かれ、クアンタは傷ついていく。
 逆に、サザビーにはほとんど傷はついていない
刹那「一旦距離を……」
シャア「自らの間合いすら捨てるか……この離脱は戦略ではない、逃亡だな」
アムロ「刹那!シャア!何をやっているんだ!?」
シャア「この声は……アムロか!」
刹那「アムロ兄さん!? ……シャア・アズナブル、構わない!続けてくれ!」
シャア「……分かった! アムロ、よく見ていろ。貴様の弟の選択をな!」
刹那「俺は……真のガンダムになる……トランザム!
シャア「さあ、さっき言われた事を実践しろ!貴様のレベルなら、出来る!」
 トランザム中の機体を、何事も無いかのように捉えていくサザビー
刹那「く……まだだ……!」
シャア「まだ量子化に頼ろうというのか!?
    実体化した瞬間がクアンタの終わりだと、身を持って教えたはずだ!」
刹那「近距離を保ち制動し、実体で対応……ぐっ……!?」
シャア「もはや焦げ痕ばかりで、元の色が分からんではないか。だが、これで終わると思っていないだろうな?
    貴様の誓いは、叶えられると信じているからこそ、私も協力しているのだぞ!」
刹那「俺は……どれだけ時間が掛かろうと……本気の貴様に勝つまでは諦めない!」
シャア「ならば、まず私を本気にさせるのだな。刹那!」

アムロ「いったい、何がどうなっているんだ……?」
ヒイロ「やはり、アムロ兄さんか」
アムロ「ヒイロ!?」
ヒイロ「刹那の後を追っている、兄さんを尾行した。 これは、俺が紹介した」
アムロ「ヒイロが紹介?」
ヒイロ「ああ。シャアには、ゼロシステムの克服に協力してもらった……今でも、訓練を手伝ってもらっているが……
    刹那兄さんも強くなろうとしている。だから、同じ事が出来ないかとシャアに相談したのだ」
アムロ「それが、この戦闘訓練って事か」
ギュネイ「こんなスパルタ、社員教育でも見せませんよ……」
アムロ「ギュネイ、君も知っていたのか」
ギュネイ「ええ、ここはダイクン社の訓練施設ですから。入り口の工場も系列ですよ」
アムロ「そうだったのか、すまないな。それだけ、親身になってくれてるって事か……ヒイロ、帰ろうか」
ヒイロ「見届けなくていいのか?」
アムロ「ギャラリーがいたって、2人ともやりにくいだろ?それに、シャアも幸せそうだしな。
    俺はただ、知らない振りをしているよ」

刹那「いつかアムロ兄さんに追いつき……真のガンダムになる!
   その為には、アムロ兄さんのライバルである貴様を超える!」
シャア「その気迫……それでこそアムロの弟だ!その若い力が、新しい時代を作るのだ!!
    さあ、早く私を超えてみせろ!」

 おわり たまには強いシャアもねww

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2015年02月16日 20:31