16 名前:変化?!鉄仮面 1投稿日:03/09/27 12:29 ID:???
始まりはいつも通りの平穏な休日の朝だった。
朝からセシリーの家のパン屋のバイトを入れていたシーブックは、
休日出勤のアムロやいつも通り朝食をたかりに来るギンガナムとご飯をかき込み、
愛用の自転車でダウンタウンへ向かった。

シーブック「おはようございます、ザビーネさん」
白い小麦粉がまだら模様になった黒いエプロンがトレードマークのザビーネはいつも通り先に来ている。
ザビーネ「…あぁ? うむ、おはよう」
いつも精悍なザビーネが、今朝は憔悴した表情をしていた。
シーブック(オ○ニーのやりすぎかな?)
無気力なザビーネを見て不謹慎にもこんなことを考えていると、
ザビーネ「シーブック、君はリーダーとはどういう存在であるべきだと思うかね?
      親しまれる存在か?畏敬される存在か?どうだ?」
こんなことを聞いてきた。

ザビーネは何のつもりか、二人きりになると政治論やらこの類の話題を振ってくる。
こんな問題に決まった答えなんかないので、シーブックは適当に答えているのだが、
この日のザビーネは執拗だった。
ザビーネ「駄目じゃないかァァ、どっちかはっきり答えてくれないとさぁぁ?!」
しかも、いつもはクールに決めているのに、テンパってアヒャっている。
セシリーも側に来ていて、
セシリー「シーブック、貴方の意見で決まるのよ。お願い、答えて!」
シーブック「いったい、何をどう答えれば良いのさ?!」
セシリー「父さんの顔が!」
シーブック「顔が?」
鉄仮面「ふはははは、おはよう諸君」
奥からぬうっと姿を現した鉄仮面のその顔を見て、シーブックは驚愕の叫びを上げる。
シーブック「な ん と ぉ ぉ ぉ !?」

鉄仮面「驚いたかねシーブック君。ふははは、可愛かろう?」

ttp://www.sdgundamforce.com/site/characters/nt_chief.html

一夜にしてハロの顔になっていた鉄仮面は楽しそうに言った。
シーブック「いったいどうしたんですか!あの顔がパクリだって円○プロに訴えられて負けたとか?!」
鉄仮面「私はウルトラセ○ンではない!が、販売遂行のために顔をフレンドリーにしたのだ!」
セシリー「怖がって逃げた客がいるからって、極端よ」
シーブック「あの、何ていうか、その胴体にその顔は、はっきり言ってキモイ!ですよ」
鉄仮面「うぬう、シーブック君、君まで反対だというのか」
ザビーネ「3対1、貴方の負けです。店長」
ザビーネも普段のクールな態度に戻って、鉄仮面に告げる。
鉄仮面「口出しせんでもらおうか。これは家庭の問題だからな!」
セシリー「家庭の問題?勝手なこと言わないでよ」
セシリーはそういうと、携帯電話を取り出してどこかにかけた。
セシリー「もしもしドレル兄さん?父さんのこの顔見てくれる?」
そういって彼女は、遠くの大学に通うため離れて暮らしているドレルに、
携帯電話についているデジタルカメラで撮った父のハロになった顔の画像を送った。
ドレル「父さん、この顔はいくらなんでもやりすぎだよ!反対だな僕は」
セシリー「父さん、これで2対1よ」
鉄仮面「うぬうう」

こうして彼の「顔から親しまれる店主になろう大作戦」は阻止された。がいつかは認められることもあるだろう。
その日まで、負けるな鉄仮面の中の人!頑張れ鉄仮面の中の人! (完)


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最終更新:2018年11月29日 11:22