シン「すまない相談がある」
アムロ「どうした?」
シン「この近くにレンタルMS屋みたいなのってなかったっけ?」
コウ「確か商店街の隅にあった喫茶・東方不敗(喫茶店)の横になかったっけ?」
ガロード「あぁそこか?ムリムリ!こないだ閉店しちまったよ!他にどっかなかったっけ?」
ジュドー「アクシズコンツェルトもMSの貸し出しはやってないし・・・」
カミーユ「ティターンズ高校がやってるけど・・・事故が続出して謝罪と賠償に追われてるから・・・」
シン「そうか・・・」
シロー「しかし何故そんな話を?」
シン「・・・あぁ、実は俺のクラスメートのルナマリアが事故を起こしてしまってね、修理されるまでの代車を探してくれと頼まれてね」
アル「そういえばこの家の地下MS倉庫って広いしさ、そこから貸してあげれば?」
シーブック「それもそうだな、ガロード、ジュドー、なかったか?」
ガロード「(ギクッ!)いや・・・その・・・」
ジュドー「あ・・・」
ドモン「ジュドー!ガロード!また売ったっていうのか?」
ガロード「最近・・・小遣いが減りすぎて・・・」
ジュドー「ジャンク品として・・・さ・・・」
ロラン「ちゃんと自分のお金くらい考えて使えと教えたはずです!」
シロー「お前って奴はぁぁぁっ!!仕方ない!アムロ兄さん!あれを!ドモン!カミーユ!同時に行くぞ!」
ドモン「おぉっ!俺のこの手が真っ赤に燃える!勝利を掴めと轟き叫ぶ!・・・」
カミーユ「歯ァ食い縛れ・・・!」
アムロ「承知した!ゴルディオンハンマー!発動!承認!」
ロラン「了解!ゴルディオンハンマー!セーフティーディバイス!リリーブッ!」
シロー「ハンマー・コネクト!ゴルディオン・ハンマーーーーーッ!!!!」
ガロード・ジュドー「や・・・やべぇ・・・」
シロー「ハンマー・ヘル!」
ドモン「行くぞぉ!爆熱!!」
カミーユ「そんな兄弟・・・」
シロー「光になれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!」
ドモン「ゴォォォォォォォォォォッドフィンガァァァーーーーーーーッ!!!」
カミーユ「修正してやるーーーーっ!!!」
ガロード・ジュドー「ぐわぁぁぁぁぁっ!!」
シロー「ふぅ・・・世話の焼ける弟を持ったものだ・・・」
ドモン「まったくだ」
コウ「と、とにかく売り払われたMSは後で探すとして、」
アムロ「そうか・・・しかし何に乗っていたんだ?」
シン「・・・この写真を・・・」
シンは一枚の写真を出した、その言葉に兄弟達は言葉を失った・・・
アムロ「・・・これって・・・」
シロー「どう見ても・・・」
ウッソ「ザクだよね」
ジュドー「・・・しかもこのザク・・・赤色だ・・・」
キャプテンガンダム「うむ!私の計算では99.89%の確率でそうだ」
コウ「僕は認めないぞぉ!あの赤色のザク以外は!」
シン「ともかく・・・できればその赤ザクをルナマリアに渡したくて・・・」
アムロ「任せろ!」
シン「は?」
アムロ「要するに赤いザクを持ってこればいいんだろ?簡単な話だ」
シン「
あるんですか?!」
アムロ「ああ、大船に乗ったつもりでいろ!」
するとアムロは立ち上がり電話機を手に取った・・・
RRRRRR・・・
???「私だ」
アムロ「元気そうでよかったよシャア」
クワトロ「ああアムロか、どうした?」
アムロ「実は頼みがある、確か赤色のザクがあっただろ?あれを貸してほしいんだ」
クワトロ「・・・承知した、しかしあのザクは君の知ってのとおり・・・」
アムロ「『通常の3倍の速度が出る』だろ?」
クワトロ「ああ、そうだ、はたして君に乗りこなせるか?」
アムロ「フッ・・・シャア、乗るのは俺じゃない、ある女だ」
クワトロ「ううむ・・・大丈夫なのか?」
アムロ「とにかく貸してくれればいい、俺から説明しておくから!明日の夕方に俺の家に持ってきてくれ」
クワトロ「了解!」
アムロ「シン!明日ルナマリアを家に連れて来てくれ
シン「は、はあ・・・」
ウッソ「ところでジュドー兄さんとガロード兄さんは?」
シーブック「ヒイロとロランが治療したよ」
翌日・・・
ガチャ・・・
ルナマリア「おじゃましまーす」
シーブック「やぁいらっしゃい、とりあえず奥へ・・・」
しかし部屋に入った途端ルナマリアは気を失いそうになる
中で待っていたのは13人の男達・・・さすがのルナマリアもビビる
ルナマリア「ねぇ・・・シン、兄弟総出でホストクラブでも作ったっていうの?」
シン「いや・・・そういうつもりはないけど・・・」
ルナマリア「・・・」
シン「気をつけろよルナマリア、ここには、
メカフェチ、格闘家、刑事、テロリスト、お姉さん・盗撮大好き、女装趣味、ジャンク屋、ナンパ大好き、
ガンダムを売る奴、MSオタクがゴロゴロしている、俺が知る中でまともなのはあそこにいる
シーブック兄さんくらいだ」
ルナマリア「苦労してるのね・・・」
ガヤガヤする中、また一人の男が入ってきた・・・
クワトロ「失礼するぞ」
アムロ「やぁシャア、来てくれたか」
クワトロ「・・・すまないがここでシャアと呼ぶのはやめてくれないか?」
アムロ「・・・すまないシ・・・クワトロ」
クワトロ「約束のモノは既にMSデッキにセットしておいたぞ」
アムロ「ありがとうクワトロ」
ルナマリア「・・・あのサングラスの人誰?」
シン「さぁ・・・俺もよく知らないんだけど・・・」
ルナマリア「少なくとも何か裏がありそうね・・・」
アムロ「ルナマリアさん、準備はできた!デッキへ出てくれ?」
ルナマリア「あ?え?」
ルナマリアは言われるがままにデッキへ出る
するとそこには赤色のザクが・・・
ルナマリア「何よこれ?!私のザクは修理中のハズよ?」
アムロ「これは、俺が借りておいたんだ」
ルナマリア「へ?」
シン「代車を探してる、と話を持ちかけられて、兄弟に相談したんだ、それで、アムロ兄さんに手配してもらったんだ」
ルナマリア「あ、ありがとう!」
アムロ「ただ注意したほうがいいぞ、このザクは・・・」
ルナマリア「大丈夫大丈夫!このアタシに使いこなせない赤ザクなんてないわ!」
ドモン「いい覚悟だ!どうだ!俺と一緒にギアナ高・・・」
バキィッ!
カミーユ「さ、さて早く赤ザクへ!」
ドモン「ムグムグ!ムグ!」訳(どけカミーユ!
カミーユ「ドモン兄さんが口を挟むと話がややこしくなる!お前は生きていては・・・」
シーブック「わぁー落ち着けカミーユ!」
カミーユ「影の薄いお前に言われたくない!」
ウッソ「と、とにかくドモン兄さんを押さえ込まないと・・・シン兄さんはそこのおねーさんを早く送ってあげて、・・・ハアハア・・・」
ジュドー「弟が兄貴を押さえ込む!ハイ!ハイ!ハイハイハイ!ワーオ!!」
ジュドー・ガロード「あるある探検隊!あるある探検隊!」
バキィィィッ!!!
ドモン「ええぃめんどくさい!超級!覇王!!電影弾!!!」
ドガーーーーーーッ!!!
シン「き、気にせず乗り込んで・・・」
ルナマリア「う・・・うん・・・」
ルナマリアは赤ザクに乗り込む・・・
ルナマリア「?通信?」
クワトロ「聞こえるかね?」
ルナマリア「え?」
クワトロ「その機体の所有者のクワトロ・バジーナだ」
ルナマリア「ええ、貸してくれてありがと、後、シャアって呼ばれてたのは何故なんで・・・」
クワトロ「私には一切関係のない人だ」
ルナマリア「じゃあ何故そう言われているんです?」
クワトロ「無 関 係 だ !・・・とにかく言っておくことがある、そのザクは通常のザクと違って性能が・・・」
ルナマリア「大丈夫ですクワトロさん!このアタシに使いこなせないザクなんてありません!」
クワトロ「(どうなっても知らんぞ・・・)」
ヒイロ「カタパルト・・・異常ない」
ロラン「(やっとでれたーっ!)直線状に障害物無し!」
シン「ルナマリア!行けるぞ!」
ルナマリア「そんじゃ借りてきまーす!ありがとーっ!」
ゴォォォォォォォォォォォーーーッ・・・
クワトロ「すまないが私も後を追うぞ」
アムロ「クワトロ・・・またクセか?」
クワトロ「いや、心配なのでね、あのザクを使いこなせるかどうか・・・」
コウ「とにかくカタパルトに設置します!」
クワトロ「それではさらばだ、百式!行くぞ!」
ゴォォォォォォォォォォォーーーッ・・・
そのころ・・・
どんどん加速する赤ザク
ルナマリア「凄い加速力ね・・・えっ?240km/h?いつもこれくらいなら80km/hくらいしか出ていないのに・・・
ブ、ブレーキを・・・!」ぽちっ
ttp://tokyo.cool.ne.jp/yaizawa/gg0_fgpz.mid
ルナマリア「何よこの音楽?と、とにかく速度を落とさなきゃ・・・えっ?停まれない??ど、どういうこと?
まさかこのザク・・・加速力はあっても減速力は弱いの・・・げ、減速できないわよ!きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
その直後、赤ザクは急カーブを曲がりきれず、目の前にあったミネルバ高校に突っ込んだ・・・
クワトロ「(同じか・・・ルナマリア、あのザクは通常の3倍の速度は出せても通常の3倍の減速力は無い・・・
だが無駄死にではなかったぞ・・・)」
シン「一体どういうことです?何故
こんなことに?」
クワトロ「私は忠告はした、あの女が聞かなかっただけだ」
ドモン「クワトロ!いいか!貴様のせいでルナマリアは意識不明の重体!ミネルバ高校にもどれだけ被害が及んだことか!
貴様にそんなことを言う権利は
無い!」
クワトロ「バカな真似はよしてくれ、それにルナマリアにはこう言ったんだ『そのザクは通常のザクと違って性能が違う』と
しかしあの女は私の忠告を無視した、自業自得だ」
カミーユ・シン「歯ァ食い縛れ!そんな大人!修正してやるっ!!」
(暴打音×∞)
クワトロ「これが・・・若さか・・・」
?完?
最終更新:2019年01月07日 14:55