845 名前:肉屋のミンチカツ 1個60円 :2012/05/17(木) 22:09:59.28 ID:???
マイ「はい・・・はい、そのような形になりました。生産も計画通りにと
   今夜ですか?はい、構いません。では、青い巨星で・・・はい、今から社に戻ります」
オッゴの生産増加に伴う新製造ラインの担当者との打合せも終わりモニクさんに報告も完了
工場側との打合せに熱が入りすぎ、昼を食べ損ねてしまった
どこかで食べようかとも思ったが、モニクさんに食事を誘ってもらったことだ
今日は昼は我慢しよう。なに、お腹はペコちゃんだけどもう1時間ほどで時間になる
しかし、空腹の胃に酒は危険だとウッソも言っていた
コンビニで軽く胃に入れようと思った矢先、香ばしい香りが僕を捕らえる

マイ「肉屋か・・・ん?ミンチカツ・・・」
夕方の買い物客で賑わう肉屋を見れば、香ばしい香りの正体を見つける
肉を買う奥様方とは別に屯する学生が頼む商品・・・
ソーマ「ミンチカツ三つ、熱いから気をつけろ!」
プル「ありがと!・・・熱ッ・・・んぁ・・・美味し・・・」
プルツー「プル、いきなりかぶりつくな!周りが見てる、恥ずかしいだろ・・・」
マリーダ「180円。丁度でお願いします」
この店ではロランもよく購入すると言っていたが、家ではミンチカツも自家製
基本的に惣菜と言うのは食卓に上がることは少ない
あの反応を見る限り、相当美味しいのだろう

マイ「すみません。ミンチカツ一つ」
ソーマ「ミンチカツ一つ、60円だ」
紙製の袋に入れて渡されたミンチカツ。一個60円
衣は狐色に揚がり、揚げたてであることを感じさせる熱い湯気が食欲をそそる
先ほどのお客さんがしていたように、ソースをかけずに食べるのが一般的なのだろう
僕は迷いもなく、かぶりついた

マイ「・・・おほぅ・・・ふぁ・・・くぅ・・・」
熱い、しかし美味い
衣の中のミンチは挽肉ではなく、精肉する際に出る商品にならない細かな切り落とを
さらに包丁で叩き、それに塩コショウ等で味付けし荒い肉のまま衣をつけてあげているのだろう
衣自体も表面はサクサクと軽い歯触り、内面は肉汁を吸い込みしっとりとした食感
コレにソースをかければ白米の最高の友となるだろうが、単体ではやはり何もかけない方が良い
まさに肉、肉の味だ。こんな素晴らしいミンチカツを今まで知らなかったのが不幸だ
本来ならばもう2~3個食べたいが、モニクさんとの約束もある
ここは一つで我慢することにしよう・・・
ソーマ「大佐!ボルシチ持ち帰り一つ入りました!」
ボルシチ!そういうのもあるのか・・・・!

プル「あー!プルツーの方がちょっと大きい!ずーるーいー!!」
プルツー「お、大きさは同じだろ!一人一個だとハマーンにも言われているはずだ!」
マリーダ「ね、姉さん・・・足りなかったのなら私のを半分・・・」
プル「マリーダは私たちより色々と大きいんだから沢山食べなきゃ駄目だよ?」
プルツー「その胸、私たちの希望だ・・・」
マリーダ「」
買い食い、それはいつの時代も変わらない最高の道草
僕は彼女達のやり取りを聞き流しながら、ミンチカツを頬張ったまま社に急いだ




モニク「そうだ。今夜こそ一緒に夕飯を・・・そ、そうか!では待っているぞ!
    聞いたなワシヤ!今すぐ『青い巨星』に電話予約だ!」
ワシヤ「・・・モニクさん、お酒弱かったですよね?あそこで大丈夫なんですか?」
モニク「マイと食事・・・食事・・・」
ワシヤ「俺も行くんですけど・・・聞いてないか・・・」

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最終更新:2015年07月25日 20:43