952 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/09/28(金) 16:04:10.90 ID:???
アセム「最近ゼハートが悩んでるみたいなんです。
     でも俺が何かあるのか?って聞いても何も言ってくれなくて……
     アイツは俺の友達なんだ。だから力になりたいんです」
シャア「いや、私に言われても・・・そういうのはお兄さんに聞きなさい」
アセム「でもシャアさんも仮面かぶってたし、赤い機体に乗ってるし
     アムロ兄さんの友達だし、ゼハートの気持ちがわかるんじゃないかって」
シャア「いや、私とアムロは友人ではないぞ」
アセム「し、失礼しました。親友ですね!」
シャア「断じて違うわ」
ララァ「あえて言うなら腐れ縁よね、大佐」
アセム「じゃあお二人の関係って一体・・・?」
シャア「ふっ・・・永遠のライバルだな」
アセム「え? でもライバルって対等の存在ですよね」
シャア「君はお兄さんを過小評価しているようだ。アムロは私に並ぶ存在だよ」
アセム「俺、シャアさんがアムロ兄さんに勝ってるところみたことないですけど・・・」
シャア「    」
ララァ「大丈夫です、大佐。大佐のほうが年上です」
シャア「き、君達の前では私は道化を演じているからそうにも見えるかも知れないが・・・」
アセム「・・・・・・」
シャア「君も大人になればわかる。それよりも君の友人の事だ」
ララァ「誰か、誰か私の声が聞こえる人はいませんかー」
シャア「ゼハート君にとって君が友人であるからこそ、打ち明けにくい本心というものもあるだろう」
アセム「・・・そうかも知れない」
シャア「誰かに間に立ってもらうということも時には必要なのだよ。君は一人ではないのだからね」
ララァ「大佐、私はいつでも大佐の傍にいます」
アセム「わかりました。ロマリーかユノアに頼んでみます。ありがとうございます、シャアさん」
シャア「ふ・・・アムロによろしくな。たまにはアルテイシアを食事にでも誘ってやれと言ってくれ」





ゼハート「よかったのかロマリー?」
ロマリー「え?何が?」
ゼハート「いや、アセムと三人ではなく、私と二人で食事など・・・」
ロマリー「ううん、ゼハートと二人できたかったの。あの映画もよ」
ゼハート「そうか・・・」
ゼハート(つまりそういうことか。ふっ・・・)
ロマリー「でも元気そうで安心したわ、ゼハート」
ゼハート「私は戦士だからな。体調管理には気をつけている」
ゼハート(デシル兄さん、フラム・・・イゼルカント様、私は今夜エデンへと向かいます!!)
ロマリー「アセムにゼハートが落ち込んでるから励ましてくれないかって言われてたんだけど
      きっとアセムの勘違いだったのね。でも勘違いでよかったわ」
ゼハート「アセムゥゥゥゥゥ!!!」ダッシュ!
ロマリー「ゼハート!?どうしたの!!まだデザートが残ってるに!!



ゼハート「アセム・・・このような絡め手で私を超えるとは・・・もはや奴は立派な戦士、いや、魔術師だ」ダン!ダン!ダン!
ユノア「あ、いたいた。イケメンの人」タッタッタ
ゼハート「君はアセムの・・・」
ユノア「えーっと・・・・・よくわかんないけど元気だしてね!
     イケメンの人が元気ないとお兄ちゃんも元気ないし
     元気のないお兄ちゃんとデートしてもつまらないもん!」
ゼハート「アセムゥゥゥゥ!!!」ダン!ダン!ダン!

953 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/09/28(金) 16:11:30.10 ID:???
952
フラム(木の陰から)「ゼハート様…」


954 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/09/28(金) 16:22:04.52 ID:???
アセム「くそっ!どうしたらゼハートの力になれるんだ!!」
ドモン「ギアナだな」
アセム「え?」
ドモン「そういうときはとりあえずギアナだ。ギアナはいいぞ、答えが見つかる」
アセム「え?」
ドモン「そうだ、ギアナへ行こう」
アセム「え?」
ドモン「持ち物は錆びた日本刀、ガンダム、己の身だ。なに、食料は現地でなんとかなる」
アセム「お、俺が行く流れに!?」
ヒイロ「ドモン兄さん、待ってくれ。アセム兄さんが悩んでるのはゼハートという友人のことだ」
アセム「そ、そうだよ!ギアナが必要なのはゼハートで…」
ヒイロ「ギアナに行くなら彼 も 連れて行くべきだろう」
アセム「 も って言った!? え、なんで? 俺も一緒に行くこと前提になってる?!」
ヒイロ「アセム兄さん、ギアナはいいぞ。俺もドモン兄さんに連れて行ってもらったが
    ギアナは俺の心に語りかけてくる。俺はギアナで感情のままに行動することの正しさを確信した。
    ギアナに行ってから自爆スイッチを押すことに躊躇いがなくなったんだ」
アセム「それは躊躇わなきゃだめだろ!!」
ヒイロ「そうだ、兄弟水入らずでギアナへ行こう」
アセム「ゼハート弾かれた?!」
ドモン「ギアナ、ギアナ」
ヒイロ「楽しいギアナ」

プスッ!

ドモン「ぐ?」
ヒイロ「う?」
ドモン「Zzz…」
ヒイロ「Zzz…」
アセム「ド、ドモン兄さん? ヒイロ? ……ね、寝ている……」
ユノア「お兄ちゃん、大丈夫だった?」
アセム「ユノア、その手に持ってる注射は……」
ユノア「私、医者志望だよ?」
アセム「そうじゃないだろ!?」
ユノア「大丈夫、レインさんに教えてもらったとおり、象用の麻酔だから!」
アセム「どこからツッコメばいいんだ……」
ユノア「だってお兄ちゃん、今度の日曜日は私とロマリーさんと一緒にデートの予定じゃない。
     ギアナになんか行かせないんだからね!!」
アセム「あ、う、うん……先約だもんな……」


                                     ダンッダンッダンッ! >

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2015年11月07日 19:47