112 名前:その1 :2012/10/02(火) 01:06:53.14 ID:???
102
モニク「私とマイの仲を引き裂こうとする別れさせ屋だと!?
    そのようなウジ虫はヅダに縛り付けて最高速で飛ばしてやる!」
マイ「何気に自虐はやめてください。しかし、それよりも依頼者を探すのが先ではないでしょうか?」
モニク「ああ、心配いらん。それなら……」

ワシヤ『ごめんなさいいいい!!くっ付いたらバカッブル化で話のタネが無くなったからなんてもう思いませんからああああ!!!』
モニク「ヅダ・ゼーゴッグ。略してヅーゴッグ、発射!!」
ワシヤ『発進ですらないのかよおおおおお!?』
 きらーん++

モニク「以上だ」
マイ「分かりました。では別れさせ屋を探しましょう、少し心当たりがあります」
モニク「本当か!?さすがマイだ」
マイ「いえ、直接ではありませんが、知ってそうな人を知っているので……」

ギニアス「ふははは、それで私のところに来たという訳か」
マイ「ええ。貴方なら知っていると思いまして」
ギニアス「知っているさ。だが、タダでは教えん。私に協力してくれたら、考えてもやらんでもないがな」
モニク「案の定の展開だな」
マイ「ええ。少しは分かってくれると思いましたが……」
ノリス「これはマイ殿にモニク嬢、2人して来られるとは珍しい」
ギニアス「ノリスか。今私は大事な交渉を行っているのだ。下がってもらおう」
モニク「そうだ、ノリスさんなら通信の記録を持っているかも……」
ノリス「通信の記録?」
ギニアス「持っていない!持っていないといったら持っていないぞ!」
ノリス「……その話、詳しく聞かせてもらえませんかな?」

113 名前:その2 :2012/10/02(火) 01:08:06.85 ID:???
ノリス「あっはっは、ギニアス様の持っておられる別れさせ屋へのルートを知りたいと」
モニク「何故笑うんだ、こちらは真剣なのだぞ!?」
ノリス「いえ、ギニアス様はそういうものを一切持っておられませんのでな」
モニク「何だって?」
ノリス「さすがに警官相手となるとプロも避けたいのでしょう。
    それに、ギニアス様は事を見守るのが嫌いな性分です。情報があると嘘を付いて、働かせる心積もりだったのでしょうな」
マイ「そうでしたか……モニクさん、帰りましょう」

モニク「残念だったな……」
マイ「ですが、ヒントは見つかりましたよ」
モニク「あの会話からか!?」
マイ「ええ。警察なら、もしかして知っているかもしれません」
モニク「そうか、その手があったか!」
マイ「さすがに捕まえてもらうのは厳しいですが、情報は得られるかも……」

アリー「無理だな、業務上の秘密だ」
マイ「そうですか……」
モニク「そこを何とか……」
アリー「人情で情報を流してちゃ捕まえられる者も捕まえられねえってな。
    それに、あんたらが別れさせ屋と繋がってるかもしれねえだろ?」
モニク「違う!私達は被害者だ」
アリー「何もなけりゃ動けねえよ。だいたいプロってのは余程の事がない限り足を見せねえものなんだからよ」
マイ「そうですか……」
アリー「ま、今出来る事つったら暇な奴にテメエらを見守ってくれって頼む位か?」

モニク「結局、役に立たなかったな」
マイ「ええ、仕方ないといえば仕方ないですが……」
モニク「くそっ、いったいどこにウジ虫が隠れているというのだ!」

114 名前:その3 :2012/10/02(火) 01:09:12.06 ID:???
マイ「……」
モニク「ところで、さっきから厳しい顔をしてどうしたんだ?いや、そういう顔をするべき時だが……」
マイ「……尾行されていますね」
モニク「……アリーの言っていた見守るじゃなくてか?」
マイ「ええ。モニクさん、そのままこちらへ」
モニク「あ、ああ」

??「あの方向は……CBでヴェーダを探るのか……」
 スッ
??「見失ったか……まあいい、今日はこのくらいで……」
マイ「何故、ずっと後を付いてくるんですか?」
??「!?」
モニク「その反応……やはり貴様が分かれさせ屋か!」
??「くっ……!」
 ダッ
モニク「逃げた!?結構速いぞ!」
マイ「くそっ、あの足の速さまでは想定外でした……!」
??「フッ、必ず逃げ切って……」
ホルバイン「エントリィィィィィィィィィィィィ!!」
 どっしーん
??「ぐはっ!?」
ホルバイン「爺さんが言っていた……獲物は一突きで仕留めろってな」
モニク「ホルバイン!何故ここに!?」
ホルバイン「社長に、何かあったら大変だから隠れて見守っとけって言われたからな」
モニク「そうだったのか」
マイ「ホルバインさんは全然気付きませんでした」
ホルバイン「ま、そういう日もあらぁな。さて、尾行者さんの皮を剥いでやるとするか」
 びりっ
モニク「き、貴様は……!」

115 名前:その4(最後) :2012/10/02(火) 01:11:01.54 ID:???
モニク「き、貴様は……!」
ゼハート「……」
マイ「別れさせ屋の正体はゼハート君でしたか……いったい何故君がこんな事をしたのか、話してもらえますか?」
ゼハート「私はカップルが憎らしかった……だからリア充共を一掃するべく、別れさせ屋を始めたのだ!
     それなのに、せっかくの初仕事で看破されてしまうとは……!」
モニク「初仕事だったのか」
マイ「被害が出る前に終わって良かったですね」
ゼハート「私も良かったのかもしれないな。ルックスはイケてるから簡単だと思っていたが、ここまで難しい仕事だったとは思わなかった」
マイ「自分で行動するつもりだったんですか……」
モニク「私の好みと180度違うのにな」

フラム「ゼハート様、マイ達を尾行して何をしているのかと思えば……そんな事をしていたんですか?」
ゼハート「フラム!?」
フラム「もしかして気付かなかったのですか?
    まったく、他人の尾行に気付かない様では、尾行なんて最初から無理だったんですね」
ゼハート「む……そうかもしれんな」
フラム「それに、他人を不幸にするより自分が幸せになった方が楽しいですよ」
ゼハート「!!」
フラム「さあ、帰りましょう」
ゼハート「ああ、そうだな。ではマイ、モニク、さらばだ!」
 がしっ
マイ・モニク「「いや、そんなオチは認めません(ないぞ)」」

マイ「ヅーゴッグ推進強化型、発射準備完了」
モニク「貴様達は、ヅダは初めてだったかな?」
ゼハート「こ、これが世に聞くヅダの旅……フッ、Xラウンダー能力が私の危機を知らせている……」
フラム「何故私も!?」
モニク「止めなかった時点で同罪だ。発射!」
ゼハート・フラム「「ぎゃあああああああああああああああ!!!!!!!」」
 きらーん++
フラム「(あ、でもゼハート様と一緒なんてちょっと嬉しいかも……)」
 おわり

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最終更新:2015年11月08日 19:46