アムロ「ただいまー」
ロラン「おかえりなさいアムロ兄さん。お疲れのようですね」
アムロ「ああ、今日も新製品の開発に忙しかったからな」
ロラン「お疲れ様です」
アムロ「ソロモン付近の安全な宙域でハロを戦闘させてデータを取った。あれこそ宇宙世紀のポケ○ンだ」
ロラン「玩具業界の夜明けになるといいですね」
ガトー「今帰った!」
ロラン「おかえりなさいガトー兄さん。お疲れのようですね」
ガトー「うむ。今日も核兵器の実験に忙しかったからな」
ロラン「お、お疲れ様です」
ガトー「ソロモン付近の安全な宙域で核弾頭を爆発させてデータを取った。あれぞ男達の魂の輝きだ」
ロラン「夜中の夜明け……」
ロラン「シロー兄さん、お電話です」
シロー「もしもし。……え、強盗事件!? 了解、ただちに現場へ向かいます」
ロラン「シロー兄さん、お気をつけて……」
シロー「安心しろ、愛する兄弟のためにも俺は生きる! 生きてアイナと添い遂げる!!」
ロラン「後半、愛する兄弟はどこいったんですか」
シロー「いや、兄弟と添い遂げるっていうのはおかしいしさ」
ロラン「それもそうですね」
ロラン「ガトー兄さん、お電話です」
ガトー「もしもし。……何、強奪計画!? 了解、ただちにトリトン基地へ潜入します」
ロラン「ガトー兄さん、何しようとしてるんですか」
ガトー「安心しろ、星の屑は何としても成就させる! 星の屑成就のためソロモンよ私は帰りに行く!!」
ロラン「ソロモンに帰ってどうするんですか、我が家はここでしょう」
ガトー「いや、ソロモンは私の第二の故郷のようなものなのでな」
ロラン「とりあえず犯罪だけはしないでください」
607 名前:もしもコウの代わりにガトーが兄弟だったら 2/3投稿日:2006/03/11(土) 20:32:24 ID:???
コウ「ふんふんふ~ん、今日は『MG RX-78NT-1 ガンダムNT-1』を買おーっと」
アル「うー……高いなぁ。欲しいけど、お小遣いが……」
コウ「おや? アル君、何を見ているんだい?」
アル「近所に住んでる赤の他人のコウさん? 実はザクのプラモデルが欲しくって」
コウ「へー。僕はアレックスを買いに来たんだ。格好いいよね~
ガンプラって」
アル「
ガンダムなんかよりザクの方が格好いいよ!」
コウ「好みは人それぞれだけどさ、ガンダムは人気商品で、色々種類も多いし」
アル「ザクだって他に比べればいっぱい種類あるじゃんか!」
コウ「いやいや、ガンダムの方が種類は圧倒的に多いさ。外見も中身もザクより上さ」
ガトー「何だと」
コウ「ガトー!?」
アル「ガトー兄ちゃん!」
ガトー「ジオンの魂が形となったようなザクを馬鹿にするとは、貴様ァー!」
コウ「ガンダムだって魂がこもってる! お前だってGP-02を使ったりするだろう!」
ガトー「貴様に話す舌など持たん! アル、私がプラモを買ってやる!」
アル「やったぁ! ありがとうガトー兄さん!」
アムロ「……で、またアルに玩具を買ったのか」
ガトー「スマン。だが『ザクⅡ改』がPGで出たのだ! 買ってやらぬ訳にはいかん!」
シロー「PGは高いんだよ。ガトー兄さん、アルを贔屓しすぎだよ。ジオンフリークが2人だけだからってさ」
アムロ「先週だってケンプファーの玩具を買ってやったんだろ? それにガンダムの悪口も言ってるらしいな」
ガトー「悪口ではない、いかに憎々しい仇敵であるかを熱弁しているだけだ!」
アムロ「あのな、好き嫌いがあるのはいいけど、うちはガンダムに乗ってる奴が多いんだぞ?」
ロラン「アルがガトー兄さん以外と喧嘩する事が多くて……」
ガトー「うぅっ……ぬぅ……」
ガトー(私は良き兄であろうとしてきたが……やはりアムロ兄さんにはかなわぬのか。アル以外皆ガンダム……)
アル「ガトー兄ちゃん、ここにいたの?」
ガトー「アルか。格納庫は危ないから来てはならんと言っているだろう?」
アル「でもさ、ガトー兄ちゃんのノイエ・ジールを間近で見たくって」
ガトー「!」
アル「みんなガンダムが好きだけどさ……僕はジオン系MSが大好きだよ。ザクも、ノイエ・ジールも」
ガトー「アル……!」
アル「今度バーニィの家に行ってさ、3人でジオニックフロントやろうよ。ジオン魂でガンダムをやっつけるんだ!」
ガトー「私は……間違っていなかった! 見よ、ジオン魂は暑苦しいまでに燃えているぅぅぅっ!!」
608 名前:もしもコウの代わりにガトーが兄弟だったら 3/3投稿日:2006/03/11(土) 20:33:15 ID:???
ロラン「はっ……! ゆ、夢か……嫌な夢だった……」
コウ「あれ? 僕のウインナー、一本多くない?」
ロラン「急にコウ兄さんの重要性を認識できたような気がしたから、サービスですよ」
コウ「じゅ、じゅうようせい? 僕に? …………我が世の春が来たぁぁぁっ!!」
ギンガナム「(コウ君が)絶好調である!!」
ロラン「ところでアル。今日はコウ兄さんと一緒にガンプラを作るんだっけ?」
アル「うん。ザクの塗装をするんだ」
コウ「ザクも格好いいから、僕も結構楽しめるしね」
ロラン「そ、そうですか……。でもコウ兄さんが一番好きなのはガンダムですよね?」
コウ「そりゃもちろん……でもザクも好きだよ」
ロラン「それはそうですけど……」
コウ(ボルジャーノンのおかげで兄弟の中ではザクへの理解がある方のロランなのに、何か変だな?)
ロラン(夢、あれは夢だ……。でもコウ兄さんがもっとしっかりしてくれたなら……)
ぷるぷるぷる~
ギンガナム「もしもし。うむ、しばし待たれよ。アル君! ガトー殿から電話だ!」
ロラン「ぶはっ」
アル「はーい」
コウ「ガトーがアルに? 何だろ」
アムロ「そういや最近バーニィがガトーと仲がいいらしいからな。ザクで何度もガンダムに挑む気迫を気に入られたそうだ」
アル「もしもし。え、本物のザクの整備をする所を見せてくれるの? バーニィも一緒? うんうん、絶対行く!」
コウ「ちょっ、ザクのプラモ作りは?」
アル「また今度ねー」
ロラン「あれは夢、あれは夢だ……これも夢か?」
アムロ「どうしたロラン? ララァが間違い電波でも送ったのかな……」
最終更新:2019年02月19日 21:04