アムロ「ふあぁ……おはよう」
クリス「おはようアムロ兄さん。納豆かき回しておいたわよ。今日は卵と混ぜる?」
アムロ「ああ、ありがとう……クリス? 何でお前家にいるんだ」
クリス「何で……って、妹なんだから当たり前じゃない?」
アムロ「今日、お前の課は早朝会議があるだろう。もうすぐ始まるぞ」
クリス「え……? あ、ああ! 忘れてたぁー!」
ロラン「のん気に朝食の手伝いをしてる場合じゃありませんよ! クリス姉さん、早く準備を!」
ウッソ「おっはよー! クリス姉さん、今日も綺麗だね!」
カミーユ「クリス姉さん、今日途中まで一緒に行かない?」
クリス「ごめん! 今すぐ大急ぎで行かなきゃいけないの! でも、この時間じゃ遅刻確定だわ……」
アムロ「ガンダムで行きゃ間に合うだろ」
クリス「でも会社の駐車場はいっぱいだし、お客様用の所を使ったら怒られちゃう」
アムロ「開発部の所を使えばいいよ。俺が預かってる部署だからそれくらい平気さ」
クリス「ああっ、ありがとう兄さん! でもアレックスで間に合うかしら……」
アムロ「んー……リミッターを外せば間に合うだろうけど、そうしたら敏感すぎて事故っちまうか」
クリス「私じゃガンダムの性能を発揮できない……」
アムロ「仕方ないな、俺が送ってってやる」
クリス「本当!? 兄さん、ありがとう……」
アムロ「νに補助シートを設置しといてくれ。俺はスーツに着替えてくる」
ロラン「アムロ兄さん、朝ご飯はどうするんですか?」
アムロ「クリスを送った後、向こうの喫茶店でモーニングでも頼むさ」
クリス「それじゃ先に格納庫へ行ってるわね!」
ロラン「行ってらっしゃい」
ウッソ「くっそー……アムロ兄さんはクリス姉さんと一緒にご出勤かぁ」
カミーユ「ちぇっ、羨ましい人だな」
ロラン「アムロ兄さんはクリス姉さんと仲いいですからね……アレックスだって元々アムロ兄さん用に開発されたのを、
     丁度ガンダムを欲しがってたクリス姉さんに譲って上げたっていう過去もありますし」

663 名前:もしもアルの代わりにクリスが兄弟だったら 2/4投稿日:2006/03/15(水) 21:36:17 ID:???
アムロ「ただいまー」
クリス「ただいまぁ」
ロラン「お帰りなさい。ご飯にします? お風呂にします?」
アムロ「風呂」
クリス「お風……あっ、お先にどうぞ」
アムロ「いいよ、先入れって」
クリス「でも……」
ウッソ「クリス姉さんが入った直後の風呂に入る気だな……」
クリス「え?」
アムロ「あ? 何だそりゃ……」
クリス「ウッソもすっかりおませさんね。末っ子がこれじゃ、もう兄弟で一緒にお風呂なんてのは無理ね」
アムロ「あのな、お前だって21だろう? 歳相応の慎みってもんをだな……」
クリス「あら。それじゃあもうアムロ兄さんとも一緒にお風呂入れないんだ、寂しい」
アムロ「おいおい、本気にするぞ?」
クリス「うふふ、冗談よ冗談。お風呂、先に使わせてもらうわね」
ロラン(何か馬鹿ップルみたいだなぁ……)

ロラン「今日はクリス姉さんの好きなハンバーグですよ。ちょっと高値のひき肉を使ってあります」
クリス「ありがとうロラン。いただきまーす。もぐもぐ、うん、美味しい」
アムロ「クリスはミンチを使った料理が好きだな……」
クリス「バーニィの作るミンチが絶品で、そのせいかもしれないわね。突然ミンチが上手になったから驚いたわ」
アムロ「ああ、我が家を謎のザクが襲撃して、クリスがアレックスで撃退して以来だな……」
クリス「そうだったかしら?」
ロラン(バーニィさんを最初にミンチにしたのが自分だって知らないんだよなぁ……)
クリス「ところでアムロ兄さん。お願いがあるんだけど、いい?」
アムロ「何だ?」
クリス「私にMSの操縦を教えて欲しいの。今日νに乗せてもらって、力の差を見せつけられたわ」
アムロ「アレックスもνほどじゃないにしろ相当敏感だからな……」
クリス「そうなのよ! だからアムロ兄さんに鍛えてもらいたくて。ご飯の後いいかしら?」
アムロ「ああ」
ウッソ(う、羨ましい……クリス姉さんとマンツーマンだなんて……)
キラ(MSの操縦なら僕だって自信あるのに……)

664 名前:もしもアルの代わりにクリスが兄弟だったら 3/4投稿日:2006/03/15(水) 21:37:05 ID:???
アムロ「それじゃアレックスに乗ってみようか。操縦してる所を見たいから後ろに乗せてもらうぞ」
クリス「ええ、お願いするわ」

アムロ『それじゃアレックスに乗ってみようか。操縦してる所を見たいから後ろに乗せてもらうぞ』
クリス『ええ、お願いするわ』
キラ「後ろから……という事は、洗い立ての髪が鼻先に?」
ウッソ「官能だ。これを官能と言わずして何を官能と言うんですか」
ロラン「二人とも……何してるんですか」
キラ「わっ!? こ、これは、その……」
ウッソ「だって気になるんだもん! 気になるんだもん!」
ロラン「そりゃ気持ちは分かるけど、盗聴なんて……」

アムロ『ここを、こう……』
クリス『キャン! な、何て激しい動き……』
アムロ『ほら、リラックスして。そんなに力んでちゃ駄目だ』
クリス『え、ええ……。やっぱり駄目よ、こんな、敏感すぎて……あうっ! もっと優しく動いてよっ』
アムロ『優しく動くのはクリスの方だ。力を抜けって言ったろ? ちょっとどいてくれ、俺が操縦して見せる』
クリス『お願いするわ……』
アムロ『クリスは膝の上に。俺と手を重ねて……どうした?』
クリス『ふふっ。兄さんの膝に座るなんて何年振りかしら?』
アムロ『さすがにここまで育たれると、ちょっと重いな』
クリス『兄さんったら!』

キラ「そ……育ったクリス姉さんを膝に? クリス姉さんのお尻が、膝?、男の膝の間にはアレがあるじゃないか!」
ウッソ「セクハラですよアムロ兄さん! 何ですかこの淫語連発は! そんなに敏感ですかクリス姉さんは!」
ロラン「お、お、落ち着いて二人とも! 敏感なのはアレックスの方でしょう!?」
キラ「ロラン兄さんこそ落ち着いてよね。前屈みになってるよ」
ロラン「そ、それはお互い様でしょう!?」
ウッソ「これが……若さか。早く大人になりた~い!! 大人になって××××××××××」
ロラン「何て破廉恥な!」

アムロ『どうだ? 滑らかに動いてるだろう?』
クリス『ええ、こんな風に(アレックスが)動くだなんて……何か気持ちよくなってきちゃった』

ロラン・キラ・ウッソ
「何て破廉恥なあああぁぁぁぁぁぁっ!!」

665 名前:もしもアルの代わりにクリスが兄弟だったら 4/4投稿日:2006/03/15(水) 21:37:54 ID:???
ロラン「なあああぁぁぁぁぁぁっ!! ……あ? ま、また変な夢を……疲れてるのかな。……あっ……やっちゃった」

アムロ「ふあぁ……ロラン、おはよう。歯磨き粉、新しいの開けるぞ」
ロラン「ど、どうぞ」
アムロ「ん……? こんな朝っぱらから洗濯か?」
ロラン「洗い物が溜まってて……あはは」
アムロ「ふーん。あんまり溜め込むなよ」
ロラン「はい……」

アムロ「さて、そろそろ会社に行ってくるよ」ガチャッ
ロラン「行ってらっしゃ……あっ、クリスさん……おはようございます」
クリス「おはようロラン君、アムロさん」
アムロ「クリス? 何でこんな時間に家から出てくるんだ?」
クリス「何で……って、出勤時間だからじゃない」
アムロ「今日、クリスの課は早朝会議があるだろう。もうすぐ始まるぞ」
クリス「え……? あ、ああ! 忘れてたぁー!」
ロラン「Σ(;゚Д゚)マサユメ?」
クリス「ど、ど~しよ~。遅刻しちゃう……」
アムロ「ガンダムで行きゃ間に合うだろ」
クリス「アレックスは私に合わせてリミッターかけてあるから、そんなに速く移動できないのよ」
アムロ「仕方ないな。今日はνで出勤する、補助シートを付けるから乗ってけよ」
クリス「ああっ……アムロさん、ありがとう」
アムロ「いいって。じゃ、ロラン。そういう事だから」
ロラン「い……行ってらっしゃい……」
クリス「ロラン君、顔赤いわよ?」
ロラン「えっ!? そ、そうですか!?」
クリス「熱があるんじゃない?」
ロラン(わっ、わー! クリスさんが、僕のおでこに、自分のおでこを! 顔が間近に、唇も、あ、ああ!)
クリス「やっぱり熱があるんじゃない? 今日は家でゆっくり休んだ方がいいわよ」
ロラン「そ、そうします……」
アムロ「ロラン、何で前屈みなんだ?」
ロラン「へ?」
アムロ「まさか……」
ロラン(ああっ! 男の子なら即座に意味が分かってしまうこの姿勢!!)
アムロ「ララァがお腹痛いって送ってきた電波の余波を受けたのかな……」
ロラン「えええぇぇぇぇぇぇっ!? 余波受けるの!?」



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最終更新:2019年02月19日 21:23