329 名前:通常の名無しさんの3倍 :2012/12/05(水) 06:32:05.01 ID:???
キオ「………(白目」
帰宅したアムロが眼にしたもの。それは、まさに塩の柱の如く風化寸前な首切り妖怪の姿だった。
と、その視界の端に、まさに覇気とでもいうのか。そういう類の何かを纏った弟を発見。
シロ―では無いが、事情聴取に入ることにした。
アムロ「な、なあ。キオが一時期のカミーユ顔負けに燃え尽きてるんだが、何があったんだ?」
ガロード「ちょっと首関係でおいたが過ぎてさ。今日はティファに危害が及びそうだったから………」
アムロ「何をした?なあ、何をした!?」
ガロード「これ」
まさかの家庭内暴力かと焦るアムロに、殺意の波動未だ消えずのガロードが差し出したもの。それは………
アムロ「大学ノート?」
ガロード「所詮、如何に能力が高くてもまだまだ子供ってことだよ」
ノートに記されていた物は、なにやらガンダムタイプの機体に関する逸話のようなものだった。だが、なにやらおかしい。
これは逸話というより………
アムロ「………ガンダムカンカンダラ、ガンダムトンカラカン、ガンダムムラサキカガミ………なんだこれ!?聞いたことも無い怪談ガンダム図鑑じゃないか!!」
ガロード「OSHIOKI用ってことで前々から案はあってさ。ジャミルに頼んで、書いてもらったんだ」
アムロ「ジャミルさんに?」
ガロード「オリジナル
ガンダム書いてくれって言ったら、見たことも無いようなハツラツとしたいい笑顔で、眼をキラキラさせながらやってくれたよ。若干、ルチルさんがひくくらい熱心に」
………そういえば、以前若かりし頃の「おれのかんがえた最強のガンダム」が発見されて騒動になったと聞く。何してんだあの人は。
だがなるほど、確かに熱心に書いたのだろう。だってこれは………
アムロ「………俺でも怖いぞ。正直、夢に出る。まさかの挿絵までフル完備だ。子どもには刺激が強すぎるだろ………」
ガロード「正直、ジャミルには誰がここまでやれと言ったタグ贈呈だよね。ぶっちゃけ俺も夢に出た」
キオは、その能力こそ相当なものであれその本質はまだ年相応の少年。
大人でも血の気の引くクオリティの都市伝説・怪談を一気に教え込まれればそれはこうなるだろう。というか、再起可能なのかが心配になってくる。
アムロ「………これを使うのは控えるようにな。あくまで、今後は最終手段だ」
ガロード「ティファさえ無事ならね」
本日アムロを襲った最大の恐怖。
それは、愛しき少女に仇成す者であれば兄弟であろうと容赦なく追い詰める、弟の隠れた凶暴性だったとかなんとか。
ちなみに、この日から数日間、アムロに安眠は許されなかった(悪夢的な意味で)
余談ではあるが、魔本と化したこのノートは後に様々な人間に傷を負わせることとなり、
第二の被害者となったフリットがマリナに泣きつく → 刹那トランザム → やりすぎて刹那も懲罰 → マリナにくっついて震える小動物2匹 という図が出来上がったり、
何故かネーナの手に渡ってギリが一日中なだめたり、 ということが発生したという。
………本当に恐ろしいのは、ジャミルなのかもしれない。
最終更新:2015年11月29日 21:22