136 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/05/26(月) 15:21:07.78 ID:???
フレイ「ツチノコー!?」
ミリアリア「そう、ツチノコ。写真撮るわよ」
ここはカイ=シデンのオフィスの中。
話をしているのはミリアリアと連れてこられたフレイである。
二人のそばでは椅子に座ったアムロとカイがパソコンの画面を見ながら
何事か仕事の話をしている。
ツチノコというのは未確認生命体の
例のアレである。
他に有名な未確認生命体といえばヒマラヤの雪男あたりか。
ミリアリアは今度、近くの山へ行ってツチノコの写真を撮ろうとしているのだ。
フレイ「ツチノコねえ……。蛇の一種ではないの?」
ミリアリア「そうしたら新種の蛇撮影ってことになるじゃない?」
フレイ「ネッシーは結局いたずらで間違いだったらしいし」
ミリアリア「ツチノコはいるかもしれないじゃない?」
フレイ「そもそもここは
ガンダムのスレよ。この兄弟スレにツチノコがいるっていうの?」
ミリアリア「いるかもしれないじゃない!」
二人の会話を聞いていたカイはため息をついた。
カイ「ツチノコ談議はそこまで」
マイ「面白いですね。ツチノコですか。
一回その痕跡でも見つけてレポートを書いてみたいですね」
カイ「マイ!」
アムロ「どうしてここに?」
マイ「営業です。技術畑の人間でも営業はしますよ。
今日はお得意様への訪問の帰りにここに来ました。ぜひ弊社に取材をお願いします」
カイ「俺がか……?」
マイ「はい。カイさんにウチの新技術を取材してもらい、宣伝していただきたいのです」
カイ「ふんふん」
マイはカイと互いにスケジュール表を見て、取材の日時を打ち合わせし確認した。
仕事の話を終えるとマイはミリアリアの方に向きなおった。
マイ「ツチノコ探し一緒に行きましょうか?」
ミリアリア「本当!? ではいつにします!?」
アムロ「ツチノコにネッシーねえ……」
137 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/05/26(月) 15:24:31.27 ID:???
しばらくしたある日、晴天で気持ちのよい風が吹く中、
四人の男女がツチノコの痕跡発見のために近くの山へ歩いていた。
ミリアリア、フレイ、マイ、そしてモニクの四人である。
ミリアリア「私の聞きこみ調査によればあの山のあのあたりで
ツチノコの発見情報が多数よせられているわ」
マイ「ではさっそく行きましょう。しかしウチの兄弟達も薄情なものですね。
誰一人ツチノコ探索に
来ないとは。アムロ兄さんも来ない」
フレイ「モニクさんは今日、来てよかったんですか? せっかく会社休みなのに」
モニク「あ、ああ」
マイ「両手に花どころではなく三つの手に花になってますね。いいのかな」
ミリアリア「いいんですよ。ツチノコ探しについてきてくれてありがとうございます」
マイにツチノコを探しに行くと会社で言われたモニクは一緒に行くことにしたのだ。
その時の、マイにツチノコ探しをすると告げるモニクの様子は
このネタを見ている皆様のご想像にお任せする。話を元に戻そう。
ミリアリア「このあたりがツチノコらしきものの発見場所です。おーい、ツチノコ出てこーい」
フレイ「そんなに簡単に出てくるわけないでしょう」
ミリアリア「探したら大金がっぽりよ!」
フレイ「……このスレのミリアリア、お金に汚い」
四人でツチノコをしばらく探していたがなかなか見つからない。
ミリアリア「おーい、ツチノコー! やっぱりいないわねえ」
フレイ「何か痕跡でもあれば……」
マイ「そうですね」
モニク「ツチノコ、ツチノコ……。あ……!」
その時、モニクが何かを見つけて叫んだ。
マイ「どうしました!? まさかツチノコが!?」
モニク「原始人……」
138 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/05/26(月) 15:27:26.71 ID:???
原始人、それは人類の祖先、もしくは共通の祖先をもつといわれる人である。
仮に原始人が発見されTVに出た場合は、
ツチノコが発見された場合と同じく大騒ぎになるであろう。
モニク「原始人がそこにいた……。あの木のあたりにチラッと」
マイ「原始人? なぜそれが原始人とわかるんです? 何かの見間違いかも」
モニク「そうじゃない。顔や服装がなんとなく原始人っぽい」
マイ「どう原始人っぽいのですか?」
モニク「つまり今そこにいた男の服が一般的にイメージされる原始人っぽい……」
マイの質問に次々と答えていくモニク。四人でモニクが指を指した方向を見ていると、
なんと本当に原始人が現れた。
マイ「ガンダムで原始人!?」
原始人は勢いをつけて走ってきた。そして四人の前へとスピードを落とさず向かってくる。
それはまるで襲いかかってくるように。
いや、マイの目には原始人がモニクに襲いかかってくるように見えたのだ。
マイ「やめろー!」
マイは身をていしてモニクをかばうと原始人にむかって殴りかかった。
原始人はまるでニュータイプかのように動いて拳をかわした。
139 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/05/26(月) 15:30:51.95 ID:???
マイは基本的に傍観者で記録者である。しかしこの時は自ら動かなければと思ったのだ。
モニクを抱きしめたマイはキズ一つついていないことに安心すると、
すぐに原始人に向きなおった。
そして次の瞬間、叫びながら原始人に再度殴りかかった。
マイ「おおおっ!」
再度マイの攻撃をかわす原始人。しかし原始人の背後にはすでにフレイがいた。
フレイはまるでセーラー戦士かプリキュアのように、
いやそれ以上に格闘の達人が見れば一目でわかる流麗で洗練、的確な動きで拳を打ちつけた。
しかしそれもかわす原始人。ミリアリアは原始人に向かってドロップキックを放った。
が、それもまた原始人にひらりと身をかわされる。
ミリアリアは空中で蹴りをいれた状態から着地すると、嬉しそうにカメラで何枚も撮影した。
ミリアリア「ハーッハッハッハ。原始人よ! 大スクープ間違いなし!」
原始人は三人の攻撃を何度もよけ続けていたがやがてそれも出来なくなり、
ついには捕まってしまった。どこからかミリアリアが持ってきた縄で原始人を縛る。
ミリアリア「原始人、確保ー!」
マイ「ちょっと待って下さい。背中にファスナーがついていますね。
これは精巧な着ぐるみです」
モニク「着ぐるみ!?」
マイ「この着ぐるみのファスナーを開けてみましょう……。アムロ兄さん!?」
一目ではわからないくらい極めて精巧に作られた着ぐるみの中から
顔をのぞかせていたのはアムロだった。
140 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/05/26(月) 15:35:33.87 ID:???
山の森の木陰でミリアリア達が座っている。アムロは着ぐるみを着て縄で縛られたままだ。
アムロ「俺も昔はシャアと一対一で戦ったこともあるんだが……」
マイ「これはどういうことですか?」
アムロ「ネッシーってあるだろう?
つまりみんなを驚かせようと思ってこんなイタズラを。ははは」
マイ「大人げない」
アムロ「いやあ、三人にとびかかられてケガしちゃってさ。ちょっと体痛い。はは……」
マイ「ではすぐ家に電話で連絡して迎えを呼びましょう。まったく……」
モニク「マイ……。さっきはどうも……」
マイ「ケガ一つなくてよかったですね」
フレイ「ねえ、ツチノコよりよっぽどいい写真が撮れるわよ。あの二人。マイさんとモニクさん」
ミリアリア「えー、私が撮るの?」
フレイ「いいからカメラを向けなさい!」
しばらくして家からGフォートレスがやってきた。
ジュドー「みんな、ZZに乗って!」
マイ「ありがとう。しかし今日はツチノコいなくて残念でした。原始人もいなかったし」
ジュドー「原始人? ガンダムにいるよ。ZZに」
マイ「どういうことですか?」
ジュドー「ま、わからないならいいよ。みんな乗って!」
こうしてみんなは山から出ることになった。
しかし山のかげからGフォートレスを見つめる鋭い目線には誰も気づかなかった。
ジュドーを除いては。ジュドーはその気配に気づかぬふりをしてGフォートレスを操縦した。
みんなが家に帰ってから数時間後、ジュドーはあるジャンク屋のところにいた。
ゲモン「ウチの店ならこの価格でジャンクパーツをまとめて買うぞ」
原始人「うほっほー」
ジュドー「うーん。俺ならそれより高い値段つける。××××でいいかな?」
原始人「うほ、うほっー」
原始人とはZZのOPに出ていたガンダムのキャラの原始人である。『アニメじゃない』。
ゲモン「山に帰るのか。それじゃあ気をつけてな。TV局に見つかるなよ」
原始人「うほ」
ジュドー「しっかし原始人が持ってきたパーツって性能いいんだよね。
どこから持ってきたんだろ? 他の人達はどうか知らないけど俺達ZZのキャラは
原始人のこと結構前から知っているのにねえ……」
ツチノコはいるかどうかわからないが、本物の原始人はこの兄弟スレに存在しているのだ。
最終更新:2016年03月26日 21:37