ブライト「アムロ、昼飯一緒にどうだ?」
アムロ 「そうだな、そこの喫茶店にでも入ろうか」

アムロ 「早く来ないかな、腹と背中がくっつきそうだよ」
ブライト「まあ新聞でも読んで時間をつぶそう」
アムロ 「そうだな。……それにしても、最近は物騒だな。また連邦政府がテロを受けたらしい」
ブライト「またマフティーか。テロなんて馬鹿げた真似をする連中の心理は解らんな」
アムロ 「まったくだ。武力だけで連邦政府をどうにかできると思っているのか?」
ブライト「この前マフティーの声明を見たんだが、ハサぐらいの年齢に見えたな」
アムロ 「そうなのか。その若さで命を懸けて戦う心意気は評価するが、テロじゃあな」
ブライト「まったくだ。テロなんて最低の人種がする事だ、親の顔が見てみたいよ」
アムロ 「連邦組織だけを狙ったテロだが、民間人にも被害が出ているのも事実だ」
ブライト「うちのハサを見習ってもらいたいものだな。今は植物監察官候補生として真面目に勉強しているよ」
アムロ 「そうか、あのハサがねぇ……子が育つのは早いもんだな。それに比べうちの愚弟どもときたら……!」
ブライト「おっ、こっちにはまたキンケドゥの記事が載ってるぞ」
アムロ 「ああ、あの義賊だか怪盗だかを名乗ってるコソドロか」
ブライト「こいつもマフティーもガンダムタイプのモビルスーツで犯罪を犯してるんだよな」
アムロ 「同じガンダムタイプを使う俺としては気にいらないな。ったく、ガンダムで泥棒だ?」
ブライト「お前の家族はみんなガンダムだからな」
アムロ 「アルの奴は将来、ガンダムじゃなくザクに乗りたがりそうだけどな。ははっ」
ブライト「今回キンケドゥが盗んだのはグエン邸に飾られている麗しのローラ・ローラ像らしい」
アムロ 「何だそりゃ。まさかキンケドゥも変態仲間なんじゃないだろうな」
ブライト「何でも純金で作った品物らしい。金目当ての下卑た犯行だろう」
アムロ 「そうでなけりゃ、女装に下心を抱く変態だな。まったく、どういう家庭環境で育てばこうなるんだ」
ブライト「まったくだ。アムロの所は、親はいないが、お前が大黒柱としてしっかりやってるから安泰だな」
アムロ 「そうとは言えない、問題児が多いからな。真面目で使える弟はシロー、ロラン、それからシーブックくらいかな」
ブライト「シーブック? あまり聞かない名前だな」
アムロ 「カミーユと同い年の弟ですよ」
ブライト「ああ、カミーユと。それじゃ、お年頃だな」
アムロ 「真面目で奥手で、趣味もハングライダーって健全なものさ。それにしっかりバイトをしてくれている」
ブライト「バイトか。まあ学生の身分で金を稼ぐには真っ当な方法だ。ジュドーの奴はジャンク屋なんかやってるんだろ?」
アムロ 「ジャンク屋なんて商売よりパン屋の方がずっと真っ当だ。
      シーブックも何年か立てば、シローくらい頼れるように成長してくれるだろうよ」
ブライト「それは頼もしいな」
アムロ 「パン屋への永久就職が決まってるようなもんだから、キンケドゥみたいなコソドロに落ちぶれる心配も無い」
ブライト「パン屋か……俺も、引退したらロンデニオンあたりでコックにでもなりたいと思ってるよ」
アムロ 「ブライトがコック? ははっ、似合いそうだ。そのためには長生きしなきゃな。少しは酒を控えろよ」
ブライト「駄目だ、酒はやめられんよ。なぁにそう心配するほど事じゃない。大酒飲み全員が早死にする訳じゃないんだ」
アムロ 「まあ、そうだな。ブライトは爺さんになっても酒を景気よくガブガブ飲んでそうだ」
ブライト「おっ、どうやら注文していた品が来たようだ」
アムロ 「もうハラペコだよ、それじゃ食おうか」


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最終更新:2019年03月22日 20:49