854 :『マテガイを取ろう』:2014/08/27(水) 21:05:51.47 ID:???
【ロケ地:某海岸】
アル「ちぇー、もう夏休みも終わりかぁ」
シュウト「残った休みを満喫しようにも、さすがにお盆過ぎた海は危ないし…」
キャプテン「クラゲに刺されてテクス先生のお世話になる確率は70.3%だ」
アル「あれ?あそこ…」(海岸指さす
シュウト「あ、
変態兄弟だ」
シャギア「オルバよ、実に大量だな」
オルバ「そうだね兄さん。おっと、ここにも穴が」(サラサラ
アル「なーにしてんのー!?」
オルバ「兄さん、
ガンダム家の末っ子どもが来たよ」
シャギア「オルバよ、私は目の前の奴を引き抜くことに忙しい」(ジー
シュウト「お盆過ぎた海はクラゲに刺されるって、シロー兄ちゃんが言ってたよ」
シャギア「フッ、海が泳ぐだけのものと思わない事だな」
アル「何撒いてるの?それ」
シャギア「よくぞ聞いてくれた。この粉は…」
シュウト「(ごくり)」
アル「(ごくり)」
オルバ「ただの塩だ」
シュウト「(ズコー)海で塩撒いてどうするの!?」
シャギア「どうするもなにも」
オルバ「"マテガイ"を取るに決まっているじゃないか」
アル「マテガイ?」
シュウト「アッガイの一種?」
オルバ「貝の一種だ」
キャプテン「サーチ完了。二枚貝綱マテガイ科の貝だ」
シャギア「まぁ見てみたまえ」(砂浜の穴に塩をサラサラー)
(ニョキッ)
アル「わあああ!!なんか穴から出てきた!?」
オルバ「今だよ兄さん」
シャギア「ああ、オルバよ」(ツカミッ
(すぽっ)
シュウト「うおー!すごいや変態兄弟!あっさり捕獲した!」
シャギア「いささか気になる言い方だが、まぁお褒めに預かろう」
キャプテン「マテガイは塩分濃度の変化に敏感だ。穴の中のマテガイを引き出すには最適のやり方と判断する」
オルバ「バター焼きや醤油焼きにするとこれが絶品でね」
アル「すごいや!僕らにも出来る!?」
シャギア「いいだろう、では君たちにこの塩を貸してあげよう」
シュウト「ありがとう変態兄弟!」
アル「穴の中に塩をいれればいいの?」
オルバ「穴が小さくて入れずらい場合は、周りに撒いても有効だね」
シャギア「しかし、出てきたと言ってむやみに引っ張るものではない。連中の貝は非常に薄くて柔らかい」
アル「わかった!やってみる!」
(ワーワーワー)
オルバ「兄さん、折角の漁場が取られてしまったね」
シャギア「オルバよ、たまにはいいではないか」
キャプテン「素敵な夏休みの思い出を感謝する、変態兄弟」
シャギア「貴様も言うか」
アル「とったー!!」(マテガイ掲げ
シュウト「いっぱい取って、ロラン兄ちゃんに焼いてもらおう!」
855 :ID制導入議論中@自治スレ:2014/08/27(水) 23:52:39.10 ID:???
セイ「ヘックション!」
ヒイロ「風邪か?」
ロラン「氷水なんて被るからですよ」
セイ「断れなかったんだよ……色々しがらみがあって」
ガロード「中学生のセリフじゃねえな」
ドモン「ああ、あのネットのヤツか。俺もやったぞ」
ガロード「ドモン兄、ネットできたの!?」
ドモン「馬鹿にするな。ネットぐらいはできる。もっともツィッターだのフェイスブックだのはやってないがな」
ヒイロ「ガンダムファイターとしての公式アカウントをレイン=ミカムラが管理しているんだ。それ経由だ」
チボデー「悪かったなドモン。何せ始めたのがネオアメリカだろ?俺で止めたりするとバッシングが酷くてな」
グラハム「チボデー=クロケット、君も私と同じくプレジデントから指名をされてたな」
チボデー「お互い逃げ道がなくて大変だわな」
ガロード「氷水を被るか、寄付するかだっけ?」
チボデー「そいつは建前で氷水被って寄付すんのがスタンダートだけどよ。
まぁアメリカンドリームを掴んだ俺が寄付なんて強要されるまでもなく、今更なんだけどな」
ヒイロ「
セレブには寄付をして社会に貢献する義務がある、というのが欧米社会の常識だったな」
ロラン「難病に対する認知度を上げるのが目的なんでしょう」
セイ「……趣旨分かってるのかな?って人も多いけどね。ドモン兄さんは次の人指名した?」
ドモン「いや。寄付は強請されてやるものじゃないだろう。むろん寄付はするが。水を被ったのはあくまでチボデーの面子を立てただけだ」
ロラン「今だけ盛り上がるのもそれはそれで問題ですね。大事なのは継続した支援ですが」
ガロード「寄付先ってネオアメリカの機関なの?」
マーク「寄付は善意なのだから方向性が決まってるのはおかしい話さ。絶対に水を被らなきゃならない、絶対に指名しなきゃならない
って
ルールじゃないんだから絶対にそこに寄付しなきゃならないというルールもないだろう」
チボデー「ボーイ達はアメリカ人じゃないんだ、国連か自分の国の機関に寄付するほうが順当なんじゃねーか」
マーク「そうだな……自分の仲間を守れないヤツが、遠い世界の人間を救える筈もないのかも知れない」
グラハム「恥ずかしながら難病についての知識は今回初めて知った。だが私は常日頃から保険制度には思うところがある。
特に兵士の遺族年金に関してだな……私自身、ある経験から興味を持つようになったのだがね」
マーク「そうかグラハム、君も……」
ヒイロ(この2人はMSの事故で仲間を喪っているのだったな)
キオ「病気なら、マーズレイの事ももっとみんなに知って欲しいよ」
ロラン「キオ…」
ガロード「病気といえばデュオやウィッツもコロニー風邪で身内亡くしてるんだったな」
マーク「人間の命を奪うのは事故や病気だけじゃない。飢餓もさ。寄付というならWEPやFAOだっていつでも求めてる」
ドモン「自然災害もだな。環境破壊によって自然の自浄作用が失われれば、そのぶんしっぺ返しを食らうのは人間だ。
森を一つなくせば、地盤は強さを失い土砂崩れの元になるし、水を溜める機能がなくなるから川の氾濫も増える」
セイ「僕達の世界は問題山積みだね……
ガンプラなんて作ってていいのかな?」
チボデー「おいおいガンプラチャンプ、そりゃ難しく考えすぎだぜ。クソッタレな世の中だからってよ、人間一人が夢掴んじゃいけねぇってことぁないだろ」
グラハム「その通りだ、少年。君のその心は尊い。だが人は善意の奴隷になってはいけない」
マーク「人間の腕はそんなに多くのものを抱えられないのさ。情けないことにね。全部抱えられたらいいのだけれど。
もし病気と飢餓どちらか一つしか救えないなら、僕は後者を選ぶ。それは後者の方が僕にとって身近な存在だからだ」
キオ「それじゃあマーズレイは……」
ガロード「キオが何とかすりゃいいだろ!」
キオ「兄さん…」
ヒイロ「自分の選ばなかったものを誰かが選んでいる、そう信じろ。そして自分の選んだものに全力でいろ。一人一人がそうでなければ意味がない」
セイ「うん……他の人を指名する代わりに、今日この話し合いを纏めてみんなに発信するよ」
ドモン「そうだな、それがいい。俺もレインに頼んで公式からメッセージを載せよう」
キオ「じゃあ僕は首狩りをすることでマーズレイの認知度を高める運動を……」
ガロード「それはやめ」
912 :通常の名無しさんの3倍:2014/08/31(日) 10:19:15.36 ID:g/pPWXEw0
855
カロッゾベーカリーにて
カロッゾ「飢餓などない、少なくともこの街には!私は職務遂行のために窯を強化したのだよ!誰も飢えに苦しむことのない良い作戦だ!フフフフフ・・・美味かろう!!」
(裏で)
セシリー「お父様は、何を言っているのです?」
ドレル「なんでも、
日登町ホールでやる飢饉フォーラムで一つ演説を打つらしい。まぁ、これも宣伝の一つだな。(久しぶりの出番だなあ)」
ザビーネ「今こそ、素晴らしき朝パン主義を世に広めるのですな!」
ドレル「そう、我等が理想を掲げるためにも!」
セシリー「(なんだろうか、不安だわ…)」
最終更新:2016年04月19日 20:04