486 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/08(日) 04:56:15.81 ID:ecolMsmP0
コウ「バーニアが……死ぬっ!」
仮面の男「はぁーはっはっははっは!!これこそ人の業!人の夢!!」
ガン!ガン!ガン!!
コウ「くっそぉぉぉぉおお!!」
キース「コウ!!ああ!これじゃあ嬲り殺しじゃないか」
ハル「あのザク、わざと急所を外して戦闘が終わらないようにしているんだ……」
リナ「そんなのって、最低だよ」
仮面の男「剋目しろ!このブレイズザクファントムの強さを!!」
コウ「ぐああぁああ!!」
キース「くっ…俺が簡単に負けやしなければ、コウを助けられたのに!!」ガン!!
仮面の男「ショータイムはまだ終わらんよ!!……むっ!?」
ビューン!!
コウ「うわっ!」
ドッカーン!!
<<Battle-Ended>>
ギャラリー「うぉぉぉぉおぉ!!強ぇぇぇぇ!!!」
仮面の男「どういうつもりだ、イザーク=ジュール」
イザーク「ふん」
仮面の男「君は私の
ガンプラバトルのタッグパートナーだ」
イザーク「だから俺は敵を倒したろうが!」
仮面の男「ただ敵を倒すだけでは駄目なのだがな」
イザーク「ガンプラバトルをザクで勝つことで、子供達にクライン社の支持者層になってもらう
そういう作戦は知っている。だがこれは逆効果だ」
仮面の男「どういう逆効果があるという?子供があこがれるのは常に強さだろう」
イザーク「少なくとも俺は憧れん」
仮面の男「ふっ…ギャラリーはそうでもないようだがな?」
コウ「俺のGP01ハンズオブグローリーが……」OTL
キース「元気だせよ、コウ」
ハル(修復不可能なぐらいバラバラだ……)
仮面の男「………」
イザーク「くっ…」
仮面の男「次の店に向かうぞ。今週は40軒の店でガンプラバトルに勝利するのがノルマだ」
カツカツカツ…
??「レイ!!」
仮面の男「!」
シン「お前、レイなんだろ!!」
仮面の男「……シン」
ルナ「どうしちゃったのよ、その仮面……」
仮面の男「今の私はマスク・ザ・バレル……クライン社の男……」
シン「俺は……俺はガンプラバトルのことはよくわからない。けど、これって違うんじゃないか?」
仮面の男「ガンプラバトルは自由だ。問題ない」
マオ「はん、何が自由や。やりたいほーだいと自由をはき間違えとるんとちゃいますん?」
仮面の男「ガンプラ心形流のヤサカ=マオか」
マオ「近頃ゲーセン荒らしよろしゅう、ガンプラバトルを荒らしまわってる二人組みがおる聞きまして
昔の自分みたく強さに溺れてるなら、そりゃ見るに耐えへんし、目を覚まさせたろうと
そう思うとったんやけけど……どうやらそれ以下のようですやん?」
仮面の男「なんだと?」
マオ「強さに溺れてるならまだ自分の楽しみや。けどアンタは楽しんですらおらん。
誰かの言いなりになって眉をしかめながらガンプラを動かしとる……ただの人形や!!」
487 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/08(日) 04:57:55.26 ID:ecolMsmP0
イザーク「くっ…」
マオ「レイはん!イザークはん!わいはアンタらにガンプラバトルを申し込む!!」
仮面の男「おもしろい。心形流のホープを倒したとあればザクの名声はますます高まるだろう。受けて起つ」
マオ「ほな、シンはんガンプラ選びましょう」
シン「え!?俺」
マオ「何驚いてますのん?タッグバトルなんやからワイとコンビ組む人がおらんとアカンでしょ?」
シン「でも俺はコウ兄さんやセイみたいにガンプラの知識があるわけじゃないぞ?」
マオ「そんなの必要あらへん。シンはんの心のままにガンプラを組み立てればええんや」
ルナ「シン……私のアホ毛をニッパー代わりに使って」
シン「ルナ!お前の本体を……!」
ルナ「私だってレイを助けたいんだからね!」
マオ「わいはそうやね……このBB戦士№166新凰頑駄無!!これを今回使わせてもらうわ!」
ハル「ちょ、ちょっと待って!ガンダムX魔王は使わないの!?」
マオ「使わんよ?」
キース「あのザクはどう見ても一品ものだぜ?メッキやクリアパーツ、金属パーツを潤沢に使ってる。
あのプラモをつくるために工場のレーン一つつくったんじゃないか、ひょっとして?」
ハル「そんなガンプラに勝てるのは世界選手権レベルのガンプラじゃないと!!」
マオ「まぁまぁ、見とってください。わいとシンはんの心の形を!」
仮面の男「………」
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デュランダル「やはりザクウォーリアたちが
ネオジオン社のザクの
パチモンという評価は世間では動かないか……」
レイ「ギル……」
デュランダル(実際パチモンだしな……)
デュランダル「だがザクが売れなければクライン社の経営は……」
マシタ「ホント、ネオ・ジオン社には困っちゃうよねぇ~」
デュランダル「マシタ会長」
マシタ「私もね、ネオジオン社のMS人気には困ってるんですよ。ザクって人気商品でしょ?
プラモも沢山売れるんだけど、版権料で売り上げほど収入がないのよね」
デュランダル「でしょうね」
マシタ「私としてはね、クライン社のザクウォーター?の方がザクよりカッコいいと思うのよ」
レイ「ウォーリアです」
マシタ「クライン社さんの版権料抑え目だと、PPSEとしてもネオジオン社より応援したくなるのよね」
デュランダル「しかしクライン社とPPSE社が組んでも果たしてネオジオン社の牙城を崩せるかどうか……」
マシタ「そこは彼に腹案があるみたいなのよね」
ナイン「フラナ機関のナイン=バルトと申します。お見知りおきを……」
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仮面の男「……全てはギルとクライン社のためだ」
イザーク「わかっている!」
<<Battle-start>>
マオ「ヤサカ=マオ、新凰頑駄無、でる!!」
シン「シン=アスカ、マークデスティニー、いきます!!」
コウ「シンの機体はデスティニーガンダムとガンダムMk-Ⅲのニコイチか」
キース「凄いのはマオだ。短期間であれほどの仕上がりだなんて……」
488 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/08(日) 04:59:49.66 ID:ecolMsmP0
レイ「シンの操縦センスは侮れないが、所詮機体は素人の作ったガンプラ。先にヤサカ=マオを叩くぞ」
イザーク「了解……何ィ!?」
スガッ!!!
イザーク「何の光っ!!」
マオ「月光砲……城の壁すらも破壊する大砲や」
イザーク「武者ガンダムなのに射撃武器だとぉ!?」
マオ「いっくでぇぇぇ!!」
ダッ!
イザーク「くっ!接近戦ならリーチの短いSDガンダムにおくれはとら……」
ザシュッ!!
イザーク「ぐあぁあぁ!!長い長いィィィ!!」
ハル「リアル
ガンダムのビームサーベルと同じかそれよりも長いよ、あの刀!」
コウ「あれは武者飛駆鳥の烈旋丸。SDガンダムでも屈指の長刀だ」
仮面の男「だが所詮は日本刀!ビームトマホークの切れ味には劣る!!」
ガキン!!
仮面の男「馬鹿な!受け止めただと!?」
マオ「烈旋丸はクリアパーツ。プラフスキー粒子はビームとして計算してくれるんや!」
仮面の男「おのれぇぇぇぇ!!」
イザーク「レイ、上だ!!」
シン「うおぉおおぉおおお!!!」
仮面の男「シンっ!!」
ビュン!!
シン「ち!避けられた!!」
仮面の男「ハンドグレード…っ!!」
ポイッ!!
マオ「あかん!シンはん防御や!爆発する!!」
シン「お、おう!!」
カッ!!
キース「うぉ!まぶし!!」
ルナ「閃光弾!?」
仮面の男「くっ!?」
マオ「はぁぁああぁ!!」
バキッ!!
仮面の男「がぁっ!!」
リナ「あれ?光るやつ投げたのって仮面さんの方だよね?でもどうして仮面さんの方が隙をつかれてるの?」
ハル「……なんでだろう?わからない」
ルナ「ザクに装備されているハンドグレネードは五種類あるんだけど、閃光弾はその一つだしレイが間違えるとは思えないけど」
イザーク「この腰抜けがぁぁ!!」
ブン!ブン!!
シン「くっ!!」
キース「機動力のあるシンの機体に対しては面で制圧したほうがいいんじゃないか?肩のガトリングを使えば?」
ルナ「あれは牽制用だから威力がないのよ」
コウ「それは実際のMSの話であって、あれだけ金のかかったガンプラなら、相手に大ダメージを与える威力になるはずだ」
ハル「そうか……そういうことか」
リナ「ハル君?何か気づいたの!?」
マオ「所詮、自分で作ってないガンプラや!どこまでの性能があるか自分でもわかっとらへん!!」
シン「現実で使っているMSと同じだという思い込みが隙になるってことだ!!」
仮面の男「ギルの用意したガンプラが負けるはずがない!!」
マオ「それはただの押し付けや!!そないな心の形では、ガンプラは答えてくれへん!!」
仮面の男「だまれぇぇぇぇぇぇ!!!」
489 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/08(日) 05:01:57.93 ID:ecolMsmP0
マオ「いくでぇえ!!天・動・奥・義ッ!!」
ハル「バックパックと銃が月光砲と合体して!?」
キース「あの金メッキの四方に広がる羽根はまさしくガンダムXじゃないか!」
マオ「月光爆星(ゲッコウバスター)!!!!!」
ズォォオオォォォォオォォォォォォオオォォォン!!!
コウ「やったか!?」
リナ「あ、私これ知ってる。確かフラグっていうんだよね」
ルナ「フラグなんてあるわけないでしょ!アニメじゃないんだから!!」
仮面の男「ギル!ギル!!ギルゥゥゥゥゥゥゥ!!!!」
シン「レイ!?」
イザーク「あの砲撃を避けたのか!?完全に捉えていた筈……先読みの類じゃない、発射されてから避けた。
そんな反射反応が人間に可能だというのか!?」
マオ「あのプラフスキー粒子の渦……まさかあの仮面はメイジンを洗脳してたエンボディなんちゃら!?」
仮面の男「GAAAAAAAAAAAAAAAA!!!!」
マオ「げぇ!?ついに叫び声がアメコミ調に!?こりゃアカンですよぉ!!」
イザーク「もはやデュランダル社長にはついていけん!!たとえ母上がリストラされたとしてもだ!!」
仮面の男「WOOOOOOOOOOOO!!!!」
イザーク「でぇえええいい!!」
ガキン!!
イザーク「いまだ、俺ごと撃てぇ!!」
シン「そ、そんな……!!」
マオ「わっかりましたぁ!!」
イザーク「少しはためらえキョシヌケェ!!」
ズォォオオォォォォオォォォォォォオオォォォン!!!
コウ「こんどこそやった!」
ルナ「これで終わらないのはこち亀ぐらいよ!!」
シュウゥゥゥゥ……
仮面の男「GI…GI…RU…UUUUUU……」
シン「まだ!!」
マオ「わいは少し見誤っていたかもしれまへん……」
シン「なんだって?」
マオ「レイはんの想いは借り物……確かにバトル荒らしはレイはんからでた想いじゃない……
でもレイはんがデュランダル社長を想う気持ちはレイはん自身からでたホンモノやったんや!」
シン「くっ……もうどうしようもないのか!!」
マオ「……何言ってますん?」
シン「え?」
マオ「ホンモノかて間違っていたら正してやらなあきまへんやろ」
シン「!!?」
マオ「シンはんがレイはんの親友やと見込んだからこそ、わいはシンはんをタッグパートナーに指名したんや。
シンはんの拳なら、レイはんに届くんちゃいます?届かんなんてゆうたらドつきますよ?」
シン「マオ……」
マオ「今こそ起爆させるときや! シンはんの心の形を!!はい、ここ盛り上がるところなんでBGMスタートや!!」
ハイネ『優しいこの指が 終わりに触れる時♪ 今だけ 君だけ 信じてもいいんだろう♪』
シン「レイ……レェェェェイィィ!!!」
仮面の男「……UUU……」
シン「返事はしなくてもいい……ただ聞いてくれればいい……
ジュール先輩は逝ってしまったよ……全て自分が悪かったって言い残してね……」
イザーク「逝ってねぇし言ってねぇ!!」
490 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/08(日) 05:02:56.15 ID:ecolMsmP0
シン「でもそんなことはどうでもいいんだ!!いいんだよ!!」
イザーク「貴様ぁぁぁぁ!!」
マオ「しぃぃ~」
イザーク「なんでだ!?」
シン「俺は…戦うことしかできない不器用な男だ……だから……」
ルナ「あれ?私のヒロインポイントがドンドン減っている気がするんだけど……気のせい?」
ハル「気のせいでしょ」
リナ「だって元からないものね」
仮面のレイ「駄目なんだ……シン……クライン社のザクは生まれつき人気の寿命が短くてな……」
シン「そりゃ……パクリだからっ!!!!」
仮面のレイ「わかっているんだ……わかっていたんだ……でも俺は……ギルの願いを叶えたかったんだ……」
シン「それは人間が背負いきれる重さじゃない!!」
仮面のレイ「それでも成し遂げたかったんだ……子供達にザクウォーリアやザクファントムが人気の世界を……つくりたかった!!」
シン「バカヤロウ!!!」
コウ「シンのガンプラが輝きを!?」
ハル「あれはアシムレイト!?」
シン「人気が欲しいなら……やることが違うだろぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
グルグルパーンチ!!
レイ「シン……最後までパクリきったが、俺は気にしない……」
シン「レイ、レェェェイ!!」
レイ「人は一つにつながることができるって誰かが言っていたが……俺は信じる。そうだろう、シン……ガクッ……」
シン「お休み、レイ……」
マオ「ED、スタートや」
ハイネ『You belong to me サヨナラ言えなくて♪ いつまでも 抱きしめたかった……ってこれ違うTMさん!!』
491 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/02/08(日) 06:32:01.85 ID:ecolMsmP0
イザーク「ひどい茶番だった気がするが……ふん、それはそれとしてヤサカ=マオ!」
マオ「なんどす?」
イザーク「心形流の理、俺は心に染みたぞ」
ディアッカ「なんだったら心形流に入門したら?そしたら少しはキレづらくなるんじゃないの?」
イザーク「ディアッカ、お前!!」
シホ「ナチュラルにも偏見を持たず、教えを請うなんて流石です、隊長!」
イザーク「ハーネンフース!お前まで何故ここに!?」
ディアッカ「ったく、心配かけさせんなっての。報告・連絡・相談のホウレンソウ、ちゃんとしとけって」
イザーク「……言えるものか」
ディアッカ「俺は言ったけどな?シーゲルのおっさんに」
イザーク「何!?」
シホ「クライン会長からデュランダル社長に今回の騒動について問い合わせる動きがある模様です」
レイ「待ってくれ!ギルはただクライン社の将来を心配して……!!」
シン「だからってレイをこんな目に合わせるなんて!社長は!!」
ディアッカ「ああ、洗脳じみたヤツのことなら、PPSEのマシタ会長の独断っぽいぜ。
その仮面を開発した眼鏡君の研究所には、ガンプラ国際警察がガサ入れしてるってよ」
レイ「俺は騙されていたのか……」
ルナ「心の修行が足りないわね。レイも心形流に入門したら?」
リナ「はっ!?このパターンはじゃあ俺も!ってやつだよ、ハル君!ハル君も入門しないと!!」
ハル「いや、それはおかしい」
キース「うーん、俺も入門して鍛え直そうかな」
コウ「キース、お前もか」
マオ「……いちゃいちゃしとる連中なんてお断りや。ぶぶ漬けでも食っとれ」
ハル「なんかスネてるーー!?」
マオ「黙れバカップルその1!」
リナ「やー!どうしようハル君、私達夫婦みたいだってぇ♪」
イザーク「誰もそこまで言ってないだろうが」
シホ「ち、ちなみにその1があるならその2は!?」
マオ「そりゃシンはんとレイはんや!!」
ルナ「いやそのカップルはおかしい」
レイ「気にするな、俺は気にしない」
シン「それよりテクス先生のところ行こうぜ、レイ」
マオ「コウはんもキースはんも彼女もちやしぃ」
コウ「なん…だと…」
キース「まーね」
コウ「いつのまに既成事実が……」
マオ「わいと近い残念オーラを持っていたイザークはんも実は彼女おるやん!!」
イザーク「ガールフレンド?誰のことだ?」
シホ(よし!他人からはそう見られている!!一歩前進!!)
マオ「ああ!もう嫌や!!信じられる仲間はルナマリアはんとディアッカはんだけや!!」
ルナッカ「「一緒にしないで!!」」
ハイネ「でもほら、付き合って結婚しても、そのあと離婚することもあるし。な?」
マオ「重たいわ!!」ダン!ダン!ダンッ!!
最終更新:2016年05月07日 18:26