799 名前:1 :2015/03/02(月) 22:15:12.34 ID:Psjxl4Tw0
マオ「ここはどこやろう?道場にいたはずやけど……あれ、でも寝てたし夢の中のはずや……」
???「気付いたのね。ここは貴方の夢の中」
マオ「誰や!?」
ララァ「理想のリアクションをありがとう。
    私はララァ・スン。誰もが知る秘密の美少女。そして貴方をこの夢に連れてきたのも私!」
マオ「……本当に誰なんですか?」
ララァ「褒めたと思ったら困るリアクションね」
マオ「あっ、分かりました。関東ローカルの芸能人さんですか?
   いますよねー、関東だからって無条件で全国区だと思う人。困りますわ」
ララァ「私は関東出身でもないし芸能人でもないわ。
    それに、私がTVに出たらミネバの偽名が変わってしまう。ララァ・スンをどう縮めれば良いのかしら?」
マオ「アカン、この人関わったらダメな人や……」
ララァ「人を地雷扱いするの?私は常識人だわ、えいっ」

 ぎゃー

マオ「ララァハンハ普通ノ女性デス!!」
ララァ「分かればよろしい」
マオ「で、そのララァはんは何の用ですか?わざわざ初対面の所に来るって事は理由があるんとちゃいます?」
ララァ「理由ね。そう……深い理由があるわ」
マオ「……」ゴクリ
ララァ「幽霊になったけど暇だからよ!」
マオ「ぶぶ漬けでも食らいなさい!!」
ララァ「薄味だわ、これ」ムシャムシャ
マオ「うわあ、本当に食べる人始めてみましたわ……
   そうや、ララァはんは田舎から出てきたんですね。それなら上方の礼儀に疎いのも納得です」
ララァ「上方?」ゲプッ
マオ「良いですか?世界の中心、上方とはワイの生まれ育った町、京都なんです。京都の礼儀は全世界のマナーとして知っておかなければいけないんです」
ララァ「ああ。観光地ね。小学校6年生の時に行ったわ」
マオ「た、たかが修学旅行で分かった風に……しかもその1回しか来ていない口ぶり……
   屈辱です……!」
ララァ「羨ましいわ、毎日修学旅行が出来るんでしょう?」
マオ「ララァはん、もう許しません!京都の誇りを掛けて、あなたを倒します!」
ララァ「それは無理だわ」
マオ「何故ですか!?」
ララァ「ジムがジオングに勝てると思って?」
マオ「量産機!?」

800 名前:2 :2015/03/02(月) 22:16:26.13 ID:Psjxl4Tw0
マオ「そもそもあんさん何ですの?人の夢に勝手に入ってきて言いたい放題……」
ララァ「夢と幽霊は理不尽なものよ」
マオ「分かってるなら変えてくださいよ!イメージ変えましょうよ!」
ララァ「嫌よ」
マオ「即答!?」
ララァ「私のガンジス川の様に済んだ心を今更濁らせようと言う気?」
マオ「濁ってますやん!既に濁ってますやん!?」
ララァ「どんな川も水源の1滴は美しいもの。偏見は良くないわ」
マオ「偏見ってイメージで語ってくださいよ!?ガンジス川って色んな人が浸かってるイメージしかありませんよ!?」
ララァ「意外と勉強しているのね」
マオ「ワイは世界一を目指しとる男や。勉強も出来んとな」
ララァ「じゃあ、ガンジス川がどこにあるかも知っているのね」
マオ「ふふっ、それはな……」
ララァ「……」
マオ「……」
ララァ「……」
マオ「……アフリカ?」
ララァ「はい不正解」
 ちゅどーん

マオ「嘘やん!ガンジスってアフリカっぽい名前やん!」
ララァ「成長していないわ……アルゼンチンがどこにあるか分からなかった時から全く成長していないわ……」
マオ「分かりますよ!ドイツの右のへんですよね!?」
ララァ「ダメだわ……ダメすぎる……さすがゆとり世代」
マオ「とっくに終わってます!もうそんなオッサン世代違います!」
ララァ「こうなれば世代最後の希望はニルス君……あっ」
マオ「何か問題でもあったんですか?」
ララァ「彼はアーリージーニアス(笑)だったわ」
マオ「もうやられてる!?」

ララァ「結論。脱ゆとり世代は下方向に脱してたわ」
マオ「ズタボロですやん!」
ララァ「最近の若い者はダメね」
マオ「とうとうオジサンワード言ってしまいましたよこの人……」
ララァ「やはり現状を立て直すには私が生き返って最強の女子高生ララァちゃんになるしか……」
メイジン「ここはどこだ?」
ララァ「!?」

801 名前:3 :2015/03/02(月) 22:17:41.77 ID:Psjxl4Tw0
ララァ「緊急事態だわ……!まさか今混線するなんて……」
マオ「え?じゃああのメイジンは?」
メイジン「ヤサカ・マオ。何故か、夢の中の君とは思えないな。それにこの女性は?」
マオ「そりゃ本物ですもん。メイジンはんこそ本物なんですよね?」
メイジン「なんと!夢が繋がったというのか!?赤い糸だな……」
マオ「その言い方止めてください!そうだ、メイジンはんお願いがあるんです!
   あの女性が、ララァはんって名前の幽霊が暇つぶしにワイの夢で暴れるんです!一緒に止めてください!」
ララァ「3代目……出来ればこちらから攻め込んで倒したかった相手……!」
マオ「ほら、勝てますよ!メイジンなら勝てるんです!」
ララァ「サザビーでボールをつついていたらジェガンが出てきた感じだわ」
マオ「ジェガンじゃ無理ですやん!?しかもボール!?さっきより酷くなってないですか!?」
ララァ「でもいいじゃない。キャノン付いてるし、BF本編で無双してたわ?」
マオ「あれはレイジはんでしょう!?ほら。こんな奴なんですよ!?」
メイジン「ジェガンか……長く愛される機体に例えられようとは……光栄を感じる」
マオ「このメイジンもダメだったー!?」
メイジン「だが敵意とは別という事だ。マオ君、共同戦線だな」
マオ「勝てる……勝てるんや……!」
ララァ「まるでヤムチ○とピ○コロだけでベジ○タに挑むかのよう」
マオ「勝ち目ゼロ!?」
メイジン「私にも素晴らしい弟子が出来るという事か……」
マオ「だからなんでそう良い方に考えるんですか!?」
メイジン「子どもに希望を見せる発想がメイジンにとって必要最低限の絶対条件だ」
マオ「今はそんなのいらないんです!化け物を!化け物を倒さないと!」
ララァ「化け物?違うわ、私は悪魔よ」
マオ「なんでド○ゴンボールネタを続けるんですか!?分からない人だって多いんですよ!?」
ララァ「なんとなく」
マオ「なんとなく!?」
ララァ「マオ、この世の中はなんとなくで出来ているわ。
    アムロの天パが治らないのもルナマリアの誤射も、3代目がグラサンなのも全てはなんとなくだわ」
マオ「そうなんですか!?」
メイジン「……言葉で言い表せない理由もある、と言っておこう」
マオ「図星!?」

802 名前:4 :2015/03/02(月) 22:19:07.93 ID:Psjxl4Tw0
ララァ「大体ね、メイジンは大佐……シャア大佐と被ってる所が多すぎる」
メイジン「む……」
ララァ「紅の彗星なんて完全にパクりだしザクは赤いし監督節全開だしグラサンだし……」
メイジン「アニメには都合と言うものもある……」
ララァ「次は何?ノースリーブでアクシズでも落とす?」
メイジン「そ、そこまでは……」
ララァ「やりなさい!偽者ならやりきりなさい!」プンスカ
マオ「あ、あかん……個人的な感情を吐き出されて完全に負けとる……!」
メイジン「√(マ、マオ君、助けてくれ……!)」
マオ「そんな!?正座したままニュータイプ的なサインを送られても困ります!」
ララァ「√(マオも何か言ってやりなさい)」
マオ「だからって本物のニュータイプのサインを送らんといて!?」
ララァ「さあ、マオはどちらの味方をするのかしら?」
マオ「そ、それは……」
メイジン「ヤサカ・マオ。目の前の状況に囚われて2手3手先を考えなければ判断を誤る事になる」
マオ「はっ……!?せ、せや。楽に勝てる方に付いても居座られるだけ。
   ワイは戦う!たとえ可能性は低くても、諦めません!!」
ララァ「良く気付いたわね……合格よ」
マオ「合格!?まさか、ワイを試していたんですか?」
ララァ「そう。貴方がこの世代のエースなのかを……」
マオ「ラ、ララァはん……!」
ララァ「もちろん嘘だけど」
マオ「落とさんといて!?」
メイジン「持ち上げて落とす……そういう方法もあるのか」
マオ「だからいちいち参考にしないでください!!」

ララァ「結論、この世代もダメダメだった!」
マオ「も!?」
メイジン「私もという事か!?」
マオ「自覚しましょうよ!世代の残念エースって事自覚しましょうよ!」
ララァ「アーリージーニアスに大砲かませ主義に自給自足系引きこもり予備軍……将来は暗いわ」
マオ「かませちゃいます!しかも色々な人を忘れてます!ワイの終生のライバルは!?」
ララァ「兄弟の本編セリフを全て暗唱できるのは残念でなくて?」
マオ「……ああ、そうですね」
メイジン「なんと!?それほどの愛は普通では無いというのか!?」
マオ「もう喋らんといて!?」

803 名前:5(終) :2015/03/02(月) 22:20:40.10 ID:Psjxl4Tw0
ララァ「非常に残念なお知らせです。そろそろ目覚まし時計の鳴る時間だわ」
マオ「良い事ですやん」
ララァ「鳴らない様にする事も出来るわ?」
マオ「止めてください!今日は大切な大会があるんです!」
ララァ「大丈夫、冗談だから」
マオ「ほっ」
ララァ「でも、私もそこそこ良い暇つぶしが出来たわ、ありがとう」
マオ「素直に喜んでいいのかどうか……」
ララァ「お礼に、私の力でミサキちゃんと夢を繋げてあげましょう」
マオ「そんな事出来るんですか!?ぜひお願いします!」
ララァ「……と思ったけど無理だったわ」
マオ「なんで!?」
ララァ「ミサキちゃんはもう起きてるから」
マオ「うう、どうせ分かってましたよそんなオチ」
ララァ「しかし!そんな事でへこたれる完璧美少女幽霊ララァ・スンでは無いわ」
メイジン「まだ奥の手があるというのか!?」
ララァ「代わりに好きな夢が見れる力10日分をあげるわ」
マオ「へ?つまり……」
ララァ「もちろん、今からでも良いわ」
マオ「見ます!見ます!すぐ使います!!」
マオ「ミサキはーん!待ってて下さいよー!!」

ララァ「あらら、行っちゃった……」
メイジン「目の前に囚われてしまったか……」
ララァ「このまますぐ起こすのも可哀想ね」
メイジン「だが、マオには彼自身が優勝候補筆頭の春季関西オープンが……」
ララァ「代わりになる人なら私の目の前にいるわ。どうせ応援で現地にいるのだし」
メイジン「……」
ララァ「問題があって?」
マオ「何言ってるか聞こえませんけど良いですよ~!」


ニルス「……で、寝坊して代わりにメイジンが出ているのですか」
マオ「なんて事や……」
ニルス「ああ、メイジンが良い笑顔だ……」
マオ「なあニルスはん、ララァはんって何とかなりませんの?」
ニルス「マオ……あの女性はそういう人ですから」
マオ「……」
ニルス・マオ「「はあ~~~~」」

終わり

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最終更新:2016年05月08日 06:31