445 名前:ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子1/6投稿日:2007/01/03(水) 04:59:35 ID:fzYHPj+l
ある晴れた正月の朝、
ガンダム家では・・・
ギンガナム「うむ、今日のローラの卵焼きも絶好調である!!!」
キラ「
うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」
シン「今日もギンガナムさんに卵焼き取られたな・・・ってキラ兄、俺の卵焼きを取るんじゃねえよ!!!」
アムロ「お前達、新年だと言うのにもっと静かに出来ないのか!!!」
ドモン「キラ、以前見せたあの根性はどうした!!!」
カミーユ「新年になっても、これだけは変わらないんだな・・・。」
ガロード「そう言えばさ、
お年玉とかある?」
ロラン「うーん・・・今月の家計簿を見ると、少し苦しいです。」
コウ「お年玉で新しい
ガンプラ買おうと思ってたのに・・・。」
ジュドー「俺も新型ゲームが欲しいんだけどなー。」
アル「僕もザクが欲しい・・・。」
シュウト「それより、餅が食べたいなぁ。」
ウッソ「(今年もジュンコさん達から沢山お年玉貰えるかなぁ・・・。)」
ヒイロ「・・・・・・・・・・・・。(黙々と食事中)」」
シロー「よし、今日は初詣にいって今年こそキンケドゥを捕まえられるよう願掛けしようか。」
シーブック「(うー・・・ちょっと気まずいなぁ・・・。)」
いつものように彼等らしい平和な朝であった。
しかし、本当にこの一家は多いものである・・・(一人例外はいるが)。
そんな平和な朝食後、キャプテンの一言からこの話は始まるのであった・・・。
446 名前:ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子2/6投稿日:2007/01/03(水) 05:00:40 ID:fzYHPj+l
キャプテン「アムロ、
年賀状が届いていた。」
そう言ってキャプテンが居間に入ってきた。
手にはダンボール箱一杯の年賀状が来ていた。
アムロ「今年も結構来たな・・・ブライトとセイラさんと・・・あれ、何だか悲しい気持ちになるなぁ・・・。」
ジュドー「俺にも幾つかあるな・・・いつも年賀状出してないのに。」
ガロード「ティファからだ。それとウィッツとロアビィとジャミルと・・・」
シーブック「セシリーとトビア、ザビーネとカロッゾさんとドゥカチさんと・・・。」
コウ「ガトーから年賀状だ、ニナからも・・・シーマからも・・・。」
シロー「隊のみんなからと・・・アイナからだ。(今年もよろしくか・・・嬉しいなぁ)」
キラ「アスランにラクス、ディアッカにカガリに・・・うっ、フレイ・・・。」
シン「レイとルナマリア、それにマユとステラ・・・。(マユ・・・今年こそ
ミンチから守ってやるからな)」
ウッソ「シャクティからのと酒楽隊からのとカテジナさんのとマーベットさんのと・・・(以下女性から)」
カミーユ「ファとロザミィとフォウとエマ先生と・・・。(こちらも女性からの方が多い)」
ロラン「ディアナ様とキエルお嬢様、ソシエお嬢様とそれから・・・。(グエンからの年賀状はアムロの命令によってキャプテンが排除した)」
ヒイロ「デュオ、トロワ、カトル、ウーフェイ・・・リリーナ・・・。」
アル「
バーニィとクリスからと・・・。」
シュウト「えっと、僕のは・・・。」
ギンガナム「小生にも来ておるな」
シン「・・・何で他人のあんたの分まで届くんだよ。」
そんな感じでみんなそれぞれ年賀状を見ていた。
その時、ドモンは自分宛の年賀状からあるものを見つけた。
ドモン「あ、師匠から年賀状だ。」
447 名前:ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子3/6投稿日:2007/01/03(水) 05:02:23 ID:fzYHPj+l
ドモンが今手にしているのは東方不敗からの年賀状・・・と言ってもはがきではなく何故か巻物だった。
シン「なんで年賀状に巻物なんか送ってくるんだ?」
ロラン「あれがマスターアジアさんの年賀状なんですよ。ドモンは毎年送られてくる年賀状を大切に保管してるんですよ。」
アムロ「よく知ってるなロラン。(そう言えばマスターの年賀状は初めて見るな・・・何年も一緒に住んでるのに)」
そんな中ドモンは巻物の紐を開けると読み始めた。
そこには東方不敗直筆の言葉が書かれてあった。
東方不敗『ドモンよ・・・もう早くも新年になるが鍛錬は怠っておるまいな?ワシは今アメリカで流派東方不敗を学ぶに相応しい若者を捜しておる。』
ジュドー「あれ、東方不敗って最近までこの辺にいなかったか?」
ガロード「何時の間にアメリカまで行ったんだ?」
アムロ「何せドモンの師匠だからな。あの人は何でもありなんだ。」
シン「(良いのか、そんなんで?)」
東方不敗『(しかし、最近の若者は軟弱すぎる。ワシが東方不敗の素晴らしさを教えようとしておるのにみんな逃げてしまうのだ。)』
ジュドー「そりゃああんなまともじゃない武術なんて学びたくないよな。」
ガロード「あれを学ぶのってドモン兄さんみたいな変人だけだぜ。」
キラ「(僕達も人の事言えないような・・・。)」
東方不敗『しかし、わしは諦めなんだ・・・流派東方不敗がどれほど素晴らしいものかを伝え続けた・・・そして遂に我が東方不敗を学びたいという若者を見つけた。』
ジュドー「・・・・・・いたよ、物好きな変人が。」
ロラン「へえ、あんな武術とは言い難いものを学びたい物好きさんがいたんですね。」
シン「・・・ロラン兄、さりげに酷いこと言ってるし。」
シロー「良かったなドモン、お前に兄弟弟子が出来たな。」
ドモン「ああ・・・俺もついに兄弟子か・・・。」
アル「・・・あれ、まだ続きがあるよ?」
アルが巻物を指さすと、確かにまだ続きが書かれていた。
東方不敗『そこでドモン、お前は兄弟子としてこの若者に流派東方不敗を教えるのだ。少年は今アメリカからお前の家に向かっている・・・これが届く頃には着くだろう。』
448 名前:ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子4/6投稿日:2007/01/03(水) 05:03:36 ID:fzYHPj+l
アムロ「おいおい、いきなりな展開だな。こう言うのは事前に連絡してくれないと・・・。」
コウ「それならそろそろ着く頃なんじゃないかな?」
ガロード「・・・コウ兄さんいたんだ。」
ガロードの一言で部屋の隅に蹲るコウ・・・その時玄関のチャイムがなった。
ロラン「あ、お客さんかな?今行きま・・・。」
ヒイロ「待てロラン・・・俺が行く。」
ロラン「ヒイロ?」
ヒイロは突然そう言うと、立ち上がって玄関の方に向かった。
しばらくして「ぎゃ!?」という短い悲鳴が聞こえ、その後ヒイロが戻ってきた。
アムロ「・・・客は奴等か?」
ヒイロ「変態二人を確認・・・行動パターンから危険と判断してドクターJが開発した細胞分解光線銃で排除した。」
ガロード「うわっ、それってマジでミンチより酷くねぇ?」
ジュドー「つーか新年なのに懲りない奴等だな。」
キラ「これからもずっと続くんだね・・・。」
それからしばらくした後、二回目のチャイムが鳴った。
シュウト「またお客さんみたいだよ。」
ガロード「またあの変態どもか?」
ヒイロ「いや・・・あの光線銃で分解されたら一週間は元に戻れないはずだ。」
ジュドー「い、一週間って・・・。(なんつー恐ろしいもん作ったんだあのじいさん)」
アムロ「ん・・・この感じは・・・大丈夫だ、今度は変態達じゃない。」
アムロはニュータイプの感覚から相手がシャア達でないことを察知した。
しかし、それはつまり・・・。
シン「今度の客はニュータイプって事?」
アムロ「ああ・・・しかし、この感覚は初めて感じるような・・・。」
ジュドー「でも、何だか知ってる感じだな。」
ニュータイプ組は不思議な感覚を感じていた。
そんな中コウが玄関の方に向かった。
そして、玄関の扉を開けた・・・・・・。
449 名前:ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子5/6投稿日:2007/01/03(水) 05:05:43 ID:fzYHPj+l
????「おはようございます。」
扉を開けて現れたのは少年だった。
背中に大型のリュックを背負い、多少ぼろぼろの格好をしていた。
コウ「あ、おはよう・・・君は?」
????「はい、ジュナス・リアムと言います。」
青年・・・ジュナスは自分の名前をコウに告げた。
ジュナス・リアム
Gジェネシリーズに出てくるオリジナルキャラクターの一人。
ニュータイプで格闘値が高く、育てれば接近戦では強力な戦士になる。
アムロ「・・・で、君がドモンを訪ねてきたマスターの新しい弟子というわけだな。」
ジュナス「はい、そうです。」
数分後、居間にはアムロとドモンとジュナス、そしてお茶を持ってきたロランがいた。
自己紹介はいちいちやると長くなるので省略している。
ジュナス「一週間前、ごろつきに絡まれたのを東方先生に助けて貰って・・・その時に弟子にしてくださいって頼んだんです。」
アムロ「そうか・・・いや、しかしな・・・。」
アムロは悩んだ・・・話を聞いてみた限り、純真な少年という印象を受けた。
そんな彼をドモン達のような超(変)人世界に入れて良いんだろうか?
止めさせた方が良いんじゃないか・・・そう考えた。
ドモン「・・・立て。」
アムロが彼に流派東方不敗に入門する事を諦めさせる方法を考えていると、ドモンがジュナスに立つように促した。
ドモンの言う事を聞いて素直に立ち上がるジュナス・・・するとドモンは構えを取った。
アムロ「(ま、まさか・・・ドモンの奴、あれをやる気じゃ・・・。)」
アムロには悪い予感がした・・・当たって欲しくない・・・しかし、この予感は的中した。
ドモン「答えろジュナス、流派東方不敗は!!!」
ジュナス「王者の風よっ!!!」
アムロ「(やっぱりキターーーーーーーーー、しかもジュナスは既に東方不敗入りしてるーーーーーーーー!!!??)」
恒例の挨拶を目の前で始めるドモンとジュナス・・・だが、これだけでは終わらない。
ドモン「全新っ!!」
ジュナス「系裂ぅぅっ!!」
ドモン・ジュナス「「天破侠乱!!!!!!!!!!」」
互いの拳をぶつけ合うドモンとジュナス、彼等の周りには流派東方不敗独特のオーラが漂っていた。
そして最後に二人は互いの拳をぶつけ合った。
ドモン「見よ、東方はぁぁぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!!!!」
ジュナス「赤く、燃えているぅぅぅぅぅううううう!!!!!!!!!!!!」
450 名前:ドモンの兄弟子奮闘記 ドモンの弟弟子6/6投稿日:2007/01/03(水) 05:08:15 ID:fzYHPj+l
ジュナス「先輩、これからの指導、よろしくお願いします!!!」
ドモン「よし!!!」
熱い挨拶が終わった後、二人は堅い握手を交わした。
今、二人は兄弟弟子の絆で強く結ばれたのだ。
アムロ「それで、これからどこで暮らすんだ?」
ロラン「アパートとか住むところは
あるんですか?」
ジュナス「え、東方先生はドモン先輩の家でお世話してもらえって言ってましたけど・・・聞いてませんでしたか?」
アムロ・ロラン「「・・・へっ!?」」
アムロとロランはそれを聞いて目を丸くした。
しばらくしてマスターの年賀状を見ると、最後の方にこう書かれていた。
東方不敗『なお、少年の生活費などはお前に任せる。これも修行の一環じゃ!!!』
アムロ「(あのじじー、勝手にこんな事決めやがって・・・こっちだって兄弟多くて生活苦しいんだぞ!!!)」
ロラン「(どうします、これじゃあ生活に支障が・・・。)」
ドモン「よし、これも修行の一環だ。お前はこれからこの家で住んで俺と共に修行するぞ!!!」
アムロとロランが考えていると、ドモンが率直で決定した。
勿論生活費とかは全く考えてない。
アムロ「お、おい、そんな勝手に・・・。」
ジュナス「はい、まだまだ未熟ですがこれからよろしくお願いします!!!」
ドモン「よし、まずは東に向かってダッシュだ!!!」
熱血にスイッチが入ったドモンはジュナスと共にすぐに家を出て行った。
残ったのはアムロとロランだけである。
アムロ「・・・・・・ロラン、胃が痛い。胃薬をくれ。」
ロラン「はい、アムロ兄さん・・・。」
ロランはアムロに何処からか出した胃薬を渡した。
それをアムロは水無しで飲み込む。
アムロ「・・・ロラン、またお前に迷惑を掛けてしまうな。」
ロラン「アムロ兄さん、それは言わない約束ですよ・・・。」
アムロラン「「・・・・・・はぁーーーーー。」」
この家に生活者がまた一人増えた事に二人は溜め息をつくのであった。
こうして兄弟弟子が出来たドモン・カッシュ・・・。
これから彼の兄弟子としての活躍が描かれるのである。
451 名前:ドモンの兄弟子奮闘記 後書き投稿日:2007/01/03(水) 05:16:20 ID:fzYHPj+l
遂に始まりましたドモンの兄弟子奮闘記シリーズ。
これからドモンは兄弟子としてジュナスを鍛えていくことになります。
果たしてドモンは兄弟子として彼を流派東方不敗として鍛えることが出来るのでしょうか?
皆さん、どうか彼等を温かい目で見守ってください。
なお、ジュナスの存在は無視しても構わないので。
それと、出すの遅れてしまって申し訳ない・・・。
最終更新:2019年03月29日 09:40