512 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/04/28(火) 13:46:14.10 ID:xIY6X9z10
ピンポーンと家のチャイムが鳴った。
ロラン「誰でしょう?」
アムロ「わからんな。ロラン、見てきてくれないか?」
ロラン「はい」
家事をしていたロランは家の玄関まで行った。
そして少し訪問者と話をした後、大急ぎで戻ってきた。
ロラン「兄さん、女の人です」
アムロ「女? だれか俺達兄弟の彼女か?」
ロラン「いえ。実は90年代にすでに作品が映像化されていてしかも実質的に
主人公なのに
兄弟入りしていないのはおかしいと話す女の人です」
アムロ「ん? 話が見えないな。……要はその人は兄弟入りしたいということか?」
ロラン「はい」
アムロ「
おかしいぞ。
ガンダムの映像化作品で女性主人公はセレーネしか知らない」
ロラン「でも自分は主人公なのにおかしいとその女の人が言ってるんです」
アムロ「だいたい『実質的』主人公というのが怪しい。
一度その人と会ってみるか。ロラン、そのお客様を通してくれ」
ロラン「はい」
はたしてその女はアムロや兄弟みんながいる部屋の中にやってきた。
ミラー「やあ、こんにちは」
513 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/04/28(火) 13:49:02.19 ID:xIY6X9z10
彼女の名前はアリス=ミラー。『ミラーズ・リポート』の人物である。
このスレではファミレス『アリス・ミラーズ』のオーナーをしている。
アムロ「ミラーか……」
ミラー「ガンダムは戦争を否定する作品であり、
ミラーズリポートは私、アリス=ミラーの目線で戦争の中のある一部を語る作品であり、
しかも実質的主人公である。ゆえに私も兄弟入りしたい」
アムロ「でもなあ……。08はすでに別の人物が主人公でいるしなあ。
ミラーが実質的主人公っていうのも
それぞれの人によって議論の分かれるところだしなあ」
ミラーは兄弟達の手土産に持ってきたコーヒーのギフトセットをテーブルの上に置いた。
そしてロランが用意した座布団に座った。
コウ「ミラーズリポートだからミラーが主人公なら『ジオンの残光』はどうなるのさ!?
ガトーが主人公だなんて認めないよ!」
アムロ「そうだなあ……」
ミラー「ダメか?」
アムロ「こういうのはガンダムのキャラだけではなく
スレの住民みんなが決めることだしなあ」
ミラー「ダメか?」
アムロ「このスレの歴史を考えるとやっぱり無理だろう。無理がある」
ミラー「これほどお願いしてもどうしてもダメか?」
アムロ「ダメだな」
ミラーは両腕をすくめお手上げのポーズをした。それから別の頼みを言った。
ミラー「では私のスレの出番を増やしてくれ」
アムロ「スレの出番?」
ミラー「そうだ。スレの出番だ」
アムロ「だけどなあ……。これもスレの住民みんなが決めることだしなあ」
ミラー「どうしても私の出番がほしいのだ」
アムロ「んー。そうだ。ファミレスの人という以外になにか自分の特徴はあるか?
あるなら言える範囲でいい。言ってくれ」
ミラー「何もない。平凡な女だ」
アムロ「そんなことはないだろう。最近あったことでもなんでもいい。とにかく言ってくれ」
514 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/04/28(火) 13:52:20.94 ID:xIY6X9z10
少しの間ミラーは考えていたがやがてこう切り出した。
ミラー「最近裏切られたと思っていた彼とやり直すことになってな」
アムロ「おお、おめでとう。そうだ。そういうことをどんどんしゃべってくれ。
どういう彼なんだ?」
ミラー「ジオン系の男だよ」
アル「へえ、ジオン系!」
ミラーはポケットに入れていたペロペロキャンディーを一つアルに渡した。
そのまま立ちあがり両腕を伸ばしアルを抱き寄せる。
アル「ええっと、キャンディーありがと……」
ミラー「年下の男でな、タバコのかわりにキャンディーをなめろというくらい
私の健康を心配してくれる男だよ。私も最近はずっとキャンディーを口に入れている。
フフ……。私は年下趣味でな。
アル、私のことはアリスと呼び捨てにして構わない。
シュウトにもこのキャンディーをあげよう。シュウトもアリスと呼んでいいぞ」
ミラーはアルだけではなく一緒にシュウトを抱き寄せた。
ウッソ「あの、僕もミラーさんのことアリスって呼んでいいですか?」
ミラー「ウッソはダメだ。お美しいミラー様となら呼んでよし」
ウッソ「なぜなんですかー!? 僕とアルやシュウトと何が違うんですかー!?」
ミラー「うるさい。シャクティに言いつけるぞ」
515 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/04/28(火) 13:55:19.58 ID:xIY6X9z10
数日後、アムロ達兄弟は家の中にいた。
ロラン「この間来たミラーっていう人、夕飯の買い物の帰りに商店街で見ましたよ」
アムロ「そうか」
ロラン「本当に若い年下の彼と一緒に歩いていました。幸せそうでしたよ」
アムロ「そうか。それならいいんだ」
その時、ピンポーンと家のチャイムが鳴った。
ロラン「誰でしょう?」
アムロ「わからんな。またミラーかも。ロラン、見てきてくれないか?」
ロラン「はい」
家事をしていたロランは家の玄関まで行った。
そして少し訪問者と話をした後、大急ぎで戻ってきた。
ロラン「兄さん、女の人です」
アムロ「女? まさか本当にアリス=ミラーなのか!?」
ロラン「いえ。実は80年代にすでに作品が映像化されていてしかも主人公なのに
兄弟入りしていないのはおかしいと話す女の人です」
アムロ「そんな人がこのスレにいるのか!?
ロラン、そのお客様を通してくれ」
ロラン「はい」
はたしてその女はアムロや兄弟みんながいる部屋の中にやってきた。
トップ「私の名前はトップだ。ある作品の主人公をしている。
ぜひ兄弟入りさせてくれ」
516 名前:通常の名無しさんの3倍 :2015/04/28(火) 13:58:05.33 ID:xIY6X9z10
彼女の名前はトップ。ミラーズリポートに出たこともある人物である。
トップ「『トップをねらえ!』の主人公である私も主人公兄弟の一員になりたい。
トップをねらえとはトップ部隊に入ることを描いた作品であり
私は隊員を見守る主人公である」
アムロ「……スパロボでトップをねらえは聞いたことがあるが
とてもガンダム作品とは思えないんだが」
トップ「アル、シュウト、キャンディーをあげよう」
トップは二人にキャンディーを渡した。
それからトップはやさしく語りかけた。
トップ「二人ともトップと気軽に呼び捨てで呼んでくれて構わないぞ。
フフ……。私は年下趣味でな」
ウッソ「あの、僕もトップさんのことトップって呼び捨てにして呼んでいいですか?」
トップ「ウッソはダメだ。おうるわしいトップ様となら呼んでよし」
ウッソ「なぜなんですかー!? 僕とアルやシュウトと何が違うんですかー!?」
トップ「うるさい。シャクティに言いつけるぞ」
アムロ「待て待て。やっぱりトップをねらえはどう考えてもガンダム作品じゃないだろう!」
トップ「ダメか?」
アムロ「議論の余地なくダメ。そもそもトップはトップをねらえの主人公じゃないだろう」
……ミラーやトップ以外にもこのスレで兄弟入りを狙っているガンダムのキャラは
まだまだたくさんいるのだ。それが実を結ぶのかどうかはわからないが。
最終更新:2016年05月11日 08:17