22 : やればできるもん!(1/3)2015/10/24(土) 21:20:03.90 ID:ffm7KZdt0
刹那「ヒタイダーが始まる時間だ。刹那・F・セイエイ・
ガンダム、チャンネル争奪戦に介入する」
アムロ「コラ刹那、テレビは宿題が終わってからにしろ」
刹那「…真のガンダムであるアムロ兄さんがそう言うなら…」トボトボ
刹那「むぅ…難しい……これではヒタイダーに間に合わない…!」
ドモン「どうした。俺が教えてやろうか?」
キラ「やめなよね。小学校もロクに行ってないドモン兄さんが本気だしたって高校レベルの数学を教えられるわけないじゃない」
シン(バカ!ドモン兄にそれは禁句だ!!)
ガロード(石破天驚拳、来る……!!)
ドモン「…………………」
シーブック(あれ……?)
ドモン「……刹那、宿題はまた今度だ。ロラン、少し出てくる」スタスタ
ロラン「は、はい………」
アル「ドモン兄ちゃん、遅いね………」
シーブック「いつもなら技の一発でもかまして終わりなんだけどな」
セレーネ「もう、ニュータイプのくせにわかんないの?あれかなり堪えてるわよ」
シロー「完全にへそ曲げてるぞ。今日はもう帰って
来ないぞ」
シン「あーあ。キラ兄のせいだぞ。どーすんだよ」
キラ「しょうがないじゃない。僕嘘つくの苦手だし」
シン「アンタって人は………!」
アムロ「シン。……キラ、ちょっとこっち来い」
キラ「な、なにさ」
ごつっ!!!
キラ「い゛っ!!?」
アムロ「ドモンはな、悩みに悩んで自分なりに考えぬいてこの道を選んだんだ!お前がバカにしていい事じゃない!!しかも反省のカケラも無いとは何事だ!!!」
キラ「ひぃ……ごめんなさい……」
セレーネ(おおこわ。久しぶりね兄さんの鉄拳制裁)
ロラン(キラに謝らせるなんてやっぱり長兄ですね)
23 : やればできるもん!(2/3)2015/10/24(土) 21:43:42.94 ID:ffm7KZdt0
数日後
ドモン「ただいま」
アル「ドモン兄ちゃん!お帰り!!」
ロラン「ドモン兄さん!どこ行ってたんですか!?心配してたんですよ!」
ドモン「すまん。ちょっと修行にな」
キラ「……ドモン兄さん…この前は、その…ごめんなさい」
ドモン「?何でキラが謝るんだ?」
キラ「………へ?」
刹那「ドモン兄さん。やっと帰って来てくれた」
ドモン「刹那か。すまんな、自分で言っておいて放り出してしまった」
刹那「いいんだ。だから今日は宿題を見てくれ」
アムロ(!!刹那!?)
カミーユ(!!収まりかけてたのに!?)
シーブック(!!掘り起こしちゃった!?)
ジュドー(!!刹那兄天然すぎるよ!?)
ウッソ(!!ニュータイプなら伝わるのに!!)
シン「あ、アンタって人はーー!!」ガシッ
刹那「もごご………!?」(だって兄さんまた今度って言ってただろう)
ロラン(あわわわわ)
ドモン「ああ、いいぞ」
シン「………へっ?」
ドモン「ふむ、二次関数か。慣れれば簡単だぞ。……刹那、お前さては平方完成が出来ないんだろう」
刹那「ガ……ガンダムッ!!」コクコク
ドモン「いいか、まずは頂点を求めるのに……」
アル「ド、ドモン兄ちゃん!後で僕の宿題も見てよ!!」
ドモン「ああ、もちろんだ。…カミーユ、お前のも見てやろうか?どうせベクトルか何かだろ」
カミーユ「う、うーん?なにがどうなってるんだ?」
シーブック「ありえない光景が眼前に…」
次の日
レイン「ごめんくださーい」
ロラン「はーい。あ、レインさん。すみません、今ドモン兄さんランニングに行っちゃってて」
レイン「そう…じゃあ、帰って来るまで待たせてもらってもいいかしら?」
ロラン「もちろんです。あ、そうだ、ドモン兄さんの事でレインさんに聞きたい事があるんでした。さ、あがってください」
24 : やればできるもん!(3/3)2015/10/24(土) 22:11:36.25 ID:ffm7KZdt0
数日前***
レイン「えっ?勉強を教えてほしい?」
ドモン「ああ」
レイン「ドモン、もしかして学歴のこと?あなたはもう有名なガンダムファイターで、世界中にファンが居るのよ?今さらそんなこと誰も気にしないわよ」
ドモン「そうじゃないんだ。ちょっと弟の宿題でな…キラに言われて解った。俺は、問題は解けるが勘だ!だから説明が出来ない。つまり教えることが出来ないんだ!!それで教えてやるなんて……甚だ未熟だった」
レイン「そ、そう…?」
ドモン「だからレイン!俺にイチから勉強を教えてくれ!!」
レイン「……わかったわ。大学を飛び級で卒業した実力、見せてあげようじゃないの!!」
ドモン「ああ!手とり足とりじっくりねっとり俺に全てを教えてくれ!!」
* * *
レイン「……というわけ。ドモン、元々頭良いから教えてて気持ち良かったわ。もう数Ⅲまでマスターしてるわよ」
ロラン「そ、そうだったんですか……すみませんウチの兄さんがご迷惑を」
レイン「いいのよ。あの人、とっても負けず嫌いで意思が強いから、止めたって聞かなかったでしょうしね」
ロラン「はい……。…レインさんはドモン兄さんのこと本当によくわかってくれてるんですね。すごく助かります」
レイン「ふふ、だてに幼馴染してないわよ?……どんなに性格や見た目が変わったって、ドモンはドモンだもの。本質はなにも変わって無いのよ」
ロラン「根は優しいのに不器用で誤解されやすい……とか?」
レイン「あら、
ロラン君もよくわかってるじゃない。……結局私はあの人を放っておけないだけなのよ。ドモンの良いところもダメなところもわかってるからこそ、支えてあげたいし、すごく愛しく思えるのかな」
ロラン「……という訳なんです」
カミーユ「レインさんに教わりに行ってたのか」
ガロード「てか、ドモン兄怒ってたわけじゃなかったのかよ」
シン「ほんとにな。心配して損した」
セレーネ「……後半なんかレインのノロケになってない?」
アムロ「ま、頭と仲は良いにこしたことは無いさ。よかったよかった」
キラ(…あれ……!?僕もしかして殴られ損じゃないの!?)
ドモンはやればできる子なはず。学者家系だしね。
最終更新:2016年05月15日 07:44