70 : 通常の名無しさんの3倍2015/11/04(水) 21:24:12.84 ID:5w5tL/q+0
ベルリの口調ってどんなんだったっけ…出しといたなんだが違和感あるかも
ベルリ「ただいま…」ボロッ
アムロ「おかえり、ベル。大丈夫か?」
ベルリ「死ぬ…ほんと、死ぬ…」
アムロ「そんな大げさな」
ロラン「今度はどこに連れていかれたんですか?」
ベルリ「紅葉見に行くつもりで支度してたと思ったらなぜかオリンポス山を登ってた。
意味わかんない。ガンダムファイターってどんだけ無茶なんだ」
アムロ「それは…なんというか」
ベルリ「文句を言ったら『赤くて今が旬の山なんだから同じようなもの』なんて言われるし! 風情ってものがないのか!」
アムロ「オフの時ならともかく、修行中のドモンにそれを求めるのは無茶だな…」
ロラン「火星の山に旬があるんでしょうか…」
シン「(血の染みが広がる天井を見ながら)あるんじゃね?」
アムロ「うーむ…」
ロラン「ところで、セカイとドモン兄さんはどうしたんですか?」
ベルリ「宇宙慣れさせるためにもう少し鍛えてくるって…」
アムロ「そういえば、セイとセカイはあまり宇宙に出たがらないな」
セイ「やっぱり宇宙って怖いよ。気持ち悪くなるし…」
カミーユ「宇宙酔いか。慣れればなんてことはないんだけど」
ベルリ「そもそも! なんで俺がこんな目に遭わなきゃいけないんです!?」
ロラン「なんでと言われても」
アムロ「修業がつらいのは当たり前だろ?」
ベルリ「俺がやりたいのは修業じゃなくて登山! 山登り! ハイキング! もっと静かでのんびりで、なんというか心の洗濯みたいなものなんですよ!」
アムロ「そうは言うが、帰るたびにたくましくなってるのを見ると何だかんだ言いながら修業してるってことだよな。実は楽しんでるんじゃないか?」
ベルリ「そんな馬鹿な! 無理やりやらされてるだけですよ! だいたい、あんな無茶な内容の修業で鍛えられるはずがない!」
アムロ「でも最初の頃は帰ってくるころにはだいたい気絶してるか廃人一歩手前みたいな状態だったのに、最近はきちんと自分の脚で帰ってきてるぞ。
これは鍛えられてる証拠と言えるんじゃないのか」
カミーユ「体育の成績もグンと上がってるよな」
ベルリ「そ、そう言われれば…でも実感わきませんよ」
シン「んじゃ、試してみるか? そこの基本スペックだけは平均以上の奴で」
キラ「酷い言われようだね。まあ基本スペック最強は事実だけど?(ドヤァ&髪ファサァ…」
シン(ウゼェ)
アムロ「よし、軽く組み手でもやってみようか。いいか二人とも」
ベルリ「いいよ」
キラ「問題なし」
アムロ「よし、はじめ!」
71 : 通常の名無しさんの3倍2015/11/04(水) 21:29:25.39 ID:5w5tL/q+0
三分後。
キラ「ばたんきゅー」
アムロ「勝者、ベルリ!」
ベルリ「キラ、こんなに弱かったっけ…」
キラ「い、今のはベル兄さん相手に本気出していいか迷ってただけだし! 本気じゃなかったし!」
シン「あんた、負けるといつもそう言うよな」
アムロ「本気だろうとなかろうと負けは負けだ」
キラ「ぐぬぬ」
ウッソ「何がぐぬぬですか」
シン「しっかし、意外なくらいあっさり決着がついたな」
ベルリ「自分でも驚いてる。セカイには一度も勝ったことないのに…」
シロー「小さくたってあいつは何年も腕を磨いてきた格闘家だ。素人が勝てないのは仕方ないさ」
ベルリ「でも、いくら強くなってもなあ…」
アムロ「強い男はモテるぞ」
ベルリ「え?」
アムロ「ただ強いだけじゃなく、強くて優しい男ならもっとモテる」
ベルリ「つまり…このままドモン兄さんの修行に付き合えば、
同年代の女の子にだってモテるしアイーダを寝取ることだって夢じゃない、と!?」
アムロ「その通りだ。古来より女性というのは強い男に惹かれるものさ。頑張ればハーレムも夢じゃないぞ!」
ベルリ「ぃよっしゃああああああ!」
キラ「と、踊りながら出て行ったのはいいけどさー」
アムロ「ん?」
キラ「結局、ベル兄さんの問題はまったく解決してないよね」
アムロ「…それはそれでいいじゃないか。ベルのモテたい願望にも近づけるんだし」
ウッソ「いいんですかそんなんで…」
一か月後、それに気が付いたベルリは直談判を行うものの
アムロ「何を迷うことがある奪い取れ! 今は悪魔が微笑む時代なんだ!」
ベルリ「そうか…そうだ…俺は、デビルG-セルフだ!」
またあれこれと唆されて出ていった。全ては(おばさん以外に)モテるため。これを繰り返しながら生身でも強くなっていくベルリであった。
最終更新:2016年05月15日 07:50